ザ・コントラクターのレビュー・感想・評価
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暗いお話
軍を除隊になった兵士が生活のために働くのが民間軍事組織、最近でもロシアのワグネルが話題になりましたね。
兵士を使い捨てにする軍、民間軍事組織も金の亡者だから余計始末に悪い、所詮傭兵だから利用するだけ、まるで現代の暗部に取り込まれた退役軍人の悲劇を描いたモキュメント映画でした。
ただ、スパイものと違ってアクションにも爽快さは感じられず、不条理ばかりが付きまとうので気持ちが一向に高揚しない、根が深い暗いお話でした。
トウカで1割!18%が例え年利であっても物凄い。
金利18%はもう既に駄目でしょ。
そんな借金最初から駄目でしょ。
なんか途中から立場が逆になるし、妄想の様な話になるが。
何なんだ??
アメリカがこんなウマシカな作戦取る理由が無い。
これで750万円の報酬とは情けない。奥さんが18%の金利で旦那が750万円如きで命を賭ける。
六億円ならやっても良いが、自分や友達の家族を養う六億円の為に、例え悪者と言っても、悪者の家族はどうでも良いのか?偽善者そのもの。演じていて恥ずかしくならないのか?
それで、18%の金利なんでしょ。この演出家は経済を全く知らない。
家に帰れない兵士たち。かつて国のために戦った兵士は金のために戦う傭兵となった。大義なきイラク戦争を皮肉ったサスペンスアクションの佳作
主人公ジェームスが通う教会では出征兵士の壮行会が行われていた。彼らは国の守護者であり、正義が実現されることを願う、そういって戦場へ送られる若者たち。だが先のイラク戦争はその大義に大きな疑惑があるものだった。本当にそこには正義はあったのだろうか。一握りの為政者たちが私欲のために起こした戦争ではなかったか。
イラク戦争の大義は大量破壊兵器の存在でありそれを破壊することだった。しかし大量破壊兵器はなかった。それは事前にわかっていたことであった。初めから仕組まれた戦争、当時のアメリカ大統領ブッシュは父の代から石油関連企業から支援を受けており、イラクへの侵攻は石油利権のためだったといわれている。
この戦争をきっかけにした死者数はアメリカ兵3万6千人、イラク側は兵士、民間人を含めて100万人ともいわれている。
このイラク戦争の疑惑は「記者たち」、「バイス」でも描かれてきた。そしてイラクに大量破壊兵器が存在しないことをアメリカ政府が事前に知っていたことについては「フェアゲーム」ですでに描かれている。
米兵の死者以外にもPTSDを負った兵士が大勢いる。「アメリカンスナイパー」のクリス・カイルはそんな一人だった。彼は立ち直ることができた矢先やはり同じPTSDを患う帰還兵に殺されてしまう。
彼らがささげた愛国心、なぜ米兵が同じ米兵に殺されなければならなかったのか。すべては初めから間違った戦争を始めたことに原因があったのではなかったか。
特殊部隊所属のジェームスは理不尽にも強制除隊を命ぜられ、生活のためにやむなく民間軍事会社の仕事を請け負う。愛国心故に戦ってきた彼には苦渋の選択だったが、任務が国防に関することだと聞いて自分を納得させることができた。
任務はアルカイダとつながりのあるウイルス研究者を暗殺し、生物兵器のデーターを奪うことだった。テロリストに協力する研究者だと信じて彼は暗殺を実行する。しかし、すべては画期的なワクチンデータを奪い金にしようとするするための陰謀だったと知り愕然とする。
為政者たちの私欲のためのイラク戦争従軍、それと同じく私欲のために利用されたジェームス。研究者が家族にあてたメッセージを見て彼は涙する。またしても自分は裏切られた、国のため正義のためと信じて戦った自分の心は再び踏みにじられたのだ。
彼の父も根っからの愛国者であり軍人だった。国のために戦い続けてきた父、しかし除隊になったとたん生きがいを奪われて抜け殻になってしまった父は家族を顧みることもなくこの世を去った。
ジェームスは父と同じように軍人を目指した、しかし自分は父のようにはならない。なんとしても家族のもとへ帰る、そのために彼は黒幕たちと対決するのであった。
一見よくある元特殊部隊の主人公が陰謀に巻き込まれて追い詰められるパターンの作品だが、本作は明らかにあの大義なきイラク戦争を皮肉った作品。
全体的に抑えたトーンでの語り口、そして張り詰めた緊張感、演出が実に見事だ。知らない監督だったがすでにカンヌで脚本賞を取るくらいのレベル。道理で見ごたえがあった。
主演のクリス・パインの抑えた演技も良かった。まったくノーマークの作品だったがかなりの拾い物。ジョンウィック制作陣と聞いておバカアクション映画かと思いきや、かなり渋い作品だった。この監督の次の作品が楽しみだ。
黒幕を倒したジェームスだったが、新たなる追っ手を警戒して家族の元には帰れない。遠くで妻子を見守る彼の姿で本作は幕を閉じる。PTSDを患ったアメリカンスナイパーのクリスが家族の元に戻りながらも心は戦場に置き去りのままだったことを思い起こさせるようなラストだ。国のためと信じて戦い結局は国に利用されただけの兵士たち。そんな心に傷を負った兵士は家族の元にはもう戻れないのか。
なぜ主人公を引き入れた?
