劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEのレビュー・感想・評価
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共感できませんでした
主人公が最終的に選ぶ手段がテロ行為ってどうなんだという気持ちが消えません。
一期のころ、学業や適性検査では超優秀だけど新米監視官として最初は何もできなかったけれど、いろんな経験を積んで逞しく成長していったはずの主人公。
今作では信念を貫く姿を見せたかったのかもしれませんが、周辺の人への悪影響や迷惑を省みず自分の意地を貫いている人にしか見えなかった。
衆人環視のなか局長を殺し、ドミネーターで裁けないケースもあることを社会に見せて法律(刑法だけの話と思っていますがここも製作陣がどこまでの範囲を指しているのかわからなかった)の廃止を止めたと言いたいのでしょうが、サイコハザードが起こってもそれはやむを得ない犠牲だとでも思っていたのか?
自分の信念を通すためなら選ぶ手段はなんでもいいということではないと思う。
そのような手段をとっておいて収監されての慟哭シーンはしらけてしまった。
この先結局無罪放免されるのを知ってるだけに。
また、狡噛が誰かを殺そうとするとやたら殺させないと言うわりに慎導が人を殺すのは止めなかったりその手のことが度々あって常守の行動原理は一貫性がない。
二期以降、常守すごいなというエピソードは特にないのに周囲のキャラからやたらと賛美されるあたりから違和感あったけど、ちょっと説得力なさすぎではないでしょうか。
どうせ見るなら共感できて楽しかった、良かった、と言って終わりたいので説得力ある話にしてほしい。
一期だけで終わっていた方が良かったなと思いました。
決定打がほしかった
3期の状況からオチは考察されてましたが、案の定その通りになりました。
しかし、朱のあの行動に決定打がほしかったです。そういうストーリーになってなかったですね。今回はあくまで朱の法律遵守の気持ちが強まったというだけで、元々持ってた衝動を衝撃度がデカい事件があったらか実行したってだけで、事件の内容自体は何でもよかったから、一つの作品として繋がりを感じませんでした。
とはいえ、朱を中心としたお馴染みのキャラの活躍がふんだんに盛り込まれて楽しく観れるので、ファンの方はぜひ!
見事なミッシングリンクの補完でした
もう10年になるんですねぇ。入場特典の冊子を見ながらしみじみ。あのひよっこだった朱ちゃんも、ずいぶん凛々しくなったものよ。(親戚の子を見る目線。)
原作の無いオリジナル作品で10年作品の世界観をぶれずに保ち続けるというのはすごいことです。テレビシリーズの幕間を埋める作品として、上手に破綻なく風呂敷を畳んだ感じです。
それにしても最近のアニメは外れが無いですね。脚本も良いし、動きも良い。特にアクションシーンは滑らかで、キビキビ動いて、本当に高度に訓練されたプロ同士の戦いという雰囲気が伝わってきました。
また、作品テーマ、犯罪傾向の人間が排除され、AIによって管理される社会では、法律はいらないのでは無いか、という点も斬新だったと思います。今はまだ絵空事ですが、思考の外部化が行き着く先を見せられたような気がします。
残念な点。異論があるかも知れませんが、テレビシリーズの魅力の一つであった、サスペンス分が足りない・・というのはあるかも知れません。部隊というのは正体さえ分かれば実はそれほど怖い存在では無い。例えば、冒頭、首無し死体のシーンから始まり、犯人を捜していった先に今回の部隊が繋がっても良かったのでは?
応援
一期で引き込まれて以来追っています。
よくある物理的に人間を攻撃する「AIの暴走」より、権利がじわじわとAIへ移行し(職業選択からドミネーターによる生殺与奪まで)人間のあらゆる社会生活が管理される方が、現実味を帯びていて面白かったです。あれから10年…。
スケールが大きいと、設定説明に時間を割いたりとやる事が多く、メッセージが分散するときがあるかと思います。
しかし今作でも、PSYCHO-PASS制作陣からの意思を感じ取れました。
正直常守朱を見守りに行く感覚です。それ程今回もシビュラ(人工知能)と対峙する人間代表をしていました。対峙は語弊があるかも知れませんが、支配者であるAIとの共存の道を模索する彼女のいいところが出てました。
普段は冷静沈着な常守が、素直に感情を認めるところも見所です。彼女の色相が濁らない理由も今後楽しみにしています。
大きな作品を創る大変さへの敬意と感謝の星5です。
歳をとってめっきりアニメを観なくなったので、アニメーションの出来については分かりません。
一つ挙げるとすれば人間離れした狡噛や宜野座のフィジカルや体術が凄過ぎて、ふと我にかえるがありました。強すぎんだろ…。元刑事凄え。
つまらない
面白かった1期
最低の2期
つまらない3期
つまらない3期で朱さんが閉じ込められている
その理由を説明するのが今作
理由自体は良かったです
でもドミネーターが毎度毎度使えないんですよね。。。
それなのに「ドミネーターで闘う」と強要する
その結果みんな警棒で闘う
ヘルメット被られて使えない
電波が入らないから使えない
頭にチップ入ってて使えない
毎回毎回言い訳ばっかりでもううんざり
狡噛と宜野座が共闘するのが見たいでしょ?
