ゴジラ-1.0のレビュー・感想・評価
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先が読めてしまい楽しめなかった
【ストーリー】
率直な感想は「話が簡単すぎる」でした。
現実味とわかりやすさは必ずしも相反する要素ではありませんが、この映画はわかりやすさに振りすぎてしまい、現実味を失ってしまったのではないかと思います。
話の要所要所で、お約束的な「邦画のテンプレとしてこういう話になるんだろうな」をほぼほぼ網羅していく作品でした。
上記の理由から、既に展開を若干冗長に感じているのに、展開を追いきれない方への救済なのか、主人公が自分の過去で何を後悔しているのかなどを随所で語るシーンが挟まれて、更に冗長に感じました。
また、主人公の過去を含めた前半部分で、あまりにも不幸話をバラエティセットのように詰め込み過ぎていて、構成に若干の下品さすら感じました。
わかりやすく構成するのが大衆映画の宿命なのかもしれませんが、もう少しだけ黙して語らず状況や映像のみで悟らせるような、更に言えば謎のまま視聴者に帰り道で首をかしげさせるような部分が多くて良かったのではと思います。
【映像】
主に建物・街並みなど構造物の造形や被破壊は圧巻の一言。
監督が監督だからでしょうか、「当時っぽさ」が程よくてとても見応えがありました。
これを見ているだけで、チケット分以上の価値はあったなと思います。
役者さんのカットも(クサさを除けば)程よく表情が見え隠れし、演技の良さが活きるようなカットが多かったので好印象です。
ただし、戦艦の甲板から水中のゴジラを見下ろすシーンや、東京に上陸したゴジラを見上げるシーンでは、何故か5~10人程度に団子にして演技させるシーンが多く、これが地味に本来その絵にあるはずの雑踏感を損ねて、若干ショボ目のセットなんじゃないかと感じさせられてしまい、勿体ないなと思いました。
ゴジラの描写についてはあまり好きなゴジラではない、という感想です。
水上で船を追いかけるシーンでは、圧倒的巨大生物としての「怖さ」をひしひしと感じましたし、序盤の島にいた小型?ゴジラも独特な恐怖感がありました。
ですが、大型化した後、上陸し、旧来のゴジラスタイルで直立歩行した途端、めちゃくちゃにダサい。本当にダサい。
背中にゼンマイつけて動いてるゾイドのようなテクテク感、どうしてこうなったのか。
泳いでるシーンでも若干感じたんですが、おそらく通常歩行と通常航行的なサイクルモーションを1つ作り、それをそのまま置いてお茶を濁したのでは?と思わせるほど違和感がありました。
また成体ゴジラのプロポーションは、海外産のプロレスラーのようなゴジラのマッスル感を取り込みつつも、手や足は日本ゴジラを踏襲させようとして調和に失敗したような、なんともアンバランスなものに感じました。
ゴジラの放射火炎演出については、背びれが順に上がっていく演出は機械的に臨界へと向かっていくようなイメージを持ててとても好印象でしたが、肝心の吐き出す演出は体を早回しでクイッとさせるような演出で、あまり重厚感がなく、背びれの溜め演出に反して反動も無さそうな軽い挙動にがっかりしました。ここは好みの問題でしょうが。
それと重箱の隅で申し訳ないんですが、水上で腰まで浮けるもんなんですかね?ゴジラ。
浅瀬に居るのか?と思うほど直立で浮いてましたけれど。
今まであんなに縦横無尽に潜水していたのに、
わだつみ作戦とやらの時だけ、あんなに直立で待ってくれるものかよと。
こういう指摘は野暮だと自覚しているんですが、つい思っちゃいました。
【その他】
ここまで簡単かつ冗長になった理由は、海外上映を見越した上で、スポンサーかプロデューサーか知りませんが、色々な口出しがあり、取りまとめきれなかったのではないかなと思います。
また時間のかかりそうなCGのカットがこうも多いと、あとから編集を大幅に変えることも難しいでしょうし、キッチリ綺麗に作りすぎた部分を冗長と感じてしまうのも仕方がないのかなとも思います。
最後のヒロインの首筋のアザや、ゴジラが軍艦・戦車・歩兵など「戦争」しか基本標的とはしなかった点、-1.0の意味などを考えると、戦没者の怨霊として描かれた初代ゴジラのパラレル前日譚のように考えて観ると面白いなと思いました。
「怖い」ゴジラがとてもいい
昨今人類の味方として描かれることも多いゴジラだが、今回のゴジラは『シン・ゴジラ』同様完全な人類の脅威であり、恐怖の象徴となっている。
今回のゴジラはとにかく怖い。序盤からいきなり夜の闇の中恐竜サイズのゴジラが現れ、日本兵を蹂躙する様はさながらジュラシックパーク。ゴジラの顔のドアップや人間視点の生々しいゴジラの巨大さ、異質さが息を吞むような恐怖感を演出している。
映画館に親と来ていた子どもが泣いてたし、自分も正直いい齢して本気でビビった。
同時にゴジラの恐怖を一層引き立たせるのが、人間側の戦力の頼りなさ。敗戦直後ということでロクな武装も艦もなく、主人公が木製の頼りない船でいつもの巨大な姿に成長したゴジラに追いかけられるシーンは『ジョーズ』にも似た緊迫感がある。
米軍も日本政府も頼れない。核爆弾の威力を持った熱戦を吐き街を一瞬で瓦礫に変えたゴジラに、いったいどうやって勝つんだ…?
