ボーンズ アンド オールのレビュー・感想・評価
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hungry like the wolf
冒頭の、 女の子たちの部屋で、 「Save a prayer」 (「hungry like the wolf」が入っているアルバムの曲) 時代設定、 主人公の年齢、 歌詞の意味、 なんとなく展開がわかる。 アウストラロピテクスが、 2000000年前、 紀元から、 2000年、 とすれば、 ケダモノの時代の方が、 圧倒的に長い。 というわけではないが、 こういう作品を今年のベスト、 いや、 人生のベスト作品に挙げる人も多いだろう。 この主人公の2人に共通する特徴を自分の何かに当てはめて、、、。
これは好きだった
人喰いの少女マレン。 人を食べたいという強い衝動。 他とは圧倒的に違う「一人ぼっち」感が好きだった。マレンを演じたテイラー・ラッセルの無垢な感触が好きだった。 ティモシー・シャラメ演じる同族の青年との出会い。彼らの「二人ぼっち」感が好きだった。 もう一人の同族はマーク・ライランスが演じた謎の男。40歳以上歳が離れたマレンとの実らね恋。彼と誕生日が5日しか違わない自分はまさに同世代。彼の孤独とグロテスクな行動の一部始終が身に沁みた。 アメリカ🇺🇸各地を転々とするロードムービーとしても秀一。映像美、音、そして音楽が好きだった。 そう、この作品かなり好きだった。
凄い役者揃い
登場人物は皆孤独を抱えている。 いい人そう、から始まる二人。一緒にいられなかったサリー。それでもどんな時でも孤独は各々に存在する。 愛して食べても孤独は存在するきっと。その後のマレンは。と思いを馳せる。 それにしてもキャスト全員の演技は鳥肌モノ。全てのシーン。みごたえありです。
骨の全てまで
結構好きだった。 この監督が映し出す"人"は本当に綺麗。 アメリカの田舎町に映る、社会からはみ出た2人の逃避行。その随所で切り取られる2人の表情が凄く印象に残ってる。 テイラーラッセルの現実を知った哀しみやときたま見せる本能的な表情。ティモシーのどこか幼さを感じさせつつも、重たいものを経験した上でのやるせなさ。 そんな負の感情の中で、2人が惹かれ合うなかで見せるあどけなく光を感じるような瞬間。 そのときどきで見せる表情が、背景と音楽と(あとだいたい車と)合わさってグッと心に何か訴えかける。 社会の中で孤独感を感じ、それでも生きていく。 背負ったもの・経験したものの重さはけっして1人ではかかえきれない。サリーや母親のように。 お互いを補完するかのように惹かれあって、 骨まで全て愛してる。 人肉食というかなりハードなテーマだけれど、 移り行く心情変化と、純愛の中で、ホラーにはし得ないどこか爽快感をも感じる、そんな後味がした。
ティモシーシャラメ
ティモシーシャラメは全部すてき。 マレンもワンピースが似合ってかわいかった。 テキ屋のお兄さんがかっこいい。彼が君の名前で〜に出たらよかったのに。 ルールはそれぞれ。あなたと私のルールは違うってセリフがかっこよかった。 シャラメじゃなかったらみなかったかな…。
本能から
彼らは人を食べなくても生きてはいけそうに見えましたが、本能が抑えられなくて衝動的に人を食べてしまう様にみえました。理性では抑えられない何か、、、例えば性欲の様なものでしょうか。 グァダニーノのカメラは、80年代の荒んだアメリカを舞台にしていても芸術的でしたし、燻み具合も絶妙でした。ティモシーもこういう陰のある役が良く似合いますよね。
普通ってなんだろう?
ひとを食べる衝動が抑えることが出来ないもの同士のロードムービー。 ものすごい設定だなと思っていたが、美しい映像と美しい役者の美しいラブストーリーだった。 グロさはほとんどなく、もっと多くの人に見てもらいたい作品だと思った。 自分を尊重していく。多様性を認めていくという社会の流れがあるが 自分を尊重することが、人を傷つけることになってしまう。そんな悩みをもっている人が存在することに気が付かされた。 世の中の普通とはいったいなんなのか? 普通なんてあるのか?という思いにさせてくれる作品だった。
ヴァンパイヤや人狼のアレンジかな
ティモシー・シャラメを観に行っただけなので、内容への賛否両論云々はどうでもよくて、「もうちょっとシャラメのカッコいいシーンを増やして欲しかった」という感想がまず真っ先にw 基本、世の中に受け入れられないマイノリティとして「人喰い一族」の設定を出しているのかなと。 ヴァンパイヤや人狼と変わらない、人間の命を糧に生きる魔物みたいな扱いですが、それらは現代ではもはやファンタジーとして定着してしまい陳腐さすらあり、ホラーになりにくいので、こういう風にアレンジしたのかと理解しました。 そして、この設定だと、「死んだ相方を食べること」がセックス以上の「一つになる恍惚感」をもたらせるわけで。 いろいろあざとさも感じてしまいました。
グロいシーン以外はいいよ、良いのよ。。
すみません、ホラー系が苦手なもので... ティモシーシャラメの美しさだけが救いでした💦 (中性的なファッションも大好物でした) 途中から『人喰い』という設定は見ないようにしてました。 同族であると気付き、好意を持つ。 これって普通に、 特殊なカルチャーが好きだったり 特殊じゃなくても、同じアーティストが好きだったりしたら、お互い心開きますよね。 だからこの作品も『恋愛ドラマ』として見ていたんですが... サリーちゃんてば😭 ストーカー親父だったのかよ!! 現実世界にも居ますよね、 自分の事わかって貰えると思ってる痛いヤツ。 相手の気持ちも考えず、独りよがりもいいとこです。 あのお母さんも、娘からは狂ってる!と独りよがりな考えだと思われたけど、 でも親からしたら、 こんな血は断つべきだ!と思うのも分かる。 だって、その後の彼女はどう生きるの? 辛すぎて、考えたくも無いわ。 タイトルの意味は、、 骨まで愛して...ってのと、 愛する人とひとつになる...っていう事なのかな? 百歩譲って、 同じお墓に入るのと一緒って事??