トップガンよかったでしょ
聖書出しときゃ知的でしょ?
1期から10年
1期の興奮を忘れられずずっと付いてきたけどもういいかな
そうするしかなかったんだよね
常守朱は賢く、一般市民は愚かである。
それでも法で人々を、シビュラを守るためにはどうしたらよいか。
そこで物語の締めに朱はある選択をします。
そうするしかなかったんだよね。
3期に繋がる前日譚として物語は紡がれています。
背景CGの美麗さや拘りが見える肉弾戦、迫力あるBGMや銃火器のリアルな発砲音、
SFメカのかっこよさは相変わらずのPSYCHO-PASSクオリティ。流石です。
いつも美味しいところを掻っ攫う絶対的暴力装置、ドミネーター。
今回も相変わらずのイケメンぶりを発揮し、隠し玉を披露した例のシーンでは
思わず「おおー!やっぱりそれ(機能)あったんだ!」と声に出してしまいました。
シリーズファンはテンション上がること間違いなしです。
しかしながら、これは1期以降目立ち始めましたが、
各キャラ(特に新キャラ)の描写が今一つ…
敵味方問わず何だかあっさりと、事務的に、機械的に別れが訪れます。
例えば今回の敵ボスも己の正義を信じ、理想のために邁進しているようではありましたが、
少なくとも周囲に訴えかけたり、理解を得るための努力をしているような
描写はなかったように思います。そのためか感情移入がし辛い。
敵No.2以下になるとさらに人物像がぼやけてきます。
彼らは一体何のために反抗しているのか。
(チップがと言われればそれまでですが)
ピースブレイカーの設立当初の目的は何となく理解できました。
「わたしたちの世界には、指一本触れさせない」ためにお外で
虐殺の文法を実行していたということですよね。たぶん。
我々一般人は見ようともしないが、シビュラ社会にとっての必要悪だったようです。
そうするしかなかったんだよね。
物語の各所に「そうするしかなかったんだよね」という展開は見て取れますが、
私個人としては、もう少しストーリーに個々の思惑が織りなす複雑さや、
血の通った人の温かみを感じたかったです。
あとこれは完全に言い掛かりですが、
どうも中露に寄せたような情景描写、舞台設定が気になりました。
スポンサーの意向でしょうか。脚本家の趣味でしょうか。
一見さんお断り
全TVシリーズ、全映画てを観ていない人向けでは無い。
その前提の下、中々の傑作に仕上がっている。
いつもの映画なのでアクションに重きを置くスタイル。
全体的に攻殻機動隊っぽい。
いつも通り槇島先生の呪縛から解き放たれず、ラスボスが弱い。
と言うか、槇島先生以降はシビュラシステムとの付き合い方の話。
以下、つらつらと。
ドミネーターポンコツ。
破壊力がバグってる代わりに使用条件がアレ。
イカサマされて免罪体質作られるとマジでただの鈍器。
宜野座さんマジ格好良い。
スタッフはずっと宜野座さん推し。最高。
弥生さん、志恩さん薄味。
特に志恩さんは過去作と比べて空気過ぎて悲しい。限りなく無能。
狡噛さん手持ち武器に被弾しすぎ。武器防御スキル上げ過ぎだよ。
シーズン3に上手く繋げているんだが、シーズン3にシナリオ、キャラクタ的に魅力が無いため虚しい。
逆にシーズン3のラストシーンの為に作ったんだなぁ、と言うのは凄く伝わってくる。
今作で出てきた新キャラ全死。もうチョットなんとかならんのか…。勿体無い。
総括:雑賀先生風に言うならば
「俺は『PSYCHO-PASS』を観に来たんじゃねぇ、『常守朱』を観に来たんだ」
そう、そんな映画。
「ウヰスキーをロック、ダブルで。」そんな作品
今年になって「PSYCHO-PATH」を観始めてスッカリ嵌り、劇場版を観る。
イイねえこういう「脚本が一番トップにくる」アニメ。
声優のオーバー過ぎる演技で作中世界を壊すことなく物語は淡々と進み、美麗な映像とシーンにあった絶妙のBGM。
成熟した大人の哲学や主義のこもったセリフと「静寂と間」、良く耳を澄まさないと拾えない小さな効果音(グラスに入った氷の音など)
さすが「虚淵玄」様w
夜景に佇む「常守 朱」のトレンチコート姿が「銭形警部」「デューク東郷」「バラライカ」並みに似合うとは・・・イイ女になったなあ。