この絶望感は『シン』にも勝っているように思う。
この絶望感があるからこそ、人間側の必死の反撃も胸に迫るものがある。そういえば流れないな…という例のBGMの使いどころも、ゴジラを倒す作戦が失敗しかけピンチになる際に続々と仲間たちが駆けつける所は涙腺に来る。
そして主人公のドラマもよかったと思う。逃げ出し、逃げ出したせいで整備兵に恨まれていた元兵士が、ゴジラに特攻する覚悟を決める流れも、恨んでいた整備兵が主人公を死なせないように脱出装置を作っていたのも本当に綺麗な流れだった。
というか旧日本軍の兵器がカッコよすぎる。震電とかロマンの塊すぎるでしょう。
最後に、ラストの不穏な描写は後味が悪いとも言えなくはないが、個人的には「ゴジラをこんなんで倒せていいのか?」というモヤっとした感じの気持ちに折り合いがついたのでOK。
日本映画の到達点へ。
ゴジラ70周年記念作品に相応しい作品
戦後間もない日本を恐怖と絶望の淵に叩き込む
「悪」として描かれているところは
ゴジラって結局「善」なのか「悪」なのかわからない部分では
あると思います。
深海から突如現れたゴジラの背びれとか
背びれがガシャンガシャンガシャンって感じで←どんな感じw
硬化してからのガオーーーーーーーッ⋆͛🦖⋆͛ってのを
観た瞬間にボルテージがあがるし、全体像も期待通り、
いや期待を上回るほどのクオリティで
現れたゴジラは禍々しくも神々しさを感じるほど←どっち?w
スクリーンで観るからこその圧倒的な迫力に拍手👏
圧倒的な絶望、ばんざい🙌←
ゴジラを観るための作品です。
正直物語は…。ゴジラばんざい🙌(笑)
ゴジラ×戦争、と言うより、戦争×ゴジラ
面白かった!骨太で、重厚で、良い作品でした。
エンディングや展開に驚くものはなく、設定は甘いと思う所はあるのだけれど、ゴジラの迫力と役者陣の演技が巧く、作品の世界に引き込まれた。
神木隆之介君と浜辺美波さんの演技も良かった。
2人ともいつの間にこんな演技ができるようになったのか。浜辺美波さんは、シン・仮面ライダーの時はちょっと若く、演技の幅が少し狭い印象だったが、今回は間の取り方、感情表現と、しっかりとした演技をしていて良かった。
神木君は3月のライオンの際の引きこもりがちな暗い演技から好きになったのだけど、その後のるろうに剣心、バクマン。最近観たものだと、ドラマだけどコントが始まる(そのまんま過ぎた印象のせいか、らんまんは観ていない。2人はここで夫婦役をやっていたようだが)と言った作品の軽妙に明るいキャラが多かった気がする。今回は戦争での悔恨に苦しむ青年をよく演じきったと思う。眼差し、嗚咽、身体全体を使った表現など見事で、彼は暗い役の時の方が引き込まれてしまう。
ゴジラの迫力はすごかったし、よく作ったなと思ったが、物語としては、ゴジラを介した戦争に対してのアンテーゼで、ゴジラはメインディッシュに付いている添え物のようなものに思えた。
戦争で生き残ってしまい、傷跡を残した人間達が出した答え。本能に刺さるメッセージ。どちらを選んでも理解できる。良い作品でした。
もしゴジラが戦後の混乱期に出現したら
時代設定の勝利
僕は「シン・ゴジラ」が大好きで、これに続くゴジラが作れるの?と思っていました。そして、僕の中で是と否が大きい山崎監督の元で作られるとなって、非常に微妙な思いでした。
しかし、結果、それを凌いだ作品が生まれていました。思えば山崎監督、元々CGクリエイターなんだから、映像的には、超えれる確信があってのスタートだったんでしょうね。
そして、設定を聞いた時、やられた!と思いました。そんな手があったなんて。「シン・ゴジラ」では震災をメタファーとして、国民皆が共通して感じる事が出来る恐怖の象徴としてのゴジラだったから、これを超える設定なんて、取り敢えず現代には無いと思っていた。しかし、それへのカウンターとして、1作目の昭和29年よりも以前のゴジラを描くというトリッキー!これが上手!
