「あらゆることに無神経な社会」ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい Jongoさんの映画レビュー(感想・評価)
あらゆることに無神経な社会
常識だけで分かった気になって、結局は他人事。
真にその問題性を理解した時、なぜ自分はこれまで平気な顔をして生きてこれたのかと自分が恐ろしくなる。
ケン・ローチの『家族を想うとき』を見た時も、フランチャイズの問題について全く同じ気付きを得た。
ニュースなどで「こういう問題が存在し、この問題によって困窮し傷ついている人がいる」ということは知っていたのに、どうして自分は平気な顔をして生きてこれたんだ?常識や正論からくる「ひどいね。大変だね。最低だね。」という言葉だけで、どうして片付けることが出来たんだ?
こんな問題が社会には山積みで、でも大多数の人は他人事で、自分もまだまだ何にも分かってない。
そして、その無神経さによって自分でも気付かないうちに人を傷つけているのかもしれない。
こんなの全然大丈夫じゃない。大丈夫なわけがない。
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