各々好きに楽しめる映画のような気がする
映画好きの友人がシャラメがヴァンパイアものに出るらしいよ(そんな事言ってないかも)程度の前情報で観に行ったら、いきなり主人公が学校の友達の指を齧り出したのでもしや幻覚ドラッグものかと一瞬だけ勘違いしながらえーーってなりました。血を吸うだけじゃないんかいと。 グロ耐性ない人向けの注意喚起で敢えて書きましたが、特にネタバレでもないと思うのでどうか寛容に。 本当に前情報を入れずに行ったので、最後のシーンが出てくる前に主人公ってWAVESの妹にめっちゃ似てないかと気付く位に間抜けな私ですが、本作もテイラー・ラッセルの演技が光ってました。 WAVESでの彼女が好きだった方には気に入ってもらえるんはず。キャラも若干近い気もしますし。 サリー役の大御所マーク・ライランスが非常に不気味で不快なキャラを演じてくれるんですが、こいつがいないとストーリーが進まないので重要ではあるものの、他にも様々なコンテクストやエッセンスが散りばめられてるので各々が気になるものに反応して色々考えたら良いかなと思いました。 キャストも非常に豪華なのでそれだけでも十分に楽しめますしね。
ティラーは、
妹ちゃんね。あの映画は兄ちゃんより彼女のほうが良かったので化けると思っていたら、何とティモシーの相手役とは! マークライランスが気持ち悪すぎて、あの役は哀しくないと駄目なのでは? どう捉えるかは有りますが、ハッピーエンドだったと思うことにします。
悲しいね
30本目。 青春ものかと思ってたら、あれ? で、タイトル、BONES AND ALL。 てっきり、BOYSと早とちり。 まあ、そんな感じもなくはない。 ロードムービーだけど、時折観る画が、ウォーキングデッド以来、ゾンビか人間かの違いだけど、悲しい運命。 多感な時期に受け入れなけなければいけない現実と、達観したオッサン。 複雑な気持ちにはなるし、どう生きてくのだろうたは思うけれど、出来ればウチの近所にはと思ってしまう。
映画をアートにしてくれる監督が好き
ルカグァダニーノとか 北野武とか楊徳昌とか 映画はかっこいいものって思い出させてくれるから好き。 人喰い?違うね、これは僕の映画だ。 世界の端っこで生きていて、抑制できない自分がいる 負わなくていいはずの運命の中でいつも愛に飢えている きっと愛など不可能だ でも生きる理由は? きっと君に出会うためだ
なかなか
ルカ・グァダニーノなので撮影が良くて、WAVESにも出てたテイラー・ラッセルとシャラメのロードムービーだと思えば悪くない。 カニバリズム要素も差別の原因となるマイノリティ要素だと理解すればなかなか現代的な映画にも見えてくるよね。 マーク・ライランスの流石の存在感もあわせて悪くないなと…
血だらけ、血まみれのロードムービー
アメリカのロードムービーが好きなんだけど、血だらけの映像には、無理と思う人は多いでしょうね。設定が特殊だから、その設定を興味深く観られるかどうかだと思います。薄っぺらいストーリーと取って付けたような単純な人物設定ではない(そういうのは観てて辛くなります)ので、僕はそれなりには楽しめました。これって何かのメタファー?なんて考えたりするのも楽しい。残念ながらこの映画の食人行為を何かのメタファーと考えることはできませんでしたが。
周りに
いるのでしょうか?人肉を食べる人って?意外と多いのかも?って言う疑問が浮かんでくる様な内容ですよね。主人公2人の感じだと、近くにいても恐怖感は無いし、信用してたら殺されて食べられてしまうかもですね。それにしても、最初に指を喰われた女の子は、指を仲良くしていた子に指を喰われて、指を無くしたことは勿論、精神的に大きなトラウマを抱えてこれからの人生を送る事になるから気の毒ですね。
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