スクロールのレビュー・感想・評価
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エモ”風"
うーん、、テーマを考えると合いそうな気がしてたんだけどな…。おそらく、エモ“風”な感じがズレていったというか…。よく分からない言葉が並ぶフランス映画みたいになってる。
言わずもがな、この豪華なキャストと雰囲気からして期待しない訳がない。若者の痛みを描く作品は多くある中、またこうして1つ産まれたのだと思ったのだが…。確かに他に違わず、凄くエモさはある。ただ、肝心の若者像が薄い。原作があることを推測すると、〈僕〉と〈私〉が主軸の物語なんだろう。しかし、4人の群像劇風になっていることから、「みんなそれぞれ悩んでいる」というだけの人物像が浮かんできてしまった。これだけのキャストがいるのに勿体ない。結局自己中なだけに写ってしまう。
必要なのは存在の証明なのか、必要とされる社会からの信頼か。著名な撮影監督であるはずなのに、顔が浮かばないほど暗い表情はどうにも解せない。監督は『MANRIKI』でカオスな世界観を見事に仕上げた清水康彦監督。ただ、『CUBE』といい作品に恵まれていない。余白を多くした点で魅せるのは一利あるが、意味を持たせるほどのシーンにはなっていないことが多々あった。難しいが、商業作品として出ている以上、仕方ない。
主演は北村匠海さんと中川大志さん。両者のクッキリとした輪郭が作品の雰囲気を生み出しているものの、ベクトルが少々異なる為、恋愛パートにおいてバラつきを覚える。死んだ彼のこと、もっと語ってほしかったし、知りたかった。松岡茉優さんもただのメンヘラになっていたし、古川琴音さんも若干伸び伸びして見えた為、色々要素が足りていない気がする。
詩人のような言葉を綴る主人公に重ねすぎたのか。何をスクロールして見るのか。届く手前に落ちた映画に、漠然と合わなかったことを感じる。
ひたすら退屈な映画だった
原作未読。
自分好みの映画っぽかったので観てみたが。アバンのシュールな世界観はなかなか面白かったものの、本編は主要人物誰にも共感できず、どんよりとした時間が流れるだけでただただだるかった。群像劇でこれはつらい。
「僕」が社会と向き合うきっかけがあれというのもちょっと。
北村匠海、中川大志、松岡茉優、古川琴音というキャストだったから一応見れたが、そうでなかったらたぶん途中で興味を失って寝落ちしてた。
???
仕事ができず孤独で生きている実感がない僕。
仕事がバリバリできていて、周りから信頼されているが生きているかわからないユウスケ。
自分の幸せのために生きている菜穂。
そして、私。
それぞれの人生をなんとかして生きているという内容だった。
結局なんだったのだろうという印象の作品でした。
何もかもが中途半端でそれぞれの人はどうなったのかもわからないです。
出演者が豪華だったので、期待していましたが残念でした。
抽象的
旬な実力俳優を擁し、何だか良さげな見た目でありながら大変評価の低い本作。
何がそんなにウケていないのか、観た上で考えてみた。
私が思うに、全てが抽象的で、会話も具体性が伴わず、ゆえに薄い。その脚本の難が原因であろう。
上から言われている
会社が◯◯
パワハラがどうの
みたいなことを言っているが(ニュースもそう報じるが)
上って誰?
会社って何の会社?
自殺の原因がパワハラってどんなパワハラ?
みたいなことが一切わからない。
そんな細かいディテールはストーリーには正直あまり影響ないだろう。しかし、世界観を観客が共有するための一助となる情報が悉く省かれ、おまけに導入部が極めて抽象的なシーンから始まるからストーリーの骨格も、制作者が言いたいことも掴めないまま時間が過ぎ、結局掴めずに終わる。
登場人物の設定も、おそらく苗字がないのも故意のものだと思われるが、もし、万人が共感しやすいよう具体的な情報、個人像を分かりにくくしたのは逆効果だった。
彼、彼女らの抱える悩みの背景が見えないからだ。
総じて、残念な作品である。
同級生の死から始まる、若者の個々の苦悩というテーマの作品なのであろうが、友人が死んだという事実以外、頭に残るものはなかった。ゆえにタイトルのスクロールの意味もイマイチボケたままだ。
ひょっとしたら原作小説はもっと分かりやすいのかもしれないが。
ちなみに私は、始まって1分で眠くなったことも付け加えておきたい。
出だしでミスったかな?と後悔しかけたけど最終的には面白かった。 作...
