劇場公開日 2023年11月3日

「ウルッと琴線を刺激する「ゴジラ」 堤真一と薬師丸ひろ子が出てれば、...」ゴジラ-1.0 J417さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ウルッと琴線を刺激する「ゴジラ」 堤真一と薬師丸ひろ子が出てれば、...

2023年11月6日
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鑑賞方法:映画館

ウルッと琴線を刺激する「ゴジラ」
堤真一と薬師丸ひろ子が出てれば、三丁目の夕陽な「ゴジラ」
ヒーローとヒロイン、「らんまん」と同時進行で撮ってたのかなぁ???

人には好き嫌いがあるから、何が正しいか、なんていうのは人それぞれの好みに左右される・・。
という前提で敢えて言わせてもらうと・・。
以下、ちょっと毒吐きます。
あの「シン」庵野秀明氏がもてはやされる意味が全くわからん・・
個人的は、全く評価していないので・・、だから「シン・ゴジラ」にもそんか感じでかなりガッカリしていた。
JR の通勤電車を突撃させて・・何あれ???って感じ(架線切れて走れないだろ?)・だったし・あの、生気のない丸目を多用した不気味さ(大阪万博のマスコットのデザインに影響与えてるのか?)は、庵野氏らしさもあり・個人的にはキモいだけで苦手だ・・。
庵野氏の作品は、大体、ウルっとする人間らしさ、人情を感じさせない・・。
出世作品「エヴァンゲリオン」を仕事上、深く鑑賞したが・・幸せな気持ちにはなれなかったし、人の感情を揺さぶるような優しさ、暖かさを見出すことはでできなかった・・。仕掛けや設定、言葉の斬新さはあるので(あの明朝体の使い方は、市川崑監督のオマージュか?パクリか?)、マニアックな人には受けるのだろうけど・・それは ただ「シン」目新しいなだけで心を打つようなものじゃなかった・・
今、メディアでもてはやされている、粉飾決算失敗ロケット20億エモンや、賠償金踏み倒し論破ールーム、オデンめがねなどなど・・皆共通してるのが、感情を揺さぶる、心の琴線を刺激するような、暖かい言葉、表現に欠けている点。人として何か足りないのでは?といつも思う。僕には、庵野氏はそっち側の人のように感じられるのです・・
ですから・・三丁目の夕陽をはじめとして「人情」をテーマにして映画を作ってきた山崎貴監督が、どう「ゴジラ」を料理するか楽しみでもありました・・。

で、期待通りの山崎貴監督作品でしたね・・。よかったと思います。
悲劇の駆逐艦「雪風」が登場したり、「震電」が活躍したり・・なんでしょう・・「シン、ゴジラ」と全く逆をいくゴジラでした。
「シン」が感情より、社会システムだったり、論理的でクールな、冷たい物、者を描いたのとは、180度違うアプローチで創られた ウルっとくる「ゴジラ」でした。
「ゴジラ」は、あくまで脇役で・・太平洋戦争で傷ついた、人々の再生の物語だったと思います。

「ゴジラ」が、有楽町の旧日劇を破壊するのですが・・実際は後々「朝日新聞社」が壊しちゃったのですよね・・現実世界では「ゴジラ」まだ暴れていて・・なんとかしましょうよ・・今目の前にいる「ゴジラ」を退治しましょうよ・・というメッセージが込められているのかもなんて思ったりして・・深読みしすぎか😬

そろそろ、「ゴジラ」を便利なコンテンツとして使い倒すのも止めてもよいのじゃないのだろうか?
ゴジラも、休ませてあげれば。

※「シン・ゴジラ」が、次作を予想させるような終わり方をしていたのに、今回の節目の記念作を、全く新しいコンセプトで制作したのにも、なにか、訳があるのでしょうかね?

J417