銀平町シネマブルースのレビュー・感想・評価
全55件中、41~55件目を表示
さあ、愛する映画のために踊ろう!
とにかく「映画館と映画」愛に満ち溢れている。その気持ちの良さで満足した。
映画館主の梶原役の吹越満が図抜けて良い。気が早いが、今年の助演男優賞の有力候補だ。ホームコース近辺で宿泊するとき、時々訪問した川越スカラ座がロケ舞台。あの住宅街にふと現れる劇場の佇まいが、この作品に似合っている。
RIP
新宿武蔵野館に「あつい胸さわぎ」を見に行ったら、舞台挨拶会に空きがあるとわかり鑑賞。城定秀夫監督、今年度は3本目かな。映画好きを題材にした群像劇、一歩間違うと見てられなくなる危ういところを職人の手腕で乗り切った印象。しかし今日日の名画座風の映画館で上映後に毎回あんなにゴミが落ちてるってことは無かろうに。映画館好きじゃないじゃろがー。
そしてエンドロールに「RIP渡辺裕之」のクレジット。当人ではなくても、自殺を扱った映画で渡辺裕之を見るのは正直辛かったす。
温かい眼差し
金なくても、月2本は観るようにしてんだ。俺の意地だね。
一度、表舞台から追い出された小出恵介が主役を演じるからこそ、味わいも深まるこの映画。監督が「カサブランカ」推しなのか、かつての名画にどこか自分の古き良き青春を重ねている風情がクサくもあり、微笑ましくもあり。ただ、映画好きを高らかに謳った映画に名画は少なく、この映画も脚本は決して優れてはいない。まるでどこぞの映研レベル。だけど、その若さこそが、映画好きたる証拠だと思うんだよね。
映画が好きで、それが生きる支えで、死ぬのは畳の上、、じゃなくて映画館で。そんな奴がでてきて、そんな奴いるかなって思ったとき、ふと、この映画で映像技師役の渡辺裕之が浮かんだ。見かた次第では、この映画は渡辺裕之へのレクイエムなのかもしれない、とも思った。合掌。
希望の希
大学生の頃に住んでいた町に帰ってきた以前はカルト的なファンもいた映画監督の男が、商店街の寂れた映画館で自身と向き合う話。
文無しでホームレスと共にNPOを名乗る怪しげな生活保護申請のサポートをする輩のセミナーを受けた主人公が、そこに居合わせた映画館の支配人に声をかけられ、倉庫に住まわせて貰うことになり巻き起こって行く。
館長以外にも、ホームレスにスタッフに客にと映画を愛してやまない登場人物達に自分から語らなかった正体が知れる中で、映画館を建て直す為のイベントがーと展開していくけれど、映画通ぶって何かの作品を語る様な知らない人を置いてきぼりにする感じもないし。コミカルで温かくてそれでいてシリアスな感じは無し。
「だって映画っていいもんじゃねえか、いいもんだろ?」そう、いいもんなんです!
館長の過去は結構突拍子もない感じではあるけれど、それも間接的に好きなんだなーと印象づけているし、リアリティの無い描写は多々あったけれど、最初から最後まで愉しめた。
温かな映画愛に心が癒される秀作
「アルプススタンドのはしの方」「愛なのに」の城定秀夫監督による「映画に愛を込めて」。偶然にも「バビロン」に続きます。
そして昨年、「あいたくて あいたくて あいたくて」「遠くへ,もっと遠くへ」「神田川のふたり」「甲州街道から愛を込めて」と4本の監督作の上映が重なった、いまおかしんじさんが脚本。
お二人のここ数年の充実ぶりが凄すぎます。
今作も控えめに言って最高でした。
温かな映画愛に心が救われました。
.
.