騙されて陰謀に加担させられた元海兵隊員の主人公の苦闘を描く物語。
キーファー・サザーランドが脇を固めるアクション映画です。
アクションはそこそこですが、設定が甘く興味が保てません。
ラスボスのグループの規模やその影響力が不明なのが、納得感を感じない理由なのだと思います。
ある程度の力を持ったグループでなければ、アクションとして面白みを感じませんが、その辺りがしっかりと描写されていません。
しかし、そのグループが巨大であればある程、主人公を騙してまで引き入れる理由が分からなくなります。
オズワルドよろしくスケープゴートにされる描写があれば、随分様相が変わるのですが・・・
ラストの展開、騙した友人がいきなり味方になる展開は無理やり感が強く興ざめ。
私的評価は厳しめです。
「映画として」を意識しすぎたか
戦争に貢献した人物の現実は思っている以上に悲惨だ、戦争は人をダメにするし国は戦争に行った兵士に敬意は示すが金は出さない、その結果元兵士はお金が都合つかないから家族を養えずしかたなく「傭兵」という形で民間軍事会社に就職、大きなお金を手に入れるがその仕事が=悪事に近いもので、そしてその悪事を裁くのはまた別の民間軍事会社の「傭兵」という悪循環だ…というのが、大方のストーリー。ずっと「大方のストーリー」でいくので、詳細がいまいちわからず、そのまま映画が終わった感じ。キーファー・サザーランドがなぜそこまでお金に固執するのか、他の登場人物のバックボーンが小説の「はじめに」の4行くらいで終わっているから、物語がずっと大方のストーリーで、あまり入ってこず。
テンポを意識しすぎて物語が薄くなった印象でした。
迫力不足は否めない
元特殊部隊の男が、家族のため、お金を稼ぐために請け負った任務のためドイツはベルリンに向かう。任務遂行後、無事にアメリカに戻ろうとするが、使い捨てにされることがわかり、殺されそうになる。チームを組んだ仲間が次々と殺されてしまう中で、生き残り、元締めをやっつけるという話し。兵士が使い捨ての裏切りに仕組まれ、生還して、悪だくみをしたやつらを追い詰めていくという展開は、ランボーを想像した。
ただ、少しアクションが小さくまとまった感じがあるかな。銃撃戦はなんだかゲームみたいにチープだし。1対1の取っ組み合いの闘いも合わせ技があんまし無くて、迫力がなかった。
無事に家族のもとに帰れたのはよかったが、主人公だけがハッピーエンドというのもシンプルすぎないかと思った。クリス・パイン、イケメンという感じでアクションのエキスパートっていう感じではないのかなと。
【”使い捨て。偉大なるアメリカの為に、身命を賭して戦って来たのに・・。”元特殊部隊の男が傭兵になり、経験した哀しき事を描いた作品。戦争は、金が第一という人間も生み出してしまうモノなのである。】
ー 今作でも、描かれるがアメリカには多数の民間軍事会社がある。職種にもよるが、戦場で闘う者の多くは元軍人である。今作のジェームス(クリス・パイン)のように・・。ー
■ジェームスは特殊部隊要員として、重要な任務をイラン、アフガニスタンでこなしてきたが、ある日、組織刷新の名目と膝の怪我の痛み止めとして使っていた、薬物検出により除隊となってしまう。しかも、退職金なし・・。
◆感想
・傷心のジェームスが所属したのは、ラスティ(キーファー・サザーランド)率いる民間軍事組織だった。そこには、戦友のマイクもいた。
ー アメリカ軍の処遇の酷さに驚くとともに、アメリカの民間軍事組織の多さにも驚く。-
・ラスティから指示された、生物兵器の秘密を握るために、ジェームスとマイクたちはベルリンへ飛ぶ。そして、研究者を捉え、”始末しろ”と言う指示の下、その研究者を殺してしまう。更にバックアップデータも、研究者の妻を脅して手に入れるが。
ー 既視感溢れるシーンが連続するが、アクションは見応えがあり、観賞続行。-
・だが、ジェームスとマイクが逃げる際に、何者かに襲われ、警察にも情報をリークされ、離れ離れで逃げるジェームスとマイク。
ー この辺りは、描き方やストーリー進行は粗いが、緊迫感は十分なので、観賞続行。-
・何とか、アメリカに戻ったジェームス。だが、そこで目にしたのは、家族と幸せそうに過ごすマイクの姿だった。
ー この辺りも、マタマタ描き方が粗いが、マイクが足が悪い子供の為に、大金を受け取るためにやったことなのだろう、そして真の裏で糸を引いていたのはラスティだろうことが分かる。
傭兵になると、危険な仕事をすれば大金が手に入る事は衆知の事実。ラスティは、その味を知ってしまったのである。-
<ラストは切ない。共にラスティを襲ったジェームスとマイク。ラスティは仕留めたが、マイクは死ぬ。そして、一人生き残ったジェームスは愛する妻と息子の姿を遠くから見つめるが、ジェームスは息子の名を呼び、エンドロール。
