草原に抱かれて

劇場公開日:

解説

モンゴルの雄大な草原を舞台に、母と息子の思い出の木を探す旅を描いたロードムービー。

内モンゴル自治区の都会に暮らすミュージシャンのアルスは、兄夫婦とともに集合住宅の小さな部屋で暮らす認知症の母を引き取り、母が求めてやまない故郷へ連れて帰ることに。広大な草原の中で2人きりの生活が始まるが、母の病状は次第に悪化し徘徊を繰り返すようになっていく。アルスは母が迷子にならないよう縄で母と自分の体を結びつけ、一緒に母の思い出の木を探す旅に出る。

主人公の母子を演じるのはモンゴルのベテラン女優バドマと、本作が俳優デビューとなるミュージシャンのイデル。内モンゴル自治区出身でフランスで映画を学んだ女性監督チャオ・スーシュエが長編初メガホンをとった。2022年・第35回東京国際映画祭「アジアの未来」部門出品作品(映画祭上映時タイトル「へその緒」)。

2022年製作/96分/中国
原題または英題:臍帯 The Cord of Life
配給:パンドラ
劇場公開日:2023年9月23日

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映画レビュー

4.5内モンゴル自治区の美しい大地

2022年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

内モンゴル自治区を舞台にした中国映画。中国映画といっても言語は北京語でも広東語でもないし、文化圏としてはモンゴルに属する作品だ。映画を国別に分けるのは解像度が低いなと最近考えることが多いのだが、この作品を見た時もそれを思った。
認知症を患った母のために故郷に帰るミュージシャンが、母の思い出の場所を探すために荒涼とした内モンゴルの大地を2人で旅をする。ランドスケイプが大変美しいので、それだけで観る価値あるものと言えるが、音楽もセンスがいいし、見どころがたくさんある。
「へその緒」というタイトルは、認知症の母が勝手にどこかに行かないように、ロープで自分と結びつける様に重ねているのだが、そのロープを切り離す時、それは子どもの親離れだけではなく、死という新たな旅立ちの瞬間を示しているのかなと感じた。この世界に赤ん坊として生まれてくる時にもへその緒を切り離すが、死の世界へと旅立つことも、新たな世界への生まれ直しと捉えているので「へその緒」なのかなと。アジアのカルチャーは広くて深い。こういう映画が一般劇場でももっと上映されると嬉しい。

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杉本穂高

3.5モンゴルの美しさ

2024年1月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

内モンゴル自治区が舞台の映画です。

内モンゴル自治区って、中国の内側にあるモンゴルみたいです。

複雑ですね…

映画の内容は、

内モンゴルの美しくて雄大なロケーションを、素晴らしい美的センスで切り取り、非常に美しい映像を観せてくれます。

あたたかい感じのヒューマン系ロードムービーです。

静かめで、割りと淡々としてて、眠くなりました(笑)

でも、よく出来てると思います。

ヒューマン系が好きな方は、好きなんじゃないでしょうか。

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RAIN DOG

4.0アルスの決断は結局…?

2023年12月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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雨雲模様

3.5還る

2023年10月22日
Androidアプリから投稿

繋ぐロープがそのまま臍の緒みたい
もっと歳を取らないと分からない心持ですが、そう言えば祖母も病院の方が安心だろうに生まれ育った土地に拘っていました あれはおそらく途中で?
出会う人達もモンゴルの馬頭琴の音色や草原ものどかで、ジワるお話であった

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ゆう

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