スクロールのレビュー・感想・評価
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重めの青春ムービー
みんな社会の一部です。
社会に出て思うように生きられない若者たちの話。
大学を出て働き始めたがパワハラ上司に悩みSNSに詩の様な吐露を投稿する僕。
僕の投稿を引用しあっさり会社を辞めちゃう僕の同僚の私。
誰だか思い出せない「森」からの電話を無視した元チャラ男のTV局社員ユウスケ。
ユウスケと出会った結婚が幸せの全てと考える菜穂。
そんな4人が僕とユウスケの大学時代の同級生「森」の自殺が切っ掛けで動き出すストーリー。
冒頭、夢の中の様なもや~っとした「絶望のモボ」から始まって、ずっとこれだとしんどいなと思っていたけれど、CHAPTER01からは普通の世界。
ただ、主体性がないはその通りだし、消化出来ないのに抱え込んで人を不安にさせたり、っていうのは、所謂「最近の若者」には多いのでしょうかね…。
後回しにして良いこともあるし、若者や年寄りは誰かと繋がることが大切ですね。
あっ、拗らせた43歳もね。
なにもない箱
豪華若手俳優たちがもったいない
僕とユウスケは、学生時代の友人・森が自殺したことを知った。上司からのパワハラに苦しみ、SNSに思いを吐き出すことでどうにか自分を保っている僕と、あと先考えず複数の女性と身体の関係を持ってきたユウスケは、森の死をきっかけに生きることや愛することを見つめ直すようになった。そんな彼らと、僕の書き込みに共鳴した私と、ユウスケとの結婚が心を満たしてくれると思っている菜穂、の4人の心情を描いた話。
僕、ユウスケ、菜穂、私、の4人についてそれぞれの心の動く様子が観れるのは良くあるが、僕と私の名前もわからないままにしてるのはなぜなんだろう?
パワハラ上司はどこにでも居るし、それに共感してくれる人も、女にだらしない男も、結婚したがる女もどこにでも居る。
観終わって、それだけ?って感じた。
北村匠海、中川大志、松岡茉優、古川琴音、と4人とも主役を張れるくらいの役者を集めた割にはストーリーがイマイチだった。
青春時代の終わりの始まり
青春の蹉跌と再生を描いた群像劇は多い。
直ぐにでも思い出せる近作は、
〔ちょっと今から仕事やめてくる(2017年)〕
〔明け方の若者たち(2021年)〕
〔花束みたいな恋をした(2021年)〕
あたり。
仕事や恋愛、またはその両方で
悩み躓き立ち直る。
本作はとりわけ、先の二作品と
ハイブリッドのようなテイストを感じる。
が、仕上がりはと言えば、相当に劣後するとの感想。
『僕(北村匠海)』と『私(古川琴音)』
『ユウスケ(中川大志)』と『菜穂(松岡茉優)』
『森(三河悠冴)』と『ハル(莉子)』
の三組の行く末。
男性は大学の同級生、
『私』と『菜穂』は顔見知りで
『ハル』はアイドルとの設定も、
カップルとしての三組が交差することはない。
互いに影響は及ぼしながらも、
あくまでも単体毎の帰趨が語られる。
自己の能力への疑念や
社会の仕組みへの懐疑も並行して描きつつ、
この時期にとりわけ大きな要素となる
色恋をも取り込む。
物語りは幾つかのチャプターに分解され、
各々で主人公が少しずつ入れ替わりながら進行。
最後にはプロローグに繋がる円環が完成し、
構成自体はなかなか良く出来ている。
とは言え、各人に降りかかる厄災が薄っぺらく
半分以上は自己責任のようにも見え、あまり得心できぬのが難点。
『僕』と上司の対立は、上司の側だけに問題がある設定も、
本当にそうなのか。
社内の陰口だけでパワハラの片鱗を見せる処理が、ピンと来ない一因。
死の選択に繋がる背景に、納得できる説明が欠けていることも含め。
また『ユウスケ』の女性関係の醜聞は、
普通の会社でこうした事件を起こせば、九分九厘同じ職場には居られるだろうとの、
ほぼほぼクズ男に近い素行。
共に共感できぬ人物像が提示されることと、
意図的な編集と思われる独特の間が
観ていて居心地を悪くさせる大きな要因。
最終的には団円に持ち込まれるも、
強引な展開で唐突感もあり、頷けない。
馴染みの飲み屋の突然の閉店も取って付けた様で、
青春の終わりのメタファーとも思われるが
蛇足のエピソードにしか見えぬ。
好きな女優さん二人の鑑賞が主目的も、
活かしたかがイマイチで残念。
原作は『橋爪駿輝』の連作短編小説とのことだが、
素材として調理した映像化作品と見た方が良さそう。
原作と違う(だから良くない)との議論は何時ものことながら当てはまらず、
あくまでも脚本の出来の良し悪しに帰すべきだろう。
揺らぎ
全く共感出来ず、苦痛な時間
そうかなと
レイトショーがジャスト
全くハマらず残念だった作品。 本年度ベスト級。
映画らしい映画
好きな俳優さん4人集まって、個人的にはアベンジャーズ感があり楽しみでした。
公開週になると公開される映画館が少ないのにちょっとびっくり。
とても映画らしい映画で好きです。
特に、ほぼ無BGMや、黒画面で数秒とかははテレビでは有り得ない、面白い演出でした。
オープニングは独特な世界観で、どんな映画か引き込まれました。
私は40代なので、大人の目線も理解出来てしまうので、パワハラと言われてもとか、どうしょうもない20代とか、何でもかんでも逃げて、死にたいとか、マジでイラつく、とも思いつつ。
こういう歳の時もあったなぁと。
これって20代の人は共感できるのかな?
そして君もそうなるんだ。
最後は良かったです。
アプリログイン出来ないよー
ブラウザだと使いにくいのね。汗
#09 出だしは意味不明だが
終わりはちゃんとまとまってて良かった。
最初はG.D.トロの作品みたいな質感でこのままずーっと続いたらどうしようかと思った。
だってこんな質感、北村匠海クンと中川大志氏にに合わないもの。
結婚したら幸せになれると信じている女性よりは、どうせ死ぬならやりたいことやる女性のが良いよね。
色んなパターンの人間が出てきて、一人一人個性があって面白かったです。
どこか共感できる
ドキュメントとファンタジーの狭間
社会で、生きるとは
完成披露試写で鑑賞。
生きる意味を探してもがいている若者たち。
自分に照らし合わせてしまう部分も多々ある。
生きる意味ってなんだろう。
特に辛いことがなくても、そんなことを考えてしまうときもあるが、辛かったらね、余計に。好きとは言えない仕事をして、特別な目標や必死になれることもない。生きるとは。愛するとは。なにに幸せを見出すか。
完成披露試写会はシャイらしい監督さん以外は(笑)、流暢に話していて、特に北村匠海と中川大志、松岡茉優は昔からお仕事一緒にしてるようで、仲良しさと、この映画をともに作れる喜び?みたいなものも感じられて素敵だった。役のことも素敵な言葉で表現してましたね。
松岡茉優が特にさらに好きになりました。話し方や笑顔だったり、他の人が話してるときのリアクションだったり、なんかナチュラルでかわいくてフワッとした素敵な魅力溢れてましたね。見られてよかった。
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