地下室のヘンな穴のレビュー・感想・評価
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穴好きな人には、まずお試しあれ(^^ゞ
よくまぁこんな内容で、「トップガン」に次ぐフランス映画No.1の大ヒットになったものだと感心しました。
新居の地下には12時間進んで3日若返る奇妙な穴があるという、パワーを持った穴によって人生が一変していく夫婦の世にも奇妙な物語を描いた本作。 監督は“フランスのスパイク・ジョーンズ”の異名をとるカンタン・デュピュー。意思を持つ殺人タイヤの『ラバー』、鹿革ジャケットに取りつかれた男の狂気『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』などの異色作、怪作で知られる仏映画界でオンリーワンの鬼才です。最新作には同国の名だたる人気俳優が集結。中でも、主人公の上司を演じたブノワ・マジメルの怪演は見逃せません。かつて希代の美青年として一世を風靡したスター俳優が持ち前のイケメンぶりをかなぐり捨て男の滑稽さと悲哀を体現しています。
誰もがポカンとしてしまうほど、浮世離れした突飛な設定で驚きと笑いを呼び起こしながら、 人生や人間の普遍的な本質を巧みにあぶり出す独創性に満ち溢れた映像世界。そんなぶっ飛びすぎた設定に、皆さんはついていくことができるでしょうか。
物語は緑豊かな郊外に建つモダニズム風一軒家の下見に訪れた中年夫婦のアラン(アラン・シャバ)とマリー(レア・ドリュッケール)。購入すべきか迷う夫婦に怪しげな不動産業者がとっておきのセールスポイントを伝えるのです。地下室にぽっかり空いた“穴”に入ると「12時間進んで、3日若返る」というのです。夫婦は半信半疑でその新居に引っ越します。やがてこの穴はふたりの生活を一変させていくのでした。穴に入り浸って若返り、夢だったモデルになることを目指すマリー。穴に入っている間の一定時間は、出てこれないため夫のアランともすれ違うことに。
アランは自分をそっちのけで穴にはまるマリーに不満をいだきつつも、次第に情緒が不安定になっていく妻の健康が気になっていきます。そして穴の特殊な効果の乱用に疑問を持つようになっていくでした。
はたして、この不思議な穴がもたらすのは幸せか、それとも破滅か。人生が激変してしまった夫婦がたどる後戻り不可能な運命とは…。
まずこの作品の大きな問題は、摩訶不思議な穴という主題のネタを喰ってしまう余計なネタが、脈絡もなく投入されていることです。
具体的にいうと、転居祝いに招いたアランの勤務先の保険会社の社長ジェラール(ブノワ・マジメル)が酔った勢いで、秘密を告白。最近ペニスを日本製の電子ペニスに変えたというのです。電子ペニスはその後トラブルを起こし、ジェラールが日本で電子ペニスの修理のための手術を受けるところまで描きこんだものだから、本編中盤ですっかり本題の穴の話が霞んでしまったのです。
それにしても穴の顛末は強烈。そんなのアリか‼アリ得ないという強引なオチのつけ方で終わってしまいました。
穴好きな人には、まずお試しあれ(^^ゞ
シュールな笑いとシニカルな悲哀
地下室の穴を潜ると12時間進み(その間、世界からは消える?)、その代わり3日ぶん若返る。
『今』を犠牲にして『未来』を得る。その差異たったの2日半。
絶妙にビミョーな設定だと思う。
早々に興味を失うアランに対し、若さへの妄執から穴を潜り続けるマリー。
熟年夫婦らしく情熱的ではないものの、妻との夕食のために顧客の要望を断るなど、アランの静かな愛情とのギャップが哀しい。
また、別の方法で若さを保とうとするジェラールの話はコミカルに語られる。
浮気症のため、同情の余地がないところも主役夫婦との違いだろう。
彼の“モノ”を直すために穴を使わせる流れかと思いきや、そうはならず。。
終盤がダイジェストになってしまったため、完全に若返ったマリーに対するアランの想いなど、こちらで補完するしかない部分が多い点は賛否が分かれそう。
思考実験としてはおもしろいのだが、サンプルが一人だけというのが物足りなかったかな。
ストレートに笑っていいのか悩む
日本のハイテク技術を駆使した医療機器が素っ頓狂。穴の正体も不明だが、フランス的な『女の性(サガ)』の描写に、まあ、フランスの観客は許容して大笑いしたのだろうな。
ロバート・デ・ニーロのそっくりさん冴えなかったなぁ
