その道の向こうに

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解説

「世界にひとつのプレイブック」「アメリカン・ハッスル」のジェニファー・ローレンスが主演し、戦場で心身に大きな傷を負った女性が故郷に戻り、苦しみもがきながらも生きていく姿を描いた人間ドラマ。

アフガニスタンに派兵されていたリンジーは、任務中に心身に傷を負い、負傷兵として故郷ニューオーリンズに帰還する。PTSDに苦しみながらも元の生活に順応しようともがく彼女は、そこで自動車整備士のジェームズと出会い、2人は思いがけない友情を築いていくことになるが……。

監督は舞台演出家として活躍するリラ・ノイゲバウアーの長編初監督作。リンジーと同じく過去の出来事によってトラウマを抱えているジェームズを「エターナルズ」「ブレット・トレイン」などでも知られるブライアン・タイリー・ヘンリーが演じ、第95回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。Apple TV+で2022年11月4日から配信。

2022年製作/94分/アメリカ
原題または英題:Causeway
配信:Apple TV+
配信開始日:2022年11月4日

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映画レビュー

3.0色々考えようはある

2024年3月2日
iPhoneアプリから投稿

金曜の夜にビール飲みながら見たいような作品 レズビアンにキスを拒まれた男の手のひら返しが、 非常にリアル どうしてこうなるんや……

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JYARI

3.0プール

2023年9月17日
iPhoneアプリから投稿

ジェームスが優しくていい〜。こんな友達ほしいな。 思いがけず良い友達ができたりするのかもしれない。 誰かがいるのはいいものだ。 コーヒー飲んでおしゃべりして料理して、そういうのがいいよね。 お母さんの絶妙に信頼できない感じがリアル。愛がないわけではないんだろうけど。たまに期待させる残酷さ。兄を救えなかった罪悪感。でも兄は兄なりの穏やかさの中にいるし、母は母なりに上手くやってる。 レズビアンという設定が浮いてて言い訳しなくても良いのになと思った。 プール気持ちよさそう。あんなにきれいなプール掃除ならやってもいい。 静かで穏やかな良い映画。

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hyvaayota26

3.5穏やかな強さ

2023年3月28日
PCから投稿

これを見るためにAppleTV+へ再加入しました。 米兵のリンジー(ローレンス)はアフガンに従軍していましたが負傷し帰国してリハビリをしています。リンジーは家/地元/家族に嫌忌をもっているキャラクターです。そこから逃れるための軍役でした。回復してふたたび軍に就こうとしています。 リンジーは地元で車屋のジェームズ(ブライアン・タイリー・ヘンリー)と親しくなります。ジェームズは妹と甥と片脚を自らの運転による自動車事故で亡くしています。 ふたりは似たような事故によってトラウマをかかえた者どうしであり自然と友情が芽生えます。・・・。 情報によると2019年にプロダクションが始まっていますがハリケーンBarryで中断しさらにCOVID-19で延期され2021年に完成したものの配信が決まったのは2022年でした。 難産でしたが批評的に成功し、とりわけローレンスとブライアン・タイリー・ヘンリーの演技が賞賛されています。穏やかで好ましい映画でした。 アメリカ映画でしばしば軍役と日常が併存しているのを感じます。軍があり戦地もあるアメリカでは昨日まで前線にいた人が豊かな消費生活へ戻ってくることがあるわけです。たとえ実戦経験がなくても従軍は大きな経験にちがいありません。 ご存知かもしれませんがアダムドライバーのTEDスピーチがあります。見つけて以来何度か見ています。テーマは海兵隊員から俳優への旅路というもので、思わず聞き入ってしまう見事なスピーチであると同時にかれのユニークな来歴を垣間見ることができます。 それがない日本人に、軍役が魅力的な経験に見えてしまうことがあります。いいかわるいかはともかく、厳しく規則正しい生活によって精神的な健全性が養われ、危機管理能力も高まることでしょう。賛否あることですが個人的には学校よりも人間を鍛える兵役には意義があると思います。 アダムドライバーはTEDスピーチで『軍に比べたら一般社会での問題は何でも些細なことだと思っていた』と言いました。 たとえば一般社会での不平とは『コーヒーを買う行列が長すぎる』みたいなことであって、生き延びる技法を習得した海兵隊経験からみると、平時は簡単に乗り越えられることばかりに見えたわけです。 しかし実際には少なくない人が一般社会に適応できず軍へ戻るのだそうです。 軍には“逃げ場所”の側面があるのかもしれません。 アダムドライバーは911テロのあと、不甲斐ない自分に怒りを感じ、どうしようもない義務感にかられ、いてもたってもいられず入隊したとスピーチで語っています。 軍は今いる場所がとにかく嫌でどこかへ行きたいと思った人に居場所を提供するのだと思います。そういう気分はおよそ誰にでもあると思います。わたしは以前、スタンドバイミー(1986)のレビューにこう書きました。 『あるていど大人になってしまうと、この映画のさいだいの命題はリバーフェニックスのセリフ「I just wish I could go to some place where nobody knows me. 」になる。 クリスはとても大人なキャラクターで、すでに社会と家柄と自分との関係性に、すさまじい疲弊を感じていた。 わたしは若いころも、大人になってからも、年をくってからも「わたしのことを誰も知らない土地へ行きたい」と思い、ときどきはじっさいにそうした。 だが、そうしても、しがらみから解き放たれて、いさぎよく生きられるわけじゃない。なんかがわたしを追いかけてくる。その追憶が貯まれば貯まるほど、この映画は泣けてくる。』 本作でローレンスが演じているリンジーも、クリス=リバーフェニックスとおなじ家族や地元にたいする嫌忌があり大いに共感できました。 しかし離れたとしても出自を永遠に捨て去るのは難しいことです。Causewayには紆余曲折をへて、ふたたび家族と対峙するリンジーの恢復の行程が描かれていたと思います。 ── Imdb6.5、RottenTomatoesは86%と73%でした。 ところで、さいきん気づいたのですがRottenTomatoesのトマトメーター(一番目の%)は肯定評の人数割合です。良さの度合いじゃありません。 どういうことかというと── 10で評価したとき肯定評は5.1以上です。 よって批評家全員が5.1を付けるとトマトメーターは100%になってしまいます。 すなわち批評家1人に与えられているのはいいかわるいかの2択です。 批評家人数を100人としたばあい、まあまあ評価でも肯定したら1%を形成してしまうのです。 まあまあが100人は、絶賛が80人より強い(いい評価が下される)わけです。 長らく勘違いしていました。 どうりでけっこう腑に落ちなかったわけだよw。

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津次郎

3.5「誰かがいるのはいいものだよ」

2023年2月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

傷ついた2人の男女が築く、温かい絆。 ジェームズの思い遣りに溢れる優しさが素敵で、彼との交流で壊れた心が癒やされていく様が自然で暖かかった。 家族でも恋人でも友達でも誰でも、 朝一緒にコーヒーを飲み、夜は一服し、たまに料理する 誰かがいるのはいいものよ 胸に響きました。

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まだまだぼのぼの