「こんな映画の作り方があるんだと感心した。」熊は、いない いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
こんな映画の作り方があるんだと感心した。
てっきり素人さんが演じていると思った。パンフレットを見るとれっきとした俳優さんだ。
ドラマ仕立てたが、その製作の裏側を含めドキュメンタリー風にして映画が作られていく。複雑な構造を持った映画。
浮かび上がったのは、イラン人が置かれた閉塞状況だ。トルコ国境近くの貧しい村に蔓延る古い因習。自由がなく経済制裁を受けている宗教国家イラン。
タイトルの熊はいろいろな意味がありそうだ。パンフレットの解説は「脅威」となっていた。私は人間の心を縛る宗教や思想・因習かなと考えた。観る人によって熊はいろいろ解釈されるだろう。良い映画だった。
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