「山を降りても、人ではなかった」山女 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
山を降りても、人ではなかった
ふと思ったんです。「鬼滅の刃」の柱って、彼女のこと?。異形の者として、ヒトの生存を脅かすモノと抗い続ける宿命。ヒトであり、柱である存在。彼女が抗い続ける鬼の正体って…。
そうすると、彼女の呼吸は火?、水?、それとも…。みんながこぞって鬼滅を応援するのは、あの時代のDNAの為せる業かも知れないですね。
私の内に、あの時代のDNAが、どのくらいあるのかしら。少なくとも、あの時代を生き延びたDNAがなければ、私達は、今、ここにいない。その一方で、私達は、何人の凛を、必要としたのかしら。
エンドロールを見る限り、海外マーケット狙いかな。上映館も少ないし。それにね、なんとなくですが、私のDNAが、この映画を拒否するんですよ。生き延びちゃって、ごめんねって…。
とにかくね、可哀想で片付けるのは、止めてね。我々は何処から来たのか、我々は何者なのか、我々は何処へ行くのか、強制的に考えさせられる作品です。
咎人は、咎人が作るのか、あるいは、自らの悪意に気づかない善人が作るのか、皆様も御考慮下さい。
ただね、あのラストはちょっと…。お前は◯◯◯◯◯◯○◯◯◯(注1)かって、みんなで突っ込みたくなる展開ですが、まぁ、それも、映画ならではのエピソードということで。
注1) ◯には全てカタカナの語句が入ります。気になる方は、是非、劇場まで!。
追記
この映画は、おとぎ話?、昔話?。なら、どうして今、創られたの?。他者を排撃、死に至らしめる、悪意なき善人のすることは、止みました?。教育の現場で自らの命を絶つ事例は、どんな鬼が、やらかしたの?。遊び感覚で、他者を死に追い込む鬼は何処に棲む?。鬼をおとなしくさせるには、異形の柱に任せたら、それで済むの?。私達は、自らの悪意に目をつむり、念仏唱えていればいいの?。
皆様の全集中の呼吸に、期待します。