マッドゴッドのレビュー・感想・評価
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全くもって訳が分からへんのだけど、鳩時計w
逝かれてる。完全に逝ってる。と言うか、逝かれ方にも世代はあると思うんですけど。この逝かれ方は、世代が上過ぎるかも知れないw
繰り返される核爆発や戦争の描写。からのラストの鳩時計。あー、これはあのパターンだ。「核戦争で人類が滅亡するまで、あとxx年!」的なヤツ。鳩(じゃなかったけど)ぽーっぽポッポー!で、はい!その時がやってまいりました!と言う、我々への警告。
地下への降下カプセルを降ろそうとする何者かの姿が、更に続きます。「それでもなお、彼らは戒めを破り続ける」=「悔い改めようとはしないのであったよ」ってことですかねぇ。
旧約聖書レビ記は律法の細かい記述が大部分を占めます。第26章ってなんだったっけ?と調べてみたら「偶像崇拝の禁止」。ですが、内容のほとんどは、「神に逆らえば、こんな酷い目に合わせるぞ」と言う残忍な脅迫の文言です。怖いわ、これw
劇中のシーンは、このレビ記第26章の記述を想起させるものも多かった様に思いますが、意味的な再現性はゼロに近いとしか思えず。と言うか、訳分からなさ過ぎですってw
モノリスの登場と宇宙へぶっ飛ぶシーンとか、ただやりたかっただけでしょ?って言いたくなります。神の存在を肯定する象徴でもあるモノリスが大量生産されてて、迷路を構成しています。そもそも冒頭がバベルの塔。「神の力には近づきようがないし、けっして近づけない」ってこと?
一つの生命ですら宇宙の神秘である=貴重で尊いモノ、とでも言いたいのでしょうか。ゴーストが生物を押しつぶして作ったキラキラをばらまくと、唐突に宇宙に飛んでってモノリスも飛来すると言う。
いやー。やっぱり。ラリってるよw
ストップモーションと言うと、この前の「JUNK HEAD」が記憶に新しく。あれに比べれば、スケール感は大きく、シーン数も多く、模型の造り込みも撮影も、格段ではあるけれど。
私ら、正直言うと、こちら「MAD GOD」の暗喩や隠されたメッセージ性には、飽きてしまっててですね。そもそも、私らアタマ悪いんで、シンプルなバカ話の方が好きだったりするもんで。
もっと、チャンガラなバカ話の方が良かった。
ってのが正直なところです。
そもそも、律法集であるレビ記の引用が、あかへんのじゃない?
一見の価値があると言えるでしょう
フィル・ティペットの頭の中を具現化したようなアート作品。
冒頭にある聖書のレビ記の引用が全てで、台詞やストーリーテラーも全てありません。
死ぬ為にあり、また死ぬ為に生まれる。一才の救いのないディストピアがそこにあります。
驚かされたのがこの世界、日本で描かれている“地獄”そのものなんですよね。
ストップモーションだけでなく、CGや実際の人間も(何故か映画監督のアレックスコックス)ミクスチャーされた絵は本当にカオス。
全編グロテスクで醜いクリーチャーが溢れた世界観は、観る人を極端に振り分けると思います。
が、この強烈な映像は一見の価値があると言えるでしょう。
すごかったです。
ようこそ邪パリパークへ! 地獄巡り90分コースに皆様をご招待しま〜す。
クリーチャーの跋扈する阿鼻叫喚の暗黒世界を、ストップモーション・アニメの手法で描き出したサイコ・ホラー。
2022年最後の劇場鑑賞はこの作品。
…うーん、年の瀬になんてものを観てしまったんだ😵💫
おかげでゲッソリした気持ちで年越しすることになってしまった…。
『スター・ウォーズ』シリーズや『ジュラシック・パーク』などを手がけた特殊効果界の神フィル・ティペットが30年という年月をかけて作り上げた狂気の坩堝。
クラウドファンディングや裕福な友人からの支援により資金を集め、それでも足りないところは私財を投げ打って製作費を捻出したという、まさに執念…というか怨念の一作である。…この人頭おかしい(褒め言葉)。
「オッス!ワイは神や!ワイに逆らう気ぃやったら、おんどれの敵でもドン引きするぐらいシバきまわしたるさかい、覚悟しとけやボケェ!!」
という高圧的な聖書の引用から映画はスタート。
そしてこの引用文に偽りのない、血みどろで残虐な地獄絵図が90分間にわたりスクリーンに映し出される。
台詞は一切ない。ただただ、地獄の底に蠢くクリーチャーたちの姿が描かれる。
