「アメリカの黒歴史でした」アムステルダム odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカの黒歴史でした
クリックして本文を読む
不審死を遂げた第一次大戦の英雄であるミーキンズ将軍、あろうことか娘迄殺されてしまう、冒頭からサスペンス調で引き込まれるが、大きな陰謀が暴露されるまで戦友の昔話がたらたら続くのでちょっと退屈、解説を読んで知ったのだが映画の陰謀は史実、1933年のアメリカの「ビジネス・プロット事件」だそうだ。通信、化学、新聞社、自動車会社など財界の大物たちがファシズムに傾倒し、大衆に人気があったスメドレー・バトラー少将を指導者に推したてルーズベルト政権を倒すクーデターを起こそうと目論んだ陰謀、まさにアメリカの黒歴史でした。
だから、アメリカ人にはこの再現ドラマは否応なく関心がもたれたのでしょうね、まあ、金のためなら戦争も利用する歪んだ資本主義、根が深いですね。ミーキンズ将軍はムッソリーニが子供をひき殺した事件の口封じに毒を盛られたらしい、なにやらロシアの暗殺事件と似たような独裁者の非道、時は立っても悪い奴ははびこっているのですね、やはり若者たちには、史実を知って政治に関心を深めて欲しいと願います。
コメントする