ミセス・ハリス、パリへ行くのレビュー・感想・評価
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幸運を呼ぶ
予告を観た時から楽しみにしていた作品。
ハリスさん、家政婦という設定だけど、いやいや、そのままでも可愛らしいし、品の良さが滲み出てる。
旦那さんのことは残念だったけれど、その辺はあまり深刻にならず、常に明るいハリスさんには元気をもらえる。
家計簿が微笑ましい。
周りの人達にも助けられ、ラッキーガール的なところも多いが、それも人徳なのかな〜
ドレス作りをもっと見られるかと期待してたので、少し残念。
やさしい愛と明るい爽快さに満たされる116分。ハッピーは、自分の考え方次第よとミセス・ハリスが教えてくれる。
レスリー・マンビル
演じるミセス・ハリスのチャーミングさに終始やられた〜!
やさしさ、機転のきき方、素直さ、前向きさ、愛情の深さ、公平さ、誠実さ、正直さ…
公爵が、彼女を褒めたことば通り、
これこそ〝美しい人〟だった。
こんなふうな歳の重ね方ができたら人生も楽しくならないわけがなさそうな。
そしてキャストは皆、愛すべき個性派揃いだ。
ナターシャ役のアルバ・バチスタの憂いある表情はヘプバーンを彷彿とさせる惹きつけ力。
華やかな世界で働いているが、惑わされずに自分をしっかり持つ彼女の性格もまた、ミセス・ハリスのような人と親しくなれる運命につながるのだろう。
ヨーロッパの街並み、時間や場所、気温などの様子までがよくわかる情緒豊かな風景描写。繊細な見せ方は、手が届くあたりに自分が立っているかのよう。
夜の橋に佇むミセス・ハリスの心情の細かな表現など、すばらしい。
そんなすぐそこに居るミセス・ハリスに起きる山あり谷ありのいろいろ。
彼女と同時に、どきどき・わくわく・めそめそ・また、うきうきしながら観ていてわかったことがある。
彼女は、何があっても気分を前向きにシフトしなおす。
自分のこころを自分で整えてあげるのだ。
持ち越さないのだ。
それは自分のためであり、まわりのためでもあった。
はぁ〜素敵だな。
歳も関係なく、今、友だちになりたい人ベストワン、ミセス・ハリス。
大好きな映画がまた増えた。
ぜひぜひまたスクリーンで観たい。
ときめく時間
オートクチュールDiorにときめく
ハリスの顔がとても可愛い
憧れの洋服を買って着てみたい…
とパリに行って夢を叶える
パリの貴族お金持ち達の服オートクチュール
(その人に合わせた一品もの)
優雅さとエレガントな装いが女性を
…輝かせる
ハリスの人柄の良さと
チャーミングな振るまいが素敵
男性人も紳士で皆イケメンで気分がいい
幾つになっても夢やときめきを~
…優雅な気分を味わいました
おススメっす。
国際フォーラムでの浜田省吾のコンサートの前に一本ということで、暗くなさそうで評判のいい映画を探してイシキしてなかった本作を鑑賞。宣伝も地味な感じだったが日本橋はまずまずの入り。そして評判通りの良く練られた筋に何度も感動した。地味な、ミニシアター系の邦題だなあと思ったが実は原題通り。内容はゴリゴリのエンタメなので、ここは配給会社の人に何かひねって欲しいところ。
開幕前にディオールの広告、あれ?と思ったらディオールの宣伝とも取れる内容。ハウスオブグッチはグッチの印象悪くなったかもだけどこちらは好感度あがりそう。メゾンドディオール。
一点、人種差別的なところが史実に沿っているのか気になった。舞台は1957年のロンドン。親友は黒人だが英国にはひどい差別はなかったのか?またパリでもモデルに東洋人いたけどいたのか?などすこーし考えた。
アルバ・バチスタが可愛かった
1957年、第2次世界大戦後のロンドンにて、戦争から帰らぬ夫を待ってた家政婦のミセス・ハリスは、勤務先の家でディオールのドレスに出会った。その美しさに魅せられた彼女は、フランスのパリへドレスを買いに行こうと決意し、購入資金を集めてパリのディオール本店を訪れた。そこで、女支配人に追い返されそうになったが、ハリスの夢を追う行動により、会計士アンドレ、モデルのナターシャ、シャサーニュ公爵など、ハリスに出会った人々に影響を与え、ついにディオールのドレスを購入することが出来た・・・しかし・・・てな話。
当時の500ポンドがどのくらいの価値が有るのか、観賞後に調べてみると、1ポンド1008円の固定金利だったから、約50万円くらいか。
当時の50万円は・・・日本で大卒初任給が5600円位らしいから、今20万円ちょいだとして、40倍の価値・・・2千万円?
