宮松と山下のレビュー・感想・評価
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撮影したのは5月だから許してねって意味と勘違いした
香川照之の評判落ちた マスコミ氏ね
2022映画館鑑賞66作品目
11月20日(日)チネラビィータ
一般スタンプ会員1500円
首都圏でタクシードライバーとして働いていた山下は喧嘩が元で頭を打ち記憶喪失になってしまう
意識朦朧で彷徨い歩き気がついたら京都駅にいた
山下は宮松と名乗りエキストラ俳優として活動する
エキストラだけでは食えないので生活のためロープウェイの整備をしている
そんなある日かつて働いていたタクシー会社の同僚が訪ねてきた
自分は山下だと元同僚に知らされ元同僚の勧めで妹夫婦が住む実家に帰ることになった
ロープウェイはどうみても京都ではなくバンビから見て秩父だろう
エキストラ俳優のプライベートかと思ったらそれもまた芝居だった
まっこの作品も全てが芝居なんだけど
セリフがない時の独特の雰囲気というか間というものがこの作品の魅力
香川照之のような大物俳優がエキストラ俳優を演じることに多少の無理がある
溶け込んでない
でもまあ彼が主役だからな
そういえば岸井ゆきのが無名時代に『マイ・バック・ページ』でエキストラやっていたな
やっぱり映画は良い
やっぱり香川照之は良い
ヤフコメなんかいらない
ゴシップ週刊誌もいらない
俺の楽しみを奪うな
エキストラ俳優の宮松に香川照之
宮松の妹の夫の健一郎に津田寛治
宮松のタクシー時代の同僚の谷に尾美としのり
妻役の里帆に野波麻帆
妻の愛人役の潮田に大鶴義丹
ロープウェイの同僚の國本に尾上寛之
ビアガーデンのエキストラ俳優に諏訪太郎
宮松を診た医師に黒田大輔
宮松の妹の藍に中越典子
津田寛治はああいう役がよく似合う
宮松は誰なのかという筋立ては重要ではなく、様々に仕掛けられた映像表現を楽しむべきでしょう。
記憶をなくした端役専門のエキストラ俳優・宮松をめぐる物語を描く。CMや教育番組「ピタゴラスイッチ」を手掛け、映画界に人材を輩出してきた東京藝術大学大学院映像研究科名誉教授・佐藤雅彦、その教え子でNHKでドラマ演出を行ってきた関友太郎、多岐にわたりメディアデザインを手掛ける平瀬謙太朗の3人からなる監督集団「5月(ごがつ)」の初の長編映画。主演の香川照之にとっては14年ぶりの単独主演映画です。
これは映画なのか、実生活なのか。エキストラ俳優・宮松(香川照之)の虚と実が入り交じる、冒頭から続く場面を見ただけで、その才能がよく分かりました。
宮松は端役専門のエキストラ俳優。ロープウェイの仕事も掛け持ちしています。あるときは時代劇で大勢のエキストラとともに、砂埃をあげながら駆けていく宮松。弓矢に撃たれ、またあるときはヤクザの一人として路上で銃撃されるなど、さまざまな劇中で殺され続けていました。エキストラとしてひたすら殺される役柄に取り組む彼には過去の記憶がなく、自分が何者で何を好み、どこで何をしていたのか一切思い出せません。それでも宮松は来る日も来る日も、斬られ、撃たれ、射られ、時に笑い、そして画面の端に消えていくことの繰り返し。毎日数ページだけ渡される主人公ではない人生を演じ続けるのでした。
そんな宮松にある日、谷(尾美としのり)という男が宮松を訪ねてきました。宮松はかつてタクシー運転手をしていたらしいのです。谷が語るには藍(中越典子)という12歳ほど年下の妹がいるといいます。谷は、実家で暮らしている藍とその夫・健一郎(津田寛治)と引き合わせ、妹夫婦との共同生活が始まるのでした。自分の家と思えない家にある、かつて宮松の手に触れたはずのもの。藍に勧められるままに、記憶のあった時代に愛好していたもののその味わいを忘れてしまっていたタバコを、久々に味わっているなかで、宮松の脳裏をなにかがよぎっていくのでした、
しかしこの筋立てはさほど重要ではないのです。宮松の正体とかその心情とか、キャラクターを掘り下げる映画ともちょっと違っていました。映画表現をさまざまに用いて、観客にどんな影響を与えられるかを測る実験のようでもあります。
冒頭、一人の武士が襲ってきた数人を斬り伏せる。武士が去った後、一人がムクリと起き上がって走り出す。この映画は時代劇かと思いきやその男、物陰で急いで着替え、きっかけを待って次の場面に飛び出してゆく。実は撮影所で、その男が宮松である。エキストラとして虚構を演じる宮松と映画内現実の宮松が切れ目なく続き、だまし絵のような映像の連続。地味な映画だが実に刺激的な演出でした。
エキストラか私生活かで翻弄され、まんまとしてやられた感覚が心地良かったです。入れ代わり殺される名もなき役に、記憶を失った自身を絡めた作劇が巧みだ。セリフを最小限に抑えた脚本や浮遊感を生かすために、香川照之らしくない徹底的に抑制した表情も良かったです。劇中劇のエキストラの演技を含めて、役者・香川の力量がさすがだと思いました。