ゴジラ映画は、vsモノで無い限り、設定で半分成功が決まる。この時点で、もう、ほぼ成功なんだ!もう、僕の中での興味が尽きない!
そして、成功が決まったもう一つの条件。ゴジラとどう戦うか?今回、どうやって戦後すぐの日本が戦うのか?楽しみにしてた。勿論、「オキシジェン・デストロイヤー」や「スーパーX」、ましてや「メカゴジラ」なんて超科学はいまさら使えない。何もない時代に切磋琢磨して得られた唯一の作戦。それに賭けるしかない人々。
期待を優に超えてくる出来だった!
ツッコミ所もあるにはあるけど、まぁ、そんな事は気にはならない。
劇場鑑賞するしか無い作品に仕上がってました!
しかし、ここで問題なのは、やはり、ゴジラという存在。「シン・ゴジラ」では震災をメタファーとして、1作目の「ゴジラ」では戦争をメタファーとしていたゴジラ。だからこそ時代の恐怖(リアル)を得られた。しかし今回はなんのメタファーにもなっていない、破壊の化身としてのゴジラ。勿論、それがプラスに働いている面もある事をわかりながらも、マイナスにもなっていると言わざるを得ない部分です。ゴジラの存在自体は、ホラーに近い「不条理な暴力」になっていたとも言える。存在としては、貞子や伽椰子に近く感じた。
それにしても、またゴジラ映画のハードルが上がったなぁ。
そして、今回、海外受けするんだろうなぁ。
期待していたものとは違ったが楽しめた
山崎貴監督作品に関してはジュブナイル、三丁目の夕日123、バラッド、寄生獣、鎌倉ものがたり、アルキメデスの大戦を視聴。
悪名高い宇宙戦艦ヤマト、ドラえもん、ドラゴンクエスト等は未見です。
私の鑑賞した範囲ではバラッドと鎌倉ものがたりは「う〜ん」というような内容でしたが、その他の作品に関してはそこそこ面白く観ていた側なので、山崎貴監督にはそれほどのマイナスイメージはありません。
ゴジラに関しては初代とシン・ゴジラのみしか触れていません。
本来は公開日に行こうと思っていた作品でしたが11月はバタバタしていたため今更ながらの鑑賞。周りでの評判が非常に良好だという情報のみで、詳しい内容に関しては映画館の予告以上のことは入れずに視聴しました。
期待していた内容は「戦後すぐの日本を舞台に零戦やらなんやらとゴジラがドンパチするお話」でしたが、実際の本作は『ジョーズ2』を彷彿とさせるような神木隆之介くんのトラウマ乗り越え物語と、いわゆる負け犬たちのワンスアゲインものを組み合わせたような作品と、私は捉えました。
正直、1945〜47年という時代設定に関しては、ゴジラの倒し方に制約を与えるという舞台設定以上の機能は感じられませんでした。
時代設定のおかげでシン・ゴジラの無人在来線爆弾のような観ていて「うぉおおッ」と盛り上がれる様なシーンは正直ありませんでした。
その分、本作の強みは、
シン・ゴジラの長谷川博己が感情移入を呼び込む様なキャラではなかったのと対照的に、鑑賞者が神木隆之介くんに感情移入できるような作劇がなされていたことだと思います。
その点で私は本作の鑑賞中に強くジョーズの1と2の主人公ブロディ署長を思い起こしました。ブロディ署長はサメと戦い勝つことによって、彼のコンプレックスでありトラウマだった海を克服するというのがジョーズ1と2のお話です。
本作の神木隆之介くんの物語上の心の動きはほとんどブロディ署長と同じだと思います。
敗戦国日本はいわば負け犬で、
戦争からもゴジラからも逃げた神木隆之介くんもまた負け犬です。
その他、戦争から逃げ(たと本人が感じている)生き残った負け犬たちが敗戦というトラウマを克服する『負け犬たちのワンスアゲインもの』としては非常に心揺さぶられるものがありました。
まとめとして、
私の鑑賞前の期待としては戦後すぐの日本を舞台にしたシン・ゴジラが観たかったのですが、
いざ出てきたのは全く違う味付けの映画だったということです。
クライマックスのゴジラとのバトルシーンなどは「まあ、そうなやろな」というような予想できるようなことしか起きませんので、そういう点では圧倒的にシン・ゴジラの方がワクワクしました。
