ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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鈴木オート
ゴジラシリーズ1作目『ゴジラ』(1954)への限りないオマージュを感じながら、『ALWAYS続・三丁目の夕日』(2007)にも登場したゴジラの造形を思い出そうと必死になっている自分がいた。さらにその三丁目シリーズの陰の主役でもある吉岡秀隆の出演にも因縁めいたものを感じました。
昭和顔の代表と言えば橋爪功!モブキャラにもこだわりがある気がして、エンドクレジットで名前を見つけるぞなどと力が入ってしまいましたが・・・見当たらない。その代わりに篠井英介の名前を発見。おお、こんな所で浜辺美波と石川県繋がり。そう、またしても焼け跡の輪島朝市を思い出して泣けてしまいましたヨ。3カ月経っても瓦礫が片付けられていない様子なんて・・・まぁ、マイナスワンの意味からしても覚悟して鑑賞に臨んだわけなんですけどね。
米軍や政府なんてあてにならない。もう隠蔽工作しかしない。日本は命を疎かにする政策しかしてこなかったんですよ。現代で言えば原発問題とかね。災害復興にしてもボランティアや民間頼り。この作品も政府主導の『シン・ゴジラ』とは大きく異なり、民間の活躍でゴジラ対策を行っていたのです。
最初は『永遠の0』の0からマイナスしたような予感があったのですが、全く違いました。特攻を美化するどころか、生きて帰ってくることを主張し、戦争の悲惨さを強く訴えてくるようでした。戦争に行ってないなんてのは幸せなんだよな~なんだか山崎貴監督が三丁目に戻ってきてくれたような印象さえ残ります。
そして、アカデミー賞視覚効果賞受賞おめでとうございます。CGも使われてるんだろうけど、あくまでもVFXという言葉で押し通すほどで、昔ながらのグリーンバックでの特撮らしさが強調されているように思えた。それも1954年版へのオマージュなのだろう。ただし、ゴジラの手だけはTレックス並みに小さかったり動きも小さい。エメリッヒ版辺りから恐竜とかトカゲとかのイメージ変化が影響していたのだろうか、スーツアクターの終焉を感じさせる部分はちょっと寂しい気分だ。さすがに「シェー」ポーズを取るようなゴジラは要らないが・・・
水爆実験による放射能の影響か、序盤に大戸島に出現した時より巨大化してしまった銀座上陸ゴジラ。反核反戦色の濃い内容でしたが、この流れが凄い。背びれの格好良さやハリウッド版ゴジラの熱線にしびれてしまいました。そして伊福部昭のテーマ曲に震えが止まらない。ウォーーー!
エンドロール後のG細胞復活と咆哮は恐怖心を煽ってくるし、典子(浜辺美波)の首筋に出来た黒い痣が意味深すぎて次回作以降まで推測が飛び交うのだろう。コロナの影響でラストシーンに意味を持たせた気もするし、人類がゴジラと共生するのか破壊神として再君臨するのかワクワクが止まらない!ぁ、結局楽しんじゃったのね、俺。そして再鑑賞する際には鈴木オートの看板が落ちていないかチェックしなきゃ!
日本もこんな映画つくれるんだ
懐かしいモノクロ
VFXも凄いが俳優の演技も素晴らしい!
この国は命を粗末にしすぎた byコトー
日本アカデミー賞でほぼ賞を総ナメにしたことと、先に観た兄の「過去最高に良かった!」の言葉に背中を押されようやく鑑賞。
やはりゴジラは昭和が似合う。
舞台は終戦直後の東京。
その絶望の中、ようやく復興しかけた町を巨大生物が襲う。
せっかく戦争から生き延びたのに、また新たな敵が現れる不条理。
いつになったら戦いは終わるのか。
神々しくもあり恐怖でもあるゴジラのあの迫力は映画館の巨大スクリーンで観てこそ。
とうとう日本のVFXもここまで来たか!
山崎貴監督、白組、天晴!
庵野シン・ゴジラでの物足りなさを見事に消化してくれた。
ただひとつ言うとするならば、ストーリーに捻りがないので先の展開が読めてしまう。
その点だけが惜しいので☆-1.0で。
物語はベタだけれども
娯楽としては楽しめた
山崎監督率いる白組の特撮部分はアカデミー賞を取っただけありエンターテイメントとして万人に楽しめる内容になっていたと思う。人間ドラマは相変わらずのくさくわざとらしい山崎映画という感じ。ゴジラの出現する部分は良かったが、他の人間ドラマが薄っぺらくせっかくのふれ込みの敗戦後の日本がどう立ち上がるのかという復興にかかる話がただのお祭り騒ぎのように思えて上手く描けてないと思った。主人公の心情の描き方や周りの人々のドラマ、演出なども物語がきちんと描けていないので上手くいっていない。
昔のゴジラ映画のように監督と特技監督を分けて、人間ドラマをきちっと描ける人が監督になって、特撮は特技監督が作った方が良い出来になったんではないだろうか。
映像が凄い
ぜひ映画館でみてほしい
ゴジラを見るのは初めてですが、感動と迫力でとても見ごたえがありました。新参が見るにはちょうどいい気がします。
戦争の終盤から直後という時代設定、血の繋がりが無い他人同士が家族になるのは、当たり前でない生活を表していて良い。
1番の要は娘役かもしれない。子役っぽい演技感がなく、普通の女の子。だから泣いたり笑ったりする仕草にとても共感できる。
他人同士が普通の幸せをただ願い暮らす中で、ゴジラが現れる。
このゴジラの描き方があまりにも巨大で恐い存在であり、そこがより、戦争から立ち直ろうとする人達に追い打ちをかけ、その対極した2つのバランスがとても上手く表現されていました。
この迫力はぜひ映画館で見てほしい!
ゴジラと戦う時に、今やらなければというメッセージがよく出てくる。
そうやって戦ってくれた過去があり、今の私たちがいる。それがこの映画で伝えたかったことだと思う。
高度成長期が終わり、これから日本の行く末も分からないなか、私たちはこれまでと同じように、誰かがどうにかしてくれると期待している。
でも蓋を開けてみれば、政治家の裏金、増税、物価上昇。何も変わらないのではないか。
戦ってくれたという事実だけが、私たちを支えている。そして私たちは大切なもののために、これからも戦う。
誰かではなく自分が、でなければ未来は続かない、そう改めて思いました。
初めてのゴジラ
観ないと損
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