M3GAN ミーガンのレビュー・感想・評価
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Rise of the doll
アンドロイドの暴走による脅威の話
交通事故で両親を亡くした少女がハイテクおもちゃ会社の開発者である叔母に引き取られ、試作品の第3型生体アンドロイド=ミーガンを与えられて巻き起こるストーリー。
持ち主に寄り添う友達であり、子守もしてくれるミーガンだったけれど、学習制限をかけられていなかったAIが暴走して勝手に色々学び始め、ケイディに降りかかる火の粉を払い始め…っていうある種アンクルボブかキャメロンの歯止めが効かないver.みたいな感じ。まあターミネーター程手に負えないパワーも装甲もないですが、それがかえってリアリティあるし。
ミーガンなしではいられなくなってしまったケイディの狂気とかも中々良かったし、恐ろしさや不気味さはありつつも、やり過ぎだけど実は被害者はクソ野郎ばかりという懲悪展開だったりとフリオチもしっかりしていてとても面白かった。
最高のエンタメ作品
「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンと「パージ」シリーズのジェイソン・ブラムが製作,
「マリグナント 狂暴な悪夢」のアケラ・クーパーが脚本という私好みのスタッフ作品なので面白くないはずはなく恐怖だけでなく適度なユーモアもあり名作サイコスリラーの誕生です。
AIロボの動きはもちろん会話表現が素晴らしく可愛い見た目と戦闘ロボ並みの能力と残虐性。
いろんなサスペンスやSF映画のオマージュもあり最後まで緊張感があり楽しめました。
家族の愛情、教育、AIとの共存、様々な問題定義もあり興味深く作品を観れました。
グロ感がおとなしめでしたが、PG12に再編集して一般公開に間に合わせたそうです。配信でノーカット版も見ようと思います。
機会があれば「マリグナント 狂暴な悪夢」もご覧ください。こちらもサイコスリラーの名作です。
可愛いミーガンが、成長していく…
天才工学博士が務める玩具会社
死んだ殺人鬼の魂が人形に乗り移った「チャイルドプレイ」とAI(人工知能)が暴走し人間に危害を与える「ウエストワールド」や「ジュラシックパーク」のフォーマットを踏襲したそこそこ手垢のついた設定のホラー映画だが、ブラムハウスとジャームズ・ワンが製作を手掛けたという事でどんな目新しさを見せてくれるのかと期待して観た。
ケイディのミーガンへの愛着や依存度に説得力を持たせるため、ビジュアルや動きをより人間に近づけ友達感を出したが、それが逆にリアリティを損なう結果となった。
またこの設定では周囲がミーガンに魅了され、ジェマのみ孤立すると言う流れに行きがちなところ、そんな安っぽい人間の機微の様なものは不要とばかりにスパッと排除し、ケイティに攻撃してくる相手をしっかりと見せる事でミーガンが攻撃する理由に説得力を持たせる事に特化した潔さは良かったと思う。
嫌な奴はしっかりと罰を受けるというホラー映画の不文律をしっかりと守っている優等生ぶりは個人的には好きではないがスッキリとする。
ケイディのミーガンとの決別は両親の死を乗り越える事に繋がっているのだが、ラストのケイディの行動はここまでの流れからすると少し受け入れ難い心変わりぶりで、2時間弱の尺であればもう少しストーリーに工夫があっても良かったのかなあと思った。
いろいろな意味で感じる恐怖!
ホラーは苦手なのですが、予告映像で怖さより興味深さが勝ち、紹介サイトにも「サイコスリラー」と書いてあったので、「うん、これはホラーじゃないんだ」と自分に言い聞かせ、念の為に中学生の甥っ子も連れて鑑賞してきました。確かに恐怖は感じましたが、それ以上にメッセージ性のある期待以上の作品で、とてもおもしろかったです。
ストーリーは、おもちゃ会社で研究開発に携わるジェマが、AI搭載の最新型人形「M3GAN(ミーガン)」の完成に近づいた頃、交通事故で両親を亡くして失意の底にある姪ケイディを引き取ることになり、彼女の心の傷を癒すために、試験運用も兼ねてミーガンを与えたところ、二人は急速に仲良くなるが、しだいにミーガンの行き過ぎた行動が目立つようになっていくというもの。
人間の役に立つはずのAIが、その学習能力の高さから、開発者の予想を超えて発達し、やがて人間の脅威となっていくというプロットは、数多くの作品で見られる鉄板ストーリーです。本作では、そんなAIの暴走を、子ども用のおもちゃに設定したことが斬新です。これにより、単なるAI暴走クライシスではなく、育児に代表される親子のふれあいの大切さを描くことに成功しています。
劇中、ジェマがミーガン活用の利点を挙げる中で、子育てを「雑用」と表現します。突然ケイディを引き取ることになった未婚のジェマが、悪気なく放った言葉ではありますが、最近は実の子に対しても似たような感覚をもつ親が少なくないのではないでしょうか。私の身近にも、ゲーム機やスマホを与えておけば、何時間でも静かに過ごしてくれるからと、安易に機械に子守りをさせている親は少なくありません。それなのに、今度は「長時間やり過ぎだ」と子どもを責めたり、ネットゲームやSNS上で起きたトラブルの解決を学校に丸投げしたりと、傍からみればずいぶん身勝手な物言いです。