出だしでミスったかな?と後悔しかけたけど最終的には面白かった。
作品内で出てくるTwitterみたいなアプリなんだっけ?名前思い出せない。現実にもあるやつなのかな?
忍成さん相変わらずそんな役なんですね、、、似合っていますが 笑
繊細な現代人
僕、ユウスケ、菜穂、私の4人を取り巻く希望が見えない社会や人間関係を描いた映画。
社会にに適応出来ない20代の若者達の日常が、結構重たく感じた。。
嫌になったら仕事辞める、、その選択を飛び越して、自殺してしまったり。
技術はどんどん進歩してるのに、人の心は逆に弱くなってる気がする。
森の死を止めることは出来なかったけど、僕とユウスケは再び繋がることが出来た。
友人との飲み会、温泉行ったり、些細だけど共有する時間は本当に大事だ。
「僕」が語る、自分も社会の一部である、という言葉に何故か納得するものがありました。
原作も読んでみたくなりました。
消化不良
公開記念舞台挨拶にて
若者の群像劇だけど、ちょっと重め
僕とユウスケと私と奈緒、4人には全く共感できないし、少しも自分に重なる部分はない。でも何故か若者が息苦しさを感じたり、社会人になりモヤモヤしたり踠いてる様を描いた映画が好き
でも奈緒怖すぎるよ!ユウスケは無事に逃れられたのかな
ラストの先が私には見えなくて消化出来ていないから、原作も読んでみよ
映画らしい映画
理解しやすいドラマ的な映画を好む人には好まれないと思いますが、私は好きでした。映画作品らしくて。
脚本から編集まで清水監督がやってらっしゃるのが納得の、一つの世界観が完成してる映画だったと思います。
好みはあると思いますが。
メインキャストの個性も発揮されてましたし、特に爽やかなイメージだった中川大志さんのクズ男のリアル感、いい役者さんだなぁ、と思いました!
ストーリーがわかりにくい
他の方が書かれてるように、まとまってない感じがします。
チャプターが苦手で、SFとかで10年後とか言うのは仕方がないかなとも思うのですが、ストーリーを小分けにすると面白さを失ってしまう感じがします。
複数のストーリーを違和感なく繋げるのって難しいんでしょうね。
ただ、最初の映像は昔の洋画を見ているようで好きでした。途中から普通っぽく戻っちゃいましたけど
カップ焼きそば
割と好きなタイプの映画だった。
やはり、北村匠海の「僕」は最高にいい。冴えない主人公を演じるのが上手すぎる。中川大志だって、「ブラックナイト・パレード」に引き続き、あの作品よりは大人しめだけど、こういう役がすごく合う。松岡茉優は、色気と狂気を出すのが天才的だし、古川琴音は、自分の世界をしっかり見せれる珍しい役者。今後の4人の活躍にも目が離せない!