半分としても1千万円・・・凄い!
ま、日本でも着物1着が数百万円というのも有るし、そんなに驚く事もないのかも。
それを踏まえて、ミセス・パリスがドッグレースで100ポンド損したり、ロンドンからパリへの旅費が60ポンドだったり、する中で、430ポンドのディオールのドレスを購入するのだが、車より高いドレスをやっとの思いで購入したのに、貸したら焼かれてしまうとは、トホホだっただろう。
でもその後のラッキーもさすが人徳という展開。
出来過ぎの気もしたが、みんなのためを思っての行動がラッキーを呼んでくるという事なんだろう。
最後は公爵夫人になるのかと思ったが、さすがそこまでのラッキーは無かったのも良かったかも。
それと、劇中でのドレスもモデルも綺麗で、見応えあった。
特に、ナターシャ役のアルバ・バチスタがとても美しく知的でそして可愛かった。
イザベル・ユペールが主役なら
最終的に得たドレスが最初に見染めたドレスほど美しくなくそれを着たミセス・ハリスが仕事着のときほどチャーミングでもなかったのが決定的にダメだった。
周囲を幸せにしてこそ年配女性のあるべき姿、ごほうびのドレスはお下がりでいいよね、そういう話になっちゃった。オートクチュールの魅力の描き方も中途半端。
これ、イザベル・ユペールがミセス・ハリスを演じたらよかったのでは?掃除婦のやつれ具合とドレスアップした神々しさのギャップに感動できたと思う。
【貧しくとも夢を持ち続ながらキチンと働く事、そして夢を叶えるために勇気を持って行動する事の大切さを描いた作品。主人公を助ける心優しき人々の姿も印象的な、多幸感溢れるハートウォーミングムービーである。】
■1950年代、ミセス・ハリス(レスリー・マンヴィル)は、英国ロンドンに住む、心優しき働き者の家政婦。夫の戦死の報を受け、傷心の日々を送る中、働き先で見つけたクリスチャン・ディオールのオートクチュールのドレスに心奪われ、苦労して貯めた現金を手に、パリへ旅立つ。
◆感想
・ミセス・ハリスの人柄だろうが、彼女の周りには善人しかいない。ドッグレースで大負けした時も、店主の粋な計らいで、お金が戻って来るし、パリに渡ってからも、あっと言う間に浮浪者たちと仲良くなり、果ては、クリスチャン・ディオールで働く人たちの心も掴んでいく過程が、テンポよく描かれている。
・今作の魅力の一つは、クリスチャン・ディオールのオートクチュールのドレスの数々が観れる事である。
「オートクチュール」や「ファントム・スレッド」を思い出す、ディオール本社での、ファッションショーや、お針子たちが働く部屋の内装も、魅力的である。
・威圧的な、ディオール本社の支配人(イザペル・ユペール:威圧的な人を演じさせたら、No1)も、徐々に、ミセス・ハリスの魅力に惹かれて彼女の願ったオートクチュールのドレス製作を引き受けるし、モデルのナターシャは彼女に好意的だし、彼女に惹かれている会計士アンドレも、彼女に対しオートクチュールのドレスが出来るまで、部屋を提供してあげる。
・更に、バラを贈る事が好きな、粋なシャカーニュ伯爵とミセス・ハリスが巴里の各所をデートしたり、ナイトクラブへ行ったり・・。
ー ミセス・ハリスが、少し色っぽくなっていくのも良い。シャカーニュ伯爵との恋に落ちるのかと思ったが・・。-
・クリスチャン・ディオールが経営危機になった時に、首を言い渡された従業員たちを引き連れて、ディオールの元に乗り込むシーンも良い。そして、アンドレの咄嗟の提案により、馘首を免れたディオールの店員たち。
ー クリスチャン・ディオールの店員たちが、この時の恩を忘れてはいなかった事が、後半に分かる構成も良い。-
■念願の、クリスチャン・ディオールのオートクチュールのドレスを手に入れ、イギリスに戻ったミセス・ハリス。人の好い彼女は、女優志望のちょっとダラシナイ女性に、ドレスを貸すが不注意に酔ってドレスが燃えてしまう。
涙ながらに、夢にまで見たドレスを川に捨てるミセス・ハリス。
だが、クリスチャン・ディオールの店員たちは、その事実を新聞で知り、ミセス・ハリスに新しいドレスを、恩返しの意味も込めて贈るのである。勿論、シャカーニュ伯爵の花束と共に・・。
