ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
全2023件中、1901~1920件目を表示
【”運命に抗っても生きる!”第二次世界大戦末期に現れ、大戦後も復興途中の東京で暴虐の限りを尽くすゴジラを、大戦を生き延びた人たちが、日本の未来の為に命懸けで斃そうと奮闘する姿を描いた胸アツ映画。】
■1945年、特攻隊員だった敷島(神木隆之介)は、飛行機に不具合があるとして、大戸島へ不時着する。(だが、飛行機に不具合は見つからない・・。)そして、深海魚が浮かび上がる中、大戸島で伝説であったゴジラが現れる。
敷島は整備兵のリーダーである橘(青木崇高)から”機銃でゴジラを撃て!”と言われるが彼は固まってしまい、その間に整備兵たちを次々に殺す。
その後、敷島は心に傷を抱えながら両親の家を訪ねるが、隣人のキツイが情の厚い澄子(安藤サクラ)から死んだと聞かされる。
だが、敷島は闇市で典子(浜辺美波)と赤子と出会い、一緒に住むようになる。
◆感想
◼️ゴジラ映画でここまで、胸が熱くなるとは、鑑賞前には、正直思わなかった。
今作品はゴジラ映画ではあるが、第二次世界大戦に敗北した日本を再生しようと、命を掛けて努力する民の姿を描いたヒューマンドラマでもあるのである。
・敷島が再生していく日本の為に、危険を冒して機雷処理を志願する姿。
そして出会った熱き心を持つ船長(佐々木蔵之介)、野田博士(吉岡秀隆)、水島(山田裕貴)。
ー この3人と敷島は作業を進める中で心を通わせて行くのである。彼らは敷島家に招かれ典子の手料理を口にする。敷島と典子と大きくなった女の子はまるで、家族のようである。敷島にとって、大切なモノが出来たのである。-
・銀座で働き始めた典子は、上陸して来たゴジラの熱線が起こした突風により吹き飛ばされてしまう。
ー ゴジラが熱線を口から発するシーンは、数回描かれるが、背中の棘が青白く光り、不気味に隆起するシーンは山崎監督お得意のVFXを駆使したモノで秀逸である。-
・GHQも日本政府もソ連を気にして、手を出せない中、野田博士は元空軍の人達を集め、ゴジラを斃す策を提示する。
ー ここで、野田博士が言った言葉が再後半に効いてくるのである。
”日本は、人命を軽視し過ぎた。脱出口のない飛行機、果ては特攻だ!”-
・ゴジラを深海底迄落とし、再度海面に戻す作戦。短時間で増圧、減圧をさせる事でゴジラを破壊しようとする野田博士の作戦は、結局は上手く行かないのであるが、ゴジラを引上げる際に多数集まった船の数々。その中には負傷して乗船を船長に拒否された水島もいるのである。
ー 可なり沁みたシーンである。危険を顧みず日本の未来の為に集合した人々の善性が伺えるからである。-
■一方、敷島は終戦前に密かに開発されていた最新型戦闘機を、橘に殴られながらも自分の弱さの為に家族を亡くした整備兵の家族写真を彼に見せ、整備の協力を得る。
そして、敷島は上陸したゴジラを海面に誘導し、熱線を発する瞬間にゴジラの口に突っ込み、積んであった爆弾を爆発させる。
観ている側は「永遠の0」と同じか・・、と一瞬ガックリするが、敷島が橘が密かに作っていた脱出口から落下傘を付けて舞い降りる姿。
素直に感動する。そして、野田博士が言った言葉を思い出すのである。
<更に、亡くなっていたと思っていた典子が病院に収容されているという電報が届き、敷島は典子と奇跡の再会をするのである。
今作は、様々なシーンで胸アツになってしまった、ゴジラ映画で有りながら、日本の復興の為に努力した市井の民のヒューマンドラマなのである。>
ゴジラの迫力凄い、もう少し見たかった。
これぞ正しくゴジラ!!!!!
