ハリガン氏の電話のレビュー・感想・評価
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前半はいい雰囲気の作品だったのに、最後はゴミ捨て場に投げ捨てw
予備知識なしに見始めたところ、前半は資産家の老人と読書好きの少年の温かい交流がいい雰囲気なのだが、後半は死んだ老人からスマホにメールが来るわ、留守電でイジメの悩みを打ち明けたらイジメ男が死んでしまうわ、何一つ謎を回収しないで支離滅裂なまま終わってしまうので驚いた。
まるでキングのバカな作品みたいだなと思いつつエンドロールを眺めていたら、原作がキングの短編だというのでさすがに笑った。そうと知っていたら恐らくは見なかったろう。
キングの初期、中期作品は素晴らしいものばかりだったが、ヒューマンな要素とホラー要素をごっちゃにした「イット」が最大のベストセラーとなって以後、ホラーとも人情モノとも言えないどっちつかずのつまらない作品を量産するようになる。
以後、小生はキングをほとんど読んでいないが、映画化されたものを見る限り、退屈なものばかりである。本作もその例外ではなかった。
サザーランド演じる資産家老人はいいキャラクターだし、映像も丁寧でキレイだ。それを最後に全部まとめてゴミ捨て場に投げ捨てるようなバカげた映画にしてしまうのは、何とももったいない話である。
なお、星新一に言及するレビューも散見されるが、あれは字数を極端に削ったショートショートで印象を残す必要性から、流れを考えないまま最後にひっくり返したもの。キングの場合は、「これでいいのだw」と思っているフシがあるので、ちょっと救いようがないかもしれない。
アメリカ版、世にも奇妙な物語…?
タモリさんは出てこないけど、
そのように思えた映画でした。
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あらすじ
主人公は幼い時に母親を亡くします。
主人公以上に悲しみに暮れるお父さんに
何もしてあげられず、
また、相手にされない寂しさを感じながらも
悶々とした日々を過ごす主人公。
そんなある日、主人公は教会である一節を朗読します。その時、主人公は1人の男性の目に留まっていました。
その男性は、主人公が住む町1番の大富豪、
ハリガンさんでした。
ハリガンさんは、主人公に本の朗読のバイトを
お願いしたのです。
主人公は承諾し、ハリガンさんのお屋敷を訪れ、
たくさんの本を朗読します。
月日は流れ、小学生くらいの年だった主人公は
高校生になっていました。
そしてある時、ハリガンさんは
亡くなってしまうのでした。
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私はこの映画が好きなんですが、
それはなぜか、を考えました。
(興味ない方、時間を無駄にしたくない方は
どうぞ回れ右を…長いです汗)
↓↓↓
◎ハリガンさんのお屋敷の描写。こども時代の
クレイグ(主人公の男の子)の目線で見てしまう。
広くて立派で非日常。目や心を奪われました。
◎音読するクレイグと、クレイグの音読を聴き入る
ハリガンさんのシーン。ここ、好きです。
◎ハリガンさんとクレイグの
はっきりとは現れないけれど何となく感じられる
友情。お互いを思いやっている空気が
大好きです。
◎人生を教えてくれるハリガンさんの金言。
それを真剣に聴くクレイグの誠実な態度。
なんちゅーか、醸し出される空気が上品で
美味しい…。
◎スマホが入ったことによる、師と弟子の
一時的立場交換シーン。こどものように
スマホをいじるハリガンさん可愛い
と思った矢先、光のような速さで
スマホの問題を見抜いたハリガンさんに
敬服と脱帽。
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………残念ですが、ハリガンさんが亡くなった
あとは、あまり面白くなかったです。
ハリガンさんがいないし、高校時代
クレイグが辛い時いつも心を配ってくれた
優しく素敵な先生も◯されちゃいますし…。
怖さはあまりなくて、でも映像はとても美しいです。
ただホラーを期待して視聴したものだから
残念に思いました。
途中までは重厚さと上品さがあってワクワクして
良かったのになぁ……(^_^;)
『信念の時代であり、不信の時代でもあった』
星新一さんと言うよりも、阿刀田高さんですね。
しかし、白人はモラトリアムな青年を描くの好きですね。
日本には『75歳になったら、自分から死ななければならない』なんて発想する奴がいるのに、アメリカの白人の老人ならば、若者の為に殺人まで犯してくれる。
なんと義理堅い話。まぁ、お金残すからね。そう思われたくば、金残せって事か!♥
インターネットまで良く理解している老人に、この青年は驚いているが、ネットのニュースなんか信用している奴はいないし『二都物語』は『ネットのセリフ』だけでは、理解できるものではない。
『信念の時代であり、不信の時代でもあった』
ディケンズの『二都物語』もう一度読もうと思う。この映画は『老人の語る蘊蓄』を聞くだけで良かったと思った。あとは付け足し。
オムニバスで十分
スティーヴン・キングの小説、ドナルド・サザーランド出演という事で鑑賞。
大富豪の老人(ドナルド・サザーランド)に本を読むというバイトを少年時代から行っていた主人公。いつしか二人には絆が生まれますが、大富豪は亡くなってしまいます。遺体埋葬の際に、大富豪の老人に渡していたスマホを一緒に入れる主人公。そこから、来るはずのない老人からのラインや着信。
つかみはOK.
ドキドキしながら時間は過ぎていきます。どうやってラインや電話を発信しているのか?別の人が操作するなどトリックがあるのか?
オチはありません。
内容的には106分必要ないかなと。
アメリカなのにヨーロッパっぽい風景は美しかったです。
(by TRICKSTER10)
生温い人生&内容も薄い!!
何となくバイトしていたら遺産80万ドルゲット、いじめっ子を庇い続けていたらいじめっ子死亡、と自分の人生と比べるとあまりにeasy過ぎてつまらなかったです。フル尺の映画にするには内容が薄く、デスノートより緊張感もなく、観る価値もあまりないと思います。
ショートショート
星新一の世界のようなお話。
ありそうでないお話で、前半は割ととんとん拍子に進み、ハリガン氏が亡くなった後、スピードアップするのかと思いきや、いまいち盛り上がりどころがわからないまま終わった感じ。
ジェイデン君目当てで観たというのもあるけれど、スッキリしないなぁ。
途中からお父さん出てこなくなっちゃったし。
母親のお墓の前で号泣した意味も…??←理解力ないから?
敵はやっつけるべし、みたいなハリガン氏の言葉もよくわからなかったけど、単純に考えたら、悪いやつは報いを受けて当然。
違反してさらに交通事故を起こしても悪びれてないやつは、ああなって当然なのでは?
なんて思ってしまった。
それを自分のせいだと責める主人公…ちょっと理解できなかった。
そもそもそこがはっきりしないまま終わっちゃったのだけど。
これホラーだったの?という感じだった。
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