でも「狡噛慎也」に拗ねてたが爆発時身を挺して庇って貰った時の表情で「赦してる」や出世し立場が人を変えたとはいえ「私たちはパートナーですよね」と「狡噛慎也」にいう場面ではTV版第一話の二人の関係に原点回帰するのもいい。
「大塚明夫」は登場した時のビジュアルで声を聞く前に「あ、スネーク(ビッグボス?)だ」で吹き出しそうになる。
ドミネーター役の日髙のり子さん、さすがETCカードの自動音声してるだけであって耳に心地いい。
視聴後ジャンルは違うが「劇場版パトレイーバー」「カウボーイ・ビバップ」「攻殻機動隊」と系譜が似てるよなあ。と個人的感想。
雄々しく戦いなさい
深夜アニメとしての登場からもう10年 時代は"光陰矢の如し"といったもので、そのスピードには唯々溜息ばかりである
今作の内容も、確かにいきなり3部の変わり様に追いついていけないミッシングリンクを埋め合わせる内容とは言え、それでも考察サイトをググらなくては追いつけない脳の鈍化に、唯々己の回転数の遅さに甚だ自己嫌悪ばかりが心を支配する次第である
勿論、今作だけを観賞しただけだと考察が薄くなるので、シリーズ物だから全部観てからがより解釈が拡がるのではないだろうか・・・と、当たり前のことをわざわざ書いてみる(苦笑
それを前提(今シリーズ総覧)に、感想を述べれば、今作のミッシングリンクは、ほぼ完璧に近い重要なピースを作劇した内容であり、戦闘アクションのタメも外連味がしっかり塗されていて充分エンタメとしての仕上がりになっていた
押井版攻殻を意識したのか、日本の問題を想起させる地域を舞台にしながら、その地に縁のある文学を謎解きヒントに織込ませながらのストーリーは、パターン化とはいえ、この手が好物な自分とすれば大変満足である
『犯罪計数』以外に、『紛争計数』という新しい概念をテーマに添えたテレビ版の補完をしっかり溶け込ませ、群集心理に因る人間の精神を表現する際、宗教に於ける脳の働きを織り交ぜながら一気に二つを解きほぐす構成には舌を巻く 複雑に絡み合いながらそれぞれを具体例として影響させ合い、そしてそこにストーリーのエンジンを担わせる手法は、シリーズとしての長期化としての理想なのではないだろうか キチンとそれを実現に近い形で提示させている今作に敬意を表したい
後は、シリーズで通底している『免罪体質』へのアプローチや、テレビ版での『ビフロフト』の解釈等、まだまだ匂わせ要素を残しつつ、一切幼い恋愛要素を抜きにしたハードボイルド感を醸した儘、しかし信用や信頼を積み上げる人間の正の部分を縦軸として演出させているシリーズに今後も期待したい 勿論、こんな大上段に構えた自分の糞レビューなど無視してだが(笑 色相濁りまくって、もはや300overの自分には、"アベシ"がお似合いだw
映画って映像作品ですよね…忘れてじゃなく星0です
結構、高評価の方が多くて驚きました。
時間が空いたせいか疑問符ですが、PSYCHO-PASSってあんなに映像ダメな作品でしたっけ?
コロナ禍だったせいなのか予算のせいなのかわかりませんが、2023年の3DCGとは思えないほど仕上げが汚すぎる気がしました。
背景やオブジェクトのあの3DCGのテクスチャのボコボコ感やおかしな艶や柄。オブジェクト1つ作って、ただただ積み上げました的な壁面や、そんなに凹凸のある床って人がまともに歩けるんでしょうかって床。革素材であろうソファーや椅子の背もたれの異様な質感…本棚…マシン含む、ほとんどの背景やオブジェクトの角っぽさ…
物語はきっと面白いんでしょうし、過去作は面白かったです。
ただ映像が酷さがとにかく鼻について、話全く入ってこなかったです。
キャラの作画も漫画でありがちな「これアシスタントさんが書いたな…」ってくらい別物になる瞬間が多々。
カメラワークも終始ベターっとしてて、ダイナミクスさを感じなかったです。
スピード感も感じなかったですし。
お客さん、みんな「狡噛〜‼︎」って思いたかったんじゃないんでしょうか?
あの冒頭の狡噛の登場の仕方…あれ、映画作ってる人の演出ですか?
