森の中のレストラン

劇場公開日:

森の中のレストラン

解説

森の奥に建つレストランを舞台に、孤独なシェフと絶望を抱える少女の出会いを描いたヒューマンドラマ。

恭一は森の中で自殺を図るが失敗し、猟師の欣二に助けられる。数年後、彼は欣二が所有していた、森の奥のレストランを任されていた。フレンチの名店で腕を磨いた恭一の料理は評判を呼び、遠方からの客も多い。しかしその一方で、森で命を絶とうとする者が“最後の晩餐”を求めて来店するという噂もあった。ある日、絶望を抱えた少女・沙耶が森にやって来る。

テレビやラジオのパーソナリティーとして活動する船ヶ山哲が恭一、「なのに、千輝くんが甘すぎる」の畑芽育が沙耶を演じる。監督は、本作が長編デビューとなる泉原航一。

2022年製作/92分/G/日本
配給:NeedyGreedy、フルモテルモ
劇場公開日:2022年11月19日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
幸田照吉
プロデューサー
大谷直哉
撮影
高橋慶太
照明
丸山和志
録音
原川慎平
美術
橋本蓮
装飾
小林美智子
スタイリスト
浜辺みさき
ヘアメイク
五十嵐良恵
編集
木村悦子
VFXスーパーバイザー
オダイッセイ
音響効果
大塚智子
音楽
荒川仁
助監督
金田健
キャスティング
飛岡秀行
フードコーディネート
はらゆうこ
制作担当
今井暖菜
全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9

(C)森の中のレストラン製作委員会

映画レビュー

5.0心が揺さぶられました。

2024年10月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
こまママ

4.5内容は面白い

2024年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

原作はないようだがプロットがよくできている。
最後のテロップで自殺者の数について書かれていることから、この作品は自殺を考えている人に向けられていることが伺える。
さて、
最初の自殺願望者が主人公であるシェフの京一だ。
飛び降り自殺が他人までも巻き込んでしまう。
実際に池袋で起きた事件もある。
それによって一人娘をなくした京一
そのどうにもならない感情の方向は、妻とは全く別へと向かう。
それが自殺者に対しせめてもの贈り物として料理を提供する森の中のレストラン
最後の晩餐レストラン
通常客が基本的な客層だが、「ひとり」という合言葉のような予約方法と、お金がなくても問題はなく、可能な限り食べたいものを提供する。
それがネットき書き込まれていること、そしてそこを最後の晩餐として、その森で命を絶つ者がいることに村人は腹を立てている。
このレストランへやってきた少女サヤ
父からの虐待は日常的に起きていた。
さて、
物語の変化は、このサヤとの出会いをきっかけに始まるが、京一はサヤの中に娘キョウカを見る。
キョウカの好物と同じものを最後の晩餐に注文したサヤに、心を動かされないはずはない。
寒い森での一夜
彼女を守ったのが飼っていた犬だった。
こうして彼女をアルバイトにするが、やがて警察と両親がやってきた。
父のお仕置き DV
それはエスカレートする。
父によって完全に支配されていたと思われた母だったが、娘に対する蛮行によって母性というのか良心のようなものを取り戻したのだろう。
再び森のレストランで仕事をすることになるサヤ
その顔は生き生きしているものの、収監されている母との面会はとても辛いことが伺える。
京一が始めた「最後の晩餐」
それは、自殺者のためのせめてもの贈り物だった。
それこそが「死ぬことだけを考えて生きていた」京一の見えていたこの世の救いだったのだろう。
しかしサヤとの生活の中で、その考え方は大きく変化したのだろう。
キョウカの死を招いた少年の飛び降り自殺
その両親をレストランに招き料理をふるまった。
それは、京一にとっての長い長いトンネルを抜けることができた証拠だった。
この大きな赦しこそ、この作品のメインテーマだ。
彼は「最後の晩餐はやめる。これからは料理で人を救う」と言ったが、救うというような大げさな表現ではなく、喜んでもらえるというような小さなことでいいと思った。
無口で無表情で無感情だった彼の仕事は、言葉と喜びとようやく動き出した感情によって味も大きく変わったことだろう。
サヤの救いは同時に心の傷を伴ったという現実感。
母の最後の気力が生まれたきっかけもいいプロットだった。
ハンターの欣二が店のオーナーという設定とサヤの携帯番号を知っていたプロットもよかった。
ただ、京一一人でサヤの自宅に乗り込んでいくのではなく、外にでも待機するあの二人がいてもよかったように思う。
また、
「死ぬことだけを考えて生きてきた」という言葉は、村上春樹の「多崎つくると彼の巡礼の年」の主人公のセリフだ。ちょっとだけ気になった。
物語は自殺をモチーフに描かれているし、何よりも最後のテロップもある。
ここに、物語との乖離が生じてしまっているように思えてならない。
この作品はもっと「赦し」に焦点を当ててほしかった。
自殺し損ねた京一が死ぬことだけを考えて生きてきたことから、彼の特質した思考を知ることができる。
妻との対峙もわかる。
そして出会ったサヤ
娘のような少女との再会が大きく彼の感情を揺り動かす。
サヤを守るための迫力のある格闘シーンは良かったが、サヤの自殺願望の理由を両親の自殺または事故死などにして、迫力シーンは欠如するが、お互いに何故死を選ぼうとしていたのかについて描く方が、自殺願望者や遺族へのメッセージにつながったように思う。
しかしながら、作品として面白かった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
R41

