M3GAN ミーガンのレビュー・感想・評価
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せっかくの素材が・・・
「ミーガンダンスはスクリーンで見るべき」と思っていきましたw
設定も面白そうだったし。。。
で、途中まではワクワク。
「パーフェクトと思っていたコンピュータが狂いだす」--。
お話は昔の小説でも映画でも手塚治虫のマンガでもあるテッパンネタですが、
そこに完全ヒト型ロボットでデータから学習して推論するAI機能をもち
相手の感情を思いやる能力までも有する設定で
「ここまでお話を膨らませることができるのか」とびっくり
(また、人型ロボットが歌うのは初見だったので、新鮮)。
今までのSF映画では科学的見地を無視してお茶を濁してきた設定を、
実現のめどが立っている先進技術に裏打ちされているのですごくリアル。
※このリアルがなければ、「チャイルドプレイ」のチャッキーだし。
ただ、ストーリーのしめ方が、これまでのSF映画の定番パターン。そこがザンネン。
面白かったけどね。続編があるそうなので、そっちに期待!
思った以上にSFだった。
レンタルビデオで鑑賞。
公開前の情報を観てまず思ったのは「女の子版チャイルドプレイじゃん」だったけど、チャイルドプレイのチャッキーが呪術によって人形に殺人鬼の魂を宿す設定なのに対し、本作はAIの暴走というかなりSF的な設定になってた。
基本的には面白いし、ゴア描写もほぼほぼ写らないしジャンプスケアもほとんどないので、ホラーが苦手な人でも楽しく観られるんじゃないかな。
ただ、個人的にはちょっと乗り切れなかったというか、ケイディとの関係性を描く前半と、ミーガンが暴走しはじめてからの後半がまるで別の映画みたいになってるし、ミーガンのキャラ造形も変わっちゃってるところに違和感を感じた。
あと、そう考えてもミーガンが強すぎるというか、子守りロボットにあのパワーと強度は絶対いらないよねっていう。ミーガンの制作者である主人公のジュマは、あんだけロボットオタクなのにアシモフのロボット三原則を知らないのかしら。
暴走するAI
予想外の進化をした愛玩人形が巻き起こす恐怖。
チャッキーやアナベル等を見てないから人形ホラーの定石はよくわからんけど、心霊現象じゃない分予測がしやすいし、そんなに怖くもない。
後半の壊れたマリオネットみたいなカクカクした動きは不気味だったしまぁ良いとして
森の中でのモンキーウォークは微妙だったな。虫みたいに四つん這いでカサカサやって欲しかった。
思ってた映画と全然違うっ!でも面白い!
なるべく事前情報を見ずに見ました。
最初はコメディタッチの映画かな?と思いましたが後半は「エクソシスト」や「悪魔のいけにえ」などを思い出すサイコホラーに…
でもしっかり娯楽作品として作られており面白かったです。
一つ文句を付けるならケイディがあれだけミーガンのことが好きだったのに最後はあっさりと裏切るのはちょっと納得がいきません。そりゃ映画の視聴者はミーガンがやってきたことを全部見ているので分かりますが、ケイディの視点だとあの時点でミーガンのやってきたことを知らないのにあっさりと裏切ります。そこがちょっと脚本の問題点かなと思いました。
でも全体的には凄く面白かったです。
あなたの為なら何でも殺ります。お友達AI人形、ミーガンです…
ジェイソン・ブラムとジェームズ・ワンが再タッグ。と言っても『インシディアス』の時のようにプロデューサー&監督ではなく、Wプロデューサーとして。
例え定番ネタであっても斬新であり、衝撃的でもあり、エンタメ性抜群。
良質ホラーを世に放ってきた2人が贈るのは、またまた例外に漏れず。
チャッキーやアナベルなどホラーと切っても切り離せない“人形”。
そこに現代的な“AI”をプラス。
定番の人形ホラーをアップデート、ニューバージョン!
