「優しさってなんだろう。」ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
優しさってなんだろう。
ぬいぐるみとしゃべる人達が集う大学のサークルにやって来た新入生と仲間たちのお話。
ぬいぐるみをつくるサークルという謳い文句だけれども、実体はほぼぬいぐるみを作る訳ではなく、ぬいぐるに話しを聞いてもらう「ぬいサー」に恋愛感情が理解出来ない男の子と、彼と波長の合う女の子、そして彼らの心情は理解しているけれどぬいぐるみとしゃべらない1年生がやって来て巻き起こっていくストーリー。
誰かに話しを聞いてもらいたいけれど、そんなさキツい話しをしたら相手を傷つけてしまうかも…そんな思いからぬいぐるみとしゃべるという彼ら。
言っていることは判るし、否定するつもりも毛頭無いし、何なら彼らにはそれが必要で良いサークルだとは思うけれど、この優しさを必要としない恐らく彼らに言わせると強過ぎるであろう自分には響かず。
そんなに誰かの視線を気にしたり肯定されたかったりするものなのかな…。
居酒屋からの離席の仕方は自分的にはちょっと七森らしくないななんて思ったけれど、ソコからの変化、成長、そして白城の存在は良かった。
まあなんと言いましょうか、自分的には泳いでいるつもりもないけれど、泳げない人の為の浮き輪みたいなものですかね。
彼らは卒業して社会に出て潰れずに生きていけるのか…。
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