Sin Clock

劇場公開日:

Sin Clock

解説

窪塚洋介が18年ぶりに邦画長編映画単独主演を務め、どん底の日々を送る男が偶然に導かれ人生逆転計画に挑む姿を描いたサスペンスノワール。

理不尽な理由で会社をクビになり、妻子からも別れを突きつけられた高木は、タクシー運転手として働きながら冴えない毎日を過ごしていた。そんなある日、タクシーに乗せた政治家・大谷が、数億円もの価値を持つ幻の絵画につながる手がかりを漏らす。高木は驚異的な記憶力を持つ番場や裏社会に通じる賭博狂の坂口ら、「3」という数字に奇妙な共通点を持つ同僚たちと手を組んで絵画強奪計画に乗り出す。しかし想定外の出来事が連鎖し、事態は思わぬ方向へと転がっていく。

「ちはやふる」シリーズの坂口涼太郎が番場、「君は永遠にそいつらより若い」の葵揚が坂口を演じる。監督・脚本は長編第1作「唾と密」で注目を集め、本作が商業映画デビュー作となる牧賢治。

2023年製作/94分/PG12/日本
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2023年2月10日

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映画レビュー

3.5【”最低な人生は、たった一夜で最高の人生に変えられるのか?”邦画サスペンス・ノワールとしてはナカナカの作品。窪塚洋介は矢張り良き俳優であることを再確認した作品でもある。】

2024年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

■理不尽な理由で会社をクビになり、妻からも見放されたタクシードライバーの高木シンジ(窪塚洋介)。
 下衆な客を乗せ、只管に走る最低の日々を送る彼のもとにある日、人生を変える大きなチャンスが舞い込む。
 政治家大谷(螢雪次朗)が車内で漏らした事や彼が落とした名刺入れから、数十億円もの価値を持つ絵画を狙い、高木は欲にまみれた者たちと強奪計画を決行する。

◆感想

・窪塚洋介氏の出演作は「沈黙 ザ・サイレンス」以来だろうか。最近は息子さん出演の映画を時折見るが、今作を観ると窪塚洋介氏は独特のオーラを身に纏った役者として、非常に魅力的である。
 「ピンポン」の頃の弾けた感じが今でも残っている。

■ストーリー展開も、前半は面白い。後半の展開はやや強引な気がしないでもないが、面白い。それは、邦画では余り観ないタイプのサスペンス・ノワール作品だからである。

<悪事を成すものは、それなりの報復を受けるという展開や、マサカの人が高笑い・・、と思ったら皮肉な結末と言う所も良い。
 重ねて書くが、窪塚洋介は矢張り良き俳優であるという事を、改めて思った作品でもある。>

■酔っ払った時に、タクシーにお世話になっている者の独り言
 ・作家でもある梁石日氏の「タクシードライバー日誌」を読むと、タクシードライバーの大変さが少し分かる気がします。

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NOBU

4.0必然は偶然を装ってやってくる、だから面白い

2024年3月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今日は6本をイッキ見。その1本目に選んだのは、まさかの本格ノワールな邦画。結果、これを選んで良かった!めちゃくちゃ強烈。そしてこの哀愁。堪らない…。

何もかも失ったタクシー運転手たちが企てる現金強奪計画。果たして、待ち受けるのは偶然か、それとも夢にまで見た奇跡か…。密室の中で虎視眈々と足掻く男たちは見事に哀れで面白い。全てをスラッと流し込むような周到さも兼ね備えた本作には、日本の美しい景観とドロっとした人間模様が冴え渡る。終わりも清々しく、あまりにも…。

本作の舞台は神戸。偶然の3が作品の中で時折顔を出す。ありがちな空気を醸し出しながら、邦画らしさを感じさせるのは、そのロケーションが効果的なことを証明しているだろう。また、全体的に黒が統一された作品の世界観が観ていて気持ちよく、タクシーの黒が恐ろしくも映える。その偶然がフィクションになりきらないような緊張感は、演者たちの冴える眼差しによるものだろう。

主演は窪塚洋介さん。ロワールな雰囲気が似合うが、巻き込まれた男の風貌をしっかりと感じさせてくれる。小手先で生きている感じ、その渇きが何より良い。共演には坂口涼太郎さんと葵揚さん。葵さんバキバキにキマってたなぁ…。こんな姿も見たかったから、なお嬉しい。やはり似合うし、逃れられない運命を背負っている感じが最高だ。

終わってしまうとあっけなく感じる側面はあるが、そのメッセージと疾走感、背徳感は見物。本作が商業デビューとなる牧賢治監督、引き続き楽しみにしたい。

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共感した! 1件)
たいよーさん。

2.5シンクロニシティ。(笑)

2024年1月25日
iPhoneアプリから投稿

2023年劇場鑑賞15本目 佳作 56点

予告の雰囲気に負けて鑑賞

結論、面白みが無かったなぁ

窪塚洋介が18年ぶりに邦画長編映画単独主演ということと、ノワール感というか黒服のアウトサイドな感じがわたくしの癖に刺さるジャンルなので劇場に足を運びましたが、設定がよくこれで企画通ったなとすら思ったし、終わり方も鈍感な人や映画に免疫がない人でも予想が付くくらい分かり易くて、逆にその答えが分かった上でどういった演出や演技をするのかと、途中から見る目を変えましたが、特段驚きもなく自身の消化不良なまま終わってしまった

逆に言えば、こういった作品を見れば見るだけ、予告の段階から心に残らなそうな作品を見抜く匂いを嗅ぎ分ける嗅覚がつけばなぁと思います

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サスペンス西島

3.0着想は良いんだけど…

2023年4月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

いまいち、話の流れがよくわからなかった。
なので、さほど面白さを感じることができず…。
タクシー業界に悪い印象を与えないか、少し心配になるぐらいクズな登場人物が出てきて…。
まあ、自業自得なのか、因果応報なのか、よくわからないけど…。
予告の期待感を越えれませんでした。

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kawauso