探偵マリコの生涯で一番悲惨な日のレビュー・感想・評価
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伊藤沙莉を見るための映画
新宿を舞台にした、SFアクションサスペンスクライムヒューマンロマンスドラマ、といったところでしょうか😅
とにかく安っぽくてフィルター(画像加工)に頼ったヘンテコな映画です。
外国人出演者もFBI役として出ていますが、Fワードを乱用。悪い意味で分かりやすいキャラ設定で、周りの日本人は雰囲気でなんとなく分かりそうな所を全く理解しない連中で、「古くせえ表現だなー」とかなりげんなりしました。
それでも伊藤沙莉は好きな俳優さんなので、頑張ってひと月くらい掛けて観ました。
その上でこの評価です。頑張って観る価値はありません。
伊藤沙莉と竹野内豊のキスシーンがあるので、そちらを見たい方は是非頑張って観てください(笑)
ごった煮
退廃文化の象徴のような歌舞伎町でレトロなバーを営む女探偵と得体のしれない自称忍者の恋愛劇にホストに貢ぐ殺し屋姉妹、やくざにキャバ嬢などが絡む風俗人情ドラマに、FBI迄絡んで宇宙人探しのSFもどき、海外受けを狙ったマーケティングで盛り込んだのだろうがどれもが中途半端でまるでごった煮状態。
馴染みの町で映画を撮りたいという若者の自 主製作映画に毛の生えた類、結局、宇宙人は最後まで姿を見せず怪しく光る籠から手を出すだけ、それも名作ETをパクったような指の演技、エンタメ志向なら素人芸でも許される今時のネット動画の影響を色濃く映した作品でした。最後に謎の中国人の依頼人登場で続編、乞うご期待といった懲りない終わり方、もう茶番は結構ですよ・・。
蠢く人々
新宿・歌舞伎町が舞台。
今は取り壊された九龍街の面影を投影でもしたいのだろうか?海外からどう見えるのかは知らないけど、そこまでカオスな印象は受けない。
オムニバスな感じで話は進むのだけど、荒唐無稽な事柄が続く。ただ一貫して言えるのは、それぞれに生き様があるという事だろうか?
歌舞伎町自体に接点はないし、そこに棲息してる人々とも接点はない。せいぜい映画館に行くのにすれ違うのが関の山な人々。
つまり、普段の俺には見えていない。いわゆる通行人Aみたいな事だろうか?
そんな人達にもドラマがあり、心動かされるものがある。つまりは、俺にもそんなものがあるって事だ。
…なるほどなぁと思う。
ロマンのようなモノを感じる事はないけれど、垣根を設ける事もないってな事は薄っすら感じた。
大筋として宇宙人の帰還みたいな事があるんだけれど、ソレはソレで些細な事のような感じでもある。
そんな事よりも、身近な出来事の方がはるかに大事だし重要だ。主人公が探偵って職業なのはそういう意味合いもあるのかな?手の届く範囲の問題に直面していくって事だ。
ガイガーカウンターの存在もそうだけど、放射能って言われれば被曝を意識し近づきたくはない。
けど、劇中の人々はおかまいなしだ。そんな事も含めて「今だけを生きる」ってのがテーマなのかもしれない。
まぁ、全篇通してボンヤリした印象なのだけれど、役者陣は奮闘してた。
このボンヤリってのも、魅せるって観点ではなく眺めるって観点を意識したものなのかもしれない。
で…主人公が凄腕の探偵って話なのだけど…そこはイマイチというかイマサンくらいの勢いで伝わらない。
▪️追記
「生涯で1番悲惨な日」って事なんだけど…概念なのかと思う。今日がその日だと思えば、もうそれ以上悲惨な事は起こらないはずなので不確定な明日を生きていこうと思える、みたいな。
意図は読み取れないが随分と思わせぶりな副題だなぁとは思う。
変てこだけど、かなり好き!!