フランス映画ってシュールなの多いけど、今日のはかなりチープでした😂
ロバート・デ・ニーロのそっくりさんも冴えなかったなぁ🙈
渇望(色々と)
どんなワンアイデア映画なのかな?と思って鑑賞しましたが、予想の斜め上をいく展開に爆笑しました。物好きな人に刺さる映画だなと思いました(自分でした)。
夫婦が購入した住宅の地下には穴があって、そこに入ると半日時間は進むが、3日若返るというシステムで、奥さんはめちゃめちゃ魅了されて入りまくって中毒になるというのが前半で、無茶苦茶若返っていく展開なのかなと思いましたが、まさかの旦那さんの勤め先の社長さんが電子ペニスに変えたというところから話の方向性がヘンになっていきました。
自分でコントロールできる、ボタン一つで勃起できる、これで衰えも感じない、穴の方と話が合流しますが、奥さんはこの話を話半分で聞き、社長さんはあいつは感動してない、ただ旦那は感心していた、とお前は何を言ってるんだ状態になっていました。
奥さんは面白いくらい穴に入りまくって、ちょびっとずつ若返っていきますが、推定50代から20歳まで若返ろうとすると、何万往復しなきゃならんのや?と思いましたが、そこはすっ飛ばしてめっちゃ若くなってモデルになるという夢に一歩踏み出しました。それと同時進行で社長さんの電子ペニスがぶっ壊れて日本に直しに行く展開になりました。いや日本の名前ここで出さないでくれ笑
奥さんはモデルになれず悲観に暮れ、旦那さんはその奥さんに苦悩し、社長さんは日本語が通じず、手術の依頼とかどうやったんだと思いましたが、電子ペニスがうまいこと直らずこっちも悲観に暮れていました。どんな手術なのか?と気になりましたし、言語が全く行き来していないのも面白かったです。
終盤は怒涛のダイジェストで、奥さんは更に若返りを求めるも精神を病み、同時進行で旦那さんも疲労し、社長さんは車が炎上して、また新たな車を購入して、新たな女性と結婚し、浮気がバレて、車が破壊されて、また新たに車を購入して、その運転中に電子ペニスが故障し火が噴き出てそのまま事故って死ぬという謎オチになっていました。いい具合に笑わせてもらいました。
傷口から蟻が出てくるという苦手な人には地獄な展開ですが、見た目だけ若くなって体は腐り始めたという急に怖い事をし出すのもこの映画の魅力だと思いました。
老いって怖いよね〜というテーマを軸にしつつ、監督のやりたい事を短い時間に詰めた奇作でした。ぜひ監督の次回作も追っていきたいと思います。
鑑賞日 9/4
鑑賞時間 10:35〜11:55
座席 I-13
ヘン、と思いきやちゃんとしてるw
新居の地下室にあるのは、「入ると12時間進むが体は3日若返る」というへんな穴。この設定が微妙すぎて面白くてwすごい穴だけど、数回入ってもぜんぜん効果がわからないwww逆に入ったら?もない。
アメリカ映画だったらもっと派手な盛り上がりを作るんだろうけど、それもなくシニカルで淡々としてるのが仏作品らしくてめっちゃ好き。意外としっかりしたラストも良い。
猫や犬は「自然の摂理」の象徴なのかな?それとも、妙に人間臭く穴を使うのを止めようとする猫は元住人、ラストで夫に寄り添う犬は奥さんの成れの果てだったりして??とも思ったり。それはないか。
いずれにせよ、短い時間にサクッとまとめて、でもちゃんと物語として結末まで描かれててすごい。
美と若さと穴に囚われすぎて最後かなり錯乱してた妻、そのベッドの枕元には夫の写真だけが貼ってあって、やっぱりいちばん欲しかったのは「夫の愛」だったのかなって思うと切なかった。旦那さんに「インポ」とか暴言言ってたのも、セックスレスだったことを暗喩させるしね。
もっと笑えるかと思った
最後の省略の仕方、あれは何だ⁉︎
へんてこりんな映画だな。
予想では家の秘密を社長夫妻に言ってめちゃくちゃになるとか、夫婦で穴にはまってめちゃくちゃになるのを想像してたけど、ちょっと違った。
アンダルシアの犬
を思い出しました
手のアリちゃんはオマージュなんでしょうか
あっちの方が、まったくヘンテコリン、不条理。悪夢をひたすら見せられている感じで
ぜんぜんひとには薦められない
こっちの作品は面白いです
謎解きや科学的な説明はないので不条理さは変わりませんが一応、商業映画
いろいろ考えたいひとも、日常から離れてボーっとしたいひとも
いいと思います
下ネタが
ダメな方にはオススメしません