商店街にある映画館・銀平スカラ座を舞台に、支配人やスタッフ、そしてそこで映画を観る人々を描いた群像劇。それぞれの熱い思いを綴れ織り、映画讃歌、人生讃歌へと昇華した。
小出恵介さん、吹越満さん、宇野祥平さんの男性陣もメチャいいけど、藤原さくらさん、日高七海さん、小野莉奈さん、さとうほなみさんという最強の女性陣が愛おし過ぎた。
ちなみに一番の落涙ポイントは小出さんと娘さんのハグだったかなぁ。片岡礼子さんも名演でした👍
そして、渡辺裕之さんがお元気で、信じられなくて、、、改めてご冥福をお祈りします🙏
映画館って
映画(館)って本当にいいですね
テーマ、ストーリー、キャスト等の情報が出て絶対に観たいと思っていた作品です
映画(館)好きにはたまりません
いいキャストが揃いました
ベテランが多い中2人の中学生役がいいアクセントになっています
主演小出恵介さんの抑えた演技がいい
以下、ネタバレ、誤字脱字、誤認、勘違い等ご容赦を
ナレーションがある訳ではないのですが、吹越満さん演じる銀平スカラ座館主梶原のナレーションでストーリーが進行しているような感覚です
この映画館主が実は弁護士資格を有することが小ネタながら当作品最大のネタバレかも
序盤宇野祥平さん演じる佐藤がカサブランカのポスターを見て「生涯ベストワン映画」というセリフで自分は〇〇だと思う方も多いかと
この「生涯ベストワン映画」数年前twitterのハッシュタグで流行ったと思います
60周年上映会の休憩中スカラ座のロビーでの印象的な長回しシーン、5組の告白がありますが成功したのは1組だけ(笑)
小出恵介さん演じる近藤監督が「撮れるかな?観終わった後に席を立てなくなるようなやばい映画」と言うのですが
私は一度ありました、いったい何を観せられたのかって感じで、しばらく動けなかったこと
その衝撃は今でも鮮明です
終盤の縦1列で8人で川の土手を歩く葬列シーンはトランペットとウクレレの違いはありますが、「川っぺりムコリッタ」を思い出しました
さとうほなみさん演じる一果の「わたしやっぱ許せない」、「愛なのに」でも同じセリフがありました(どうでもいいことですが)
渡辺裕之さんと言えば「ガメラ」って感じでしたがこれからは「銀平スカラ座」って感じになりそうです、渋くてカッコいいです
上映館が少ないのですが、是非映画館で観て欲しいと思います
この作品を気に入った方は仕上げとして、ロケ地「川越スカラ座」で鑑賞されることをお勧めします、4月に上映されます
宇野祥平さん視点の最前列か片岡礼子さん視点の最後列かはお好みで(笑)
なお、作中で小出恵介さんが掃除しているスカラ座のトイレは実在ですが、近藤猛のサインは
ありませんので念のため(撮影後消したとのこと、残念)
映画愛
「金なんか有ったって月に二回映画を観る余裕がなくちゃなぁ」・・・映画愛を映画にしたような映画
①映画としてみたら★★★⭐くらいだと思う。でも説明できない『ただ映画が好き』という想いに溢れているので★★★★に。
②小出恵介も大人の顔になったなあ。元々良い俳優だと思っていたので、やったことは良くないことだけれども残念だなとは思っていた。昔はスキャンダルは役者の肥やしみたいなもんだったけど、今はなんと言ってもコンプライアンスの時代なので仕方ないけど。
少し前から表舞台に復帰しているみたいだから今後頑張って欲しいね。
③宇野祥平演じる佐藤みたいに『カサブランカ』が私の人生で一番の映画ではないが、小学生の時に『カサブランカ』のイングリッド・バーグマンの初登場シーンで“世の中にはこんな綺麗な人がいるんだ”と思った感動は今でも忘れない。
良い映画を観た後、感謝の気持ちでスクリーンに向かって手を合わせるのは今後やってみようかな、と思う。
④ひとつ気になったのが、全く私の個人的意見ながら、“映画を観ながらあんなにゴミを出すなよ(持って帰れよ)”。
ダメなところも認めちゃおう
全55件中、41~55件目を表示