しかし、シン・ゴジラにはない魅力があるのも確か。楽しめたのは間違いないのでこの点数とさせていただきます。
三丁目の夕日2で印象的に描かれていた昔の銀座がめちゃくちゃになるのは映像としてとても「面白」かったです。
可能ならば、戦時中の日本軍がゴジラとばちくそに戦うような怪獣映画を、
怪獣映画をあまり観たことない私としては勝手に思ったりもします。
新しい時代のゴジラ
過去のゴジラも勿論格好良いが、本作のゴジラもとても格好良い。背びれが青白くひかりカシャンカシャンと順に伸びていくところは何度でも観たくなる。
しかし、そんな格好の良いゴジラではあるが、本作ではあくまで脇役だ。
これまでのゴジラは戦争、核兵器といったものを象徴するものだったと思う。それに対して今作のゴジラは、日本という国が直面している課題を現しているように思う。それは、経済や安全保障、少子化など大きなものから、日常の問題まであらゆるものが含まれる。
そして、それらの課題に対して「このままで良いのか?」「もっと各々が自立した大人として行動しようよ」と、終戦直後を逞しく生きた人達の姿をとおして言われている気がする。
そういった意味で、本作ではゴジラは脇役であり、政府や軍隊の出番はないのだろう。また、主人公が生還するところも初代との違いを鮮明にしている。
ゴジラ映画という お作法を求められるシリーズの中で、それに則りながら大きな変化を打ち出した意欲作だと思う。
控えめに評価しても星5
めちゃくちゃいい映画でした!
なんならゴジラ抜きで、戦後ドラマとしても素晴らしい脚本だったと思います。
私はゴジラは特撮しかないと思ってましたが、VFXってすごいなあってあらためて感心しました。恐怖感も抜群。
いい映画の日になりました。山崎監督に感謝です。浜辺美波、生きてて最後に涙涙でした😭✨
感動しました。
作家の百田尚樹先生が面白いとポストしておられたので、最初は、見ないつもりだったのが、見ることになった。
ところどころ うん? というところは散見されたものの、最初から最後ごまで面白かった。
戦後の焼け野原からの復興…銀座…鉄道
GHQなどなど…復員兵からの瓦礫から町並みができるところも実によくストーリーに織り込まれていた。
一部変なやつが侵略戦争が…というひねくれた視点で左翼風を思い切りふかせ批判していたが、お前の立脚して平和な場所から批判できるのも、戦後の復員兵たちが…ひいては戦中の兵員が未来を守ったおかげである…有難いと思いもしないで生きてる自分を省みろと言ってやりたい。
劇中の誰かが貧乏くじをひかなきゃいけないんだと…その想いが戦後の奇跡的な復興になったことをゴジラを通して
ヒューマンドラマとしてうまく結実させた素晴らしい作品でした。
うん?というところはいっぱいあるけど一番は、のり子という可愛い子をいつまでも手を付けなかったところで、そこは、やるやろ男として…とつっこみを入れておきました。
単なる怪獣映画ではなく、「生きる」をテーマにしたヒューマンドラマ
最初は鑑賞する予定はなかったけど、周りから面白いとの情報を得て予告を見たら面白そうだなと思い、急遽スケジュールを調整し映画館で鑑賞しました。
終戦後の日本を舞台に、復興を目指す東京にゴジラが出現し圧倒的な力を見せつけられ、日本を恐怖のどん底へと叩き落とされてしまう。そのゴジラに対して、アメリカの力も借りられない状況のなか、ゴジラを倒すため戦争を経験した人たちが立ち上がっていく姿が丁寧に描かれていました。
特に主人公の敷島(神木隆之介)は、特攻隊員でありながら嘘をついて逃げ出した背徳感から自分を責め続けており、そばで敷島を支えるヒロインである大石(浜辺美波)のやるせない心情を上手く演じてて、NHKの連続テレビ小説「らんまん」でも夫婦役を演じた二人だからこその絶妙な演技だと感じました。
