「早池峰山は盗賊の神様」山女 M.Ooiさんの映画レビュー(感想・評価)
早池峰山は盗賊の神様
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舞台は江戸時代中期、冷害による不作であえぐ東北の寒村が舞台。食い扶持を減らすために赤ん坊の間引きが日常的に行われている。主人公は先祖が失火で村を焼いてしまった咎のために、田畑を取られ村はずれに追放され、死体処理などの汚れた仕事しかさせてもらえない穢多の娘。娘は食い扶持を減らすために自ら早池峰山の結界を超えた山の中に身を隠す。そこで出会った男(おそらく彼も別の集落を追放された穢多、言葉を話せず仕留めた動物の生肉を貪り食う)と暮らしていくが、有る時マタギと出会うことで村の窮状を救うため火炙りの生贄にされてしまう。丸太に縛られ、火をつけられた瞬間、早池峰の峰々から…
ユーロスペースのスクリーンのせいなのか、実際は「もののけ姫」や「楢山節考」のような美しい森の風景のはずが、どうもコントラストに欠ける映像だった。ストーリーはセリフが少なめの楢山節考にもののけ姫のエッセンスを振りかけたような感じか。
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