本作を薦めてくれた女性は大笑いしてましけど
ホラー的結末も淡々と。笑えてしまうフレンチコメディ。
2組のフランス人中年カップルの話。一組の夫婦は新居を購入したところ、そこには不思議な地下室があり、1回入ると3日分若返る。妻はここに入り浸る。何回も何回も繰り返すことで念願の若返りを果たす。そしてその美貌でモデルになる。一方のカップル(こちらは夫婦ではない)は男が手術で電子ペニス(スマホで操作)を得る。このお陰なのかモテモテで女を取っ替え引っ替え。当然いいことばかりではない。電子ペニスは故障がちで、手術(修理?)のために日本へ行ったり、しまいには車の運転中に突然発火する。若返った女の方は常に精神が不安定状態なのだが、とうとう体調不良で入院する。結局若返ったのは外見だけ。身体の傷口からなんとたくさんの蟻が這い出してくる。コレ普通に考えればホラーなんだけど、淡々とこの状況は描写される。笑えるくらいの雰囲気かも。最悪の状況(実はあんまり悲惨に描かれてない)に行き着くまでにも当然いろいろある(悲惨なのもある)わけだが、2組のカップルや友人関係にある2人の中年男のやりとりに笑えてしまう(にやり)シーンがたくさん。なんともフランス的?とても面白かったです。
「穴と棒」の深くてヘンなお話でした。
※翌日の追記 これって結構文学的だよな。朝起きたら虫になってる小説とか、身体の中に花が咲いちゃう小説とか…なかなか面白い映画だと思うよ。
欲望だけ追い続けちゃだめ、と。
邦題が絶妙。なんか見たくさせる題名。確かに変な穴、のブラックユーモアな話なんだけど展開がちょっと中途半端かなー。終盤までの流れに対して結末へのなだれ込みの描写があまりに淡白な感じがする。半日進んで3日戻るって話はなかなか面白いけれど…。
だから何感が強い
2022年劇場鑑賞201本目。
不動産屋が中古の家のセールスポイントとしてあげたのが下に降りると半日後の世界にワープして、肉体が三日若返るという穴。どうして三日という単位が分かるかって説明ありましたっけ?一瞬ウトッとした時に説明あったのかな?誰かコメントで教えてもらえると嬉しいです。
まぁこの際原理とかはいいとして、これを利用する妻と今の時間を大切にする夫という感じです。これが割と序盤で描かれるのですが、ここから展開がないのですね。そう言ってしまえばもうこれ映画のあらすじの半分言っちゃってる気もしますが・・・。
後地下室のヘンな穴とは全く関係ない所で勝手に社長のヘンな棒のストーリーも進んでいきますが、それもう感覚とかないならつけてる意味なくない?
最後台詞なしでダイジェストが流れるのであらそうですか、という感想しか残りませんでした。
なんなんだこれは
上映時間も短いので
とりあえず見てみるかと鑑賞
ヘンな映画と聞いていても
やっぱり見てみたらヘンだった笑
しかも凹より凸の話のが多いような😅
女性は見た目の若さを
男性は下半身の若さを取り戻すべく
躍起になって穴に入るのかなと思ったけど
そんな感じでもなくて
他に若い女の子2人組が見に来てたんですけど
彼女らこの後どんな会話すんのかなとか
そんなんが気になってしまいました笑
モヤモヤ
129本目。
うん?えっ?と考えてしまう。
考えるのを止めようと思っても、頭の中が抵抗するから、深くは止めとこうと思うけど、逆に登ると?、そっちが気になるし、当然そういう展開になってもと思うんだけど。
でもそれより、アレの話の方が面白く、電子のあれになって快感は得られるのとか、余計な事を考えてしまう。
そっちの方に目を向けさせ、深く考えさせない為の手段だったのか?
これは意外と深いんじゃない
真面目に算数したり、若返りの原理を探しても意味のない作品だろうことは冒頭部分で理解できた。
変なストーリーと言えば変なのだが、一貫しているのは自然の法則に抗っても仕方ないよね、あるがままを受け止めようよ、使えるものは丁寧に扱い長く付き合おうよ、そうすれば心の平安を得られるよ。
そのようなメッセージを発しているのだなと思えたこと。
若さを求め病んでしまう妻とか、遺棄された車はレストアすれば価値が出ると話した社長が最新メカに走ってしまう不条理にはクスリと笑わされた。
日本のテクノロジーはまだ先端を行っていると捉えられているかの描写には気恥ずかしさを感じた部分もあったが、なかなかの良作ではなかろうか。
オススメしたい作品でした。
NASA× JAXA〇?
