「解らない。なぜ、米国でもヒットしたのか?」ゴジラ-1.0 Michiさんの映画レビュー(感想・評価)
解らない。なぜ、米国でもヒットしたのか?
「ゴジラ」生誕70周年という事で通算30作目だそうです。
映画レビューは平均「4.0」と悪くありませんでしたので、
「何を今更」と思いながらも、11月3日公開の当該作品を観てきました。
驚く事は、最新の国内映画ランキングが、いまだ「8位」だけでなく、
米国ランキングでも「9位」という事です。
感想を一言で言えば「とんでもなく面白く良くできた作品」でした。
子供の頃、「特撮」と言えば「円谷プロ」でしたが、
大人になってからは、"king Kong"より大きな怪獣やウルトラマンは
「つまらない」と感じていました。
しかし、この作品は、凄かった!
特に、最終版のバトルは、定番の「ゴジラ・ソング」が、
否応なしに興奮度を高めていく。
まず、ストーリー展開が良い。
臆病者の主人公は、「特攻隊」から逃げて生き延びる。
「死ぬべきだった自分」
「生きる資格が無い自分」が、
最後に選択したのは、再び「特攻」だった。
この最終場面で、主人公が、
死ぬべきだったか、生きるべきだったか、
は、大いに議論の余地はあるけど、
私は、この結末で良かったと思った。
なぜならば、時代は変わったのだから、
そして、もうひとつの見所は、
「どうやって、ゴジラを殺すのか?」だ。
理論的には解らないが、なかなか面白い解決策だったと思う。
なぜ、米国でもヒットしたのか?
特攻隊でも敗戦した日本の戦後という背景。
米国よりも、VFX技術の劣る日本映画。
到底、米国人が興味を持つとは思えない。
「生き抜く事の大切さ」を米国人が感じたのか?
それとも、ただ単に、ゴジラ・バトルが受けたのか?
今でも「謎」だ。。。
Michi
私もだけど余りにもVFX頼みのハリウッド映画に米国の観客も飽きてるんじゃないですかね。私の感想だけどハリウッド版ゴジラよりはるかに面白かったですね。マーベル作品のように派手にやればいいというもんじゃないですよ。
災害大国の日本はスクラップ&ビルドの歴史が人々の心に根づいていると思いますが、環境破壊や紛争が相次ぐ現代でその心情が海外の人々にも身近に感じられるようになったのかな、と思いました。
VFXがアメリカより劣るのは事実。それは監督も認めている。でもさほど粗は目立たなかったからマイナスになっていない。
ゴジラと日本ブームに、日本以外でも通じる人間ドラマが合わさってヒットした。今まで邦画はどうしても配給会社やプロデューサーが国内のみを向いて作っていたが、この作品はまるで違った。