ちひろさんのレビュー・感想・評価
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「2日前ラジオでくるり泣いてしまった」
今年34本目。
2日前ラジオでくるりの曲が流れて「ちひろさん」の主題歌と紹介されて泣いてしまって、今日は「ちひろさん」を真っ先に。今泉力哉監督が2019年の「愛がなんだ」で好きな監督になって昨年の「猫は逃げた」も良かった。今回見た事ない映画だったなあと。有村架純さんの日常が描かれるんですが、どこか捉え所のないそして終着駅はどこなんだろうとずっと考えて見ていました。お米炊くんですがお弁当の日もあって映画が日常描く1コマでいいなあと。今日は餃子食べたいと思います。
「違う惑星から来た人」は意外と多いかもしれない
元風俗嬢現弁当屋の謎のお姉さん=《ちひろさん》。
家族じゃない、でも居場所を作ってくれる彼女に惹かれる人は多い。だが、彼女自身が何者なのかを知る人は、多分誰もいない。
弁当屋を舞台にした映画やドラマはたらふく観てきましたが、こんなにも美味そうな弁当を出す店は見たことありません。どこだよ、この弁当屋。毎日行くから場所教えてくれよ。
なお、この作品はNetflixでも配信しているそうですが、港町(ロケ地焼津)が舞台とだけあり、港町の風景や音はやはり映画館で触れた方が良いのではと思います。私は映画館で観ました。
秀逸な人間ドラマ。
家族が悪い意味で家族じゃない登場人物がいて、そこに家族っぽくないけど家族の温かみを届けてくれる人と、家族っぽくないけど本当は家族らしくしたい人が重なり合う。
寂しいと一言で言っても、かと言って誰かと一緒にいたいかと言えばそうでもない。そもそも《一緒にいる》という言葉のニュアンスは人によって微妙に違う。そのニュアンスの違いが、家族や友人という近い距離にありながらも、微妙な亀裂を産んだりする。
この作品の中で出ていた「違う惑星から来た人」を言葉にして表すのは難しい。けれど、なんとなく示そうとするものはわかるし、考え方も理解出来る。そして、ちひろさん。多分多いよ?思っているよりも。と。
良かったです。特に主演が有村架純さんだったのが良かった。港町の謎の女。なのに、あのほっこりした笑顔で全部持ってかれる感あった。
なんで3.5かと言えば、単純にちと長いなと思ったからです。ただ、どこを削れば良いのかわからんですが。
お弁当がふいに食べたくなる良い作品。
今年80本目(合計732本目/今月(2023年3月度)15本目)。
どうもnetflixでも同日公開だったようですが、私は映画館にいって、わからかった部分はネットフリックスで補いました。
元風俗業であることを「あまり」隠さずにお弁当屋で働いている主人公、ちひろさんがテーマの「ちひろさん」という映画です。
出自がどうであろうと、人(他人)を見るときには、その人の過去の生い立ちその他を考えることなく、「今のその人」を見て判断することが大切です(換言すれば、偏見を持つのは良くない、ということ)。
ごくごく当たり前のことですが、本映画はそれをまさに実行している主人公で、そのピュアさに好感が持てました。
ネットフリックス系映画というと1ランク下がると思われる方が多いですが、今でも普通に放映されている映画館もありますので、「その中では質が高いほう」です。
行政書士の資格持ちとして、「お弁当屋」について公衆衛生(衛生行政)の観点からやや描写が不十分かな…と思える点はあるものの、細かい話でしかないし、それをどうこうする映画でないのは明らかなので、見逃し(または、減点0.2まで。これだけでは4.5までの評価にならない)にしました。よって、減点なしか4.8で、4.8だとしても5.0に切り上げ満点ということになります。
「ちひろ」さんのまっすぐな生き方に共感が持てる方(予告編で結構わかると思います)はおすすめです。
あなたはどんな時も心をフラットにできていますか?