新たなホラー・アイコンになりそうな恐怖のお友達AI人形がここに製造完了。
その名は…
おもちゃメーカーの開発者であるジェマはユニークなAI搭載人形を作っていたが、画期的な次のプロジェクトに行き詰まっていた。
そんな時、姉夫婦が事故死。姪のケイディを引き取る事に。
微妙な距離感の2人。が、おもちゃがきっかけで少し距離が縮まる。
ケイディの言葉をヒントに開発が進み、遂に試作が完成したのが…、
“M3GAN(Model 3 Generative Android)”。通称“ミーガン”!
見た目は人間の女の子そっくり。
ペアリングプログラムであなただけの友達に。
学習能力、人工知能指数も非常に高い。
子供にとっては世話役で保護者代わりで、何より友達。
大人にとっては育児の手助けに。
一家に一台…いや、一人。家族の一員も同然。超万能AI人形=ミーガンをあなたの元に!
まずはその見た目。リアル過ぎてちょっと怖いくらい。チャッキーやアナベルといい勝負…?
しかし子供と接する時はしっかり相手の目を見、心に寄り添う。支え、褒め、時には注意し、いつも一緒にいてくれる。世界中に流通したらドラえもんの仕事が無くなるよ…。
ミーガンのお陰で心を閉ざしていたケイディも笑顔を見せるようになる。
ジェマにとってもケイディとの関係や仕事面も両方解決…の筈だった。
ケイディを守るようプログラムされているミーガン。これが惨劇の始まりだった…。
隣家の飼い犬とのトラブル。ちょくちょく敷地に入り、フンまで。遂にはケイディに噛み付く。突然その犬が居なくなり…。
学校体験入学。郊外ワーク中、不良男子がケイディに嫌がらせをしてくる。その男子が突然車に轢かれ…。
いずれの時もケイディの身に何かが。そして必ず傍らに、ミーガンが…。
アイザック・アシモフの“ロボット三原則”。
ロボットは人間に危害を加えてはならない、ロボットは人間に従わなければならない、それに反しない限りロボットは自身を守らなければならない。
ミーガンがプログラムされた“ケイディを守る”もこれらの意味合いの一つに入るだろう。
が、AIの学習能力でそれが過剰に。
ケイディの危害になるものは排除。それは近付けさせないとか遠ざけるとかではなく、文字通りの意味で。
とうとう人を殺める。ロボット三原則に反する…!
が、ミーガンの最大のプログラムは“ケイディを守る”。
究極の人間への献身だが、これが度が過ぎた。
ケイディへ危害だけじゃなく、悲しませたりする者や自身をダウンさせようとする者も例外じゃない。開発者のジェマだって…!
ライブ配信発表会当日、ケイディを愛するミーガンの暴走開始…!
もはや『ターミネーター』…!?
人形が人間を襲う。ホラーの定番。
AIの暴走。いつの時代も。
使い回されたネタなのに、いよいよのこのAI時代、また新味を持って。
その危険性もさることながら、扱う人間側へも教訓や痛烈メッセージ。
ケイディの世話をミーガンに任せっきり。じゃあ、保護者となったジェマはいつケイディと向き合う…?
ミーガンに依存するケイディ。取り上げられた時には猛反抗。キュートな娘だけど、結構利かん坊…?
子供の為や関係円滑のツールとして作った筈が、さらにそれを悪化させ、惨劇にまで…。
なら、AIやロボットの必要の意味は…?
今一度、開発し扱う我々人間が再考しなければならない問題。
そんなテーマを滲ませつつ、勿論本作はエンタメ。
オンモードかオフモードか分からない時のミーガンの表情や人を襲う際の不気味さ、恐ろしさ。
でも、そんなに怖くはない。ホラー苦手でも充分見れる範囲。怖いと言うより、面白い。
ブラックな笑いも散りばめられ、最たるはミーガンが見せる奇抜なダンス。ミーガンを“演じた”エイミー・ドナルドはニュージーランドの子役でプロダンサーでもあるとか。
こんなに凄いAI人形やロボットを作りながら、初歩的なミス目立つ登場人物たちが何だか結構お間抜け。
ミーガンが起こした惨劇だが、元々の責任は開発者のジェマにあり。映画は一応事件解決で終わるが、死者まで出した彼女のその後の処遇の方が恐ろしい…?
