劇場公開日 2023年9月1日

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こんにちは、母さんのレビュー・感想・評価

全166件中、21~40件目を表示

4.0これからもよろしくお願いします、山田監督

2024年3月3日
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幸せ

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近大

2.5いろんな世代の岐路

2024年2月1日
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寅次郎の周りで起きるようなドタバタを経て、ひとまずの一件落着へもっていくが、いろいろと風変わりで共感できるところは少なかった。

概説によると『母べえ(2008)、母と暮せば(2015)に続く「母」三部作の集大成』──とのことだが、どちらかと言うと東京家族(2013)や家族はつらいよ123(2016~2018)に連なるような家族に焦点がきている話で出来はけっこう粗かった。

メンヘラっぽい木部(宮藤官九郎)のエピソードはわりと突飛で、娘(永野芽郁)のセリフもなんかズレていて、昔の人が現代を描いているという印象が拭えなかった。寅さんの映画だったらしっくり収まるドタバタが現代劇では暴れる──という感じ。

言ってみれば新作でありながら既に懐かしい。そのこと自体に哀愁はある──とはいえ。

田中泯が演じているホームレスの老人は橋から川に飛び降りてB29の空襲を逃れたそうだが、現代ドラマにとってつけたような“戦争による泣き要素”が挿入されている感が拭えず、設定が浮いていた。
他にもしみじみできないエピソードが多かった。

ただしラスト近くで母の福江(吉永小百合)が次のようなセリフを言う。

『かあさんが怖いのはね、いつ死ぬかってことじゃないの。いつ歩けなくなって、いつ寝たきりなるかってことさ。なにもかも人のお世話になるっていうのは、どんなに情けないことだろうね。そういうことが起きる日がすぐそこまできているのに、まだ大丈夫まだ大丈夫って希望をつないでいる。・・・』

50歳を知命と言うそうだが、50くらいになると確かにこういう言説がよくわかる。

日本ではしぬのはだいたい癌か血管系といわれている。
癌だと闘病になるし血管系だと突然ぶったおれるし、予防していてもコントロールできずに、人様のお世話をこうむる身体になってしまうことが往往にしてある。

そうなってしまう前に自分の意思で逝ける法律や制度があったらいい──ということを、高齢化社会を描いている映画のレビューなどで何度か言ってきた。

山田洋次監督もそれが怖いんだと思う。だから、東京家族も家族はつらいよの三作品も、この映画もぜんぶ遺言のようなものになっているのだと思う。前述した吉永小百合のセリフも山田洋次の気持ちを代弁したものにちがいない。

というわけで気の晴れない映画だったが、寺尾聰演じる牧師の荻生さんが昭夫(大泉洋)がまだ若いって言うので、さらに気分が沈んだ。

『ほんとうに若い、まだいくらでもやりなおせる。わたしは焦がれるような羨望をこめてそう言うんですよ。』

現代社会がやっかいなのは50歳が若いってことでもある。それはいいことだ──と思うかもしれないがいざ50歳になってみるとこれからどうやって生きたらいいんだという昭夫みたいな気分になっているものだ。むろんそうならない人もいるのだろうが50歳になってさらに50年生きるって考えたら、福江や荻生さんのような80歳の心境にはなっていないわけである。

離婚し離職することにもなる50歳の昭夫は、今のじぶんを未来から顧みたとき「焦がれるような羨望」の時代になっているなんて思いもしないだろう。人生を知悉している人が書いたドラマなのはよく解った。

ところで加藤ローサを久々に見て、この既視感の出所を思い巡らしたら、かつて大泉洋と共演したシムソンズ(2006)に思い至った。

よくできたスポ根ドラマで大泉洋をはじめて見たのもあれだった。まとめ役加藤ローサ、幼馴染み星井七瀬、地味っ子高橋真唯(岩井堂聖子)、クールな藤井美菜と訳ありコーチの大泉洋。みんな活き活きと描かれていて、がんばっていきまっしょいに並ぶカルトだと思う。

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津次郎

4.0母の恋愛(追記を読んで頂けると嬉しいです)

2024年1月20日
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日本を代表する女優・吉永小百合。
日本一のモテ男・大泉洋。
そして日本を代表する名監督。

肩の凝らない、気持ちいい、
銭湯で垢を流したような作品。

一流企業の人事部長の大泉洋は、大学時代からの友人
宮藤官九郎のリストラ(肩たたき)をすることとなる。
一方で妻とは別居中、一人娘の永野芽郁は家出をして、
祖母・吉永の足袋屋に住みついてしまう。
さぁて、リストラは?
離婚問題は?
と言うお話。

