「素晴らしき、マリオワールド!」ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー misin18さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしき、マリオワールド!
キャラクターや街並みなどの描かれるすべてのデザイン、キャラクターの動きや音楽、効果音など、ゲームの世界観を上手く映画に落とし込めている。
ファンならずとも一度でもゲームをプレーしたことがある人は、ワクワクするのではないか。
ドンキーコングやディディーと言った任天堂おなじみのキャラクターが登場したり、マリオカートやスマッシュブラザーズなどの数々のゲーム要素が取り入れられたりと任天堂ワールド全開で嬉しい反面、一つの作品に詰め込みすぎでは?と思わなくもない。続編を匂わせていたので、今作は単純に初期タイトルに絞っても良かった気もする。次回作の見どころ大丈夫か?と勝手に心配になった。この辺はコアなファンとレトロゲームのマリオしかプレーしていない人とで意見がわかれそう。
あと、そういえばマリオってイタリア系移民なんだよな〜と改めて思い出すほど、食卓を大家族で囲って、パスタを食べている描写や街角のピザ屋など、アメリカにおけるイタリア系移民のコミュニティ描写が秀逸に感じた。
この手の映画にストーリーの面白さは求めてはいけないし、マリオファンを失望させないことが最優先であることを考えると、とても良い作品と言っていい。
マリオシリーズや任天堂ファン、ゲーム好き、ファミリーにはオススメ。それ以外は、前者たちとの話のネタを得るために時間があれば鑑賞するので充分かな。