そして、名もなく人たちがゴジラに立ち向かっていく中で、海軍工廠で兵器の開発に携わっていた野田さん(吉岡秀隆)の「死ぬために戦うのではない、生きるために戦うのだ…」(たしかこんなセリフだったと思う)というセリフは、未来を生きるために戦うという意志を現した言葉で胸に熱いものがこみ上げてきました。
ゴジラ生誕70周年を記念して製作された今作は、単なる怪獣映画ではなく「生きる」という事もテーマにしたヒューマンドラマでもあると感じた作品でした。
年末に、この映画を鑑賞できて本当に良かったです。
戦争でトラウマを負った男の破壊と再生の物語
主人公・敷島は、第二次世界大戦末期に戦闘機の故障を理由に特攻から逃げかえり、整備のため立ち寄った島で海から上がってきたゴジラに遭遇する。主人公と整備士一人を残して島民は全滅する。
トラウマを抱え東京に帰った主人公は、隣人に「何で生きて帰ってきた」とののしられ闇市を茫洋とさまようなか、孤児を抱えた女と出会う。他人以上、家族未満の男女と乳飲み子の共同生活が始まり、街に復興の兆しが見えてきたころ、東京にゴジラが現れる。
どうしても近作の「シン・ゴジラ」と比べてしまうが、得体のしれない不気味さや放射性物質に対するリアリティは薄いながらも、無力な人々が手持ちのアイディアと戦争の遺産を持ち寄ってゴジラを倒そうと試みる様子はアツイ展開だった。特攻という手段を取らずに愛する人を守るという答えを出した主人公に希望を感じる。
王道ストーリー
これは誰が観たって面白いと思います。
主人公が戦争のトラウマから解放され強く生きるようになるストーリー。正統派王道ストーリーですね。なので先の展開はそれなりに読めます。
ゴジラの水中戦は迫力があり恐怖感や臨場感があってよかったです。上陸して街を破壊するゴジラよりもインパクトありました。船を追っかけてくるゴジラはホントにこわかったです。
登場人物のキャラもそれぞれわかりやすくていいのですが、ヒロイン役の浜辺美波がアクションなどでもっと際立った演技すれば更によかったと思います。個人的に思うのは、やはり元が可愛い女優さんなので、戦後の瓦礫の中での生活シーンとか観ていても浮いてるような気がします。もっと大胆に汚れてアクションも派手にして表情もぐちゃぐちゃにして役をこなせばギャップも出てよかったかも。
戦争で負けた日本人が再度奮起し団結してゴジラに立ち向かう作品。それだけでも十分白飯3杯イケるので、もうちょい意外性があってもよかったかなあ。まあ、欲張りですけどね。
含みを持たせたエンディングはおそらく、日本人のゴジラへの愛情がそうさせるのでしょうね。
導入部、心理描写に疑問アリ!それ以外は良くできたゴジラ風味の人間ドラマ
建付けはゴジラ映画ですが、この映画で最も尺が長い描写は主役の神木君のお芝居です。
実際この映画は、戦時中のゴジラ遭遇のトラウマにより自身が苦しめられ、かつゴジラに大切な人を奪われてしまった神木くんの復讐譚といえます。
最初からそう思って観てると腹も立ちませんが、ゴジラ映画だと思って映画館に来た方は、ゴジラによる破壊描写が少くて物足りないかもしれませんね。
疑問なのは、神木くんが戦時中にゴジラと遭遇したさいに掃射砲の引き金を引けなかった理由がイマイチ理解しづらいこと。そのせいで仲間が死に自分も引き金を引けなかった後悔で苦しめられるのですが、明確な理由付け心理描写が無いんですよね。
神木くんの演技ですらこの部分ちゃんと表現できないなら、日本中の誰が演っても無理です。ここは脚本が悪いと思いました。
それ以外はまぁまぁ納得して見れました。佐々木さんも吉岡さんも流石の演技で安心して見れます。
浜辺さんはお人形さんみたいに可愛らしいですしね。
なにこれ
想像を1mmも超えない。
全編に驚きや楽しさがあるとは思えない。
だけど技術的に見るところも多く、好きな人には退屈しない映画だろう。
DVDなら早送りしてみたいところだけ見る映画の一つだ。
前作と何が違うのだろう、とずっと考えさせてくれる映画で
予告編を見て想像した内容を、全く覆すことも無く終始した。
4DXなどで、要素を足して観られる事をお勧めする。
全2023件中、781~800件目を表示