開発者としては一流のジェマ。劇中様々な開発品が出てくるが、ハイスペックはミーガンだろうが、ナイス!は“ブルース”でしょう!
世界中でスマッシュヒット。
この怖くてキュートなAI人形の“新型”に期待しない理由なんてない。
次は『M3GAN ver.2』かな? 『M3GANs』かな?
見てて思ったけど、ロボットにしてもAI人形にしても、一番万能で最高の“友達”は、我が日本の未来のネコ型ロボット以外にないね。
稀有なキャラクター
AIを搭載したお人形。近い将来、類似なものが作られそうだが、そんなお人形が暴走したらどうなる的な話し。造形、しゃべり、動作は、最高。せっかくの稀有なキャラクターが誕生したのに、脚本もっと冴えていたら、もっと抱腹絶倒のサスペンスに仕上がっていたかと。勿体ない。
ミーガンのようなAIロボットが欲しくなった。
AI人形(AIロボット)と不登校(積極的)少女の絡みが、現実社会を表していて面白かった。
この映画はホラー映画というジャンルに入れられているが、私の感覚では、ホラーらしい場面はほとんどなかった。
ミーガンが階段を降りたり、ダンスの場面では、もっとロボットらしい動きをしてほしかった。
最後の場面は、シュワルツェネッガーの「ターミネーター」のラストシーンを思い出してしまった。
最近、AIの進化のスピードが加速度的に上がってきたので、10年後にミーガンのようなAIロボットができると期待している。AIロボットと一緒に遊んだり、買い物したり、散歩したり、最後は、介護して、葬儀までしてくれると最高です。車並みの値段(500万円まで)で販売してほしい。私は現在71歳なので、10年先にAIロボットが欲しい。
夢みたいなことを言っていると思われるかもしれないが、AIが自分でデーターを24時間・365日体制で記録するので、計算・抽出・制御・記憶・通信以外でも、人間の脳力を越えるのも近い。
ただ、その頃には、現在の人間の仕事の相当量がAIロボットに置き換わっていると思われるが‥‥。
久しぶりに、面白い米国映画に出会えた。
戦闘映画にならなければ
計算高くて正確な体術、牙をむいたらかなり怖いね
命を大事に
っていうルールを守らせること、破らせないこと、この葛藤がもっと長かったよかったのになぁ、ミーガンが命を浅はかにする描写は映画という意味で面白かった。
後半は、戦闘映画にならなければよかった。もっと論破とか言葉を交えてほしかった。
個人評価:3.8 ミーガンというキャラクターをいつまでも見ていたい...
