バビロンのレビュー・感想・評価
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不快
不快なシーンが多すぎるので、そんなシーンを減らしたバージョンでまた観たい
不快なシーンが当時の業界の状況を表していたり、他のシーンをより美しく引き立てたり、このようなシーンを含んだ映画を製作・上映できない現状を批判したいのかもしれないが、、、
尚、映画の歴史や過去の名作をまったく知らないとこの映画を存分に楽しめないと思います
アカデミー賞にノミネートされているのは、そういった知識のある映画関係者が好む作品に仕上げているからで、すべての方が楽しめる作品ではないです
正直、タイトルが表示されるまでの冒頭の20分ぐらいはこれが3時間続くなら帰ろうかなと思っていました
栄枯盛衰
狂乱の中の栄枯盛衰という言葉が映画を観ていて思った。
映画のサイレント期からトーキーへと移り変わっていく中で、翻弄されていく映画人たちの物語。
3時間はあっという間に過ぎていく。
映画を作っている人間は悲喜交々、一生懸命やっているが結局は消費されていく悲哀の様な物を感じた。
映画で描く、映画とは何かを体現した様な作品だったと思う。
破天荒達の鎮魂歌
どの業界でもイケイケ時って凄い勢いなんだと。
100年近く
前ハリウッドの凄さといったら想像できないんでしょうね…(まぁ日本だって工事現場で人夫が亡くなってしまうのは珍しく事じゃ無かったわけだし)
ゴールデングローブ賞取っただけあって管楽器の響き方がハンパないね。素敵です。
これだけでお金取れる作品かと。
ただ3時間オーバーは長い(笑)
テイク重ねる所とかパーティーシーンとか削れそうな所も結構あったような…
ラストもちょっと消化不良。
せっかくなんだからもうひと絡みあってもいいよねー?
時代背景的に多国籍色を取り入れなければならないのも残念。
R-15の上でもいいかなと思える作風です。
集客的になんとか15で落ち着いた?
でもそのおかげでキンタロウのネタが増えるかもね?
サイレント映画からトーキーへと移り変わる激動の1920年代。映画...
サイレント映画からトーキーへと移り変わる激動の1920年代。映画で成功することを夢見ながらも時代や運命に翻弄されていく俳優たちの栄光と凋落をハイスピードに描く。最初からエンジンガンガンにふかしてアクセル全開。倫理観バグった中での、半裸全裸ドラッグ排泄暴力拳銃等、アウトでクレイジーな要素のオンパレード。
自分の存在が性的客体としてしか見られず、知的にも見下されることに屈辱を感じたマーゴットロビーが、名誉男子的に男前に振る舞うことで、傷つきながらも己の自尊心を奮い立たそうと懸命に全身で怒り、暴れ狂う。いや、乱れ狂う。凄まじい魂の叫びである。
並べて語ると本当に怒られそうだが、映画のための映画という意味では、エンドロールのつづきと通ずるものがある。あまり書くとspoilerになるが、根底にあるのはある意味どちらもpureで無垢な映画愛。こちらは見かけは手垢に塗れているかもだが、根底にあるのは無垢な魂。
以下、注意点と評価ポイント。
最初から急傾斜の超ハイスピードジェットコースターに乗せられて、トンデモない次元にぐわんぐわん連れて行かれる。ララランドで甘い世界観に惹かれた頭で見に行くと、まるで胸ぐら掴まれてガラス瓶で頭カチ割られに行くようなものなので、シートベルトは超必須。世界観とか話の方向性はある程度確認してから行った方がいい。
ふいに訪れるマーゴットロビーのサイレント映画シーン、あれぐらいの静寂と余韻が緩急つけて定期的にある映画だったら評価上がったかもしれない。
刺激的な3時間
エトピリカな気分。誰もがパーティーという余暇が必要不可欠で。ハリウッドの裏側がこれでもかと。カメラは止まらない。とてつもなく華やかで、過酷で。大人の色気も溢れるほどに。時代背景、役者のブラピが最強だと。七変化な衣裳にも心躍らせて。観る者は映画を。製作者は…。
朝までパーティーよ!の意味がやっと…なくらいエネルギッシュな3時間に。つまらないではなくて、その刺激的で生きるパワーが身体全身、神経にまで伝わってきて。映画館の大スクリーンと音響で楽しむ高揚感は凄まじくて。応援上映をしたら更に朝までパーティーな気分になれると。
昔はこういう手法で、ハリウッドの規模感。洋画のいろはを感じとれる作品にも。言葉だけではなくてその一つ一つの所作、音楽が繊細に。背景も鮮やかで。そのコントラストが淡い心情を映し出していることも。映画ファンには響き渡るくらいに。邦画一途でも。笑えるシーンも多数です。
いつの時代もテイクに注ぐ情熱は持ち続けて。時にクスッと、度が過ぎることも。個人的にはそのままテイクを重ねてほしいほどそれぞれのキャラクター性が際立って面白くて。その後のハリウッド式な部分も観る側のテンションを爆増させて。
コンプラ、コンプラと言っていたらアウトが連発なくらいギリギリ、一線を越えていて。それが最高のスパイスに。これぞ映画、これぞエンターテインメントを今の時代に蘇らせたことにも感動しっぱなしで。
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