郊外に家を買った中年夫婦が、その家にある不思議なダクトに翻弄される話。
不動産屋に連れられて内見をしていると、地下にこの物件の目玉となるダクトがあり、下りて行くと何故か2階に、そして12時間経過しており更には肉体は3日若返っているとのこと。
主人公夫婦は中年と言ってもどうみても50歳前後、厳密には初老ですねw
20歳になってやる!とか言っていたけど1回につきたった3日、5~6年ほぼ失踪してやっとですよ。なんて思っていたら…。
穴に入る効果に対する結果としてどうなったかではなくて、取り憑かれたメンタルをみる作品だと思うので、そういう意味では社長のカメラ付きの方もある意味メインかも。
そっちの方が笑えたし、結末も判りやすかったしね。
最後は何年後か判らないけれど、結局そういうのがみえちゃったってことかな?ちょっとオチとしては中途半端で弱い様にも感じた。
個人的には2階から昇って行ったらどうなる?と真っ先に頭に浮かんだけれど、そこはどうでも良かったみたいw
自然の摂理には逆らえぬ。
最早中年の一組の夫婦が
郊外の一軒家を購入する。
それは初めて持つ、自分達の城。
月々のローンや二人住まいには広すぎる難点はあるものの、
その家が持つ一風変わった特色を気に入ってのコト。
それは、地下に在るマンホール宜しき穴から入ると、
何故か二階の居間に抜け出し、
一連の経緯で十二時間過ぎてしまうものの
(中に入った者にとっては一瞬)、
三日分若返るとの何とも奇妙な効果。
勿論、ここで当然の疑問が。
十二時間の経過は時計で測れるものの、
三日間の若返りはどうやって観測できるの?
結構、眉唾じゃね(笑)。
好奇心から試した夫の方は早々に飽きてしまうも、
最初こそ渋っていた妻は俄然張り切り出す。
歳を退行させるのは、彼女なりの目的があってのこと。
睡眠や家事を放り出し、時間さえあれば穴に入り浸る。
そしてその結果、確かに外見上は若返って見えるのだが、
プラシーボ効果もあるのでは。
それにしても、一歳分を若返るには、
まるまる二ヶ月の時間を無為に過ごしているわけで、
コスパの点からすると、良いと表現できるかは甚だ疑問。
74分の短尺は、脚本のテンポが頗る良い。
特に冒頭部の家の内見の始終と、引っ越して以降の様子を
パラで見せるのは、編集の妙。
また妻の方が繰り返し穴に入るシーンの積み重ねも同様。
外見が変わって行くのを期待し、
度毎に確認する様子は、女心だなぁと理解もしつつ、
若さへの強すぎる憧憬には肌に粟を生じさせもする。
しかし、若返りへの対価は、
十二時間を差し出すだけなのだろうか。
それ以外の支障はホントにないのか?