「さがす」の片山慎三と
「ミッドナイト・スワン」「異動辞令は音楽隊」の、
内田英治のW監督作です。
6つの章に分かれていて章ごとに交互に監督しています。
何気に出演者が豪華です。
探偵でバー「カールモール」のママ・伊藤沙莉、
忍者の師範で指導もしている竹野内豊。
裏サビれた殺し屋の北村有起哉。
《異色のキャスト》
「地球外生命体=宇宙人」
と、その世話人が宇野翔平。
なんともシュールな設定です。
「メン・イン・ブラック」みたいなFBI捜査官
(たぶんアメリカ人)も出てきます。
メインストーリーは探偵でバーのママのマリコ(伊藤沙莉)が
15年前に体験した悲惨な事件の・・・多分この事件の日が、
「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」なのではと、
推測します。
章ごとに主役がいてストーリーがある。
殺し屋の姉妹、
(この殺し屋役の妹のインパクト凄かった!!)
ホスト狂いのキャバ嬢、
別れた娘を探す落ちぶれヤクザ・・・などなど。
中々、伊藤沙莉の過去とか地球外生命体のメインストーリーに
辿り着かない回り道が多いのですが、なんとも濃密な
「新宿は歌舞伎町の人々」
忍者の竹野内豊さん、なんともチャーミング。
サンドイッチマンのように看板を前後にかけて歌舞伎町で、
生徒募集中・・・もちろん忍者養成講座です。
純愛あり、アダルト愛あり、異種間愛あり、
の複雑かつ濃密な時間です。
伊藤沙莉さんの予想外の可愛らしさも見もの。
ただし有能な探偵と度々紹介されるが、その有能さを
証明する場面が殆どなくて、その能力は未知数・・・
(2万ドルのただ取りとしか思えない)
そこがミステリー要素を薄くしている。
宇宙人との交流を描くファンタジー映画なのかも!!
なんとも豪華でヤバい闇鍋だった。
くだらなくて楽しい
気分を変えたくて今から観れるものを、と探して入ったら当たりだった。ベースのストーリーのしょうもなさ、各エピソードの殺伐さとゆるさの同居した感じ、主人公の店を始め新宿のゴチャゴチャした場末感、どれも2周ぐらい時代遅れの印象だがそれが妙に馴染む(自分が年だからだろう)。真面目に作られたくだらなさ(下品ではない)を楽しんだ。
ETや未知との遭遇へのオマージュ(モロ)も好きだが、偶然出会った主人公を守るために忍者になった竹野内豊がかっこよくて素敵だ。伊藤沙莉は映画作品では初めて見たが若くして貫禄あるような存在感があってよかった。
なんとかなったのかな?
内田秀治監督×片山慎三監督+伊藤沙莉×竹野内豊
中々見れないタッグだったので、どのような
化学変化が起きるのかと思い観てきた。
六話のオムニバスで三話ずつ、其々の監督が演出する形の共作。
新宿生まれ、育ちのマリコは新宿ゴールデン街の
バー、カールモールで働きながら探偵のお仕事も
受け持つ。彼氏はMASAYA、自称忍者。
FBIから宇宙人👽️を探して欲しいと依頼が入る。
マリコの生い立ち、バーに集まる癖の強い常連客。新宿らしいハードな面も映し出される。
現実にありそうなブラックユーモア。
ゆらゆらと場面が続くが、どこか漫画的な雰囲気を醸し出す。
繋がっているようで繋がってないので
上手に噛み合ってない所も多々。
其々が好きに撮ったなら致し方無し。
ただ、新宿という街を楽しく撮った感じもする。
マリコの旨そうなタバコの吸いかた、MASAYA
のバンダナ、EDのハイボールブギが印象に残る作品でした。
女優サイリの生涯で一番悲惨な作品
伊藤沙莉が新宿の街を知り尽くした探偵を演じる。これだけでスゴく期待してしまったのだが、ちょっと微妙な出来。
探偵と彼女を取り巻く一癖ある面々のショートストーリー6本によるオムニバス。世界観は素晴らしいので、1クールのTVシリーズの方が良かったのかも。
ハードボイルドな探偵モノを予想していると、冒頭のコミカルでファンタジックな描写にまずは驚かされる。
敢えて型にハマらないユニークなドラマを目指そうという心意気やよしだが、その試みが必ずしも全て成功している訳ではないのが惜しい。
久保史緒里がホストに入れ込むホステスを演じているが、彼女のエピソードが特に浮いている。新宿で働く女たちの中には哀しい境遇の者もいるだろうが、描き方があまりにも陳腐。
暗殺者の姉妹くらいぶっ飛んだエピソードの方がこの作品では座りが良い。
タイトルからして、探偵が何か大きな事件に巻き込まれるドラマを想像するのだが、回想シーンで描かれる探偵の過去のある事件の1日のことだと気づくのに随分時間がかかった。
そんな彼女の過去が、ドラマに全然結びついてないのがとにかく残念。
ひとことReview!
