スクロールのレビュー・感想・評価
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重めの青春ムービー
好きな俳優(松岡茉優さん)が出演していたので鑑賞。ただ役柄的にあまり松岡茉優さんの魅力は発揮されていなくて残念。それよりか、出番は短かいですがMEGUMIさんのキャラが魅力的であのバーに行ってみたい。
社会という枠の中で上手に生きられない若者たちの葛藤の物語で、自殺とかパワハラとか放火とか修羅場とか意外に重めです。
つまらないということはなかったのですが特に感動もありませんでした。シネコンで鑑賞しましたがミニシアター系の映画という感じです。
みんな社会の一部です。
社会に出て思うように生きられない若者たちの話。
大学を出て働き始めたがパワハラ上司に悩みSNSに詩の様な吐露を投稿する僕。
僕の投稿を引用しあっさり会社を辞めちゃう僕の同僚の私。
誰だか思い出せない「森」からの電話を無視した元チャラ男のTV局社員ユウスケ。
ユウスケと出会った結婚が幸せの全てと考える菜穂。
そんな4人が僕とユウスケの大学時代の同級生「森」の自殺が切っ掛けで動き出すストーリー。
冒頭、夢の中の様なもや~っとした「絶望のモボ」から始まって、ずっとこれだとしんどいなと思っていたけれど、CHAPTER01からは普通の世界。
ただ、主体性がないはその通りだし、消化出来ないのに抱え込んで人を不安にさせたり、っていうのは、所謂「最近の若者」には多いのでしょうかね…。
後回しにして良いこともあるし、若者や年寄りは誰かと繋がることが大切ですね。
あっ、拗らせた43歳もね。
作品の伝えたい事
ストーリーを把握しようと頑張って観たんですがいまいちわからない。
監督さん?演出?映像の世界観が独特すぎてちょっと話が入ってこない。キャストはいいのに勿体ねーって感じました。
各上司とのやりとりのセリフ回しも最終的に「生きてる価値ある?」がこの話の流れでこのセリフ出るかな?と個人的に違和感あり。
ラストの僕演じる北村匠海、母との電話は殻を破って1歩前進した!と個人的に勝手に解釈しました(笑)
作品の観せたい、伝えたい事がわからなかったです。
なにもない箱
序盤は「何事!?」と思いましたが、タイトルロール後は「章立て映画」が普通に展開されるのでご安心を笑
プロローグの感じから何となく「ちょっと今から仕事やめてくる」を連想しておりましたが、もう少し生々しい若者たちの群像劇でございました。したり顔の若者特有のイラッとする感じを、ビタッと嵌まる四人が演じていて、終始「気持ちの良い吐き気」みたいなものが漂っておりました(素直に褒めてます)。
「夢」とか「意味」に関しては、自分でも思う所があるのでそこまで共感は出来なかったけれども、痛々しくとも足掻いて上を向いている様は応援したくなりました。皆に幸あれ!
豪華若手俳優たちがもったいない
僕とユウスケは、学生時代の友人・森が自殺したことを知った。上司からのパワハラに苦しみ、SNSに思いを吐き出すことでどうにか自分を保っている僕と、あと先考えず複数の女性と身体の関係を持ってきたユウスケは、森の死をきっかけに生きることや愛することを見つめ直すようになった。そんな彼らと、僕の書き込みに共鳴した私と、ユウスケとの結婚が心を満たしてくれると思っている菜穂、の4人の心情を描いた話。
僕、ユウスケ、菜穂、私、の4人についてそれぞれの心の動く様子が観れるのは良くあるが、僕と私の名前もわからないままにしてるのはなぜなんだろう?
