劇場公開日 2023年2月23日

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「朝井リョウの世界です」少女は卒業しない 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5朝井リョウの世界です

2024年4月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

萌える

原作未読
原作は『桐島、部活やめるってよ』『何者』『正欲』の朝井リョウ
中川駿監督作品脚本作品初鑑賞

群像劇

舞台はとある地方の高校
取り壊しが決まっている
ロケ地は山梨県上野原市の廃校になった市立中学校

粗筋
卒業式の前日と当日
料理部部長の山城まなみは彼氏が昨年の夏に自殺した
バスケ部部長の後藤由貴は上京をきっかけに地元に残る彼氏と別れる決心をつけていた
神田杏子が部長を務める軽音学部のバンド「Heaven‘s Door」のボーカルは口パクでメンバーは楽器ができなかった
ぼっちの作田詩織は図書室を管理する妻子持ちの教員に恋をしていた

最近の卒業式では『威風堂々』を流すのか
アメリカやイギリスじゃあるまいし西洋かぶれが!

よく知らない監督兼脚本家
よく知らないキャスト陣
平々凡々な学園モノ
原作者だけはよく知ってる
『桐島、部活やめるってよ』とどうしても比較してしまうが明らかに薄味で見劣りする
『何者』のようにお気に入りの有名俳優の演技力を堪能することもできない
別監督のオリジナルだが『17歳は止まらない』と比較しても面白味にかける
娯楽性は低いし朝日新聞やNHKがゴリ押しするような社会派とも違う
瑞々しいという表現しか思いつかないが全く刺さらなかった
観る側がたとえオジサンでも若い女の子がたくさん出ていれば楽しめるかといえばそうでもないのだ

卒業ライブの歌はまあまあ良かった

レビューのどさくさに紛れて卒業をテーマに自分語りをするつもりはないが自分には卒業の思い出が全くない
卒業式にはいずれも参加したはずだが全く思い出せない
だからこの映画を観て全く感動しないんだろう
残念すぎる人生だ
まあ眠くはならなかったけど

配役
答辞を任される料理部部長の山城まなみに河合優実
上京し心理学を学びたいバスケ部部長の後藤由貴に小野莉奈
軽音学部部長の神田杏子に小宮山莉渚
図書館好きの作田詩織に中井友望
まなみの彼氏の佐藤駿に窪塚愛流
軽音楽部の部員で「Heaven‘s Door」のボーカルの刹那四世こと森崎剛士に佐藤緋美
バスケ部で由貴の彼氏の寺田賢介に宇佐卓真
現代文の教員で図書館を管理している坂口優斗に藤原季節
まなみの親友の宮下遥に丸本凛
作田のクラスメイトの木村沙知に花坂椎南
杏子の後輩の小西真由美に田畑志真
送辞する在校生代表の岡田亜弓に瀧七海
「Heaven‘s Door」のベースの心音こと石川春樹に市来流星
「Heaven‘s Door」のドラムのカムイこと高田伸夫に山﨑竜太郎
「Heaven‘s Door」のリードギターの「世界が消えてなくなるまえに」こと菅野知樹に高橋伶
軽音楽部の部員で「PUZZLE」のボーカルの桜川智に林裕太
軽音楽部の部員で「ぜりぃふぃしゅ」のボーカルにema
軽音楽部の部員で「ぜりぃふぃしゅ」のボーカルにmariko

野川新栄