MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

劇場公開日:

MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

解説

長編デビュー作「14歳の栞」で注目を集めた竹林亮が監督を務め、タイムループに陥った小さなオフィスの社員たちが脱出を目指して奮闘する姿を描いたコメディ。

小さな広告代理店に勤める吉川朱海は、憧れの人がいる大手広告代理店への転職を目指しながらも、仕事に追われる多忙な日々を過ごしていた。ある月曜日の朝。彼女は後輩2人組から、自分たちが同じ1週間を何度も繰り返していることを知らされる。他の社員たちも次々とタイムループに気づいていくが、脱出の鍵を握る永久部長だけが、いつまで経っても気づいてくれない。どうにか部長に気づかせてタイムループから抜け出すべく悪戦苦闘する社員たちだったが……。

主人公・吉川を「コントラ KONTORA」の円井わん、永久部長をマキタスポーツが演じる。

2022年製作/82分/G/日本
配給:パルコ
劇場公開日:2022年10月14日

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映画レビュー

3.5毎日同じことの繰り返し

2024年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

タイムループというネタに新規性はないが、社畜な環境のオフィスの一室でそれを展開するというアイディアには新規性がある。時間を繰り返している時の気持ちと、来る日も来る日も同じような仕事の繰り返しでうんざりする気持ちは似ているのかもしれない。
同僚にタイムループを気づかせるために、あの手この手を駆使していく過程がこの映画の面白さになっているのだが、その手法がきわめて日本の会社的なのがいい。日本企業的なコミュニケーションのあり方を学ぶ教材としても良く出来ている気がする。
タイムループを抜ける鍵は上司の果たせなかった夢。その夢を社員一丸となってかなえようとするのだが、その過程で主人公が仕事をすることの意味や自分の人生について振り返っていく構成がしっかりしていて、等身大の人間の物語としても秀逸。
仕事の悩みを描く作品は多々あれど、こういう形式で描かれるとまた新鮮な感覚がある。
ほとんど、オフィスの一室で展開するため、予算も結構抑えめで作れているのではないか。アイディアの勝利だ。

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杉本穂高

4.0「繰り返し作業の多い職場」×タイムループ、意外になかった掛け合わせが奏功

2022年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

劇中の台詞でもタイトルが紹介されるように、「恋はデジャブ」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、あるいは「ハッピー・デス・デイ」「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」「アバウト・タイム 愛おしい時間について」など、タイムループを扱った映画は多々あれど、もともと繰り返し作業の多いオフィスを舞台に、会社員たちがタイムループの状況に陥るというアイデアは、ありそうでなかったように思う(少なくともメジャーな作品では。マイナー作でもご存じの方がいたら教えてほしい)。

大手からの下請け仕事が多そうな小さい広告代理店の制作部というチョイスも、繰り返しになりがちな事務仕事と、クリエイティブな作業が混在する職場という点で秀逸だ。マキタスポーツが演じる永久部長の現実(=中間管理職)と諦めていた夢(漫画家としてデビューすること)に分かりやすくリンクしているし、現実にも、本当に好きなことを趣味にとどめたり、なりたかった職業をあきらめたりして、仕事は生活費を稼ぐためと割り切って日々生きている人は多いはず。主人公の吉川朱海(円井わん)が、元請けの大手代理店からの駄目出しにより何度もやり直しを強いられる理不尽さ、週末まで泊まり込みを余儀なくされるブラックな労働環境も、ループから抜けられない悲哀に拍車をかけている。

9割方がオフィス一部屋で進行するほぼワンシチュエーションで、低予算は明らかだが、竹林亮監督と夏生さえりによる共同脚本がよく練られていて、チープさは感じられないし、最後まで飽きずに楽しく鑑賞できる。キャストはやや地味目かもしれないが、なかなかの掘り出し物、おすすめです。

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高森 郁哉

4.0タイムループものが増えマンネリ感が出てきたものの、本作では「その上を行く面白さ」がある。

2022年10月14日
PCから投稿

本作は、「カメラを止めるな!」のように、「アイデア勝負の低予算映画」です。
しかも、タイムループものは国内外で増えてきて、ややマンネリ感もある中での挑戦です。
本作では、タイムループものの名作「ハッピー・デス・デイ」などを登場人物が知っているという自然な設定であるため、「さらに上を目指そうとする試み」につながっています。
アイデア勝負である「広告代理店のクリエイターたち」が舞台となっているため、通常のやり取りも面白く、想像の上を行く物語を構築していました。
永久部長役のマキタスポーツ以外は知らない俳優陣でしたが(あ、エンドロールで「しゅまはるみ」が出ていたことに気付きました)、内容勝負の作品なので気になりませんでした。
配給が「パルコ」というのも、良い意味で「パルコ」ならではのエッジの効いた独自性を感じました。
とにかく見てみないことには本作の面白さは分からないと思うので、気になったら見てみてください。「新しさ」を感じることができ後悔はしない「タイムループ型のコメディ映画」だと思います。

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細野真宏

4.0感想メモ

2024年5月16日
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ヒラめ
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