個人評価:3.8
ミーガンというキャラクターをいつまでも見ていたい。
もっともっと動かしてほしい。後半のシーンは倍あってもよかった。
このキュートなキャラクターデザインは大変優秀だと思います。
AIが子育てする世界はすぐに来る
飛行機の中で鑑賞。ずっと気になってたから観れてよかった。
ミーガンが怖い存在でいながら、どこか憎めないというか、映画鑑賞後も「こんな人形があったらいいのにな」と思ってしまうのは、結局ミーガンはどこまでも子供の味方だからなんじゃないだろうか。終盤は主人公の頭ぶっさそうとしてたけど、あれは映画のストーリーの都合でミーガンを悪者にしなければいけなかったからであって、ほんとのミーガンはあんなことしないと思う。
この映画では、大人は自分の都合で正当化することがあるのに、力関係が決まってるから、子供は納得できなくても「飲む」しかなくて、大人の言うことは全部正しいことになってしまっていて、しかも大人自身も自分は正しい、って思いこんじゃってる、っていう子供視点のいらだちや不満がよく表現されていたと思う。
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追記
あとで、「ミーガン」はスマホの暗喩なんだなー、って気づいた。一見単なる「チャイルド・プレイ」の焼き直しのようだけど、実はすごく現代的な問題を扱った、社会派の映画だったんだ。
最近は子供にスマホを渡して、遊んでてもらう、という親が増えているらしいのだけど、これが主人公の保護者がミーガンの役割と考えていたことと一致する。
分かりやすく言えば、「子育てに割く時間を減らすためのもの」、ということ。それが究極に進化したものは、最終的にはミーガンのように子育て全般をまかせられるくらいの機能になるだろう。今のスマホにはそこまでの機能はないけど、そういう機能があれば利用したいという人は多いだろう。
カウンセラーや保護者の同僚が「こういった子供との関わり方はどうなの?」といろいろ警告していたにも関わらず、「忙しさ」や「子供が苦手なこと」を理由に関係性を改善することができなかった。
でも、AIはどんなによくできていても、一見人間とのコミュニケーションそっくりだとしても、そこに「心」はない。この映画ではその恐ろしさを描きたかったのではないか。
このことに気づいたのは、最近、ChatGPTに音声でやりとりする機能がついたことを知って、その機能の優秀さにびっくりしたから。ほんとうに人間とやりとりしてるような会話で、AIと思えないほどだった。
赤ちゃんや幼児のころから、こういう音声で自然にやりとりできるAIに子守りや教育を受けていたとしたら、どんな人格形成がされるのだろう? いろいろな意味で不完全な親や先生よりもAIに一番の信頼をよせるようになったとしたら? こういう、すぐ目の前にある重要な社会問題が提起されているのではないだろうか?
リアルスティール!?
試作品みたいなロボットがカッコよく、あれだけで別の映画できるんじゃないかなとすら、思っちゃいました。
ミーガン演じる子のダンスも見る価値ありだと思いました。
ただ、内容的にホラーなのか、家族愛なのか、モヤっとしたものを感じてしまいました。
人工知能をテーマにしたものでは、攻殻機動隊ゴーストインザシェルの、進化したAIが自らを生命体だと主張することで、生命の定義にまで踏み込んだものや、オスメントくんが主役を演じたAIなんかも、ロボットを通じて、人間とは?みたいなところを考えさせられたように記憶しています。ともに古い映画なので、当時の発想としては斬新に映りました。
ミーガンはおもちゃなので、子ども✖️AIという切り口で、より幅広い展開も期待できたのかなとも思いました。
子供もしっかり楽しめる良作(グロあり)
ストーリーは悲しくもシンプルで分かりやすい。大人(開発者)と子供(利用者)とのズレがどちら側にも「そうなるよなぁ。」と感情移入しやすく、複雑な心境になりつつもヤル時はヤッてくれるミーガンに心踊らされる。
ラストはある意味王道展開ではあるがグロありつつ子供(利用者)側として感情移入している観客に寄り添ったオチなのだと思う。
最後の最後に含みを持たせるのも"ありがち"だが様式美にすら感じて良かった。
この映画で、ある曲がもっと好きになりました
劇中、ミーガンが歌う『Titanium』。
(あ!この曲知ってる、でもなんて名前だったけ…)と、
