ザリガニの鳴くところのレビュー・感想・評価
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ミステリとしては
原作未読。 アメリカですごく売れた「ミステリ」だという触れ込みに食いついて劇場へ向かった。 主人公の女性はすごく綺麗だし演技も上手。若い頃のアン・ハサウェイを思い出した。 その彼女が、恵まれない境遇から周りの人々との関わりの中で自分の人生を切り開いていくという1人の女性の成長譚としては良い。 自然の映像は美しいし、「湿地」というあまり馴染みのない地域で暮らす人達の生活というのも興味深い。 ただ。 これを「ミステリ」だと思って観てしまうと、かなりの肩透かしを感じてしまう。 少なくとも、あのラストは「衝撃」でも「驚愕」でもない。 「物語の最後に、ちょっとした仕掛けがある。」 そのくらいの気持ちで観るのがちょうど良いのでは。
ラストシーンは衝撃でもなく、ミステリー色も強くなかったですね。
ミステリー色が強くないのは、論点が殺人か事故かの2点に絞られているからかも? 誰が殺したのか?なら疑惑のベクトルが幾方向へと向かうからミステリー色は強くなったんじゃないかと思う。 自然に善悪はない そこには生き残るための知恵があるのみ 捕食されるのを黙って待ってる奴はいない これがこの映画の過不足のない回答ですかね。
アメリカの美しい法廷ものと言う劇レア作品
アメリカ文学って日本じゃ誤解されてると思うんです。文章の美しさって言う点では、今の日本文学じゃ歯が立たない、的な感覚を個人的には持ってますが、それを映画で証明されちゃったよ、的な。
洋画の年一候補でした。
ラスト5分の多幸感からの、ダーーークな締めの心地良い緩衝撃。コイツはたまらーんw
暗い沼。美しい浜辺。
求愛の光。捕食のための発光。
分かりやすい対比と、意味的な二面性を、脚本と映像でしっかり描写して行きます。一本の劇場用映画としてのクオリティの高さが際立ってますし、要するにオチの示唆は、そこら中に振り撒かれてると言う。
そーなんですよ。
不憫な少女の物語りに始まり、美しい愛の物語りに騙されて、基本は法廷サスペンスだってことを忘れてしまうと言う。
この、狙い澄ましたフェイクが最高に好き。
良かった。
とっても。
コレは悩む事なく⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎だす。
と、年一候補だす。
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(11/21 追記)
グリーンビルのホテルで出版社の人達との会食で、カイアはこう話します。
「おそらく、そこには善悪は無い。ただ生きるために必要な事をするだけ」
その直後、彼女は、自らの口で語った、湿地帯の昆虫たちと同じ行動を取ったことになります。
本当に危なくなったら「ザリガニの鳴くところ」に逃げろ。
カイアを置いて出奔する兄が彼女に残した言葉。真意は、湿地帯の奥深く、誰にも気づかれることの無い暗い沼に隠れろ、だったかも知れませんが、これは所謂 Double Meaning . 別の解釈は
「自然に学び、自分の身を守れ」
でですよ。最初にポスターのデザインを見て思っったことは「羊たちの沈黙に似てる」だったんです。羊たちの沈黙の意味は「羊たちの悲鳴が止み沈黙が訪れる」=「羊たちに死が訪れた」。クラリスにとっては「トラウマからの脱出」と言うダブル・ミーニングが準備されていました。
カイアは羊たちの様に座して暴力に曝されるのを待たず、行動を起こして自分自身の身を守った。羊たちと逆なんですよ。原作出版は2018年とのこと。羊たちの沈黙の逆張りってのは、意識してるよねぇ、って勝手に思ってます。
ザリガニが鳴く描写がみたかったんですぅ😡
いつものように原作未読でございます
胡散クセェ金持ちの息子が死んで辛気臭ぇ湿地女が容疑者にされてるって話
私はねザリガニがキシャー!キシャー!って鳴くところが見たかったんですけど…ないじゃん!!そんなシーン😡(残念ポイント)
結局裁判で無罪は勝ち取るけど真相は闇の中にみせかけて…それが納得いかない
ようするに痴情の絡れってやつですよ
人間関係に恵まれないカイアには同情しますけど
要するにテイトにいろいろ変えるチャンスをもらっていたのにそれを拒んだ結果、口の上手いバカ男に騙された結果やっちまったわけでしょう
途中まで応援していたし信じていたんだけどラストで全部吹き飛んだ!!あれはどう解釈すればいいの?