冒頭の不思議すぎる世界。
意味不明なあまり、むしろ引き込まれてしまった。思ってたんと全然違うけど、こういうの大好き!まるで夢の世界。普通の映画とは違う何かを感じ、ここからの展開に興味が湧くばかりだった。Amazonプライム独占配信とかでいいから、冒頭の物語をも映画化してくれないかな。すごく好きなんだけど、あれ。
全体的なストーリーとしては、
北村匠海主演の「明け方の若者たち」と酷似。
社会に不満を抱えた4人の物語と言った感じ。正直、あの作品同様、死にたいだとか死ねだとか、社会に対して愚痴を吐く彼らには共感しがたく、イライラしてしまう部分もあるんだけど、ラストには彼らなりの本当の自分の姿が提示されており、そこそこスッキリはできた。就職して間もない人達は、これを見て勇気づけられるのかな。
映像はすごく綺麗だし、演出のおかげか、ストーリー自体はパンチがなくてあまり見応えがなかったものの、2時間近く一切飽きずに楽しめた。音楽が少ないために、まるで舞台を見ているような気分だったけれど、北村匠海の演技力もあって、とても居心地のいい作品だった。少しだけど、周りの人達に対する接し方が変わる気がする。そう思わせるってことは、この映画は大きな意味があったのだろう。
評価が低かったから、見るのを迷っていたけれど、割と面白かったです。オススメ出来るか、と言われれば微妙だけど、4人のファンであれば見るべきかと。個人的にはなかなか満足のいく作品でした。
みんな自殺したすぎじゃない、、?社会人ってそういうもの??
キャストの豪華さに惹かれて観てきた!
旬の演技派4人って印象でかなり公開前から楽しみだったんだ、けど、全体的に暗くて盛り上がりに少し欠ける感じだったなっていう印象。
登場人物たちの苦悩分からなくもないけど、働きだすと自殺したくなるものなのか?って少し疑問だった。
まあ、まだ学生やってる気楽な身の私だから分からないだけかもしれないけど。あんまり共感できなかったから、入り込めなかったなぁ。
演技はさすがだった。特に松岡茉優さん、メンヘラ女子体現しててすごかった!
社会人になってから、もし自分に理不尽で耐えられないって思うことがあったらこの映画のことを思い出すかな?
その時は、嫌なことは一旦すべて忘れてスクロールして、またいつか思い出す日までって。
原作をスクロールせずにいられない
BGMほぼないので、音楽のごまかしがない。映像美と4人の演者の力が光るし、メッセージ性をすごく感じます。
分かりやすさ、大衆作品を期待するより、ミニシアターのような、あえて伝えすぎない作品をを期待する人には最高だと思います。全てを人のせいにしたくなること、いや、自分と向き合おうという気付きもあります。
登場人物に思いを馳せたくなり、原作をスクロールしながら、読み返してみました。
曇り空みたいな映画
2023年劇場鑑賞30本目。
冒頭、しずるのコントみたいなそれっぽい雰囲気のセリフをずっとしゃべってて、ヤバいこの映画めちゃくちゃつまんなそうだぞと思っていたらそれはそこだけだったので一安心。でもワンカット撮影でカメラのアングルを変えている間にテーブルの上の小道具が消えていると、あー今スタッフがしゃがんで回収したんだな、と一気に醒めるのでやめたほうがいいと思いました。
親友というレベルでもない友人が自殺したことから色々考える中川大志と、その共通の友人で無気力な北村匠海のダブル主人公です。結構この映画喫煙シーンが多くて、その度に動物には危害を加えていませんってテロップ出るけど俳優には(健康)危害を加えていませんって出ないよな、と非喫煙者だったらかわいそうとしか思えなくなってしまいます。
それでも、喫煙シーンが何かしらのメタファーになっていればそこまで気にならないんです。大体はその人がダークサイドに落ちた時とか、社会的に底辺の人間であることを示す時によく使われるので、大体映画の終盤にかけて喫煙シーンはなくなります。
この映画の場合、全部とはいいませんがこのシーンに喫煙いるか?というのが多くて、監督さんは喫煙がかっこいいと思っていらっしゃるの?と感じてしまったので余計に気になりました。
内容的にもなんかスキッとしないどんよりきたテイストで終始一貫していて、曇り空みたいな映画だなと思いました。