なんか引きの絵でポツンと居るし…
音楽の挿入とか、声と曲のレベル調整とか、欲しい時にないし、あっても、そこでフェーダー下げるんだとか…
テレビやVODならまだよかったのかもしれません。(よくはないですよ実際…)
でも、お客さん、お金払って観に来てるんですよ。
それもVODの月額ぐらいを1作品の為に。
映画ってエンターテイメントですよね。
大画面で迫力ある映像体験をしたくて、映画館に足を運ばれるんですよね。
たまに50cmくらい上がる波の来る浅瀬の海にボート乗りに来てる訳じゃないと思うんですよ。
何作もあって、お客さんのキャラクターに対する愛着とかもあると思います。
シリーズを代名詞ともなっているミュージシャンの方を使ってるのもわかります。
でも、これとこれとこれがあるから、PSYCHO-PASSですって感じにして、適当な映像作品にしちゃっていいんでしょうか…
なんか逆手に取られてるようでした。
主演と書かれていないのを見逃したこちらが悪いのですが、ジャケットにブルース・ウィリスがドドーンとどでかく載ってるのに、ちょっとしか出ね〜じゃんって映画と同じ商法に近いと感じました。
もう書き出したらキリがないので、結論です。
「10周年ですか…長く続きましたね…疲れたんですか…もう、いいよって思って作ってませんでしたか?」です。
真実はいつもひとつ
話はサクサク進むものの、早すぎて逆に考察するヒマがない。
設定や人物もかなり入り乱れてきたのだし、TVシリーズでじっくり見せてほしいなぁ。
砺波は紛争を操作して結局どうしたいのかとか、色々分かりづらかった。
また、背景CGが頑張りすぎててキャラ絵との親和性が低い。
もっと言えば、描き込みすぎて目が散ってしまい、見るべき箇所に目がいかなくなってしまっている。
細部にわたり描写が細かいだけに勿体ない。
シリーズ通してだが、肉弾戦アクションのもたつきも気になる。
何やってるか分からないのも良くないが、実写でももっと速いので、迫力もカッコよさも足りない。
今回の朱は輪郭や口元の丸みが強く、可愛らしい姿が見られると少し期待しましたが。。笑
どんどん良いキャラになっていく霜月さんはもっと見たかった。
フレデリカさん、あんなに動けたのも意外だし、なんだか宜野座とコンビっぽくなってましたね。
3期が“ああ”だったからには今作の構想は既にあったハズだが、間が空きすぎていた。
色々大変なのだろうが、公開スパンは何とかしてほしい。
「正義も真実も多面的」だが「正義は移り変わり、真実だけは絶対」といった台詞や、正義に対するアプローチはSFだからこそ映える。
それだけに、「罪の意識がないと裁けない」欠陥システムに頼る社会はそろそろ変革してほしい。
ちなみに、雑賀先生の遺体が綺麗すぎやしませんかね。
こんな自分が悔しくて泣いた…?
シビュラを存続させつつも法治国家として法律の存続する為に奮闘する朱。
それに呼応する様に自分の理想とする世界の実現しに向けて動くピースブレイカー(AI信仰のテロリスト)との闘いでした。
最後まで見てしまうとピースブレイカーの行動が朱の目的達成の為の茶番になっちゃった気がしますね。ラスト、朱の昇進の任命式で局長を公開殺人し、結果、法律廃止案は見送りになるのですが、もっと良い方法が無かったのかと悔いて泣いてる様に思いました。
ラストに投獄された朱を狡噛が助けるって言ってたので続く可能性もありそうです。
背景が暗めだったり、曇った様な表現だったりで見づらい狡噛達のアクションが分かりにくかったのが残念…今回は珍しく空中戦もあり戦闘機と通信要塞とのバトルの方は熱かったです。
慎導の息子の登場、中華街祭りの必要性や慎導の身内の結婚式後の自殺(何でこのタイミング?)理由がよく分からなかった。
物語の展開は比較的分かりやすい方ですがキャラの心理状態が分かりにくいです。
デトネイターの仕組みを見てると攻殻機動隊を思い出します。
謎の部分
なんでそうなった?と一番気になっていた部分。
最初は公安なんてほど遠いタイプだったはずの朱。
成長っぷりが凄い。
やっぱりシステムの人選は正しかった、のか?