なぜか歌詞といいメロディーといい、ミーガンが歌うのがとてもハマっていて素敵で、、あのシーンでこの曲が大好きになりました。
前から知っていたけどこんな歌詞でこんなにも良かったけ?とあらためて思いました。
上映後にググって曲名を見つけてすぐにSpotifyに追加したくらい。
作品自体はまぁまぁ予想通りで楽しめました。
案外、予告の四足歩行で走るホラーのシーンは怖くなかったりしたが。
最近流行りの黒人起用ブームで、ミーガンも黒人仕様の人形になってたらちょっと全然可愛くなかったから、白人のお人形さんのような顔の可愛いミーガンで正解だったと監督に言ってあげたいです。
やたらダンスのシーンにみんな食いついてますがぶっちゃけ自分はそこまでどうでもいいと思っていたので、ミーガンが踊った時もメルヘンホラーみたいで可愛いなと思いました。
何よりミーガンの歌うTitaniumがいい。
造形は良い
仕事上の問題と家庭の問題を両方ねじ込んだ結果、中途半端になってしまい、ミーガンが勝手に暴走した感があって残念。もっと日常シーンを入れて依存していることを強調すべき(ジェマが成果を優先するがあまり、この辺の設計が不十分だったという解釈もできるが)。
また造形はかわいいけど、そのアクションいる?っていう場面がちょいちょいあって笑わせにきてるのか困惑した。
Eが3になってるんですね
日本が最後の公開地なのですでにプロモーションをさんざ見ている。──ということが洋画ではけっこうある。
もっとも印象的だったのはミーガンの中の人Amie Donaldがミーガンダンスをする動画。バイラルになっていてTiktokで繰り返し見た。
Amie Donaldはいつもにこにこしている感じのいい子でダンスワールドカップでの受賞歴があるそうだ。
けだしM3ganの話題性を下支えしていたのは軽くはしこい彼女のスーツアクトだったと思う。
内容をざっくり言ってしまえばチャッキーがミーガンになっただけの話だが、あざやかなプロダクション戦略がM3ganの価値を青天井にした。
ベージュ服に大きなリボンをつけたブロンドのミーガンのプロモーションの画像がもたらした計り知れない期待値。
あなたはじぶんがチャイルドプレイあるいは人形が暴れる映画を見に行きたいという気分になる──と想像できただろうか。
M3ganはなんならさいきんもっとも見たい気分にさせた映画だった。さすがブラムハウスプロダクション。(とはいえVODで見たのだけど。)
プロデューサーのジェイソンブラムとジェームズワンはテクノロジーへの依存がもたらすホラーにいくばくかのコメディ要素を加えることを期してハウスバウンド(2014)のジェラルドジョンストンに白羽の矢を立てたそうだ。映画は狙い通りに仕上がった。
感心したのは“少し未来”ということ。
“未来”よりも“少し未来”のほうが素描がややこしい。
M3ganは自立し二足歩行し学習し意思決定し──というところで現代のテクノロジーに比して虚構がある。
最先端の現場ではそれができるロボットがあるのかもしれないが、少なくともそれが玩具として10,000ドルで市販されるところには至っていない。
冒頭の学習機能付きペットロボットのCMはそんな“少し未来”への導入の抵抗値を取り除く効果があった。そこからトントン拍子と言ったら変だが、あれよという間に孤児ができて本筋へ入っていく“つかみ”の見事さにも感心した。
映画内では犬や子供にたいするバイオレンスが暗喩されている。暗喩というか隣の犬デューイもいじめっ子のブランドンもM3ganが始末しちまう。おそらくそれを切り取ったら当世のコンプライアンス的に問題だろう。が、冒頭でケイディの両親をしなせておいたので、ある程度のバイオレンスにコンセンサスが得られるという構造になっている。これは主人公を意地悪にしたり、理不尽な暴力を描きたいなら、さいしょに主人公に大きな不幸を背負わせておけばいい──ということでもある。巧みな映画のなかでは悲哀も叙情も単なるバランスに過ぎない──ということでもある。
Akela Cooperはワンと組んでMalignant(2021)を書いた人だそうだ。
ただし倫理度外視なわけではなくジェマ(アリソン・ウィリアムズ)はケイディにM3ganは答えじゃなくて気休めにすぎないと指導をしてそこはしっかりPG12を確保した。
Imdb6.4、RottenTomatoes93%と78%。