3.5孤独な人の頭の中

2024年9月28日
PCから投稿

孤独を感じるとき。
真夜中の、虫の声も風の音さえも聞こえない
静寂のなか、眠れずにベッドでうずくまっていると、
心臓の音が聞こえてくる。
頭の中では聞いたこともないような不気味な音が
鳴り続けている。

陽の光とともに、次の日がやってくると
不気味な音は街の雑踏とともに
どこかえ消え失せる。
「おはよう」という誰かの声が
自分は孤独ではなかったと再確認させてくれる。

「孤独な人のSOSのメッセージを受け取れ。」
発信する側も、受信する側も簡単なことではない。
自分の心臓の音や、頭の中の不気味な雑音が
うるさすぎて発信しようとするメッセージを
かき消してしまう。
受信しようにも、日々の多忙な活動を送るためには
街の雑踏をノイズキャンセルするように集中する必要があり、
微かなメッセージを容易くかき消してしまう。

わたしたちにできることは
温かい食事を提供し、そして目の前に出された料理を
いただくしかないのだ。
そしてできるなら、
いただいた料理にたいして
「おいしかったです。」
「ごちそうさまでした。」
というリアクションをしてほしい。

そういう映画。
でもないか⁉

コメントする (0件)
共感した! 1件)
にゃろめ

2.5題名が癒し系なのに 注文の多い料理店より怖い

2024年9月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

谷田歩 が まじで DV夫にしか見えないって言うかもうDV顔。

家庭内のDVって ほんとにこうやって見つからない場合があるというのは、千葉の野田小学校の10歳の子が死んでしまった事件でわかっている。
あれは もう学校の先生が 間抜け と一言で言い表すのも腹立たしい程で、父親の暴力を訴えた手紙を 当の父親に渡している判断力の希薄さ。

まあ普通に接してるくらいじゃわからないから こういう事件になるんだけれど、先生ももうちょっと観察力あって欲しかったと 女の子になり変わって思ってしまう。

逆に そういう事件があってからは 少しでもそういう気配があるとあっという間に児相行き案件になるようだ。

この作品に関しては、前半の淡々とした進み具合に後半のかなり酷い 見てられないくらいの暴力とが陰鬱な空気が山間部に漂い そこに生活してる林業の子(若者)の やや軽薄だが明るい一般的な人物としての描写が 色を差している構成。

フレンチ ジビエ は ほんとに美味しそう。
自殺願望なんかゼロだけど 行ってみたい程。

SNSで自殺前の最後の晩餐的にバズってるとしても 普通に行きたいと思う人(出だしのおばちゃん三人組のように)いてもおかしくない。

もっと しっとりと 事件性のない感じで
料理と 景色と 音楽を 味わえる物を この場所を使って作ってくれないかなあと思った。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
asica