観る側が疑念を持ち始めた頃、幾つかの事件が起きる。
当然その頃には、妻の若さへの思いは
妄執とも表現すべきレベルにまで達しており。
生き物は須らく老いて行くもの、との
自然の摂理に反した行いへの、警鐘も感じさせつつ、
それを説教臭くなく表現できるのは、
さすがフランスらしいエスプリ。
シリアスな部分はそちらに任せ、
コミカルな部分は知人男性の「電動ペニス」のエピソードに収斂させ。
もっともこちらも、それで快感は得られるの?と頗る疑問に思う。
ましてや、バッテリーやコントローラーが無ければ
まるっきり木偶の棒(文字通り)だよね(笑)。
とは言え、後半部の科白を一切排し、
シーンの積み重ねだけで表現するシークエンスは
モンタージュの極致ではあるものの、不親切な造り。
そこまで急く理由は何も見当たらない。
何れにしろ、家宅の購入時には
十分に留意すべきとの、古来の習わしは尊重すべき。
本作であれば、前の住人は、何故に売り払うことを決めたのか。
買い手は聞かなかったけれど、質問しても、仲介者は正直に応えたろうか。
そして、常とは逆のルート
(居間から入りマンホールから出る)を辿った時には、
一体何が起こるのだろう。
ヘンテコな映画
地下の穴をくぐり抜けると、12時間進んで、3日若返る。地下の穴にくぐり続ける妻には、夫の立場からすると、なかなか会えなくなってしまう(妻は、最終的に19歳にまで若返ったようだが、一体、何回くぐったのの?!)。
妻といい、社長さんといい、若さに執着する気持ちと、その取り憑かれ方が、いやはや、なんとも、シュール。
ピコピコ鳴るBGMや、途中、無声映画みたいなところは、この映画の世界観に合ってて、面白かった。
とにかくヘンテコな映画。嫌いじゃないけれど。
穴じゃなくて棒の話しかしてないじゃん
大バッハの荘厳なサウンドを台無しにするどうしようもない作品。タイトルが『ヘンな穴』と銘打ってるくせして、語られるのはずっと棒の話だったりする。喩えが下品だと言われても、事実そういう話だからしょうがないじゃんとしか言いようがない。
美に取り憑かれた妻とそんな妻を遠巻きに見守ることしか出来ない夫と一部改造済みの上司とそのビッチ彼女の物語。
ある意味多くのフランス人が日本の医学工学界に対して、あらぬ希望を抱いてしまうような描写がございます。てか、なんだこれ。
多分ありのままな状態こそ一番の幸せだってことを言いたいのでしょうが、アクが強過ぎてそこまで入り込めませんでした。
正直途中で早回しになってからの方が面白かった。
珍品すぎて笑えるレベル…。2週間で消えそう…。
今年260本目(合計536本目/今月(2022年9月度)3本目)。
予告編はだいぶ前から映画館で流れていたし、「12時間進んで3日若返る」という、既存の小説でも意外にありそうなものを、このコロナ事情の中で80分ほどで仕上げた点はそれは高く評価できると思います。まぁ、リップサービスだとは思いますが「パラサイトより奇妙!」「ばかばかしい!」などの各界からのコメントも理解はできます。
ただ多くの方がこの映画をみて「んんん?」と思ったのは、映画の大半はこの「不思議な穴」をめぐるドタバタ劇「ではなく」、下ネタの話ばかり(ちなみに一般指定なので、行為そのものの描写はおろか何もでないものの字幕にはバンバンでる)という点に引いたのでは…というところです。今週は数が少ないし「一般指定だから家族で見に行こうか」となrと家族中凍り付くんじゃないか…と思います。カップルでいった場合も同様ですね。
もっともフランス映画は数が圧倒的に少なく、「どこまでの脱線が妥当で許されるのか」というのが数が少なく評価が難しいのは確かです。とはいっても、予告編などから「(例えば)主人公(2人いますが…)がどうやってこの穴の理論を解明するに挑む」とか、そういうストーリーを想定すると肩透かしを食らいます。
映画館には遅れて入ってくる人のほうが悪いですが、映画の大半は下ネタの話(と、本格的に手術するために「日本に」行こうか、といった話すら出る)なので、「入る場所間違えているんじゃないの??」とすら思われかねないくらいです。
一般指定で描写はきつくはない(単に下ネタを連発してくるだけ)ことはあるにせよ、逆に6~7割はそういった「くだらない話」ばかりで穴の話が出ないので、結局この穴が何なのかとかどうだのという話は中途半端に出るだけで終わってしまいます。
まぁ、確かに「ある意味」「パラサイトよりも奇妙」「ばかばかしい」のは確かですが、来週(9/9の週)は本数も多く、2週間かそこらで消えそうな予感です(そもそも大阪市でさえ、「察したのか」1日に3本しかやっていないというありさま)。ある意味「珍品映画」を見たい方にはおすすめです。
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(減点0.5) 趣旨はわかるし、日本の小説でいえば「ショート」や「ショートショート」の文化のように、「ちょっとしたルールを入れて、そのルールの中でだけで映画が進む準短編もの」(70分くらい)と解釈することもできますが、それにしても下ネタばかりで、よくPG12にもならなかったなぁ…という印象です。そして、多くの方はこの映画の予告編をみてこんな「ヘンテコな展開」は想定しないので…。
そういった事情もあり、先日の「デリシュ!」とも異なり単純なコメディ映画なので何をどう調べても無駄で「フランス映画ってこんなもの?」というようにしか見られない(ラスト、結局穴をどうしたいのかもよくわからず…。フランス映画って何らかの意味で余韻を残すのが好まれますが、映画の短さと「脱線ネタ」の多すぎで理解が困難)のは結構いたいです。
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