パワハラ上司はどこにでも居るし、それに共感してくれる人も、女にだらしない男も、結婚したがる女もどこにでも居る。
観終わって、それだけ?って感じた。
北村匠海、中川大志、松岡茉優、古川琴音、と4人とも主役を張れるくらいの役者を集めた割にはストーリーがイマイチだった。
青春時代の終わりの始まり
青春の蹉跌と再生を描いた群像劇は多い。
直ぐにでも思い出せる近作は、
〔ちょっと今から仕事やめてくる(2017年)〕
〔明け方の若者たち(2021年)〕
〔花束みたいな恋をした(2021年)〕
あたり。
仕事や恋愛、またはその両方で
悩み躓き立ち直る。
本作はとりわけ、先の二作品と
ハイブリッドのようなテイストを感じる。
が、仕上がりはと言えば、相当に劣後するとの感想。
『僕(北村匠海)』と『私(古川琴音)』
『ユウスケ(中川大志)』と『菜穂(松岡茉優)』
『森(三河悠冴)』と『ハル(莉子)』
の三組の行く末。
男性は大学の同級生、
『私』と『菜穂』は顔見知りで
『ハル』はアイドルとの設定も、
カップルとしての三組が交差することはない。
互いに影響は及ぼしながらも、
あくまでも単体毎の帰趨が語られる。
自己の能力への疑念や
社会の仕組みへの懐疑も並行して描きつつ、
この時期にとりわけ大きな要素となる
色恋をも取り込む。
物語りは幾つかのチャプターに分解され、
各々で主人公が少しずつ入れ替わりながら進行。
最後にはプロローグに繋がる円環が完成し、
構成自体はなかなか良く出来ている。
とは言え、各人に降りかかる厄災が薄っぺらく
半分以上は自己責任のようにも見え、あまり得心できぬのが難点。
『僕』と上司の対立は、上司の側だけに問題がある設定も、
本当にそうなのか。
社内の陰口だけでパワハラの片鱗を見せる処理が、ピンと来ない一因。
死の選択に繋がる背景に、納得できる説明が欠けていることも含め。
また『ユウスケ』の女性関係の醜聞は、
普通の会社でこうした事件を起こせば、九分九厘同じ職場には居られるだろうとの、
ほぼほぼクズ男に近い素行。
共に共感できぬ人物像が提示されることと、
意図的な編集と思われる独特の間が
観ていて居心地を悪くさせる大きな要因。
最終的には団円に持ち込まれるも、
強引な展開で唐突感もあり、頷けない。
馴染みの飲み屋の突然の閉店も取って付けた様で、
青春の終わりのメタファーとも思われるが
蛇足のエピソードにしか見えぬ。
好きな女優さん二人の鑑賞が主目的も、
活かしたかがイマイチで残念。
原作は『橋爪駿輝』の連作短編小説とのことだが、
素材として調理した映像化作品と見た方が良さそう。
原作と違う(だから良くない)との議論は何時ものことながら当てはまらず、
あくまでも脚本の出来の良し悪しに帰すべきだろう。
揺らぎ
これくらいの世代は、まだ自分が定まらないし、自分の能力を測れないし、揺らいでいる世代ですよね。それが、他人と比較して上位に立てるか、卑屈になるかですね。迷惑かけながら、掛けられながら自分を見つけて行くのでしょう。
人生はスクロール。時が来たら向き合えば良い
原作「スクロール」はそれはそれで面白い青春ストーリーだ。顔も忘れかけていた友人の死をきっかけにして、「死んでから距離を詰める関係もある」ことを示してくれる。
果たして映像化した本作はキャストの勝利とでも言おうか。それぞれの個性が際立っていて素晴らしい。小説の中では想い及ばなかった <僕> や <ユースケ> がしっかり生きている。
賛否を醸す冒頭のワンシーンは、ゴシック調の色彩に可愛らしいけど不安定さを感じるウエイトレスが、次々と頼まれもしないオーダーを運んでくる。
なんかワクワクした!何が始まるのか、と。私が知ってる小説「スクロール」の世界じゃない!と。
レストランへの階段を登る北村匠海の横顔からしてもう引き込まれたもんね。
彼の顔立ちが特に好みというわけでもないのだけれど、あの分厚い部類に入るだろう唇とか黒目がちの大きな瞳とかは映し方によって様々な表情を持つ。だからいつも観ていて役者向けの顔だな、と思うのだ。
一方、ユースケ役の中川大志も良い。運とその場のノリだけで世の中渡ってきたような調子よさが滲み出る。けど、ユースケは気は良い奴なのだ。自殺した森が最期にかけてきた電話が自分宛かもしれない、と知れた途端「俺が電話に出ていれば森は死なずに済んだかも知れない」罪悪感に苛まれるのだから。
