「マーベル映画初のうつ病の視覚化及び、傷の治癒の物語」サンダーボルツ* シュシュさんの映画レビュー(感想・評価)
マーベル映画初のうつ病の視覚化及び、傷の治癒の物語
映画のテーマは虚無感
これは登場人物のセリフや、行動からも見てとれる。
画面の色味も少々暗めになるように色調フィルターをかけていて、どんよりした雰囲気を演出している。
脚本もキャラ同士の絡みを偶然ではなく、必然であると思えるような完成度の高い脚本になっている。
アクションはド派手な感じではなく、質素でキャラの特徴を活かしたスタイリッシュな物となっている。
キャラの心理描写には特に注力したことが伺えるような、既に他作品に出演して見せてくれていた、それぞれの性格や魅力を今回の映画で更に深めていて、見ていて自然とキャラへの愛着が持てるような物になっている。
宣伝ではチームアップ映画として宣伝しているが、実際のところの主人公はエレーナであり、映画もエレーナの感情にスポットを当てている。
他のMCU映画と比べ、アクションは控えめであるが、その欠点を覆い尽くすほど、キャラの描写や成長を描く面での長所があり、近年のMCU映画...いや、歴代のMCU映画と比べても屈指の満足度を得られた。
今、心の病気を患っている人なら自然と共感して涙するような内容で、見終わる頃には元気も貰えるような映画であるため、ぜひともオススメしたい映画である。
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