劇場公開日 2022年10月28日

「予備知識なしでの鑑賞」アムステルダム ぽてちさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0予備知識なしでの鑑賞

2022年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

名匠デヴィッド・O・ラッセルの仕掛ける“ほぼ実話”を基にしたトンデモ映画。大恐慌にあえぐアメリカを舞台に、第一次世界大戦で育んだ絆を武器にした3人が巨大な陰謀に挑む。
まず目を奪われるのが、ラインナップされた俳優陣だ。豪華なキャストを揃えても監督が逃げ腰で駄作に終わった作品は数多いが本作は違う。それぞれに見せ場をもたせつつ、その演出に妥協はない。
正直、かなり話が進まないとこの映画が何を描いているのかわからず困惑するが、わかってしまえばすべてのピースがぴたっとハマる。この“わかった感”が心地よかった。
ただ、興行が逃げ腰なのはいただけない。まあ日本の地方都市では受けそうもない映画だとは思うが、せめてレイトショーはやってください。

ぽてち