戦争は、傭兵という名の金に眼がくらんだ人間も生み出してしまうモノなのだなあ、と思った作品である。
素晴らしかった
渋いアクションが見られて最高。敵がいちいちモブではなく人間であることを感じさせる。「守るつもりが殺すことになってすまない」と言ってこと切れる人や、ターゲットの研究者も家族がいる家庭人でしかも人類を助ける研究までしている。
避難所のおじさんもそれまでの人生の厚みを感じさせる。その割に死に方があっさりしすぎで、もうちょっと見せ場があってもよかったのではないだろうか。
しいて欠点を考えると登場人物のキャラが薄くて、もうちょっと愉快な人物であったり魅力を感じたい気持ちもあるのだけど、これはこれでとてもいい。いきなり入社したてで裏切られるのも展開が早すぎる感じがする。もうちょっと信用してから裏切られた方が面白いのではないだろうか。成功するミッションも見たかった。
良い人なんだけど。。
題名は民間軍事請負会社。
第二次世界大戦以降もずっと戦争している国は、結果として多くの退役軍人を抱えている。その行先の闇に迫るかと期待したが、スケール小さい横領の企みに主人公が巻き込まれる顛末にちょっと嘆息。
主人公クリス・パインのサバイバルの技には感嘆の流石の元米軍特殊部隊。
スカッとするアクション映画が観たいこの頃です。
テンプレ展開につきワクワク感なし。
アクション好きなワタシは、この手の映画を外すと末代まで祟るぜ·····
コロナにかかったせいで見逃すのは嫌だったのだけと、何とか治癒して間に合った。
レイトショーになる前に見られてよかったが·····
知らない間に老けてしまったクリスパイン。スタートレックはキラキラしてたよな。
また、スタートレックの続きが見たいよ。
さて、アメリカの軍隊では、活躍した兵士をヒーローと称えるくせに、ステロイドを使ったからってあっさりクビにするのかねえ。しかも、年金や恩賞もないのかな。軍隊経験者でなくてもこの仕打ちは凹むなあ。裏切られたと感じるのは当然だ。
まあ、その後の就職先も内容を選ばなければ引く手あまたみたいだけど。
結局、再就職は出来たが政府と民間の間といういかにもやばそうな組織。戦友の紹介で勤められたけど内容がよく分からないで闇雲に参加している。でも、そこは優秀な兵士ならではの適応力を見せるが·····
実際の戦闘からあとはボーンシリーズみたいな、怪我をしたり裏切られたりしながら何とか凌ぐ展開。
でもでもでもね。アクションに次ぐアクションなんだけど、イマイチ乗り切れない。
理由は2つ
1⃣なんか暗い·····リアルに振りすぎなのか、苦悩が前面に出すぎかな。
2️⃣でかい話なのかもしれないけど、全体に小さい世界に感じる。陰謀もそんな感じなの?
最後に息子に声をかけて、息子が振り向くが、そこでエンドタイトル。なんなの?
なーんか消化不良。1970年代の煮染めたような古くさーい映画みたいだったよ。
アクション映画として
クリスパインも、年齢を重ねたね。
負傷して退役した軍人だからね。
家族のために、元上司の民間の軍にはいる。
早速、任務でドイツへ
細菌兵器を作っている研究者とそのデータを
奪う仕事。アクションは、なかなかよかった。
まあ
いろいろあるけど
手頃な作品でした。
なんだかなぁ
主演がクリスパインという事でもう少し期待した…。低予算映画でもいいんだ!観て何かしら残れば!しかし何も残らない。。某ネット配信映画を見ている感じがした。(いや、それ以下かも⁉︎)
普通の人(警察)や善人を殺めておいて、自分の家族だけがハッピーエンド的になるのは、おかしいと思う。
その界隈、そんなに甘くないって。多分だけど。
400万ドルの死亡補償金でプール付きの家に引っ越し。でもでもでも。え。へ?まさかでしょ。そこで声を掛けてしまうんだw
民間軍事会社、しかも闇営業に近い。それって、ボスを倒せば逃げ切れるもんなの?組織を引き継いだ後任者も、面倒くさいから放置するんかねぇ。
などとなどと。
最後の最後が納得いかなかったw
不満を抱えながら退役/除隊した軍人を集めた民間軍事組織。ちょっと、やる事が大胆過ぎる気がせんでもないけど、割とリアルに見えるクールな演出。
物語は、派手な銃撃戦やアクション中心、ってんじゃ無く、軍人達の悲惨と苦悩を骨格に、主人公ジェームスの薄い人間ドラマで肉付けされるています。が。人間ドラマ部分が、少し薄めの印象なのが惜しい印象を拭い去れず。
結局のところ、中途半端ですかねぇ。このジャンル、久しぶりだったので、もっとドキドキしたかったです。
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