世界観や登場人物の説明が不足、いやさ素より説明する気なんて更々無いといった作風の上、唐突に実写パートが挿入されたりするので、ストーリーを追いかけようとすると頭が混乱するのは必至。
斯様なアーティスティックな作風、かつ圧倒的な密度のストップモーション・アニメーションということで一見難解な作品だが、描かれていることは至ってシンプル。
それすなわち、弱肉強食という自然界の掟と、「破壊と創造」というヨハネの黙示録だったりヒンドゥー教の主神シヴァを想起させる真理。
フィル・ティペット本人がインタビューでたびたび「ストーリーは天から降ってきた」と語っており、ロジックにより創り上げられた物語というよりは、一種の預言のようなものだと理解した方が良いのだろう。
残酷さと可愛らしさの同居するそのルックは、ヒエロニムス・ボスの絵画をそのまま映像化したかのような趣き。
この画のインパクトは確かに強い。
確かに強いのだが、「こんな映像今まで観たことない!」というレベルでは無かったように思う。
というのも、特に日本の漫画やアニメにはこの手の血みどろ残酷地獄巡り的な作品が結構ある。
例えば宮崎駿の『風の谷のナウシカ』(原作)であったり、林田球の『ドロヘドロ』。
未見のため詳しくは知らないのだが、つくしあきひとの『メイドインアビス』や堀貴秀の『JUNK HEAD』にも似ている。
またこの難解な世界観は押井守の『天使のたまご』を髣髴とさせる。
事程左様に、日本の漫画/アニメにはこの手の世界観を持った作品が多く、それらを遥かに凌駕するほどのカルチャーショックは、この作品からは残念ながら感じ取れなかった。
凄いか凄くないかでいえば、間違いなく凄い!
半端ではない熱量を持った作品である。
しかし、面白いから面白くないかでいえば、正直全ッ然面白くない🌀
何度寝そうになったことか…💤
多分好きな人はとっても好きな映画なんだと思うのだが、特別ストップモーション・アニメに思い入れのない自分のような観客にとっては、なかなかにツラい鑑賞体験になってしまいました。。。
とはいえ、制作期間30年、一人の男の脳内世界をそのまま具象化。こんな狂気的なストップモーション・アニメは今後絶対に登場しないだろう。
間違いなく一見の価値はあると思います♪…グロ耐性は必要だけど😅
既に大きな仕事をやり終えたオジのライフワーク
不気味なクリーチャーと残虐非道行為がひしめく世紀末のような星の地獄めぐりをストップモーションで描いた話。
元々3つの短編だったものを1本に繋げたみたいで、ストーリーはほぼない。とにかく気持ち悪いけどちょっと可愛いクリーチャーの造形やこの星の世界観、あとはストップモーションならではの「これ動かしたの!?」を楽しむ作品。
比較するべきではないとしてもやっぱり最近の『JUNK HEAD』が頭の片隅にちらほら出てきてしまって、『JUNK HEAD』がレベル100なら今作はレベル1000ぐらいに感じた(単純に記憶が薄れてるだけかも?)キャラの全身が柔軟に動く上に造形が複雑、さらにそこに風が吹いたり何体もいたりするし、普通に動いてる人も出てきたり。予算が違うとはいえ貫禄を見せつけられた感じ。
監督のやりたい世界観で、やりたいシュチュエーションで、監督のフェチ全開のクリーチャー、が先行していて、まさに既に本業で多大な業績をあげたオジの趣味兼ライフワークだなと思った。観客を楽しませるぞ!より、俺の好きなものを見てくれ!!って感じね(笑)庵野さんみたいな感じね(笑)
ストーリーないとはいえ、謎の惑星で働かされている奴隷が何の因果もなく簡単に踏み潰されたり飛ばされたりするのを眺めている主人公的なマスク男も足元の小さい生物を気にせず踏み潰し、さらにその男もさらに大きな存在に使い回しにされているにすぎない存在だったという、因果応報的なところは好き。
正しいディストピア
ストップモーションアニメーションの正史だろうということが断言できる作品
兎に角、"ゴア"がこれでもかと映像化され、尚且つ有名な映画作品のオマージュも散りばめられた今作の圧倒的迫力には唖然である この地球上でこの内容を映像化できる監督は他にいないのではないかと断言せざるを得ない 今作品にストーリーは意味を成さないしどうでも良い 唯、今作品を映像化して完成させた偉業を称えることのみである 貴重なものを堪能させて頂きました