母親の吉永はホームレス支援活動に取り組んでいて、
牧師の寺尾聰に気持ちが傾いている。
ホームレス役で田中泯が、これまた、いい仕事をする。

隅田川を背景にして屋形船や遊覧船が美しい。
そして吉永の日本家屋がなごむ。
ホームレス支援のNPOの事務所&溜まり場になっている。
社会問題もさりげなくはさむ。

この映画で意外だったのは
名脚本家の宮藤官九郎が重要な役で出演していること。
職務質問を何回も受けるほど人相が悪い・・・と自認していたのに、
けっこう《見やすい容姿》、
髪はさらさら、お腹はすっきりそして背も高い、
歯列矯正の効果が現れたのだろうか?
宮藤官九郎=劇団・大人計画
大泉洋=演劇ユニット・TEAMNACS
宮藤も大泉も音楽・演劇・映画と八面六臂の活躍なのに
しなやかさや逆らわない自然さを感じる。
そこは山田洋次監督のおおらかさにつながるるのかも知れない。
今の日本で安心して観ることの出来る《ホームドラマ》
深くはないかも知れないけれど、
懐かしくて心が安らぐのでした。

追記
1月21日午後のNHKラジオ放送で、山田洋次監督と高橋源一郎氏の対談を
聞きました。
【母の恋愛】
これは映画ではサラッと描かれていますね。
ところが山田洋次監督は90歳を超えて初めて告白しているのです。
母親が山田監督20歳の時に年下の弟と父親を捨てて他の男性と恋愛して
離婚して出て行ったそうです。
お母さんはその恋愛相手と死別して、また別の男性と恋愛。その人とも死別して、
帰ってこられたそうです。
自分はそうでもなかったが弟は相当にショックを受けていた。
90歳を超えるまで言えなかった母親の恋愛。
やはり山田洋次作品に色濃く反映しているのでしょうね。
大泉洋のように帰る家も母と肩を並べて花火を見る事も
叶わなかったのかも知れません。

それにしても今やっと話せるほど、重たい事だったのですね

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琥珀糖

4.0ザ昭和

2024年1月14日
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幸せ

僕はやっぱり山田洋次監督の映画好きなだー

ほのぼのとした温かい映画で
涙がじわっと出る、人情の映画。
こういう映画を撮れる監督はもういないと思います。

吉永小百合は言うまでもなく、大泉洋、永野芽郁、みんな上手な俳優さんで、さすがです。

まだまだたくさん山田洋次監督、吉永小百合の映画見たいです。

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とね

4.0ほのぼのといい映画

2024年1月1日
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プライア

5.0吉永小百合×山田洋次監督で描く現代の家族ドラマ。

2023年11月11日
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やっぱり吉永さんの母さん役は一番似合ってます!

人事部長の昭夫は妻と娘の家族関係だけでなく仕事での問題で抱えていました。そんな中久々に実家に帰って母と再会したものの髪も変えお洒落なファッションに戸惑いながらもたまに実家に寄るもののトラブルも抱えながらも乗り越えていく昭夫が情けなくても母さんに頼っていくのも良いではないかと思いました。

それだけではなく現代に合わせて出演者を力士や声優も起用するのも凄っと感じました!

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HIDE Your Eyes

3.5親子の喜怒哀楽

2023年10月26日
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ムービー好き

4.5期待してなかった

2023年10月25日
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悲しい

知的

期待してなかったけど、良かったです。
大泉さん、吉永小百合さん
が良い雰囲気で良かったです。

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こえん

3.5老若男女みんな大好き大泉洋

2023年10月21日
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北枕寝二

3.5吉永小百合さんが本当に素敵でした。

2023年10月20日
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吉永小百合さんが本当に素敵でした。

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Yoshi K

2.0申し訳ありませんが「無題」とさせて下さい。

2023年10月18日
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監督:山田洋次、主演:吉永小百合という「鉄板コンビ」の一本として、劇場公開を楽しみにしていた一本になります。

実は、何も語れないのです。本作について、評論子は。
なんとなれば、自他ともに認める筋金入りの「サユリスト」としての評論子であってみれば。
つまり、サユリストは大方はそうだろうと思いますが、おおよそ2時間のあいだ、彼女の姿を見て、彼女の声を聞いていられれば、それ以上は何も言うことがないし、何も言えないのです。

その意味で、評論子には、映画作品として正当に評価をすることができない一本ということになります。

これから本作を見ようという方、観終わって他のレビュアーがどんな感想を持ったかを知りたい方には、まったく役に立たないレビューで、たいへん申し訳ないのですけれども。
ただ…映画の鑑賞スタイルとして「そんな人も世の中にはいるんだ。」ということをもし知っていただけるのであれば、唯一、評論子がこの駄文を映画comのサイトに上げる意味があることと思います。

あえて本作についてコメントするとすれば、評論子が住む北海道発のローカル・バラエティ番組に出演していた当時から、その柔らかい物腰の一方で、独特なキャラクターが冴えていた大泉洋も、本作では息子役として、とても良い味わいを醸し出していたと思います。
ふとした折に彼が垣間見せた「苦渋の表情」が、評論子には、今でも忘れられません。
今更ながらですが、こんな素晴らしい演技をする役者さんだったでしょうか。
評論子には、彼の出演作品を改めて観直してみたいと思うことのできた一本ということが、本作を観ての「プラスα」と言えると思います。

映画作品としての出来としては、「鉄板コンビ」のホームドラマとして、良作の評価が適切と思います。

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talkie

3.0臍で茶を沸かす人情系ホームドラマ

2023年10月10日
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野川新栄

2.5大泉洋、枝元萌が自然で上手です!

