「冷害、飢餓の惨状が身に染みる痛みを呼び起こす。」山女 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
冷害、飢餓の惨状が身に染みる痛みを呼び起こす。
科学進歩と民主的政治等が食糧難と貧困を回避してくれたが、
今日では、より多くより深い社会問題を日常に溢れさせている。
少なくとも18世紀の飢餓よりはましになったことに安堵するが、
そしてたら、次は何をしたらいいのか!
山歩きでもして考えます。
原始の森はまだまだ深くて素足素手では歩けない。
白川和子さんの元気な御姿を観れて良かった。
^^
人間の脆さと自然への畏敬の念、
そして現代にも通じる貧困や差別など社会問題を映し出したドラマ。
18世紀後半の東北。
冷害による食糧難に苦しむ村で、凛は人びとから蔑まれながらもたくましく生きていた。
そんな彼女の心の救いは、盗人の女神様が宿ると言われる早池峰山だった。
ある日、村中を揺るがす事件を起こし、村人から責められる父親・伊兵衛をかばう凛は、家を守るため自ら村を去る。
けっして越えてはいけないと言い伝えられる山神様の祠を越えた凛は、さらに山の奥深くへと進んでいく。
そんな凛の前に現れたのは、人間なのかもわからない不思議な存在だった。
凛役を「樹海村」「ひらいて」の山田杏奈、
村人たちから恐れられる山男役を森山未來、
凛の父親・伊兵衛役を永瀬正敏がそれぞれ演じ、
二ノ宮隆太郎、三浦透子、山中崇、川瀬陽太、赤堀雅秋、白川和子、品川徹、でんでんらが顔をそろえる。
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