「曇り空みたいな映画」スクロール ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
曇り空みたいな映画
2023年劇場鑑賞30本目。
冒頭、しずるのコントみたいなそれっぽい雰囲気のセリフをずっとしゃべってて、ヤバいこの映画めちゃくちゃつまんなそうだぞと思っていたらそれはそこだけだったので一安心。でもワンカット撮影でカメラのアングルを変えている間にテーブルの上の小道具が消えていると、あー今スタッフがしゃがんで回収したんだな、と一気に醒めるのでやめたほうがいいと思いました。
親友というレベルでもない友人が自殺したことから色々考える中川大志と、その共通の友人で無気力な北村匠海のダブル主人公です。結構この映画喫煙シーンが多くて、その度に動物には危害を加えていませんってテロップ出るけど俳優には(健康)危害を加えていませんって出ないよな、と非喫煙者だったらかわいそうとしか思えなくなってしまいます。
それでも、喫煙シーンが何かしらのメタファーになっていればそこまで気にならないんです。大体はその人がダークサイドに落ちた時とか、社会的に底辺の人間であることを示す時によく使われるので、大体映画の終盤にかけて喫煙シーンはなくなります。
この映画の場合、全部とはいいませんがこのシーンに喫煙いるか?というのが多くて、監督さんは喫煙がかっこいいと思っていらっしゃるの?と感じてしまったので余計に気になりました。
内容的にもなんかスキッとしないどんよりきたテイストで終始一貫していて、曇り空みたいな映画だなと思いました。
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