ただいま、つなかん

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ただいま、つなかん

解説

宮城県気仙沼市の唐桑半島にある民宿を舞台に、持ち前の明るい性格で多くの人から慕われる女将と仲間たちが積み重ねてきた10年以上の歳月を追ったドキュメンタリー。

宮城県気仙沼市、唐桑半島の鮪立(しびたち)で、100年続く牡蠣(かき)の養殖業を営む菅野和享さんと一代さん夫妻は、東日本大震災の津波で被災した自宅を補修し、学生ボランティアの拠点として開放する。半年間で延べ500人を受け入れてきた菅野夫妻の自宅は、「皆がいつでも帰ってこられるように」との夫妻の思いから、2013年に民宿「唐桑御殿つなかん」として生まれ変わる。この地に移り住んだ元ボランティアの若者たちと女将となった一代さんは、復興のその先を見つめ、地域に根ざしたまちづくりに取り組んでいく。

10年以上にわたり取材を継続した現役ディレクターの風間研一が、ニュースで放送され反響を呼んだ映像に、新たなシーンを加えて一本の作品として再構成。語りを震災直後から菅野夫妻や気仙沼とも深い関わりがある渡辺謙が務めた。

2023年製作/115分/G/日本
配給:ウッキー・プロダクション
劇場公開日:2023年2月25日

スタッフ・キャスト

監督
ゼネラルプロデューサー
齋藤隆平
プロデューサー
柴崎木綿子
編集
井上秀明
音楽
岡本優子
語り
渡辺謙
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映画レビュー

5.0気仙沼で、牡蠣養殖や民宿を営む女将さんと、震災の学生ボランティアた...

2024年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

気仙沼で、牡蠣養殖や民宿を営む女将さんと、震災の学生ボランティアたちとの、映像記録。

発端は 2011-03-11 唐桑の立派な屋敷の街並みが、津波で丸ごと壊滅し。
菅野さん宅も3階建ての3階まで浸水し、全壊判定されたものの、
学生ボランティアさんらが寝泊まりできる場所を…と、
天井や壁などもろもろを修繕しながら、居場所にし続けていたと。
建物を丸ごとリフォームし、民宿として再開されたとのこと。

もとはテレビのドキュメンタリーが数回、各25分間ほどのオンエアだったとのこと。
その尺の短さでは、表現しきれないものがあるが、
テレビでドキュメンタリーに1~2時間の枠確保など、現実味がなく。
なら映画にしてみようよ、という発端だったそうです (監督のトークにて)。

何よりの驚きは、おかみさんの、自然体でのお言葉や目線。
震災や事故やウィルスなど、むごい出来事は再三あったのですが
落ち込むだけ落ち込んで、吐露して、結局は必ず前を向き&行動しているところ。
その過程を、ご本人が自ら発する、言葉選び。とてつもなく頭のよい女将さんなのでは…と、驚きました。

女将さんのお人柄でしょうかね、周囲に自然に人が集まってくる様子。
2011以降の学生ボランティアだった方々が、唐桑に移住して、家族を設けたりとか。

よくいわれる、東北人の気質の典型 (口下手、耐える、遠慮、引っ込み思案、打ち解けづらい…) が、全然当てはまらない、
唐桑では移住者がむしろ増えている、
いい意味で、学ぶことが多い、憧れすら抱く映像でした。
(こちら隣県の過疎地出身で…耳や心に痛い印象も抱きました。)

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woodstock

3.0優しさ溢れる人々の絆

2023年3月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

気仙沼市の民宿を舞台に描かれたドキュメンタリー。東日本大震災をきっかけに人生が一転してしまった菅野さん夫妻。度重なる不幸にも負けず、仲間に支えられながら前向きに生きる姿に目頭が熱くなりました。希望を紡ぐ仲間たちの想いと絆が本当に素晴らしく優しさ溢れる物語です。10年以上にわたって菅野夫妻を取材していた監督もお見事です。

2023-47

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隣組

4.0人の温かさを再確認できた。 やっぱり、繋がりって大事で、人と人の繋...

2023年3月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

人の温かさを再確認できた。
やっぱり、繋がりって大事で、人と人の繋がりが復興になったんだなぁ

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yoccy

5.0この映画を観ていたら、寄りたかったものだ

2023年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

 気仙沼には、2012年3月に初めて足を踏み入れ、陸地に打ち上げられた巨大漁船に驚くとともに、復興商店街に希望の芽を見出したものであった。その後も何度か通過したり宿泊したりしたが、この民宿の話は全く知る機会がなかった。朝ドラ『おかえりモネ』を観て、昨年11月に BRT の車窓から大島大橋の夜景を遠目に眺めたが、この映画を先に観ていたら、寄りたかったものだ。どうして今頃になって映画化したのだろうか。中心となる女将の一代氏がとても魅力的なのには異論はなく、鈴木京香氏演じた亜哉子に相応するであろう。夫の和享氏は、かき養殖一筋で、藤竜也氏演じた龍己に相応するであろう。兵庫県出身のボランティアで森林整備事業に従事する佐々木美穂氏は、登米の森林組合の代表であった夏木マリ氏演じた新田サヤカに相応するであろうか。移住ボランティアの一人と結婚した現地の漁師は、永瀬廉氏演じた及川亮に相応するであろう。一代氏が津波被害だけでなく、夫の和享氏を含む家族をさらに亡くしながらも、移住してきた若者たちと立ち直っていこうとする姿に、また新しい希望の段階を見出せるということなのだろう。私自身も複数回ボランティアツアーに参加したので、あの連帯感には懐かしさを感じる。ぜひいつか現地を訪れたい。

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てつ

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