いやはや衝撃的なラスト。
出来上がったシステムをもっと疑おうよ。考えようよ。て事なのか。
テロはダメ。
ダメだけど局長は綾波システムだし。
結論は、、面白かったです。
解決した事と、もやっとした事。
・最初に
ここで記載する「解決した」とは、主にサイコパスTV3期まで鑑賞した時点での私の疑問が「解決した」という意味です。
シビュラシステムを中心とした様々な問題や、サイコパスという世界の中での問題が「解決した」わけではありません。
・解決した事
①なぜ朱ちゃんが収監されていたか
これはすっかり解決。そらそうなる。
3期では檻の中でも余裕そうにしていたが
檻が閉まった瞬間に、子供のように泣いてしまった姿を見ると辛くなった。
社会にとって大事な物を守るために、
自分の人生や自由を犠牲にした。立派だった。
②炯のお兄さん、灼のお父さんの死の理由
こちらも解決。
炯のお兄さんに関しては、深掘りされなかったが、恐らく弟たちが生きる社会を守るためだったのだろうと理解した。
大事な物の為に命を懸けれる人だったのだ。
それなのに、灼のお父さんに関しては、、、
死なないとダメでしたかね?
局長に餞別だと言って拳銃渡されたら自殺するしかないのは分かるけど、、
ビフロスト問題完全無視で、炯と舞ちゃんの結婚式の最中に死ぬのはタイミング最悪でしょ。
なんなら、舞ちゃんのお母さんもピースブレイカーを呼ぶための餌にして殺してるからね!?
そういう意味では一切責任取らずに死にました。
疑問は解決はしたが、納得からは遠い。
灼は今後、この真実を見つけても「なにしてんだ親父」としか思わないのでは??
③宜野座と須郷が行動課に異動した理由
およびピースブレイカーとの因縁
本作での戦いが理由でした。
ただフレデリカが連れていったのかと思ってたら、朱ちゃん主導だったのは意外でした。
ピースブレイカーの残党がいる可能性を考えたとしても一係手薄では?
霜月に「美佳ちゃん、一係をお願いね」って言ってたのに、いきなり戦闘力の高い二人を異動しちゃうとは。
しかも時系列としては、
(二人を異動⇒朱ちゃん収監)だから、
霜月ちゃんは「先輩、あの二人を異動させちゃったけど、これからどうするんだろう?」からの「一係をお願いね」だからね。鬼畜だ。
まあ霜月ちゃんが苦労するのは好きだからいいんだけど。
④3期で局長の名前が変わっていた理由
いや、まあ理由は分かったよ?
あんなに堂々と殺されたからね。
新しい局長を準備しないとね?
でも3期を見たときに「あれ?局長別の人になった?」って思った視聴者ゼロでは?
「なんで局長名前だけ変わったの?」としか思わなかったよ。
ざっと思い付く「解決」はこんな所です。
半分以上「もやっとしたけど」が付くけど。
更に全体通してもやっとした事。
①狡噛さんに関して
この映画を見た上で3期の狡噛さんを考えると何にもしてねぇ。最後に謝ったくらい。
朱ちゃんの立場回復の為に動けよ。
行動課としてしか行動してなかったやんけ。
謝罪に関しても、本作をみた上で考えると軽い。
謝罪が軽いよ狡噛さん。頭下げて謝罪しろ。
いっぱいご飯奢って、朱ちゃんのことを名前呼びしろ。
「この二人は恋愛関係ではありません」とか知らん。はよイチャイチャしろ。
②敵に魅力が無い
これに関しては2期以降ずっと。
3期の梓澤と相方なんかは特にひどかった。
2期以降が弱いのか、1期が強過ぎたのか。
③話が分からん
結局何がしたかったの?なんでこんな事になったの?という疑問。
別に考察は嫌いじゃない。むしろ好きだ。
ただ、こういった作品は敵の目的から事件や謎が発生する。それが話の軸になるのだ。
その敵に魅力を感じないので
「考察したい!理解したい!」と思えない。
そうなると結果、観賞後の感想としては「話が良く分からん」になる。なった。
全体的に文句ばかりになってしまったので良い所も書きたい。
誤解しないで欲しいがサイコパスは大好きな作品です。
・朱ちゃんが中心で進む。
やっぱり主人公。偉くなっても信念は変わらず。
相手によって態度やトーンが違ってキュンキュンしました。カッコ良さと可愛さのバランスが良い。ソファーからずり落ちていく所が可愛かった。
・宜野座さん、狡噛さんは結局カッコいい
ギノ!その髪型なんやねん!カッコいいなぁ!
もみあげ伸ばしてたな!
格闘では義手でぶち抜くスタイルも見れた!