上司役のRonny Chiengがよかった。ほとんどひとりでM3ganをコメディ色に染めていた。またなぜかM3ganのもちっとしたorぷよっとした手も印象に残った。w。
まさに機を見るに敏
世間が本格的にAIに「仕事を奪われそう…」「人間より賢くなる」「文章も絵も綺麗に書く(描く)」と言い始めたタイミングにピタリとハマって大ヒットの本作品。
予告編もバッチリで奇妙なダンスにあの動き、ホラーユーザーのみならず、それ以外のライトユーザーまで惹き付けた。
「ターミネーター」や「ブレードランナー」から人工知能をどう考えるかと言う作品が作られてきた。どストレートの「AI」、「アイ、ロボット」など様々な見せ方をしてきた。
そしてとうとう…ここまでやってきた…『ミーガン』登場である。
ケイディの両親の亡くなった経緯やジェマと姉の希薄な関係など、ちょっと変わった家族関係を見せる流れから、“ちょっと変”な親族だ。ジェマなど研究以外の事が出来そうにない。ケイディも社会生活をちゃんとしていないから人間関係の構築が出来ない。
出来ない、苦手…で済まない事を学ぶのが社会だが、実母と居たときからホームスタディで済ましていたケイディはそれが出来ない。
ジェマもミーガン任せで身内らしい感情を持ってないので状況は悪化。
進んでいく状況、“アレ”をオモチャと言うには攻撃性が高すぎる(笑)
次第に行き過ぎた行動が始まっていく過程で、ミーガン依存のケイディも異常な様子になって「こりゃ参った」なのだが、ミーガンの恐ろしい所は試行錯誤で賢くなっていく部分であるが、もっと根源的な部分…つまり、人が機械に越えられる不安、人より優れた存在に怯えさせられる事にあると思う。
今や人間は便利道具の虜になり、あらゆる機械、道具がネットに連動している。パソコンでどんなに気を付けてもネットワーク上から乗っ取られる事を考えれば、ミーガンのポテンシャルは軍事兵器に匹敵する。
120㎝の小柄さでこれだから、もうちょい大人サイズだと…ターミネーターそのものである。
ラストから当然2は期待される。作中で死んだカートが引き出したデータから余所の企業で製作されるのだろう…。
ホラーとして恐くて仕方ない作品では無いが、見せる年齢の幅が広いだけに当然、残酷なシーンは控えている。耳を千切る部分も変に伸びてて(笑)だし。
劇場公開版の評価はライトなホラー作品であり、とてつもなく恐い作品ではないが時流にも乗っており、佳作と言える内容。グロさも抑えレーティングも下げて観られる層を増やせるようにもしている点は営業的にも考えられている。
まぁ安い模倣した作品がたくさん湧いてきそうである。
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今回DVDでの観賞したので、劇場公開版とグロさをカットする前のバージョンもあったので観賞、劇場公開版よりも僅か程度に人体損壊や出血する部位の映像がしっかり映っています。
耳の千切れるシーンも微細に映っているし(劇場公開版では伸びてるシーンから引いて千切れた感じに)、隣のオバハンの皮膚が剥ける(劇場公開版では皮膚は剥けず、流れる液体にミーガンが写り血液のみが流れていく演出)。上司に突き刺さる裁断の刃物はより深く貫通し、エレベーターを血まみれにし、ヘボ部下カートの喉を切るシーンも激しい出血を見せている。(劇場公開版では出血シーンは無く、刺さった刃物はちょっとだけ上司の胸から飛び出す程度、その時はエレベーター内には血は飛び散ってない。カートの喉も切ろうとする動作だけで血飛沫は出ない。)などの相違が見られた。
この少々グロいシーンが無くとも成立する演出を挟んでおり、レーティングを下げた形でも結果の想像はできるし、この程度のグロシーンは無くてもイケそうではある。
しかしながら、普段からホラーでグロいものを見ているユーザーには「あれっ?見せないんだ?ここ?」となるのは仕方ないと思う。しかしこのミーガンの怖さは人類を超えそうな存在が現れる事への恐れだと思うので、血飛沫や残酷さを事細かに見せなくても作品の質が落ちるものではない。但し流行りものには賞味期限がある。10年後にエポックメイキングな作品として取り上げられているほどの作品では無いように思う。
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