だもんで、その気もないのに出会ったばかりの菜穂にプロポーズしてしまう。ちゃんとやれば出来るんだという自分の証明のためだけに。
菜穂は令和にあって昭和の価値観を引き摺る女だ。結婚が女の幸せと言われて育ったような箱入り娘。だからお堅い職場に勤めている。千切りにするきゅうりをぶった斬る松岡茉優の演技に唸ったわー。
原作ではもっとはっちゃけてます、菜穂。
そんな菜穂とバーで知り合った <私> は、菜穂から「気をつけたほうがいいよ、重い女と思われるから」と言われて返すひと言が秀逸だった。自分の足で立って生きている女と誰かを頼って生きている女の違いが「重さ」の違いなのだ。
物語は観る者に答えを委ね、正答を導き出してと言わんばかりに会話の間合いを長く取って、ハッピーエンドともそうでないとも取れる方向に進んでいく。
合間合間に入る何気ないカットも素晴らしい。
「キャンバスを前に100円ライターをこすって見える炎の画」や「東京タワーの見えるオフィス」のワンシーン。また、再会した僕とユースケが「銭湯の湯船で癒されている2人」のカットなど。
それこそスマホの画面をスクロールしてスクロールして見つけたある日のワンシーンのようにフレームに収められていく。「その時が来たら向かい合えば良い」のだから。
なんと言っても森くんの遺影が笑える。あごの部分にユースケのピースした指が丸く差し込まれた遺影。20数年間生きて遺影に使える写真がコレしかなかったのか、と彼の人生がわかる1枚になっていた。
全く共感出来ず、苦痛な時間
芸達者な若手役者が出演している青春群像劇という事で期待して初日に見てきました。
自殺妄想のある主人公の語りのテンポが淡々とし過ぎてて最後まで感情移入できず残念な作品でした。
青春群像劇にはなってますがストーリーが全体的に粗く絞り切れてないように感じました。
松岡茉優と古川琴音という私が好きな女優が出演しているのに生かし切れていない感じ。
20代の人たちの心に突き刺さるセリフは多い気がしますが中年親父からすると最後まで全く共感出来るシーンがありませんでした。邦画を応援したい気持ちはありましたがお勧め度は最低ランク。
そうかなと
20本目。
エンドロールから、始まったかな様な展開。
原作知らないけど、客観性を持たせる為の構成なのかなとは思ったけど、ちょっと苦手な流れで、早々に時間との戦いを覚悟。
まあ、サクサク行っちゃうと、味がでないんだろうけど。
終始、そうかな?そうなんだの繰り返しだけど、そうかな?が上まった感じ。
レイトショーがジャスト
文学小説?からの演劇?みたいな始まりに、苦手なやつだーと最初は後悔したが、すぐに違った。
若者男子2人の今の人生を映し出す。それに交わる女性2人。なんだかレイトショーの時間とガラガラのスクリーンにはピッタリ合う物語だ。
凄く面白い映画ではなかったが、悪くもないミニシアター系。中川大志が出る映画はこの手が多い気がする。多分この物語は、歳や状況が重なる人にはピッタリハマるんじゃないかな。
全くハマらず残念だった作品。 本年度ベスト級。
自分好みのキャストが多く出演。
最近お気に入りの作品の主演女優の円井わんさんも登場。
期待していたけど自分には全く合わず。
出だしから意味不明の展開。
長めのワンカットのシーンは良かった。
本作は「死とは?」や「幸せとは?」を観客に考えさせる感じがしたけど全くのめり込めず。
MEGUMIさんや相田翔子さんも登場したのは少しテンション上がりました(笑)
キャストの皆さんの演技はとても良かったけどストーリーに共感出来ず。
鑑賞後、お口直しにもう1作品観ようと思ってしまいました( ´∀`)
映画らしい映画
好きな俳優さん4人集まって、個人的にはアベンジャーズ感があり楽しみでした。
公開週になると公開される映画館が少ないのにちょっとびっくり。
とても映画らしい映画で好きです。
特に、ほぼ無BGMや、黒画面で数秒とかははテレビでは有り得ない、面白い演出でした。
オープニングは独特な世界観で、どんな映画か引き込まれました。
私は40代なので、大人の目線も理解出来てしまうので、パワハラと言われてもとか、どうしょうもない20代とか、何でもかんでも逃げて、死にたいとか、マジでイラつく、とも思いつつ。
こういう歳の時もあったなぁと。
これって20代の人は共感できるのかな?