狡噛さんは、朱ちゃんとイチャイチャしないのにギノとはイチャイチャしてた。なんでや。
しかも最後の戦いの前に、今までの色々をちゃんと話して仲直りしてた。仲良しか。いいぞ。
・活躍を見れたサブキャラたち
須郷くん。また撃たれてた。
でも最後は大活躍。
てかあんな技術あんの?ヤバイ。
フレデリカさん。エロ可愛い。ただ本作では
格闘で負け、作戦は出し抜かれ、割りとボロボロにされてた。でもそれも良かった。
3期では電話してるだけの印象だったので。
頑張ってました。
・作画、音楽、お馴染みの展開◎
作画◎CGとの違和感も少なかったです。
音楽もお馴染みの音をしっかり聞けました。
ドミネーターは出番少ない分、
丁寧に認証したり、
大型タイプ、霜月ショットガンタイプなどバリエーションも豊か。善き。ドミネーター大好き。
長くなってしまいましたが、本作を見たかったモチベーションとしては「なんで3期あんな事になってたの?」を解決したかった気持ちが大きかった。
その解答が、私としてはモヤモヤが多く、この点数になってしまいました。
良い点をモヤモヤが上回ってしまった。
副題を深読みする PSYCHO-PASSの衝撃
副題の「最後に、罪を裁くものは、誰かーー」は思索を深める一文である。
現実世界では、日本国内で連続的にテロ事件が発生している。2022年7月8日に前首相が、そして2023年4月15日に現職の首相がテロに見舞われている。
そういった状況の中、映画の終盤での驚きは、式典のシーンで常守朱が禾生局長を公開銃撃するテロシーンだった。
劇場版 PSYCHO-PASS PROVIDENCEでは、冒頭で完全なAI(シビュラシステム)による絶対的な統治の下、不完全な人間が介在する法律は不要とされ、その廃止の動きが見られた。
プロビデンスとは、神または高次の存在が世界の出来事を監視し、指導し、時に介入するという概念を指す。色相の濁らないシビュラの申し子である常守だが、法律の廃止には反対の立場を取っていた。
そんな彼女が終盤で、色相がクリアなまま、公衆の面前でテロを遂げたことは衝撃的だった。
ここで注目したいのは、全知全能のシビュラシステムがテローーそれによって達成される政治目標(法の廃止の阻止)ーーを認めたという事実だ。
一般的には、テロリストの政治的目的は達成させてはならないという考え方が主流だ。なぜなら、テロリストの要求を飲むと、模倣犯が生まれ、社会が混乱するからだ。
それにもかかわらず、シビュラシステムは法の廃止の阻止を認めてしまった。その理由は何だろうか。
犯行後、常守はシビュラシステムに向かって「いずれ法律はあなたを守る唯一の盾となる」と言った。
シビュラシステムはおそらく、全知全能のAIであっても、あらゆる問題や脅威を解決することはできないと認識したのかもしれない。ハッキングの脅威、免罪体質者の存在、その他の予測不能な事態に対応するためには、法律という別の枠組みが必要だと。そして、テロによる政治目標を達成させることで生じる被害や長期的な悪影響を差し引いても、総合的に見てプラスだと判断したのかもしれない。
法律が存在することで、シビュラシステムが対処できない問題への解決策が可能となり、その結果、より安定した社会を維持することが可能となる。
つまり、常守の発言は、「法律こそがシビュラシステムを補完し、様々な問題や脅威に対抗するための盾となる」と解釈できる。これは、シビュラシステムの絶対的な支配に対する警告(不完全な人間無しには完全な統治は達成し得ない)とも解釈でき、法律の存続の重要性を示している。
ここで副題に戻りたい。
「最後に、罪を裁くものは、誰かーー」
これはトリプルミーニングになっていると思われる。
表面的には、罪を裁くのは、シビュラシステムである。
しかし、裏の意味は、シビュラシステムが対応不能になったとき、罪を裁く者はやはり人間であるという、常守からシビュラシステムへの警告だろう。
そして常守のテロ行為は、結果的に法の廃止を防いだが、テロは許されるのかという命題を観客に突きつけている。
シビュラシステムはテロを許した。
罪を裁くものは、誰か。
あなたならどう裁く?
話の大筋はなんとなく理解できたのだけども、あちこちに場面展開して戦...