MUST SEEの1本
ぼくの採点に★3つはない。ほぼすべての商業映画はその水準にあるべきだ、と思うからだ。
個人的好みから、
★2つ以下=見るべきではない、カネのムダ
★4つ以上=おすすめ、見て損しない――という区分けである。
しかし、★5つつけることは、ほぼない。
本作については、娯楽映画、怪獣(ゴジラ)映画として観客の期待に応えないといけないのは当然として、それを超える深みがある。
アラがないわけではないが、ぜひ見てほしい、見るべき作品だという気持ちを込めて★5つをつけたい。
人類を脅かす絶対悪=人の命を奪う戦争――今日的視点から本作のゴジラはそういう役を担っている。東京を破壊し、人を次々と襲う。見る者は憎いゴジラvs虐げられる日本国民という図式に十分感情移入し、物語に入っていける。
多くのものを失った敗戦後間もない日本を舞台にしたのは秀逸。
多くの人々が死に、もっと多くの人々が生き残った。生き残った彼らの心境を神木演じる主人公が観客に伝えている。その点を高く評価したい。
戦中、戦後間もない当時の日本人があんな風貌か? と神木の顔つきが大写しになった段階でちょっと懐疑的になったのだが、全編を通して「生きて、抗え。」という監督・脚本の山崎貴のメッセージがあふれており、それを素直に受け止めたい。劇中、何度も胸が熱くなる場面があった。
とはいえ、まだまだ役者に外も中も汚しが足りなかったり、「怪獣娯楽映画」らしい筋運び=ハッピーエンドな面もあるが、それには目をつぶっておこう。
一部批評には、「特攻を美化しているように感じた」というのもあったが、それは違うだろう。
佐々木蔵之介演じる掃海艇の艇長に何度も言わせている厭戦的、国家批判のセリフからそれはよくわかるはずだ。
元海軍軍人を集めて、対ゴジラ作戦を協議する場面なども、今の21世紀の日本人俳優が演じているというより、1950年代の俳優が演じている感じが出ていてよかった。
監督もスタッフも相当勉強し、できる限りあの時代を再現しているのが分かった。
封切り初日の午前中に映画館に行って作品を見た。何十年ぶりの体験であるが、下町の映画館の入りは9割近かった。78年前、この映画館のあった周辺も焦土であったのである!
見てよかったと思う。もう1度見たいくらいだ。
外見はともかく、やはり神木は芝居がうまいし、浜辺との呼吸もいい。彼女はヒロインとしての美しさも十分にあり適役と言いたい。
このレビューを読んだら、早めに映画館に行ってくれ!!
ゴジラ映画+etc.
予告見てたので楽しみといえば楽しみという感じでスタート
ただそこまで大きな期待はせずに見ましたが、初っ端から特攻隊の話が来て今までのゴジラよりも人間ドラマすごいのかなと最初から予想できました
今までで一番重く、暗いかなと思う反面
日本でしか作れない原爆の被爆や黒い雨などの描写はメッセージせいがあるのかなと感じました
もちろん最後までツッコミどころはあるし、正直佐々木蔵之介さんの演技がちょっと気になったと思いましたが
全体的には楽しめました
ちょっと泣きそうになったのは悔しかったです笑
メロドラマ要素はいらないかなと
見る価値は全然あるかなと思います
人間ドラマ的なゴジラ映画
戦争とゴジラのW地獄
こんな不幸な国がある?
って我が国の事ながら気持ちどん底で始まった。
勝てるはずもない戦争でその末期は、
鉄砲の弾がもうないから、体ごと敵にぶつかっていけと
今世紀で世界一最低of最低な指示を出し続けた大本営。
その最中にゴジラ出現?????は?????
不幸って「物語」になりやすいなーって感心したくらい(笑
敷島の弱さと対照的に女性陣の生きていく強さ。
とても気持ち良かった。
どの瞬間も地獄しかなかったけど、
アキ子の存在が本当に救いだったかな。
シンゴジラのスピード感はもちろんなくて
いつか観たゴジラ映画って感じでしたけど、
ゴジラの殺戮シーンは圧巻でした。
始まってすぐやところどころのゴジラ出現シーンで、
観ていた子供が怖い…怖い…とか、帰ろ?って言ってる声が
聞こえてきてて、こりゃ夢に出てきそうだもんなって
逆にほのぼのした(笑)
神木くんの子供の抱き方がぎこちなさすぎて
切羽詰まったシーンなのに個人的にはちょっと吹いたw
ごめんなさい!!!!!!!!
立花整備長(?)の漢気で涙止まりませんでした。
もう一つゴジラの破壊シーンがあれば5点満点
11/11に2回目のIMAX鑑賞。今度は敢えて前の方の
座席で首を左右に振らないと画面全体が見えない位
の距離感で迫力感を増して観劇しました。
2回目とあって細かい文脈まで理解でき、全く
エンタメ感を損なわずに楽しめました。
映像の中で我々は原爆投下に近しい破壊の威力を
感じます。熱波こそ体感できないながらも、圧倒的
破壊力の恐ろしさをIMAXでは体験できます。
IMAXのオープニングメッセージに
「be part of it」と言ったメッセージが出てきますが
この映画では正にそれが体験できます。
前回4.5点を付けましたが、2回目鑑賞して5点に
変更します。少し高いですが圧倒的映像体験のために
IMAXなど特別シアターでぜひご鑑賞あれ。
========
初日に満を持して家内と二人で観劇しました。
もちろん、IMAXレーザーです。
総じて作品のクオリティは高く、IMAXで観て良かっ
た〜と思います。途中3度ほど、Apple Watchが
「耳に不健全な騒音レベルを検知した」とアラートを
出したくらい、音圧も凄かったですね。
ストーリーは、想像通りに進行します。特に違和感や
意外感もなく、想像通りに進行します。
ので、ゴジラがどうなるのかも想定できちゃうん
ですが、それでもやっぱり映像と効果音、劇中
ずっと流れる絶望感満載の音楽と相まって、期待通り
のゴジラで御座いました。神木さんと浜辺さんの
コンビも良かった!二人はいつか結婚する様な気が
しちゃうなぁ。
圧倒的な暴力的戦闘力を持つゴジラの退治方法は、
シン・ゴジラでも今回のマイナス⒈0でも、人間の
叡智ですね〜。そのうちAIに頼ることになりそう
ですが。
銀座での破壊シーン、戦艦を一撃するシーンな期待
通りの迫力でしたが、欲を言えばあと一つ、観ている
側を絶望の淵に追いやる、こりゃどうしようも無いわ
的なシーンが欲しかったかなぁ。贅沢かしら?