2023年10月6日
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単純

この2人ずっと見ていたいけど、全体的に脚本が平坦。
東京下町のありがちな日常を少しの起伏で2時間みるのはしんどかった。

クドカン、永野芽郁ちゃんも説明台詞が多くて間合いが変。もっと演技うまいはずなのに。
小百合おばあちゃんはキュートだけど一人称「わたしはね」と連発するのが違和感です。

小百合さんは日本の宝だけど、そこを忖度なしの監督のもとで『脇役で』輝いてほしい。

寺尾聰牧師素敵。

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ハマー

1.0まったりするにはいい映画なのかもだけど・・

2023年10月6日
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時間の経過、台詞回しがゆっくり過ぎて・・、日常の1ページを切り取ったのかもしれないが退屈だった。
山田監督や吉永小百合ファンの方は嬉しい作品かもしれないが、今のスピード感には合わない作品だと感じた。
ポスター、リーフレットも垢抜けず、何を伝えたいのかが伝わって来なかったのが残念。

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かずぴろぽん

3.5「人間とは、生きるとは、社会とは」

2023年10月4日
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知的

今年178本目。

吉永小百合は寺尾聰が「人間とは、生きるとは、社会とは」を教えてくれると。自分も近くにそう言う人がいます。また家族でなくても「我以外皆師なり」と思っているので全てが学びです。作品年齢に関係なく恋しようと言う映画でした。宮藤官九郎が大泉洋の靴を片方履き間違えた場面で多くのお客さんが笑ったのが印象に。田中泯が橋の上でここから飛び降りたから命が助かった、また飛び降りようとする所迫真の演技で響きました。

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ヨッシー

4.0正統派大船調を堪能

2023年10月2日
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山田洋次監督と吉永小百合の母もの3作目。前2作と異なり、現代を舞台にした家族映画で、山田監督の真骨頂を発揮している作品となった。前作「キネマの神様」では、さすがに山田洋次も衰えたなと感じさせられたが、今作では、シナリオ、演出ともに熟練の技を見せている。
誰にでも起こりそうな家族の問題を丁寧に描き、クスッと笑わせ、ホロッと泣かせて、後味すっきり。まさしく正統派大船調の面白さを堪能させてくれる。冒頭のビルのショット、居酒屋のカウンター、足袋屋の看板など、あまりに小津安二郎を彷彿とさせていて、ちょっと驚く。
吉永小百合は相変わらず生硬だが、かわいいお祖母さんになっている。山田監督との相性はどうかと思った大泉洋が、期待以上に良い。永野芽郁、宮藤官九郎をはじめ、脇もみな良い。肝心の吉永小百合と寺尾聰のからみは、少し弱い感じがしたが。
いまだ健在ぶりを見せてくれた山田洋次監督、92歳。あらためて次回作を期待したい。

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山の手ロック

3.0どうなんでしょう?

2023年10月1日
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単純

山田洋次監督作品

吉永小百合主演作品も

そんなに見たことがない人間です

冒頭から
吉永小百合さんの台詞回しが
棒読みで
ものすごく演技が下手な人に見えてしまったのは
私だけでしょうか?

また
大泉洋の演技も
それに引っ張られてか
他の映画よりは演技が下手な人になってた気がします

会社のシーンも
女性にセクハラまがいのタッチ等があるわ
人事課がオープンスペースにあるわ

違和感をものすごく感じました

これが
山田洋次&吉永小百合ワールド
なんだと言われればそれまでですが
昭和の感じがプンプンで
私には合いませんでした…

しかしながら
宮藤官九郎の演技は
とても好きでした

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HIDE

4.5振り回される息子と老母の恋路の行方

2023年10月1日
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てつ

3.5疲れた心に染み渡る

2023年9月29日
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泣ける

笑える

幸せ

山田洋次監督の母三部作の集大成です。

毎回思いますが、大泉洋さんって絶対出てきた瞬間から笑ってしまいます。そして、日本の母と言えば吉永小百合さんですが、本当に上品でチャーミングでした。

不条理な中で生きる人にとって、楽になっていいと思わせてくれる。なんか度も何度も笑わせてくれ、優しい涙がこぼれる作品でした。

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Uchi

4.5永遠の幸せは無い、永遠の不幸も無い

2023年9月29日
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幸せ

寅さんとは違った下町の風情。
人が悩み、もがく姿が、誠実に切り取られて、自分もその場にいるような臨場感がありました。
コンクリートに囲まれてると、たまに嗅ぐ土の匂いにうっとりする、そんな感じ。

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アメリカの友人