劇場公開日 2023年2月3日

  • 予告編を見る

「カップ焼きそば」スクロール サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5カップ焼きそば

2023年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

単純

割と好きなタイプの映画だった。
やはり、北村匠海の「僕」は最高にいい。冴えない主人公を演じるのが上手すぎる。中川大志だって、「ブラックナイト・パレード」に引き続き、あの作品よりは大人しめだけど、こういう役がすごく合う。松岡茉優は、色気と狂気を出すのが天才的だし、古川琴音は、自分の世界をしっかり見せれる珍しい役者。今後の4人の活躍にも目が離せない!

冒頭の不思議すぎる世界。
意味不明なあまり、むしろ引き込まれてしまった。思ってたんと全然違うけど、こういうの大好き!まるで夢の世界。普通の映画とは違う何かを感じ、ここからの展開に興味が湧くばかりだった。Amazonプライム独占配信とかでいいから、冒頭の物語をも映画化してくれないかな。すごく好きなんだけど、あれ。

全体的なストーリーとしては、
北村匠海主演の「明け方の若者たち」と酷似。
社会に不満を抱えた4人の物語と言った感じ。正直、あの作品同様、死にたいだとか死ねだとか、社会に対して愚痴を吐く彼らには共感しがたく、イライラしてしまう部分もあるんだけど、ラストには彼らなりの本当の自分の姿が提示されており、そこそこスッキリはできた。就職して間もない人達は、これを見て勇気づけられるのかな。

映像はすごく綺麗だし、演出のおかげか、ストーリー自体はパンチがなくてあまり見応えがなかったものの、2時間近く一切飽きずに楽しめた。音楽が少ないために、まるで舞台を見ているような気分だったけれど、北村匠海の演技力もあって、とても居心地のいい作品だった。少しだけど、周りの人達に対する接し方が変わる気がする。そう思わせるってことは、この映画は大きな意味があったのだろう。

評価が低かったから、見るのを迷っていたけれど、割と面白かったです。オススメ出来るか、と言われれば微妙だけど、4人のファンであれば見るべきかと。個人的にはなかなか満足のいく作品でした。

サプライズ