「「道」であっても洒落のめす」湯道 Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
「道」であっても洒落のめす
大人も子どもも、年寄りも若者も皆が憩う銭湯と、何ものにも邪魔されない独り湯がさみだれ式に登場する。独り湯から歌が生まれることもあれば、独り湯が「道」にまで高められることもある。
◉まずは気持ち良く笑える
この映画は、湯道! と見栄を切りながら、大切なのは力まない自然であり、願うのは自然の恵みであると言う話。温泉プロは登場したところから軽い扱いだったが、湯道の家元も高弟もすっかり笑いの対象となっていた。
真面目に探求することを馬鹿にした筋書きではないと思います。でも型とか美しさとかは、そこそこでいい。あまり仰々しく構えると、やっぱり洒落のめされてしまう。
◉水道水も温泉に変わる
温泉プロに沸かし湯だと笑われたまるきん湯だが、「冷たい水道水も薪で炊けば、温泉になる」と秋山いづみ(橋本環奈)が胸を張った。本当かと思いつつも、何となくその変化に心が惹かれた。
それならばお風呂が主題で、(銭)湯道を極めた風呂仙人(柄本明)がいたのだから、薪の焚べ方の秘訣や、沸き上がりの見切り方とか、教えて欲しかったかなとも思う。
実際は、風呂は炊き手の千差万別の現場合わせによるところ大だろうから、「マニュアルなど、ない!」と仙人が一喝しても、私は納得した。ディテールがしっかりしているほど、笑いは本格化するだろう。
三浦史朗(生田斗真)と三浦悟朗(濱田岳)と橋本環奈の三人の空気感も、悪くなかったです。湿っぽさはなくて、とことんまでは思い詰めない関係。
夾雑な町中にさりげなく佇む、銭湯の世界。でも私としては、最初だけ我慢したら後はゆっくりつかれるぐらいの湯加減を希望します。
共感&コメントありがとうございます😊
温泉だとhot springとかspaとか言うらしいです‼️私もバスハウスで検索したら自分のレビューが出てきてビックリしました‼️多分今まで誰も使ってなかったかもですね😂
コメントそして共感ありがとうございます。
私はオリジナル脚本と聞いて、ラストのラストまで、
よく計算されてると思いました。
(てっきり漫画が原作かと)
湯道の家元と弟子たちが、本当にまじめくさって、
「洒落のめされていましたね!」
私も熱いお湯は苦手で、41度に入って40度に下がっていくのが
一番の好みです。