ミステリーにアウトローに忍者にFBIにSFに恋愛...色々な要素をブチ込んだせいか、どれもこれも中途半端な出来。
それにしても、竹野内豊って、なんだかコミカルなキャラクターで定着してしまった感じだなぁ。
ハイボールヴギ
あらすじを大して読んでなかった自分も悪いんですが、内田監督・片山監督が3本ずつ短編を作り、それらをら組み合わせて1本の作品にしたという感じみたいなんですが、オムニバス系の映画が苦手な自分にとって、中々苦痛な時間でした。
内田監督は切ないロマンス、片山監督はハードボイルドな展開の作品が得意な監督だと思いますし、単独作向けの人たちなので、いったいどんな経緯で合作しようとなったのかよく分かりませんが、作っている途中で疑問に思わなかったのか、それとも終着点だけ決めてあとは個人で物語を作ったのか、日本映画ではあまりない合作という試みの欠点をまじまじと見せつけられた気がしました。
ストーリーは宇宙人の捜索、恋愛の絡れ、姉妹愛、娘の捜索などなど色々と盛り込まれていますが、かろうじて線と線がつながっているくらいで、それぞれの物語は基本的に独立しており、ひとつひとつが面白いかと言われると微妙でアンバランスでした。
観たことのない作品の総集編を観ているかのような感覚に陥り、置いてけぼりにされてしまいました。
エイリアンが殆ど登場しないのも問題があると思います。まさかの手だけの登場という、じゃあもう箱の中だけでいいんじゃないと思ってしまいました。そこにかける予算が無いのは仕方ないと思うんですが、一応物語の根幹にエイリアンはいたので、低クオリティCGの宇宙人でもいいから拝みたかったなっていう気持ちです。
両監督の人脈の広さが今作では完全にノイズになっていて、無駄に登場人物が多い割には役割を与えきれていないように思えました。シーンが進むごとに増えていくので、スクリーン内が人で埋め尽くされるのは展開的にも物語的にも物語的にもダメなように思えました。
これが出演した役者陣のみに観せるものならワイワイ楽しめると思うのですが、あくまで全国公開の作品ということを念頭に置いておいてほしかったです。
役者陣はとても良かったと思います。特に久保史緒里さんの存在感は今作のカオスさの中に安らぎを与えてくれているようでした。竹野内豊さんのダメダンディーっぷりも素晴らしかったです。伊藤沙莉さんのバーのママがこれまた似合う似合う。
この役者陣をもってしても抗えない脚本の粗さには何度も頭を抱えてしまいましたが…。
ゆるい映画は好きですが、雑な映画は嫌いです。今作はただ組み合わせただけ、監督の個性が交わっておらずの駄目なパターンになっていたと思います。
ハードボイルドとロマンチックは食い合わせが悪いということがはっきり分かりました。両監督はやはり単独作でこそ輝くと思います。
ということで単独での次回作には期待しています。コラボはもうしないでほしいというのが本音です。
鑑賞日 7/4
鑑賞時間 18:40〜20:45
座席 G-10
シリアス&コメディ&ファンタジー
歌舞伎町でバーと探偵を兼業する女がFBIに頼まれて宇宙人を探すお話が軸の6つのエピソード達。
宇宙人を出すところでファンタジーコメディの路線かと思ったら、結構シリアス。それがうまくハマってるかと言われれば…。
要所で引き込まれる箇所はいくつもあるのに、同じ数だけ冷めてしまう箇所が…。
どのエピソードもそれなりに引き込まれるのに、観終わったあとは宇宙人帰ってったくらいしか思い出せない。
役者さん達はみんなうまかった♪ けれど外国人の役者さんたちが日本のコメディ的な役をコメディとして演じてるのがアリアリと見えて、逆にそこだけ浮いてた感が…。最後の宇宙船のCG凄かった。