そして、彼女はそのドレスを着て、パーティでずっと自分を支えてくれて来た男性、アーチーと楽しそうに踊るのである。
<今作が良いのは、ミセス・ハリスがキチンと働いたお金で、高いクリスチャン・ディオールのオートクチュールのドレスを買いに、パリまで出かける彼女の行動力と勇気である。
パリに行って、ドンドン綺麗になって行くミセス・ハリスと、彼女から影響を受けて、人生の一歩を踏みだす人々の姿が、心に響くのである。
今作は、夫を戦禍で亡くした女性が、夢を持ち人々の善意に支えられ、夢を叶える、多幸感溢れるハートウォーミングムービーなのである。
粋な映画とは、今作のような作品を指すのだろうなあと思ったよ。
佳き、映画でありました。>
実存証明にも骨が折れるでござる
82-62ってw
cmなんですね。大戦後のフランスなのに。と、どーでも良いとこで引っかかるw
他国籍合作に名作無しと言う、個人的なジンクスに反して、コレは素晴らしかったです。力み無しの心が暖まる小さな物語り。裏テーマに革命があったり、サルトルの実存主義があったりします。ミセス・ハリスの行動原理は実現主義に沿っており、まさに積極的に自らの身を《状況》に投じて行きますが、オラオラ感が全く無くて、好感度高いw
映画の中ではサルトル哲学をVisible/Invisibleと言う言葉に象徴化/単純化した上で、脚本に反映していて、かなり頭を捻った感じがするのも、個人的には好き。
結論。時間を掛けて書かれた跡が見える、とっても良い話でした。毒が無さ過ぎですけどねw
家政婦として「見えない存在である事」が常となっているミセス・ハリス。夫の戦死を機に透明人間から脱し、関わる人達の生き方も変えると言う、良くあるハッピーストーリー。
ミセス・ハリスはサルトルの著書名をミステリーだと勘違いします。逆に、本の持ち主であるナターシャは哲学を学んでも実践出来てない、と言う皮肉。最終的に、ナターシャはミセス・ハリスに触発され、夢を実現するためにパリを出て行こうとしますが、ミセス・ハリスとアンドレに引き留められてディオールに戻ります。
このナターシャ役のアルバ・バティスタの可憐な美しさに完落ちしました。瞬殺ですw
画も綺麗だし、金と時間をかけて緻密に作られてるし、テンポも良いし。ミュージカルに懲りた、イギリス映画の意地みたいなもんを感じつつ。
パンフのデザインも可愛くて思わず買ってしまいました。
良かった。
とっても。
一喜一憂
ハリスさんがとてもチャーミングで観ていて楽しい。
やっていることはオバタリアン(死語)なのだが見ていてムカつかない。これが女優力ってやつかい。
どんでん返しが無い代わりに悪人もエログロも無いので、ヘソ曲がり以外は楽しめるハートウォーミングな映画。
追記:コルベールさんの存在感が凄い。
ほっこりさせてくれる映画。でも、真相はミセス・ハリスによる、クリスチャンディオールのリブート物語。
まさに”ほっこりさせてくれる映画”。まぁー小説が原作のようですから、ちょっと主人公に好転させる話が、ずいぶんと出てきますが、こんな時代だからこそ安心してみていられる映画が望まれているのでしょう。最後は、ちょっとした驚きありの大団円で話が終了し、良かった良かったです。
余談ですが、自分は高額な服をほしがる意味がよくわからない人間です。ましてやオートクチュールなど全くわかりません。なので、主人公がオートクチュールのドレスをほしがることの意味は全くわかりませんでした。けどストーリー的に”ほっこりさせてくれた”ので、よかったと思っています。
自分の評価基準に従うと、3.5と4.0の間なのですが、「主人公が 頑張って ピンチになりながらも努力して 最後に目的を達成する体の作品」を自分が好きなため、ちょっとプラス評価ギミにしました。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
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