劇場公開日 2023年5月12日

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TAR ターのレビュー・感想・評価

全352件中、301~320件目を表示

4.0ひとえにケイトのおかげ。

2023年5月13日
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ブラック・スワンほど病んでいかない。

凡庸な女優さんでは主役はムリだったろうな。

しかし、病む理由なんて浜の砂ほどあるんだなぁ…

でも、Tarは世に出てくるよ。
何羽かのツバメが電線に停まってても、棒振るね、彼女。

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かし

3.0ラストは、何?

2023年5月13日
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鑑賞方法:映画館

ケイト・ブランシェットさん、かっこいいですね。
舞台での暴行はなぜ?

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かん

5.0ART?!

2023年5月13日
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誰か書くだろうって黙って見ていたら誰も書きゃしないじゃない、TARがARTのアナグラムだって。私やトッドの最後の映画になるかもしれないってあれほど大風呂敷広げたのに、どうも興行の方はパッとしないみたいね。やっぱりトッドの勘はあたってたわ。たとえ大物俳優(もちろん私のことよ)に渾身の演技をさせたところで、アート作品じゃ客を呼べないって、時代は変わったのね。ウォシャウスキーが『レザレクションズ』で映画とリアル(ネット動画)の共存をうたい、カラックスが“MOTAL”致死状態の映画を嘆き、リドリー・スコットがミレニアル世代の映画離れを罵倒し、ジョーダン・ピールがブロック・バスターの終焉を予言したように、トッド・フィールドは本作のような芸術映画がもはや時代遅れだってことにちゃんと気がついていたのね。だから映画の中にジャンル系(オカルト)のトッピングを混ぜてあったんだ。あんたたち大好きでしょ、そういうの?じゃあ映画についての映画ってこと、って当たり前じゃない、あんたたちどこ見てんのよ。聞く人がいないとうまく歌えないって私が冒頭教えてあげたでしょ。見る人がいないとうまく演技できない、つまり、ケイト・ブランシェットがケイト・ブランシェットを演じた映画でもあるのよこの映画、わっかるかなぁ、わっかんねぇだろうなぁ。私が演じたターよりも、それを動画に撮っているのは誰かってことで、あんたたち盛り上っていたらしいじゃない。まるでターが実在しているかのようなごっこをしてネットで遊んでたって噂よ。私とトッドが心配してたことまんましでかしてどうすんのよ。本チャンのライブ(映画)よりも、指揮者(役者)本人のスキャンダルの方を見る人がずっと多い、っていう本末転倒現象のことを言ってるの。キャンセル・カルチャー云々はどちらかというとその副産物ね。アケルマンへのオマージュショット※だって“映画についての映画”であることのちゃんとヒントになってるでしょ、気がついてよったく。フィリピンの滝のシーンで、案内係のバカップルがリディアのことそっちのけで遊び呆けてたでしょ、(滝の)スクリーンの中の私をひとりぼっちにして。水槽の中の風俗嬢だってみんな目をふせていたじゃない。そんな誰も見ない芸術映画を自己満足でつくったって意味がないってこと。たとえ系統は違っても若い人たちがノリノリで見てくれるエンディングのような、どんな形でも映画が生き残る道を考えるべき時代に突入してる、ってことを言いたかったのに、ったく。

※この映画実は過去の名作へのオマージュらしきシーンを、他にもたくさん発見できそうな作品です。気がついた部分だけ列挙しますが、おそらくこれだけではないでしょう。

・常時精神安定剤を服用し、饒舌かつ神経質、#me-tooでパージされたコンダクターは、トッド・フィールドが映画のイロハを教わったというウディ・アレンがモデルなのかもしれません。