いつしか実家を出て、また元のエキストラに戻ってしまう宮松。そんな宮松の過去には、藍の恋人だった健一郎から、両親を失って親代わりに藍を育ててきた宮松の気持ちが、はたして妹以上の感情があったのではないかと詰め寄られたこともあったのです。
それを踏まえての宮松のエキストラ復帰。はたして彼は本当に記憶を戻したのかどうか。謎の深まるばかりの結末でした。終盤の展開にゾクッとしつつ、マジか…と鳥肌。余韻も深かったです。
但しあまり寡黙なので、もう少し宮松が記憶を失った経緯とか、エキストラに復帰する過程で、長年下積みで苦労してきた宮松にも大役のチャンスが転がり混んでくるとか、宮松の人生の振り幅をドラマチックに拡げて欲しかったです。
じわる
主演がヘボ役者だと訳の分からん映画になってしまうところだが、言うまでもなく香川がめちゃ巧い。
虚構と現実(勿論映画内での)の区別をつきにくくすることによる酩酊感みたいなのが面白い。
ラストの余韻も格別。
存在感
映画そのものの内容は凡庸。
記憶を失った理由も、少々陳腐。
おそらく現(うつつ)と幻(まぼろし)の境を分からず彷徨(さまよ)っている人間として描くために、エキストラでの役柄と、現実の生活の境目をぼかして演出したものだと思われました。
ただ、その意図が活きている編集だとは思わなかったし、わかりにくさにつながっているように作用してしまったと感じたけれども。
しかし、本作では何より(人間性はさておき)香川照之の存在感と演技力は何者にも代え難いな、と実感。
香川照之といい、(本作には関係ないが)東出くんといい、女でしくじるのはもったいない。
擁護する気はなく、やったことは許されるとは思わないが、あんなことさえ起こさなければ……と惜しむ気持ちが湧きました。
香川氏には。暴力やセックスへの依存症の疑いを感じるので、カウンセリング受けつつ、謝罪の上でひとつひとつ仕事を積み上げて、信頼の再獲得(回復は無理)によってまた大きな役柄に復帰してもらいたいものです。
製作委員会のメンツを見てなんとなく、本作は今まで世話になった恩義を感じながらまたその才能を惜しむ、電通やTBSが、復帰のきっかけを与えたようにも感じたりして。
好感度が重要なテレビCMはもう無理としても。
カマキリ先生はできないとしても。
今後、脇役・悪役が中心にならざるをえなくとも。
俳優・香川照之は見たいですね。
ショートホープの夢
自分の本当の名前さえ判らない、12年前以前の記憶が何一つ無いエキストラ俳優の話。
時代劇の斬られ役に始まって、飲み屋に入ったら、えっ!これも役?wお次はロープウェイの整備&運行…ってこれは役じゃないんかいっ!!と何ともふざけたオープニングだけど、実はちゃんとしたヒューマンドラマ。
どこまでが仕事でどこまでか仕事??とキツネにつままれた様な空気感を纏いつつ、12年前の出来事に。
そしてみえてくる真実は、案外シリアスな哀しい男の話しというね。
かなり先が読めてしまうところもあるし、 坦々とした感じは狙いであるのだろうけれど、ふざけた設定のおかげで堅苦しくなりすぎず、ユーモラスでシュールでファンタジーの様でファンタジーじゃなくて、なかなか面白かった。
香川照之の演技で締まったのだが
香川照之の演技には感心したのだが、それを作品の評価にしてしまっていいものかどうか。
最後の(正確にはその一つ前の)シーンでたばこを吸うのだが、そのときの表情が「恐ろしい」。それまではぼんやりした表情で目の焦点も定まらないのだが、一転何かを見つめ、狂気を感じさせる表情に変わる。「憎悪」は人に生きる意味を与え、生き生きとさせるのだと言うことを示している。果たして、この物語に続編はあるのだろうか。香川は演じる場所を無くしてしまっているのだが。
香川の力量あってこその映画
記憶喪失のエキストラが記憶と共に自分を取り戻していく話。
前半のエキストラシーンは、どこまでがエキストラとしての役なのか、それとも宮松本人の生活なのか曖昧で、突然劇中劇のように変化していくのが面白い。
後半は、香川照之のほんのわずかな表情で、宮松の気持ちの変化を表していくのがスゴイ。
香川の力量あってこその映画。
ちょっと予想と外れたが…
あまり情報を入れずに観に行ったが、当初の予想ではエキストラをやりすぎて、宮松と山下という二十人格になった話かと思っていたけど、全くとは言わないまでも大幅に違って…。
冒頭部の12年前の話が最後に回収されるところは、面白かったと思う。若干だが、昨日鑑賞した「ある男」と同じようなテーマなのかも知れない…と思った。
そして、今になって思うと、ロープウェーは、何かの韻を踏んでいるのだろうか?