話の大筋はなんとなく理解できたのだけども、あちこちに場面展開して戦闘が繰り広げられるが、なぜそこに行ってるのかよく分からなかった。
アニメシリーズを全部見てるくらいでないと登場人物が誰かわからないと思う。名字で呼ぶけど誰っ?てなる。
シビュラシステムは人の犯罪係数を測ることができるが、今回出てきた新システムは紛争係数のようなものを測れると理解した。なので未然に戦争を避けることも可能だが、逆もしかり。
最終的にはシビュラシステムに取り込まれてしまう。
シビュラシステムそのものがデジタルでは無いので、法務省が解体される前に犯罪係数の低い常森朱音が殺人(人じゃないけど)をして、システムへの疑問を国民に知らしめて映画は終わった。
アレキシサイミアスペア
今年に入ってようやく1期、2期、3期、劇場版全てを初鑑賞しての今作へ。中々長い道のりでした。その道のりをしっかりと踏んできたからこその面白さと、2期と3期の間にあった謎やモヤモヤを振り払ってくれる作品にもなっていました。
咬噛さんが登場するシーン、やはり胸熱ですね。常守朱とのバディが復活するのも1期2期と辿った苦難の道、そこから違う道を歩みつつも、再会した2人で事態の解決の糸口を見つける流れが最高でした。
シリーズを追うごとに成長していく常守監視官と、良い意味でも悪い意味でも変わらない咬噛さん、エレベーター内での謝ってほしい常守監視官と謝らない咬噛さん、恩人の死にボロボロ泣く常守監視官を鼓舞する咬噛さん。このアンバランスな関係性が超良かったです。
最初はいけ好かないキャラだった霜月監視官はもうすっかり推しキャラに。文句を言いながらもなんやかんや協力もしてくれますし、ノリは良いですし、3期で問題児たちを統率しまくる面倒見の良さも今作で発揮されています。こんなに第一印象と今の印象が変わったキャラっていたかなぁってくらいには好きですね。
見知ったキャラクターが沢山出てきたと思えば、3期で既に分かってたとはいえ皆それぞれの理由で死んでいく、分かっていたはずなのにかなり辛かったです。雑賀先生…と唇噛み締めるほどにはやり切れない気持ちがありました。PSYCHO-PASSならではの辛い展開も面白さのスパイスになってしまうんですから恐ろしいです。
3期で唐突に提示された設定についての補足もしっかりとされていて、3期ではあやふやなまま見てポカーンとしながら見ていましたが、その設定のはじまりもしっかり描かれてより鮮明に物語を見ることができました。
作画も劇場版クオリティでヌルヌル動きますし、背景は綺麗ですし、しっかりと流血描写も濁さず映してくれるので良かったです。R指定に相応しいグロさも、抑え目だった3期からパワーアップし、2期くらいのエグさを携えていました。テレビシリーズの方だと若干怪しいところがちらほらあったので、その点でも一安心です。
2期やSSから3期の橋渡しをする作品という珍しいポジションの作品なのに、この濃厚さ。10周年というタイミングもありますし、4期も期待しちゃって良いやつですかね。否が応でも期待しちゃいますが笑
鑑賞日 5/12
鑑賞時間 9:50〜12:00
座席 L-27
シリーズ総合(特に三期分)の評価を押し上げた作品
慎導篤志、輝(イグナトフ兄)、ストロンスカヤ博士の三人とラスボスの砺波は、同じく自己を犠牲にしてでも後の世代が生きる未来を創ろうとしたが、
三人はそれぞれの大切な人に未来を託すためなのに対し、砺波は人に絶望しシビュラに託すための自己犠牲という対比構造には、それぞれの心中が明かされる場面毎に胸が苦しくなるほど感情移入してしまった。
そしてこれらの人物や雑賀教授の死から覚悟し、自らが掲げる正しさのため朱が最終盤での展開を起した際は、狡噛よろしく「バカ野郎...」と心中で呟いてしまった。
いや辛すぎるだろこんなの。朱は作中通して辛い出来事多すぎる。
ところであの銃、作中の入手経路の無さからして慎導さんが自死したときの拳銃だとすると、渡した禾生が撃たれるのは、シビュラを神と表現しProvidence(神の導き)という題名である今作における最大の皮肉なのではないだろうか。
あと三度再会してブチ切れてる宜野座に対してケースバイケースを持ち出した狡噛のシーンはもはやギャグだった。
常守朱(つねもりあかね)はシビュラ支配下で自らの正義の為何を選択するか。
自分はアニメ1~3期と映画二本を元々見ており(サイコパス Sinners of the System3作は見ていない)、最近知人がサイコパスに嵌ったのを知ったり見直そうかなとちょうど最近思っていた所カレンダーに以前入れていた公開初日通知で思い出し、時間もあったので映画館で視聴。
