「昔の話だと断ずる事のできない、おぞましい史実」福田村事件 はらこさんの映画レビュー(感想・評価)
昔の話だと断ずる事のできない、おぞましい史実
スゴイ映画でした。よくぞ映像化してくれた。
心が痛みました。だが目を逸らす事もまたできない強烈な場面の連続。「これは史実である」という揺るぎない背景に、終始心をえぐられました。
反差別が当たり前の現代だからとんでもなく思えますが、当時としてはさほど抵抗なく流言に踊らされた事でしょう。ですので殺戮に加わった人達を絶対悪だと断ずる事も難しい。
何故このような流言飛語が広まったのか?震災による国民の不安を他民族への警戒に置き換える事で紛らわせたのだろうか?現代においても彼の国が自国の経済不安を日本の処理水問題に転嫁したように、決して昔の話では済ませられない現実に戦慄を覚えました。
コメントする