そして、この映画のエキストラの方々は、どういう気持ちで主役の香川照之を見ていたのだろうか?
それが一番気になるかも?(もはや映画の主題ではない…)
渋い!
地味です。
地味で渋いけど好きです。
きちんと作り手の個性がでている作品って
映画を観たー!という気分になるので好きです。
これもエキストラの撮影なんじゃ?
どういうこと??
ラストはどう締める???
終始「???」が続き
集中しながらラストを迎えました
記憶喪失と記憶を取り戻したとき
宮松が山下に戻ったとき
彼の選択は正しいと思えた
香川照之さんは
プライベートの人間性は引いたけど
俳優としては復活して欲しい
あのドラマシリーズの顔面演技より
このような抑えた演技の方が良いなー
変わった作りかたの作品なんだろうがイマイチ
エキストラ俳優の宮松は、時代劇で刀で斬られたり、弓に射られたり、ヤクザとして路上で撃たれたり、と、名もなき殺され役を演じていた。実は彼は記憶を失い、自分について何も思い出せないままエキストラ俳優とロープウェイの仕事をしていた。ある日昔の仕事の同僚だった男が宮松を訪ねてきて、元タクシー運転手の山下だと言った。そして・・・てな話。
途中まで、今芝居の役?なんて興味深く観ていたが、同じような繰り返しで飽きてきて、野波麻紀や中越典子が出てきて、またちょっと興味持ったが、やはり淡白なストーリーだから眠くなった。
エキストラの斬られ役など、時代劇よく観てたから、何度も斬られるのは当然で、あんなもんだろうし、顔覚えられちゃダメでしょ、って思ってるから、最初から違和感。
記憶喪失ってあんなのでなるの?とも思った。
イマイチだった。
行間がありすぎる
予告からこういうストーリーかな?と思っていましたが、ちょっと下回る感じでした。
なるほどそういう話なのね、、、うーん。
また、心の移り変わりをセリフなしの表情などで伝わってくる、、、という、行間を読めないと理解しにくい映画ですが、行間が多すぎ長すぎで、見ているのがちょっと辛い。そんなに長く間を取ります?タバコ吸い終わっちゃいますよ?と。
表情や目線だけでストーリーを展開するような、行間を読む映画はもともと好きですが、これはさすがに行間取りすぎ。変な間のシーンが多すぎて、どこに注目して良いか分からない。
香川照之さんは流石の存在感です。もともと好きな役者さんなので復帰を応援しています。
でも、どうしてもあの問題が頭をよぎってしまう。公開前から映画の評判が悪いですが、それを差し引いてと単純に映画としてもちょっと薄味。
静かな香川さん
エキストラの役を香川さんが演じる
storyでなかなか他にはない面白さ
今まで香川さんの作品はインパクト
があってジョークを飛ばしてる
イメージがありましたが…
今回は脇役のエキストラの役を
演じています
エキストラの方々がたくさん
出演していて皆さん流石にプロです
目立ってないです
香川さんはすぐ分かるし
…華がある
静かに立っていても分かります
少ない台詞一つひとつの言葉で
心情を表し
静寂の時の香川さんも
渋さがあります
上手いですね~
他に尾美さん津田寛治さんも
好演してます
静の香川照之を撮った 新しい映画
佐藤雅彦さんとの仕事はいつも徹夜になる。
完徹をした翌夜 眠たかったが文化会館小ホールに室内楽を聴きに行ったら、そこに佐藤さんがいて 元気ですか? と表情を変えずに訊かれた。 まあ 佐藤さんは そんな人だ。
でも その冷徹な表情の中で蠢いている遊び心に 何度も何度も感嘆して来た。
明治のチェルシー 湖池屋のドンタコス ピタゴラスイッチ どれも 誰も気づかなかった魂のスポットをおちょくる遊びばかり
だから 佐藤さんは嫌いになれない。
名優 市川中車を撮った この映画
東京藝大の佐藤研究室から生まれた手法の斬新さに驚くばかりで、面白い事この上ない
この時代を体現する才能を埋もれさせては行けない
香川照之よ 早く戻って来い!
香川照之さんじゃなきゃ到底ムリな作品。
現実の話かな?と思っていたら、
映画のシーンだったり…
ということもありますが、
とても良い作品でした!
映画の裏側(エキストラさん)は、
「こう、なっているんだ」と
知ることもできました。
香川照之さん以外の主演なら…?
って考えてみたけど、
他の俳優さんでは無理!!
だと思える映画作品。
そして、
津田寛治さんも野波麻帆さんも好演!!
仕事の境界線と記憶喪失とは?
エキストラと現実の境界線の見切りとは?
さすが主役の演技力は群をぬいていましたね。
脇役の方々も渋い役者さんばかりて素晴らしいとおもいました。
香川照之さんは素晴らしいカメレオンエキストラ俳優を演じていましたね。
全て理解したうえで元のエキストラ俳優の古巣に戻っていくところも共感が持てました。
是非とも劇場にてご覧ください。
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