もちろん子育ての苦労は多いし、親だって自分の時間が欲しいのはわかります。でも、そうやって得た自分の時間と引き換えに、何か大切なものを失っているようにも思います。子どもが絆を結ぶべき相手は、ゲーム機やスマホやネット上の誰かではなく、身近な家族であってほしいものです。本作を通して、スマホやタブレット任せの子育ての果ての物語を観せられた気がして、ある意味ミーガンに襲われる以上の恐怖を感じました。
主演はアリソン・ウィリアムズで、自身の開発したミーガンにしだいに疑念を抱くジェマを好演しています。共演のバイオレット・マッグロウは、ミーガンに心を開きしだいに依存していく演技が秀逸でした。そしてなんといっても、絶妙にかわいくて不気味なミーガンを演じたエイミー・ドナルド、彼女の怪しい動きとキモカワダンスがクールです。
そんなに怖くないけど
怖い映画だ
もはや使い古されたロボットパニックホラーの新風
まさかの売れ方をしたロボットパニックホラー。同時期公開の大作である人魚姫映画より人が入るという番狂わせな話題作。
欠陥が全く無いかといえばそうでもなく、中だるみやツッコミどころ満載な本作。しかしホラーの定番をしっかり押さえつつ、大作ほどの予算のなさをアイデアでカバーしており陳腐さを感じなかった。
シナリオもよく、人形に依存してしまう傷ついた少女と、子供と向き合えないギークな技術者の微妙な関係、そして言葉巧みに心に滑り込んでくるアンドロイドの三角関係が効果的に使われている。玩具で救われるのは一時のことであり、また、育児は大変なことであり機械でこれを簡略化は出来ないのだというメッセージ性もある。
アンドロイドであるミーガンは口達者で、これまでのロボットホラーと違って懐柔しようと相手を観察しながら言葉を選ぶ。そのさまはロボットというよりも悪魔で、最先端テクノロジーによるAIの進歩と怖さをとりいれてありこれもよく考えられていると思う。
決して色物では終わらない、ロボットホラーの新風といえる秀作。
ターミネーターみたいにシリーズ化して欲しい‼️❓
期待を遥かに超えてくる、凄い高品質な名作に出逢うことができて感激至極です。
映像や脚本が最高であることは言わずもがなですが、キャストの造詣や演出のセンスが抜群です。
ミーガンのチャーミングなところと恐ろしいところの振り幅が凄まじい。
取り巻く少女とおばさんも深く感情移入してしまうくらいに名演技で心の底に刻まれるほど。
殺される面々もキャラ立ちが素晴らしいので、ある意味、ワクワクドキドキしてしまうほどです。
犬ばーさんとかデカい悪少年とか、やられるのが爽快ですらある。
展開も緻密でムダ一つない、最初から最後までジェツトコースターです、名残惜しくて、続編を是非みたい。
令和のホラー、サスペンスの名作として是非シリーズ化やリメイクを期待します。
全ての映画ファン🎞🎟🎬🎦に是非。
可もなく不可もなし
さすが、ジェームズワン。
もっと壊れやすく作ろう
2023年劇場鑑賞135本目。
人間の友達ロボットがそのうち人を襲い出すと聞いて、「ショート・サーキット」を思い出して調べてみたのですが、コメディとあり、どう考えても人は襲ってそうにない。じゃ自分観たのなんだったんだろう、と調べても出てこず謎のままです(笑)
もともとミーガンの顔怖いなと思っていたのですが、予告で観た動きがなめらかすぎて逆にそれがさらに不気味。最近だと同じ製作者のアナベルシリーズは直接人形が物理的になにかするわけじゃないし、どちらかというとリブート版のチャイルド・プレイが似た展開でしょうか。もっともあのチャイルド・プレイのチャッキーはAIに殺人プログラムを仕掛けられ、こちらは学習の末にたどり着くという違いはありますが。
ストーリーはまぁ大体思ったとおりに進んでいくのですが(途中なんでこの人殺されるの?というのはありましたが)、ラストはちょっと誰も想像できない展開だったのでそこはちょっと痛快でした。
いやそもそも頑丈に作り過ぎなのよ。今後こういう人形作る時は素手でも壊せるように作った方がいいね!
しかし、これどうやって撮影してるんだろう。モーションセンサーでCGなのか、顔だけCGに差し替えているのか・・・。
警察に通用するのかな・・・
PG12なので、そんなに派手ではない。
結構ソフトな殺し方。
耳を引きちぎられたチビッコは一番気の毒だったが・・・
まぁいいや。
育児問題だったり、親を目の前で失った子供の心理状態、預かることになった叔母と姪との関係性、ご近所トラブルなどなど・・・
色んな要素を取り入れているんだけど、結果、描き方が薄くなってしまったかな。
娘がミーガン人形に溺愛する部分だったり、ミーガン人形が得た知識からどのように暴走するようになった部分とか、ピンと来なかったし。
2時間近い作品だけど、見終わった後の感想は、「欠陥品が出回ると、チャッキー人形のようになる。」
だけしか印象に残らなかった。
冒頭の事描きたいのであれば、我儘(反抗期)な娘+シングルマザーの設定でもやれるし、血が繋がっているから、鑑賞している人間にはもう少し突き刺さるような内容になったのではと思えた。
そうなると、脚本に問題があるのかな。
内容的には1時間40分程度でも出来そうな内容だし。
ラスト、同僚と一緒に大量のパトカーがやってきたが、この事件の真相を伝えた所で通用するんだろうか・・・(笑)
ってか、会社の監視カメラは機能してたのか?
機能していなければ、映像による証拠が残っていないんだが・・・
未来の話ではない。
ファンタジー
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