「最高だったとはいえないが頑張ってる感は伝わった。」OUT ただの邦画好きさんの映画レビュー(感想・評価)
最高だったとはいえないが頑張ってる感は伝わった。
もともと原作のファンで実写化が発表されてからすごく楽しみにしていたので早速見てきました。
まず、キャラクターのビジュアルに関しては本当そっくりに再現されてて達也、圭吾、要あたりはめっちゃ似てるなーと思いました。ただ、あっちゃんに関してはもう少し吉沢亮とかみたいな美少年風な顔立ちの方が良かったな〜と思います。でも虎汰朗くんの演技はすごく良かったです。自分が原作をいつも読みながら思っていたあっちゃんの感じと通じるものがありました。
その他のキャラに関しても要や達也など漫画で読んでて、たぶん話口調やキャラクターはこんな感じなんだろうなというキャラクターイメージにしっかりどの役者さんも寄せてくれてるのは伝わりました。特に要役の水上君は普段の声の出し方とは違って、ちょっとドスがきいたような声で要役に寄せるのは大変だったかと思いますがすごく頑張って寄せてくれてるなと思いました。
全体的に出演者の演技に関しては正直、若手役者や本業がアイドルやモデルの方々が中心であるため達也役の主役の子や圭吾役の子、千紘役の乃木坂の子あたりは演技力がもう少しほしいところではありました。あと賢三役の人も演技力が残念だったな。賢三はビジュアルの実写化もコントの衣装みたいに見えて失敗してたと思います。そのため所々、学芸会のように見えてしまうとこがありました。ま、でも演技に関してはこれからの役者さん達なので温かく見守るとして。それでも脇を固める杉本哲太さんやシソンヌじろうさんなどがいることで安心して見れた部分もあります。一雅役の宮澤佑さんも初めて見た役者さんですがすごくよかったです。あとはメインの主要キャラではないものの勝役の小柳さん(ブラザートムさんの息子さん)や将吾役の久遠さんなど脇を固める役者さんは皆、それぞれいい演技をしてました。
ストーリーに関しては原作ベースではあるものの少し残念なテコ入れがあったり(千鳥大吾のとことかいらないのでは?)原作とは別物と思って見れば楽しめるのかと思います。あとはアクションシーンはすごく迫力があります。品川さんの映画は初めて見たのですが主にアクションシーンに重きを置いてるように見えました。なので、脚本もやってるようなのでもう少しストーリーもキャラそれぞれの感情移入や背景などしっかり仕上げてくれたら良かったかなと思います。ま、キャラが多い分そこは描ききれないのは仕方ないとは思いますが、とりあえず大好きな漫画なので実写化してくれただけありがたいです。しっかり続きがある終わり方なので、続編も期待してます。その際、海君役は神木君にやってほしいです(笑)