最後にあんなもの見せられたテイトが哀れでならない
証拠隠滅して尚且つ似顔絵と一緒にもってるなんてテイトからするとNTRとほぼ一緒。荒々しいバカ男のカラダが忘れられなかったととれなくもない。
途中までテイトが犯人だろうと思っていた罪悪感もあってテイトにすっごく同情してしまいました
ちょっと考えすぎでしょうか
追記
観てる側からすればチェイスのバカなんて見えてる地雷。遊びのくせに逃げられたら暴力で服従させようとするようなヤバいヤツだから生かしておけんと思ったのかもしれんがなんとも後味の悪いお話でした
ノースカロライナ州の湿地帯で若い男性チェイスの死体が発見される。近...
ノースカロライナ州の湿地帯で若い男性チェイスの死体が発見される。近くには展望台があり、そこから転落したようだ。周囲には足跡が無い。
チェイスは裕福な家庭に生まれているそうだが、そういった描写は殆どなかった。
チェイスの殺害容疑で湿地の女カイアが疑われる。結論から言うと、その後の裁判で無罪となる。
カイアはとても悲しい育ちをしている。カイアは両親と兄妹で湿地に住んでいたが、父親の暴力によって、まず母親が家を出て行った。そして兄妹たちも出て行ってしまい、最後には父親にも出ていかれ、一人で湿地に住み続ける。
カイアは学校に通っていないので字を読めない。一度だけ登校したが、周りにからかわれ、二度と登校しなかった。カイアにはテイトという同じくらいの子と友達となった。
カイアは成長すると、昔の友人テイトが現れた。カイアは字が読めないが、テイトに読み書きを習う。やがて二人は恋に落ちる。
テイトは大学受験に合格し町を出ることになる。テイトは必ず戻るとカイアに約束するも、約束の日に帰ってこなかった。カイアは捨てられたと思い、失恋する。
しばらくしてカイアはチェイスと出会う。やがて二人は恋に落ちる。カイアはチェイスが見つけた珍しい貝殻を加工して首飾りにしてチェイスにプレゼントする。
テイトがカイアのもとに戻ってくる。カイアは激怒する。話を聞く気にもならない。テイトはチェイスとは関わらないように忠告をする。
カイアはチェイスが他の女性と歩いているところに出くわす。その女性はチェイスの婚約者だと言う。
カイアはまた孤独になる。チェイスが訪れてくるが接しようとしない。チェイスにレイプされそうになると、石で殴り難を逃れる。
カイアが暴力を受けたその夜、テイトが訪れる。カイアはチェイスに殴られて顔を怪我しているので出版社の編集者と会うことを躊躇っていたが、テイトはカイアに約束通り編集者に会いに行くようにアドバイスする。
カイアが編集者と出会った日にチェイスは死んだ。
チェイスは普段カイアから貰った首飾りを身に着けていて、その繊維からカイアに殺害容疑がかけられる。しかし死体発見時には首飾りが無かった。
また、死体発見現場には足跡が無かった。カイアの指紋も無い。編集者と会うために予約したホテルがバス停に近いことと、そのバスが深夜に湿地帯の町に往復していることから、事件を起こそうと思えば起こせるため、犯人がカイアの可能性はあるものの、証拠不十分で無罪になった。
無罪となったカイアはその後にテイトと和解し、そして二人は幸せに暮らした。時間が経ち老いると、カイアは湿地のボートの上で亡くなる。テイトが遺品整理していると、チェイスの首飾りを見つける。カイアがチェイスを殺害したと思わせて物語は終わる。
カイアが足跡を消す行為は描かれていた。展望台の床が外れていることも知っていた。カイアは頭脳明晰である。なので計画的に殺害することも可能だと思う。
なぜ殺害したのか?
チェイスはカイアの父親に似て暴力的だった。やがて自身の危機を招きかねないと思い殺した?