なんとなく+1.0がありそうな期待も込めて、
この作品が多くの観客に満足してもらえる事を祈っています。
負けるな!『東宝ゴジラ』
トンデモゴジラ−No.1❗️
山崎監督という事で嫌な予感がしていましたが、ゴジラが出ているのなら観なけりゃいかんと初日に鑑賞。
始まって10分で嫌な予感は的中、相変わらずのご都合主義&説明台詞のオンパレードで観ているこちらが赤面する内容。よくこの脚本でGOサインが出たな、、、
と、吉岡秀隆の味のしないガムみたいな演技を眺めつつ後悔をしていたのですが、後半のとんでもない展開に度肝を抜かれ、前のめりで鑑賞することになりました。
なんでお前がそんなことできるんだー!お前もかー!お前もかー!www
そしてキラリと光るコックピットで昇天。
ゴジラどころではなかった。
「戦争は絶対にいかん」偉大な監督が訴え続けて来たメッセージは山崎監督からもしっかりと受け止めました。
いやー、映画って本当にいいものですね。
ゴジラで下町ロケットやるな
庵野秀明に対抗したのか、今作も『〇〇作戦』を立案し、皆んなで協力して成し遂げるという展開です。
しかしそこにくどすぎる人間ドラマ、中途半端なリアリティ風味を加えたせいで見れたものではありません。
急激な加圧、減圧でダメージを与える作戦なのに、民間船にワイヤー連結するだけで2、3時間はかかってるだろと思いました、、、、
震電も燃料タンクを減らしているのに、長時間飛行し過ぎだろとツッコミどころ満載です。それらが特撮としての様式美に昇華出来ていないのが致命的だと感じます。
ラストの細胞生存エンドも「大怪獣総攻撃」のオマージュかもしれませんが不要です。
目新しさが無く、様式美もない、全く記憶に残らないゴジラ映画でした。人間ドラマを期待していくなら止めませんが。
やはり日本が一番上手く怪獣を料理できる
シン・ゴジラより見易いだけ…
ゴジラで、泣く。
破壊するだけの怪獣映画に終わらず
人間の心情を深く加えた映画で
海外ゴジラとの重みの違いを見せつけた。
人は常に英雄にあらず。
そう表現してくれた
神木隆之介の絶望感と
光を失わない浜辺美波
包み込む系の安藤さくらがいい。
戦争に打ちひしがれた人間の前に
現れた圧倒的なパワーを持つ怪物。
その怪物ゴジラの野生の動物性、
人間の無力感と力の極限、
「物理的どん底」「心理的どん底」
その両方の見えた力のある映画だが
個人的には嫌いな電報後の事実を含め
都合の良い場面も多々あった。
失った希望は大きいほど心に留まるはず
妙な展開さえなければ超最高でした。
見間違いで無ければカメオ出演の俳優も…。
色んな意味で熱量たっぷりの映画だった。
※
いくつになってもゴジラはワクワクしますね
戦後+ゴジラ=絶望
ゴジラそのものよりも誰もが戦争の傷を引きずっていて、みんなが貧しくて、1日1日を生きるのに精一杯という時に現れるゴジラという絶望の象徴、それが怖かった。確かにマイナス。
国も頼れない、アメリカも見て見ぬ振り、あるのは知恵と国を守るという使命感だけ。こんなに心許ないゴジラ映画は無いよ。
そういう意味ではこれまでになく(というほどゴジラ映画に詳しくないけど)、理不尽で恐ろしいゴジラだったな。何で日本にまっしぐらなのかも含めて。
神木隆之介は確かに上手だし、悪くはないんだけど浜辺美波との共演だと朝ドラ感が、、、
山田裕貴のリアルな戦争を知らない若者の役は悪くはないんだけど、神木くんと逆なんじゃないかと思ってしまった。
ゴジラのフォルムが秀逸
すごくハードル下げて見た結果
普通によかったです。逆張りもなく素直に楽しめました。ゴジラの見せ方も出し惜しみせずよかったと思います。ただ、ちょっと陸上での出たちが人間っぽく感じました。役者さんの演技も悪くなかったのですが、佐々木さんはちょっと暑苦しかったです。
後半、なかなかの名セリフ的なものもたくさんあり脚本もよかったと思います。本当に予想通りというか、王道の展開でラストまで見せてくれて、こういうのもたまには良いと思いました。
山崎監督なので、大分ハードルを下げて映像だけ楽しむくらいの気持ちで行きましたが、ストーリー、演出も含めてなかなか楽しめました。戦後の生活ってもっともっと悲惨なものだったんだろうなぁ、と考えさせられました。
全2023件中、1901~1920件目を表示