・一連のボクシング練習シーンとカプランぶん殴りにいくシーン→ロッキー

・チェリストを追って廃墟でリディアが迷子になるシーン→ベニスに死す or ストーカー

・リディアが口から煙を吐く幻覚シーン→地獄の黙示録

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かなり悪いオヤジ

2.5タイトルなし

2023年5月13日
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ouosou

4.5理性と感性と

2023年5月13日
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怖い

知的

難しい

「指揮者の故郷は演奏台」

カッコつけます。これは現代の「8 1/2」であり、「地獄の黙示録」です。
正直に言います、よく分かりません。
理解したければここまで登りつめて来いという、そういう作品です。
そして何より、徹頭徹尾マイノリティに配慮した(或いはせざるを得なかった)作品に映りました。
冒険しているのに堅牢、僕はあまりスマートフォンやタブレット端末が登場する作品は、(サイバーものでもない限り)作品の奥行きが損なわれる気がして好かないのですが、ここでは全く雰囲気を損ねていないのは見事。
そしてケイト・ブランシェットの多彩ぶりに驚くばかり。ピアノは弾く、ドイツ語はペラペラ話す、エンドロールを観たら「指揮:ケイト・ブランシェット」表記の多いこと多いこと。おっと、「多彩」という言葉は現代においては否定的な表現でしたね、専門性がないと生きていけない。
私事ですが、最近ベルリンを舞台にした海外ドラマにハマっておりまして、本作の主な舞台もベルリンということで、華やかなりしも陰を漂わせるのはベルリンならでは。作業場にフォルカー・ブルッフやリヴ=リサ・フリースが突然現れるのではないかとドキドキしました。
ただ、マーラーの交響曲第五番第四楽章"アダージェット"はやや軽かったかな?あれではダーク・ボガードが未練タラタラになってしまう(劇中リハーサルでもヴィスコンティに触れていましたね)。

人生を安全に生き抜くには徹底的に感情を排除しなければならないが、人間そうはいかない。いわんや芸術家をや。本作で取り上げられた問題はあくまでも氷山の一角で、恐らく至る所で起こっていたのではないかと推察します。

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ストレンジラヴ

3.0強烈な音楽家のお話だった もう少し短くまとめてくれたら良かった

2023年5月13日
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強烈な音楽家のお話だった

もう少し短くまとめてくれたら良かった

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jung

3.0映画手法は斬新だが説明不足で観る人を選ぶ

2023年5月13日
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悲しい

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リボン

3.0物音はドレミでしか聞こえません♪

2023年5月13日
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SAKURAI

4.0芸術と生活の葛藤・現代版

2023年5月13日
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2022年。トッド・フィールド監督。ピアノを弾き、古典音楽の歴史にも音楽理論にも民族音楽にも通暁して、指揮者としてトップに上り詰めた女性が転落していく様をリアルに、かつ、現代社会批判として描く。
昔から天才芸術家は生活面では壊れていることが多く、そのことを表現する文学作品も映画作品も多い。この映画もその「天才ジャンル」の正統的な流れに沿っている。破綻の原因が恋であることもパターンといえばそれまでだ。異なるところは、女性主人公がレズビアンを公表しており、相手が女性たちであることと、悪意あるSNSによって集団内の出来事がすぐに一般的な倫理規範にさらされて反論の余地がないということだろう。SNSは特殊事例を許さず、あらゆる出来事を標準化・一般化の圧力にさらす。民主主義の原則をどこまでも完遂しようとする。しかし、天才は民主主義にはなじまない。才能は平等ではないから。
天才の描き方も新鮮だった。この映画では、主人公は自らの天才ぶりに自覚的であり、その意味では生活者の資質を持っている。したがって、天才であること=普通の生活者ではないことに恐れを抱いている(天才の自意識)。それを表現するために、ちょっとした生活音におびえる様子が細かく挿入されているし、自信を裏切る若い女性演奏家の姿を見ても我を忘れて怒るのではなく、あきらめとともに受け入れている。没落後の生活も音楽に奉仕するかのごとく淡々と描かれている。
天才であることが特別視されない現代社会をよくわかっている天才の悲劇、というところだろうか。

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文字読み

2.0クラシックの知識がある方向き

2023年5月13日
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前半のモタモタ感はクラシックの知識が有れば乗り切れるかも 後半のバタバタした展開も前半の伏線が理解できれば楽しめるのだろう 始まって30分で置いて行かれた私には残り2時間は辛かった

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トシ

4.0レヴァインwデュトワww

2023年5月13日
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ブランシェット凄すぎ。冒頭インタビューとそれに続く音楽院講義シーンでの台詞の抑揚・緩急・間、眼と手の表情等、全てに圧倒され,あっという間に見終わった。

並外れた才能・野心・使命感に相応しい栄達と,それを失うまいと守勢に入った時の痛々しいほどの不器用さとの対比が鮮烈。

女性は指揮者には不向き、と言い続けた岩城宏之氏が御存命なら、どんな感想をお持ちだろう?