そして君もそうなるんだ。
最後は良かったです。
アプリログイン出来ないよー
ブラウザだと使いにくいのね。汗
登場人物の全員を救って欲しかった
主要な登場人物は4人で、それぞれに焦点を当てた章によってストーリーが展開していくが、その中核を成すのは「僕」の物語である。
パワハラ上司によって人生に絶望し、死にたいと願っていた「僕」が、自分を理解してくれる女性である「私」と知り合い、前向きに生きられるようになる経緯には共感が持てるし、観ている側も救われたような気持ちになる。
特に、「社会が何をしてくれるのかではなく、社会に対して、誰かに対して、何ができるのかが大切だ」というメッセージには、深く胸に刺さるものがある。
また、何か嫌なことがあっても、スマホをスクロールするように気持ちを切り替えるという生き方も、現代における有効な処世術であるように思える。
その一方で、大学の同級生の「ユウスケ」は、最後まで「生きる意味」を見つけることができないし、その恋人の「菜穂」も、結婚願望を叶えられないままエンディングとなる。
できれば、こちらのカップルにも、人間的な成長やハッピーエンドを用意してもらいたかったし、そうでなければ、何のためにこの2人を登場させたのかが分からない。
現実に苦しむ若者たちの「救い」の物語であるならば、登場人物全員を救って欲しかったと思うのである。
【前半は重く、キツイ映画だが、”辛い記憶はスクロールして生きる。自死は駄目だ!”と言う生の大切さを発信する作品である。古川琴音さん演じる強き”私”が印象的な作品でもある。】
ー 章立てで物語は構成されている。
序盤は可なりアーティスティックな作りであるが、世界観は嫌いではない。-
◆感想
・パワハラ上司、コダマ(忍成修吾)の標的になった”僕”(北村匠海)は、辛い社会人生活を過ごす日々。
コダマに対しては”マジ、死んで欲しい”と内心思っているが、言えずに鬱屈しSNSでその言葉を呟く。
ー ”僕”が経験する辛い日々の描き方が、アーティスティックな風合があるのだが、やや分かりにくい。ビルの屋上から飛び降りるシーンなどは、虚実混交である。
だが、飛び降り自殺したアイドルが、誰もいないレストランで”僕”に供したカップ焼きそばや、戸棚から溢れ出した母からの未開封の封書などは、印象的である。-
・”僕”の呟きに、夜中”良いね”が付き、”僕”が居ない時に、コダマに対し、”コダマ、まじ、死んで欲しい。”と面と向かって言い放った”私”(古川琴音)の姿。で、サッサと会社を辞める。
ー 今作では、混迷する日々を送る4人の男女がメインキャラクターで登場するが、”私”だけが無理をしていない。そんな”私”に”僕”が惹かれるのは、必然であると思う。
更に言えば、パワハラで会社を辞めさせられたコダマの鬱屈した想いを発散させる行為は具の骨頂である。-
・”僕”の大学の友人であるユウスケ(中川大志)も、表面上は明るいキャラだが、中身が無い。多くの女性と同衾してきたようだが、名前も覚えていない。
自殺した“森”を始めとして・・。
ー ユウスケの中身の無さが露見する幾つかのシーン。
”私”の友人である菜穂(松岡茉優)とバーで知り合った頃、森の自殺を知る。
そして、自分のスマホに残されていた森のラストメッセージ。
それを聞いたユウスケは激しく動揺し、菜穂との結婚の約束を反故にして、”僕”と森の自死の真相を図ろうとする。
ハッキリ言って、ユウスケの不甲斐なさが、菜穂に刃を持たせた事は、間違いない。
”女性に対して礼を尽くさなかったユウスケは一度、もっと深く刃を身に受けるべき!”等と思ってしまったシーンである。-
・そして、二人は”社会が僕に何をやってくれたかでなく、僕が社会に何をしたのか”が大切だという事に徐々に気付いて行く。
特に、それまで笑顔無き”僕”が強き”私”の存在により、笑顔を取り戻していく姿が良い。
<今作のストーリー展開は粗いが、心に残る台詞が幾つかある。
”社会が僕に何をやってくれたかでなく、僕が社会に何をしたのか”が大切という台詞は特に秀逸である。
真面目な社会人であれば、仕事の95%はキツイと思うが(私だけであろうか?)残り5%で仕事の達成感を得られれば、上等ではないか、と思った作品。
そして、どんなにキツイ事が有っても、自死しては絶対にいけない!という、この作品が発するメッセージは、とても大切な事であると思った作品でもある。>
#09 出だしは意味不明だが
終わりはちゃんとまとまってて良かった。
最初はG.D.トロの作品みたいな質感でこのままずーっと続いたらどうしようかと思った。
だってこんな質感、北村匠海クンと中川大志氏にに合わないもの。
結婚したら幸せになれると信じている女性よりは、どうせ死ぬならやりたいことやる女性のが良いよね。
色んなパターンの人間が出てきて、一人一人個性があって面白かったです。
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