怪物たちよ
役者陣は豪華なのに上映規模小さいなーと思い、だいぶ独自路線の強い映画なんだろうなと思っていましたが、思っていた通り、ただ悪い方に意外性がはたらいていた作品でした。
序盤の謎オープニングで、きっちりした空間の中に突然現れたカップ焼きそばが今作の中では最高のシーンでした。カップ焼きそばとは長い付き合いなので、ここで出てくるのかと不意を突かれました。ここがハイライトだったようにも思えます。
物語が考えるな、感じろと言わんばかりの放りっぱなしな感じが随所に見受けられました。チャプター分けする映画はオムニバス的な要素が強く思えてしまい、映画としての面白さを削っているようでした。それぞれの物語もうまい具合に繋がるわけでもないので、この分け方にした意義がわかりませんでした。セリフ回しも独特なものがあり、会話の締めに「生きてる意味あるの?」で締めるのは違和感がありました。普通にしっかり仕事をこなしている人に向かってかける言葉じゃないよなとも思ってしまいました。クビになった上司の腐れっぷりもさることながら、急速にメンヘラと化した菜穂の情緒の不安定さ、ナイフを刺した際の後始末のくだらなさ、森くんの母親が葬式の際に遺影を持って取材を受ける不自然さ、と抱く疑問は増すばかりでした。
演出面にもモヤモヤするところがあり、MVを見ているかのような感覚に陥りました。一枚一枚の画は綺麗なんですが、映画として見るとどうにも違和感がありました。ライターをつけて場面転換も多すぎましたし、この監督誰だ?と思ってみたら日本版CUBEやコンプライアンスの作品を担当した方…。そりゃそうなるわな…。
役者陣が全く輝いていないのがとても残念でした。北村匠海くん、中川大志くん、松岡茉優さん、古川琴音さん、と邦画の世界をリードしている俳優陣を揃えているにも関わらず、この人だからこの役が活きていると感じることができませんでした。
かなり独りよがりな作品に仕上がっており、原作から好きになれる気がしませんでした。邦画よ…頑張ってくれ…。
鑑賞日 2/7
鑑賞時間 11:55〜14:00
座席 G-8
死んでから縮まる距離があってもいい
冒頭の、詩的でもなくポエティックでもなく、あえて『ポエミィ』と言いたくなる導入が苦手だった。
後に“僕”が自身を森と同一化させた描写だったと分かるが。。
本編自体はリアルなタッチで進んでいくが、やはり“僕”の投稿する文章は自己陶酔的。
彼の小説が出ても読みたいと思わない。
パワハラ上司や空気を読まず詮索してくるお局など、あるあるながら自業自得な面も否めず。
メインで好感を持てるのは“私”のみ。
まぁ、「社会が何もしてくれなかったんじゃない、自分が社会に何もしてこなかったんだ」という台詞から、そのへんはワザとでしょうが。
“僕”と母親の確執はじめ、各キャラの深掘りもないため共感性は薄い。
役者は悪くないが、松岡茉優のクソ重肉食女がやや新鮮なくらいで、他はいつも通り。
むしろMEGUMIの抑えた演技が一番印象的だったかも。
現実的で地に足の着いた映画は嫌いじゃないのだけど、『ポエミィ』な要素との食い合わせが悪かった。
“私”の絵も、あれイラストレーターの仕事じゃないよね。
そこそこな人たちが出ているのに あまり多くの映画館で上映されない理...
そこそこな人たちが出ているのに
あまり多くの映画館で上映されない理由が
見てから分かりました
この面子で作ると誤解を受けやすい作品かもしれない
見るか迷ったけど
見て良かったです
モボ? モガ?
共感できなかった。というよりも理解できなかったと言うべきか。
自殺しようとしている人間が、チャラくて人気者だった同級生に電話をかけるだろうか?
原作の出だしのサンプルをKindleで読んでみたが、どうも雰囲気が違う。軽い文体で、重苦しさがない。
「結婚イコール幸せ」なんてセリフをギャグでもなく盛り込むなんて、驚いてしまう。しかも松岡茉優に言わせるなんて。
どうやら監督が、作家性を出したくて原作を切り刻んでしまった。そんな疑いが濃厚な物語でございます。
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