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ひろちゃんのカレシ

5.0権力者は賞賛も嫉妬も誹謗中傷も「都落ち」も全て受け入れる覚悟を

2023年5月13日
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怖い

興奮

知的

音が苦手で、雑音も騒音も時計のカチカチ音もダメだ。夜の工事音やアイドリングやお喋りが我慢ならないレベルに達すると110番してしまう。ラジオやテレビはめったにつけない。音楽を聞きながら歩くことも仕事をすることもない。皿洗いや料理やダンスなど自分も盛大に音と共に動く時だけ音楽を流す。

だからこの映画の不穏な音はとても怖かった。一度気になったら正体が分かって完全に止めるまで安心できない。でも背筋が痺れて鳥肌がたつ感動もあった。前半のTarの指揮によるオケの音だ。この映画の音響は本当に素晴らしい。映像も。

権力の最高峰にいるTar、歩き方も指揮する姿もインタビューに滔々と答える様子もケイト・ブランシェットにしかできない。リハーサルでのオケメンバーへの指示にも魅入られた。英語である必要性、ドイツ語である必要性に説得力があり、強くて適切な緊張感のあるドイツ語をマスターしていた。

Tarをフィクションの女設定にしたことで、過去の、今の、リアルだった(過去形にしていいのかわからない)男性中心の権力構造が裏返しに透けて見えた。おぞましくホモソーシャルで限りなく傲慢で極端な身贔屓。のし上がるための情報源確保、自分の地位を脅かしかねない者や気にくわない者は丁重に結果的には蹴落とす。自分にとって愛らしく能力ある若い存在はペットのように側に置き鼻についてきたら捨てる。権力トップに座すれば性別関係なく起こる。それほど権力は強烈で甘くて毒がある。その毒は権力者自身にもまわる。

「ブルー・ジャスミン」と通底するが、TARは見てからの疲労感が凄まじかった。
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でもトッド・フィールド監督はブルー・ジャスミンの監督とは異なる。Tarの「都落ち」の先にはピラミッドの無い、みんなが楽しいホモ・ルーデンスの世界が待っていた。Tarは子どもの頃の夢に戻って自由な時空を思い出し回復する。二回目鑑賞してTarの思考と感情に少しだけ近づけたように思う。

迫りくる老い(すっころんで顔に大怪我)、死(隣人の母親の死)、絶望(女性若手指揮者の自死に始まる自分の転落)を苦しく味わい腹から身に沁みて、Tarは再生し希望への一歩を踏み出す。Tarはヴィスコンティの主人公のように「ベニスに死す」ことなく、音楽以外は潔く捨て「アジアに生きる」。(2023.5.15.)

おまけ
マーク・ストロング、髪の毛があったので本人だとわからなかったー!大好きだから残念だった(再度鑑賞で確認できました!)。

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talisman

4.5歪みと女優力

2023年5月13日
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69本目。
BGMがなく、音楽を扱った作品だから、沈黙も含め、スクリーンから出る音全てがBGMかと勝手に解釈。
序盤の長回しでの、指揮者としての知識、説得力、終盤までの演技を観て、そこまで意識した事なかったけど、ケイトブ・ランシェットを好きになってる。
紆余曲折を経て、最後は圧巻のと思ったら、何処かで掛け違えたボタン。
狂っていく様子が、ミステリーだったり、サスペンスの様に感じる。
でも、最後があれとはね。
大分、予想外。

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ひで

3.5先にパンフを読んでから鑑賞した方がわかりやすいかも

2023年5月13日
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ニコ

4.0緊張感が途切れない

2023年5月13日
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特別ドラマティックな出来事が起こるわけではないのだけど、日常の中で起こる出来事が物語の緊張を高めていく。それは音であったり、人間関係であったり、メールであったり。抑えた演出が、逆に凍るような緊張を高めている。長尺な作品だが、最後まで緊張感が途切れることがない。

