「珍品すぎて笑えるレベル…。2週間で消えそう…。」地下室のヘンな穴 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
珍品すぎて笑えるレベル…。2週間で消えそう…。
今年260本目(合計536本目/今月(2022年9月度)3本目)。
予告編はだいぶ前から映画館で流れていたし、「12時間進んで3日若返る」という、既存の小説でも意外にありそうなものを、このコロナ事情の中で80分ほどで仕上げた点はそれは高く評価できると思います。まぁ、リップサービスだとは思いますが「パラサイトより奇妙!」「ばかばかしい!」などの各界からのコメントも理解はできます。
ただ多くの方がこの映画をみて「んんん?」と思ったのは、映画の大半はこの「不思議な穴」をめぐるドタバタ劇「ではなく」、下ネタの話ばかり(ちなみに一般指定なので、行為そのものの描写はおろか何もでないものの字幕にはバンバンでる)という点に引いたのでは…というところです。今週は数が少ないし「一般指定だから家族で見に行こうか」となrと家族中凍り付くんじゃないか…と思います。カップルでいった場合も同様ですね。
もっともフランス映画は数が圧倒的に少なく、「どこまでの脱線が妥当で許されるのか」というのが数が少なく評価が難しいのは確かです。とはいっても、予告編などから「(例えば)主人公(2人いますが…)がどうやってこの穴の理論を解明するに挑む」とか、そういうストーリーを想定すると肩透かしを食らいます。
映画館には遅れて入ってくる人のほうが悪いですが、映画の大半は下ネタの話(と、本格的に手術するために「日本に」行こうか、といった話すら出る)なので、「入る場所間違えているんじゃないの??」とすら思われかねないくらいです。
一般指定で描写はきつくはない(単に下ネタを連発してくるだけ)ことはあるにせよ、逆に6~7割はそういった「くだらない話」ばかりで穴の話が出ないので、結局この穴が何なのかとかどうだのという話は中途半端に出るだけで終わってしまいます。
まぁ、確かに「ある意味」「パラサイトよりも奇妙」「ばかばかしい」のは確かですが、来週(9/9の週)は本数も多く、2週間かそこらで消えそうな予感です(そもそも大阪市でさえ、「察したのか」1日に3本しかやっていないというありさま)。ある意味「珍品映画」を見たい方にはおすすめです。
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(減点0.5) 趣旨はわかるし、日本の小説でいえば「ショート」や「ショートショート」の文化のように、「ちょっとしたルールを入れて、そのルールの中でだけで映画が進む準短編もの」(70分くらい)と解釈することもできますが、それにしても下ネタばかりで、よくPG12にもならなかったなぁ…という印象です。そして、多くの方はこの映画の予告編をみてこんな「ヘンテコな展開」は想定しないので…。
そういった事情もあり、先日の「デリシュ!」とも異なり単純なコメディ映画なので何をどう調べても無駄で「フランス映画ってこんなもの?」というようにしか見られない(ラスト、結局穴をどうしたいのかもよくわからず…。フランス映画って何らかの意味で余韻を残すのが好まれますが、映画の短さと「脱線ネタ」の多すぎで理解が困難)のは結構いたいです。
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