有村架純ちゃんいいね。映画としての構成も良かったような気がする。この原作割と長いから、なかなか2時間に収めるのは難しかったと思う。原作の着地とはちょっと違う感じだけどね笑。
ショムニの原作者が書いた漫画で、男性目線の理想像の女性を描いてるだけ、とかなんとか、かんとかいう方もいるみたいですが、貴方も女の立場から見ると、というその色眼鏡外してもいいと思うよ。なーんつって。
あと、原作もそうですが、敢えて彼女の背景はハッキリと描いていなのだと思います。それこそが言いたいことなのでしょう。型に嵌めたい気持ちは分かる。わかった気になりたいのもわかる。でも、その人の本質はそこにないのです。情報を得てもわかりはしないし、得たら得たで穿った分析をしてしまう。まぁ、色眼鏡や偏見なんて、誰だって外せないもの。だったら言い訳しないで矛盾してる自分ごと信じて愛してから、相手を見てもいいのかもしれない。
1人にならないと呼吸できない時もある。そんなふうにしか生きれない人もいるんです。
人を怒らなくなる映画。
ちひろさん、今日から浦和に来てくれました!
優しい気持ちになる。
多くの女子が劇場を占める中観た「愛がなんだ」、そして「his」以来の今泉作品。その時の良いイメージがあるので、自ずとハードルは高いんだけど、流石すぎます。生きてて色々ある他人さまの色んなことを、一見人当たりの良さそうで虚にも見える有村架純が、存在感を出し過ぎずに、まーるく整える。そういう人に限って・・・ってのは、あるあるだけどね。
そんなら有村架純を観て、子どもの頃母親に「お姉ちゃんが欲しい」と無茶な言ったことを思い出した。自分が姉に求めていた理想像だったのかも。
今泉作品はもっと観ないといかんな。
孤独な者たちの孤独なヒーロー
この空気、この距離感で僕も人と付き合えたらなと
思いました。
最初のおじいちゃんを家に入れる辺りは、
やり過ぎじゃないか?漫画っぽ過ぎないか?
と思っていましたが、ちひろと言うキャラが分かって
来ると格好良い人だなと思えてきました。
特に人のために何がやってやろうと言う感じじゃなく
ただ自分がそこにいて、そう思ったからそれをやる。
と言う感じで、それが気持ち良かった。
孤独な者たちのヒーローと言う感じに捉えてたけど、
ちひろさん自体も孤独で、
だけど孤独が悪いものじゃなくて、ひたすら自由と言う
感じが自分もつるむ事が苦手で、
若い頃は悩んだ時もあったけど、孤独最高じゃん。
と肯定してくれる感じが心地良かったです。
孤独な者たちが幸せになって行くのを見て颯爽と
居場所を変えるちひろさんは西部劇の主人公のようで
それもまた格好良かった。
川の流れのように🎶
「ちひろさん」って声をかけたくなる…
心のまま正直で時に言葉は無くとも柔らかい眼差しで語り人を諭し癒す
原作のちひろさんのイメージそのものの有村架純さんに光眼!
劇場鑑賞後ネットフリックスで再度鑑賞しましたが
テレビで見る彼女も魅力的ですが誰よりもスクリーンが似合う貴重な若手女優さんだと思いましたね!
劇中シンプルだけど食欲をそそる料理がてんこ盛り…
マコトの母ちゃんが作る焼きそばが優勝なのは間違いないですね!
自身コンビニやスーパーのお弁当より個人経営の手作り弁当屋派です!
手にした時に作り手の想いや温かさがそのまま受け取れますからね!
「のこのこ弁当」近所に欲しい!!