公開初日の週末の金曜日だったこともあっただろうが、レイトショーでも思ったより人が多く驚いた(若めの夫婦や大学生くらいの友達連れがそれなりにいた)。一言で感想を言うと悪くないという程度。2hrは若干長く感じた。そうなった原因としては、自分がサイコパス3あたりの内容を忘れていてストーリーや人物関係をしっかり把握できていなかったことが一つあると思う。詳しく言うと、この作品は登場人物が多めなのだが、特にサイコパス3に出てきたダブル主人公慎導灼(しんどうあらた)と炯(けい)・ミハイル・イグナトフについては、彼らの家族背景等が頭から抜けていた。自分の理解力や集中力、記憶力の足りなさもあるが、今作を楽しむには最低でも公式サイトで人物関係を把握し、できたらwikipediaでも今作以外のあらすじを読んでおいたほうがよいと思う。
内容に対する感想としては、まず雑賀譲二(さいがじょうじ)に関してで、残念の一言を言いたい。作中でダンディな声で落ち着いて話す彼の声を聞いていると何でも知っていて答えを教えてくれる感じがして、彼が作中で出てくるといつも安心感があるようなとても味のあるキャラだった。次点で視聴中に感じた事としては、全体を通して常守朱(つねもりあかね)と狡噛慎也(こうがみしんや)の絡みや描写が多くファンサービス的な描写もあるように感じたが、彼らのリアリティあるビターな心の触れ合いには少し物足りなさも感じてしまった。アニメ1,2期のシリーズ中では主人公常守朱に寄り添った描写を行うので彼女への感情移入が強くできたのだが、今作では一人に感情移入して見るというような見方はできず、常守と狡噛が中心ながら一歩引いた視点から公安や行動課の方々の様子を見ていた。戦闘シーンについては、特典の小冊子に書かれているように確かに描写に力が入れられていたのを感じることができたが自分としてはそれなりな印象。
今作の内容でわかりにくかった所二点。一つ目は、ピースブレイカーの隊長砺波告善(となみつぐまさ)がストロンスカヤ文書(各国の紛争係数を予測できるもの)を欲していた理由は何なのかというのがいまいち分かりにくかった。シビュラが対応できない紛争国の問題を、文書を利用していち早く察知できるようになり、ピースブレイカーという武力を使って解決しようとしていたのかな?と思った。もうひとつは、慎導篤志(しんどうあつし)の意図について。彼は家族を守るため、いやいや命令に従っていたのか、それともピースメイカーを潰すため、代償を払いながらもその道筋を作ろうとしていたのか?自分では分からなかった。
内容以外に対する感想。冒頭のピースメーカーによるミリシア・ストロンスカヤが乗る船への襲撃シーン後に『凛として時雨』の劇中曲がTVアニメのOP曲的にMVと共に流れたが、個人的にはあれで没入感が削がれた。なぜ没入感が削がれたか自分でも疑問に思った。なぜなら家でアニメを視聴するときはOP曲があっても何も思わないからだ。考えて思い浮かんだ理由は①多くの上映作品ではOP曲が無い②家ではOP曲は早送りして見ている③今作の冒頭のシーンがテロが行われた後狡噛が海で呆然としているシーンであり、その後の展開への視聴者の意識への誘引(没入感)が高まった状態の所にシーンのテンションと少し乖離して感じられた劇中曲を入れてしまっていたので現実に引き戻されてしまうから等が理由だと思う。
今作のテーマに係わる事で感じた事を一つ。最後の常守朱(つねもりあかね)の選択について。個人の裁量で社会を変革するには、自分の命を代償にメディアを利用して市民の面前で公安局長=シビュラを殺し自らの色相によってシビュラシステムの矛盾を示す必要があると思ったのだろう。形として理解できるその行動はしかし、それまでシビュラ独裁に対抗する法律の存続を訴えてきた常守にとって、彼女自身が法を破るという事になり、矛盾してみえるが、狡噛の影響を受けたと考えると自然にも思える。彼女は自己矛盾しながらも自らを犠牲にテロを行うことで、シビュラの矛盾(人を殺しても常守の犯罪係数は低い)を示せすことができた。彼女のその選択は、最近の日本で二度起こった総理大臣へのテロに対する国民の意識とリンクしていると感じた。
最後に、話の内容とは関係ないが、映画という創作手法の限界や適正についてちょっと考えた。映画は90分~2時間あたりで映像による描写をしなければいけない制約があるため、戦闘シーンの多い作品等密度の多い描写が多様される作品では急展開の多い描写で物語中で起こる事件の変遷を結ぶ描写を多様することが多く、度が過ぎるとリアルとの乖離感、短い時間で展開が早すぎるだろ感が出てくる。国民的アニメ全てを含め、その時代時代で人気となったアニメの映画作品でもそれが顕著に見られると思う。今作品に対しては、可能ならシリーズ物としてもう少し薄めてゆっくり常守や狡噛、慎導篤志の視点に立って、事件の進行を見てみたいという思いがある。
常守の成長が……?
PSYCHO-PASS 3の前日譚……。
主人公に、常守と狡噛が新たな事件を…!
常守の成長に…脱帽でした。やはり、難しいストーリーでしたがアクション…ストーリーともに見る価値ありました。
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