地獄絵図
地下の下の下、最下層へと派遣された男はある場所を目指し暗黒の世界を放浪する…。
巨匠が長年をかけ作り上げたストップモーションアニメ映画。セリフが一切なく、物語もあるんだかないんだか分からないような作品。まさに地獄絵図な描写が延々と続く世界観だけは好きでした。
CGの時代真っ只中でも実物に勝る映画の魔法=映画的興奮なし!
圧倒的に作り込まれた世界の中でセリフなく繰り広げられるかくも魅惑的なダークファンタジー。時を超え執念の末に実現したこのシュールな世界観に確かな温度感を与えるストップモーションアニメという表現手法はまだ有用というか大いにあり(要する労力は果てしなく面倒くさいだろうが…)!実物ならではの没入感とでも言うか、決して所謂"リアリティー"があるようなタイプではないかもしれないけど、独自の心地よい時間が流れていた。それは映画作りの楽しさや興奮、人々を引き付けてやまない一因を凝縮して目の当たりにしているようだった。神の怒りに触れた人類最後の一人となった男によって派遣されたアサシンが地下世界で目撃する夜の終わりは、まさしく創造と破壊の賜物。時代に逆行したことを貫いたからこその素晴らしいビジュアルによる狂気と熱量に魅せられた。これは舞台裏が知りたくてパンフレット売り切れるのも分かる気がした。
MUD GOD
人類最後の男によって地下深くの暗黒世界へと派遣された孤高のアサシンは荒廃したその地で地獄を目撃する。
地下世界に広がるディストピアを舞台に、グロテスクなクリーチャーが蠢く中を進む主人公の冒険を描いた、狂気のストップモーションアニメーション。
これだけ聞くと何となく『JUNK HEAD』。
予告を見ると更に『JUNK HEAD』。
本編冒頭で完全に『JUNK HEAD』。
JUNK HEADの二番煎じ感がどうしても否めないが、実際にはこちらの方が製作開始から約30年なので、JUNK HEAD側が真似たのかもしれない。
弱肉強食の残酷な世界、人間という愚かな生き物、と毒気全開の地獄のような悪夢のような光景を延々と見させられる。
そこには忖度もユーモアも小綺麗さも何もない。あるのは汚くて気持ち悪くて、それでいてどこか神聖な雰囲気のある混沌。
確かにとんでもない映画だった。唯一無二の世界観だった。
しかし、意外にもあまり印象には残らないかもしれない。
とにかく壮大な物語。
良くも悪くも今年一番長い84分。私には少し壮大過ぎたように思う。
メッセージを詰め込み過ぎて、何が一番伝えたかったのかはっきりしない。
まさか実写を混ぜてくるとは思わないし、地下世界から最終的に宇宙に行くなんて誰が予想できただろう。
後半があのような難解な感じの展開ならば、シー・イットに喰われるクリープとか、空飛ぶモノリスにいとも簡単に轢き殺されるシットマンとかもっと観たかったような。
申し訳ないけど、私は断然JUNK HEAD派。
比べるのは違うって分かっているけれど、この内容ならどうしても比べたくなる。
ただ、嫌いではない。
完成度はこちらの方が上回るし、容赦ない描写の数々にはものすごく熱意を感じる。
いろんな観点から人におすすめできない作品だけど、私のような尖った映画好きなら観る価値は大いにある。
特殊効果の才能と話を作る才能は別
特殊効果の神と言われたフィル・ティペットが監督したストップモーションアニメ映画。
たしかに世界観や登場するモンスターの作り込みはすごいなと感じた。かなりグロい表現がところどころにあるのも問題ない。むしろこの世界観はありだと思う。
でも肝心の話がほとんどわからない。テンポがよくないので、若干短めの上映時間のはずなのに眠気に襲われてしまった。セリフがないのも大きいが、同じストップモーションアニメの「JUNK HEAD」はきちんと伝わってきたんだから、手法の問題ではないだろう。
特殊効果の才能と話を作る才能は別ということだ。
言葉がなくとも世界が伝わる
つくしあきひと先生のTwitterで気になり鑑賞。まさにアビス的なディストピアで展開されるエグい荒廃した社会。
ここはどこなんだ、彼等は何なんだと思っているなかで、描写は淡々と激しい。
台詞なしの長編作品だけど楽しめた。まだ生きてるし手足もある。いい気分転換になった。
ある目的をもって、荒廃した地下世界へと降り立った一人の男。 彼が目...