ここでの評価を見てから観に行ったが、思ったよりも楽しめました。
とても面白かったです。
誕プレはビットコインで
各エピソードはほぼ独立している。
ホスト狂いの話も、家出娘を探すヤクザの話も、依頼はされるがほぼ関わらず。
殺し屋姉妹の話には完全ノータッチ。
群像劇における共通項として『カールモール』があるだけ。
本筋とされる宇宙人探しも、何故MASAYAが関わって、どこでマリコが気付いたかも不明。
そもそもその宇宙人、「子供」とはいえ害意もない相手を無差別に殺してるんだけど…
ちらほらと各キャラの過去が挿入されるが、共感や同情、思い入れが生まれる深掘りは無い。
MM号のシーンもお互い気付かないので、ドラマ的な意味はなくただシュールなだけ。
知らない連ドラの総集編かのようなイメージです。
足場が定まっていないせいか、役者陣の演技もチープでまったく深みがなかった。
点が点のままのオムニバス。
シリアスがコメディを壊し、コメディがシリアスを溶かす。
結局何を観たのかよく分かりませんでした。
「なんとかなる」
2人の監督が章立てで担当していく、配信作品のような制作
短いストーリーの中で、それぞれが細かい打ち合わせ無しに、台本のみ共通言語に繫ぎ合せていく実験的作劇となっているようである
主人公だけでなく、脇役のサブストーリーも織り交ぜながら宇宙人捜しを行なう縦軸で物語が進んでいく
主人公の生い立ちや、新宿歌舞伎町、ゴールデン街近辺といった、いわゆる"地方再生映画"の東京版という匂いがする内容だ 実際にある店舗や街並、そして登場人物のモブキャラさえも、近辺に縁のある芸能人のカメオ出演といった形で大いに盛り上がっている絵面が、少々鼻白むのは何故だろう 良く観賞していたテアトル新宿、そして最新の映画館の屋上でのロケーションと、新宿の今を紹介する旅番組の様相を呈しているかに思える
なので、ストーリーそのものはあくまでハードボイルドの皮を被ったギャグ映画 しかし温度感の心地よさは正解だと思う 変に説教臭くないし、馬鹿馬鹿しさも良い塩梅に温くしてくれる しっかりとメッセージ性を落とし込む作品のアンチテーゼのようなプロットで、これはこれで映画という概念を具現化している作品だと強く支持したい ホストに貢ぐキャバ嬢や、区役所勤務の殺し屋姉妹、自称忍者の彼氏、マゾヒストの映画青年、そしてヤクザと外国人 荒唐無稽だが、しかし新宿のホットゾーンはそれ位有象無象の巣窟、ダンジョンなのだろう そしてあの台詞はここで利いてくる 「喰われないようにな・・・」
脱線感。
BARを経営し実は探偵なマリコの話。
目の前に現れたFBI、FBIの依頼は中目黒に不時着した宇宙人を探してくれ!と依頼を受けた事から始まるストーリー。
ストーリーの軸はあるけど、色んな人にドラマがありすぎで、脱線感がハンパない!だけどこのコメディ要素は私キライじゃない!(笑)
このコメディ部分を笑えるか笑えないかで評価がかなりわかれそう(笑)
私、個人的には竹野内豊さん演じるMASAYAが忍術で生計をたててるってのがもうツボで、投げた手裏剣を探してるシーンとかで結構笑い堪えてました!
あと下ネタシーンは自宅なら完全爆笑ですね!(笑)
必死に堪えましたけど!
殺し屋姉妹の妹、彼氏つれてラブホへ!
彼氏の手足を拘束のアブノーマルプレイ!
うん!キライじゃないあのプレイ!(笑)
面白いんだか微妙なのか絶妙なラインって感じだったけど個人的には飽きずに楽しめた!というより笑えた!って感じでした。
ただベースの部分の宇宙人の話より、下ネタ描写の方に力が入ってたように思えた!(笑)
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