優秀で飛びぬけた業績を成し遂げてきたターが、崩壊していく過程に引き込まれる。表面上は人格者で、性格上問題のない社会人に見えるターだが、心の深いところで傲慢さや冷酷さを宿している。それがスキャンダルや人間関係の軋轢を生んでいく。

ターを演じたケイト・ブランシェットの演技はもちろんのこと、脚本や硬質な映像を映し出すカメラなど、作品としてのクオリティがとても高い。
あまり一般向けとはいいがたいが、洋画上級者の大人向けの作品といえる。

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CR7

4.0これはスゴい作品、ケート・ブランシェットさんの演技に圧倒される158分

2023年5月13日
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ダーレン・アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」やフローリアン・ゼレール監督の「ファーザー」に似た雰囲気を持った作品ですごく好き、一気に引き込まれ158分の長尺を全く感じず、すごく面白かったです

何よりケートさんの演技が素晴らしかった
力強く、勢いと威圧感MAXで高い自尊心とプライドに満ち溢れた女王様が徐々に壊れていく様は圧倒的、彼女のキャリア最高傑作と謳われるのも心から納得できました

トッド・フィールド監督の演出と脚本も素晴らしかった
不穏な音楽と映像で、終始とてつもない緊張感に包まれ、観終わった後、硬直していた両肩の力が抜けて一気に落ちる感じ、それぐらい全編に漂うテンションの高さが半端ないです

クラシック界の話だけど音楽よりも“音” にフォーカスが当てられており、いろんな音が出てきて、嫌〜な感じがいいです

全体的に暗い映像もすごく好き
いつも曇り空、薄暗い室内、“何か”がいそうな闇
そして一番気になったのは“余白”を感じる構図としょっちゅう出てくる鏡越しの映像、主人公が壊れていく過程の二面性を象徴しているのでしょうか

後半の展開によってフィクションとノンフィクションのシームレスな世界に混乱しはじめ、観終わった後、始めからもう一回すぐ観たくなる傑作、すごく面白かったです

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Jett

3.0本作を楽しめる側の人間では無かった

2023年5月13日
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レビューを見て覚悟はしていたが、想像以上に見る人間を選ぶ作品だったように思う。
特に冒頭の30分。
超絶音楽音痴で、小学生や中学生時代の授業で何を聴いても読んでも感想を書けない、思いつかない、感性というものをほぼ持ち合わせていない自分には何の共感も沸かない言葉ばかりまくし立てられ、ただ「早く次行けよ」と思っていた。
中盤から物語が加速するというようなレビューを見ていた為、期待して見続けたが、自分的にはあまり加速せず終わった(笑)
(三輪車から補助輪付き自転車ぐらいまでは加速したかな・・・)
本当に最後の最後の方のあの激しいシーンは少し「おお!?」と思ったが、その前に何故あの男性があそこに立っていたか分からなかった。もうちょい説明求む!

しかし、駄作だとは思わない。レビューの題名に述べた通りなのだろう。

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tkyk

3.5かなり待たされたトッド・フィールドの新作ということで自分がハードル...

2023年5月13日
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かなり待たされたトッド・フィールドの新作ということで自分がハードル上げすぎた感もあるけどケイト・ブランシェットの演技が圧巻でそれだけで充分おつりがくる

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teraox

3.5人を安易に傷つける人ほど脆い

2023年5月13日
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BONNA

4.0ケイト・ブランシェットに尽きる

2023年5月13日
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ケイト・ブランシェット渾身の演技による凄まじい迫力の映画。
主人公のリディア・ターは、非凡な才能に恵まれた女性だ。本業の指揮ではベルリン・フィル初の女性主席指揮者となり、作曲や執筆もこなす。頂点に君臨した女帝が、ある事件をきっかけに転落する様を丹念に描いていく。
正直、楽しい映画ではない。頂点に立ちながら彼女は少しも幸せそうに見えない。意味不明なシーンも多々あり、観客に考えることを要求する。
だが、監督・脚本のトッド・フィールドが創造した人物に、ブランシェットが命を与えた。その奇跡を目の当たりにする価値は確かにある。

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ぽてち