ある目的をもって、荒廃した地下世界へと降り立った一人の男。
彼が目にするのは、姿をした化け物たちの凄絶な生き死にの世界だった。
朽ち果てる地図を手にして進む男が最後に遭遇するのは・・・
といった物語で、この世のものとは思えない凄絶で凄惨な地獄絵図のオンパレードが果てしなく続きます。
その果てに訪れるのは、男のはらわたから取り出されたエイリアン的嬰児が、すさまじきものたちの手でインゴット(金の地金状。モノリスともいえる)となり、宇宙の誕生につながるというもの。
この最後の一節がなければ、到底見続けることが不可能なほどの地獄絵図です。
レイ・ハリーハウゼンの後継者的なフィル・ティペットにこのような凄惨なイメージが根付いていたことに驚かされますが、これがキリスト教的世界の根底なのかもしれません。
想起した先行作品は『JUNK HEAD』はもとより、もっとも近しいのは『神々のたそがれ』。
「神様はつらいよ」。
あれはバーバリアンな人間をみる神のつらさを描いたものでしたが、神というのは得てして、こういうものかもしれない、と感じました。
エンタテインメント性は皆無なので。多くの人にはお勧めしません。
好事家にも・・・お勧めしません。
期待していたものとは違うが、これはこれで受け入れるしかない
伝説の特撮マンであるフィル・ティペットの職人技を後世に残すために製作され、それを堪能できる映画なのかと期待したが、そうではなかった。
これといったストーリーや台詞もないまま、グロテスクでおぞましい描写が延々と映し出されるが、そこで用いられているストップモーション・アニメに、特段、目を見張るような技巧はない。
むしろ、ライカやアードマンのアニメーションの方が、よっぽど洗練されているし、同じような題材と手法の「JUNK HEAD」の方が、遥かに完成度が高いと思えてしまう。
それどころか、表現技法として、ストップモーション・アニメにこだわってすらおらず、ありとあらゆる方法で、悪夢のようなイマジネーションを具現化することだけに心血が注がれているように感じられるのである。
これがティペットの作りたかったものならば、それはそれで仕方がないのかもしれないが、映画そのものよりも、紆余曲折を経た製作の過程にこそ、ドラマを感じる作品なのかもしれない。
不条理と切なさ
全編通して不条理と切なさに満ち溢れてますね。会話もないので、ずっと見てるとしんどい人もいるかも。この作品を何年もかけて作っていると精神的に病んでしまいそうになるのでは。途中で展開がわからなくなりました。
junk head的なの期待してたんだけど
よく作り込んでてこーゆーの好きな人にはたまらんのだろうが、セリフなしで延々グチャグチャ80分やってるのは流石にキツイ。
悪夢的な映像のオンパレードでも意味がわからんからいつの間にかホンマの夢の世界で気づいたらエンドロールでした。
まぁ、起きてても意味不明確だから感想もクソも無いんだろうけど。
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