エンドロール後「またね!ちひろさん」と小さく手を振ってしまいました
この作品が大好きって方はもしかしたら同じ星の人なのかもなぁ⭐️
今泉監督の世界観たっぷり
孤独とともにある女性
可愛いのだけれど、素朴で少しズボラで、とことん自分の世界軸で生きている。ただそれで周りに影響を与える人。はしてみるけど、そのちひろさんを初見で感じることができた有村架純はやっぱ凄い。
とことん今を生きている。だけどいつも孤独をかかえている。だからこそ他人に優しく、同じように孤独を感じる人を惹きつける。
過去は聞かない。だって私が話してるのは今のあなただから。人はだいたいその人の目を見れば、その人がどんな人か分かる。口に出されたことより自分の目を信じてる。風俗ってそういう世界だから。
印象的なフレーズ。ありきたりだけど、そう言う有村架純の表情がとても力強かった。
最後のたひさんとの会話。
あなたならどこにいったって、孤独を手放さずにいられるよ。
孤独を埋めることをせず、満たそうともしない。
きっと自分は満たされないけど、人を満たすことはできるひとなんだな。
今泉バース
一時のバブル感は落ち着いてきたものの、年1、2本はコンスタントに作品公開、城定秀夫の次にハイペースで映画を撮っている今泉力哉監督。特に若い人?の感性?に訴えかけるものがあるの?が人気の理由?と思われるけど、正直、好きとは?やさしさとは?って、またかよな話ばかり…と、オッサンの自分は今泉作品にハマれないことが多い。じゃ、観んなよ!ってことなのだが、新作はNETFLIX配信つうことで、出張帰りの新幹線にて疲弊した頭でぼーっとiPad鑑賞。
そもそも有村架純は元風俗嬢設定だけれど、展開的に意味が感じられず。過去に遺体を埋めただの靴が汚れてるだの意味深描写がある割に幼少期以外の説明もされないし。気になって最初の数話分原作漫画を読んでみたが、これがけっこう印象違う。シンプルな線画の中で語られることも多い漫画を、売れっ子俳優が演じ表現にも限界がある実写映画でリアルにやったところで、表面を掬い取ったようなものにならざるを得ないというか、結局、長回し多用のふんわりぼんやりした展開で、新幹線が終点に到着する頃にこれまた登場人物がみんな仲よく集まるいつもの今泉的映画になっていた。同じ星の人ならぬ今泉バースの住人、若葉竜也も出ているし。
かつての沖縄アクターズスクール並みに有望若手タレント発掘能力の高い今泉監督だけど、今回の成果は、オカジ役の豊嶋花はすでに売れっ子のようだし、べっちん長澤樹だろうか。
まったりと観られる作品。
お弁当屋で働く「ちひろさん」の人となりを、彼女が関わる人たちの個別のドラマと絡めながら描く本作。
セリフや場面の中の余白とその背景のイメージを楽しむ作品だったなという印象。
しかし流れがまったりなのは全然良いのだけど、ちょっと長いかな…。
原作漫画は4巻まで既読だったので、そして原作がめちゃくちゃに良いので、映画と原作は別物と考えるべきなのはわかってるんだけど、どうしても比較してしまう…。
ちひろさんや登場人物も結構雰囲気が違うので、別物として考えて楽しむのが良さそう。
有村架純ちゃんは良かったなあ。
彼女はどの作品でも、まとう空気の自然さが素敵。
人物の温かみを最大限感じさせる風吹ジュンさんもリリー・フランキーさんも素敵。
寅さん。
つかみどころゼロのちひろさん
お弁当あるけど、食べる?
最近、こういう「スナックキズツキ」的な「僕の姉ちゃん」的なものに弱い。たぶん、世の中のいい歳をした大人たちもそうだ。だから、いくら上映館が少ないとはいえ、平日の昼間に満席になるのだ。みんな、ちひろさんと一緒にいたいのだ。癒しの言葉なんか求めていない。ただ、わかってくれる人にそばにいて欲しい。その人のいう言葉なら、たとえ投げやりのセリフでも温かく感じてしまう。だって、傷ついたことがある人が、人を傷つける言葉をぶつけてくるとは思えないもの。
そして、そんなちひろさんも、「そのまま沈んでおけ。人間の身体は、浮かぶようにできているから。じたばたするから沈むんだよ。」とわかってくれる人がそばにいる。
あと、この映画でも共演の「ひよっこ」コンビ。凸凹なんだけど、息があってる。安定感は安心感にもなるなあ。
明日あたり、コミック全巻が届くはず。また、じんわりとさせてもらいましょ。
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