ミステリーではあるが、切ないラブストーリーでもあった。カイアもテイトもインテリで教養が高く、羨ましい。
映画としては見て損はないだろう。
ザリガニは鳴かない
この映画のタイトルを初めて見た時はちょっとぶったまげた。 原題が「Where the Crawdads Sing」であるから日本語に直訳すると「ザリガニが鳴くところ」になるとは言えども、ザリガニが鳴くってどういうこっちゃ? そんな不思議なタイトルに惹かれて見ることにしました。 まず予告編を見た時はサスペンスがメインの物語かなと思いましたが、実際は恋愛がメインでした。 うむ、なるほど、確かにこれはいい映画である事は間違い。映像もきれい。 ただ突き抜けて感動したとか、良かったと思える点は特になかったかな。
現代でやったらどうなってたんだろう。
タイトルの意味が、作品鑑賞し終わっても理解出来ん・・・ 字幕で2回位出てくるんだけど・・・ まぁいいや。 物語の時代設定が1960年代。 物語の舞台もこうしないとしょうがないか。 時代設定かなぁ… 殺人事件が題材なんだけど、プロセスが安っぽい。 これが終始気になってしまったのか、物語もテンポが悪く思え、「この流れで、結末どうすんの?」 頭の中はこんな感じだったが、結末は悪くないんだよねぇ… 結末そのままで、現代の設定でやっていたらどうなっていたんだろう。 とは思えた。
[原作読了]心に染みるミステリの傑作
映画を観てすごくよかったので原作も読みました。その上での感想です。 原作を先に読んでいたらまた違う感想になるかもしれませんが、映画→原作の順番でみた限り、映画の出来が素晴らしいことが改めてわかりました。 映画版は原作でやや冗長に感じられる部分をカットしたり、順番を入れ替えることでよりわかりやすくなっています。脚本が相当練られており、原作の魅力を余すことなく2時間に収めることに成功しています。 原作の特に前半は、風景描写や細かい心理描写に充てられた部分が多いため、ミステリ的な展開を期待しているとちょっとヤキモキします。 映画はそういった文学的な部分とミステリ要素のバランスが後者寄りになっているので、緊張感をもって楽しめます。
主人公の業さえ感じさせる真相と湿地帯のコントラスト
1950年代のアメリカのノースカロライナ 父親の暴力により、一家離散した湿地帯に住む貧しい一家の末娘が、運命に翻弄されながら生きていく姿を描いたサスペンス 時間枠が前後しながら進む構成ながら、テンポ良く展開も分かりやすい 湿地帯の自然の美しさと主演のデイジー・エドガー=ジョーンズのナチュラルな魅力が、主人公の生きる現実の過酷さと、抱える孤独の深さを際立たせてる 主人公は被害者を殺したのか否か 事件は差別意識が作り出した妄想なのか 暴力により家庭が壊れていく様を目の当たりにし、愛する人に捨てられた過去を持つ主人公の業を感じさせるラストに、彼女が生涯を捧げた湿地帯の自然が寄り添う 見応えのある映画だったけど、逆に全体的に良くできている域を超えられなかった印象も
完成度の高いミステリー
人気小説を映画化したミステリーで一人で力強く生きる少女の半生を描いた物語。裁判シーンと交錯しながら進む展開が絶妙で湿地帯の美しい映像も相まってスクリーンに引き込まれた。起承転結もしっかりしていて完成度の高い作品。 2022-212
無教養は罪
タイトルが不穏だから巨大なザリガニが人を食べる話かと思ったけれど起こるのかと思ったけれどそれはなかったです。 ホワイトトラシッシュのコミュニティに中で起こる理不尽で暴力な日々は学ぶことによって回避できるよ、という教訓を教えてくれます。湿地のシーンはどれも素晴らしくあのたくさん鳥のシーンどうやったのかなと見蕩れます。法廷劇も見応えもあります。ロマンスも多く細かな配慮もあるのでとてもおもしろかったです。まあ、ラストはそうだよね、とずっと思っていました
上質な切ないラブストーリー
秀作とはこの作品の事。 シナリオが素晴らしい。飽きさせない展開と切ない2つのラブストーリーを織り交ぜながらの展開。年代の良い、一見するとありえない話なのだが60年代であればまだ福祉制度等が行き届いていないので納得する。設定も良い、この作品が山奥の話ならもっとつまらなくなっていたのかもしれない。湿地という珍しい環境だからこそ飽きずに観られる。ボートが移動手段など中々観れない。 人間は自然の中で生きている事を忘れるが、主人公は自然の中で育ちそれを学んだからこそのラストなんだと思い知らされる。 背筋がゾワッとするラストは必見であり、見ごたえもある。
ダーウィンが来た。
全然悪くはない、むしろ良い出来…だが自分の受け取り方のせいだが予告でラストへのハードル上げすぎた感が否めない。 そーなるだろなぁって感じ。 わかっちゃいたはずなのに… 美しく残酷な生き物の循環が日々繰り広げられる湿地。 善悪の無い弱肉強食、時に逆転し捕食者すらも狩られる。 そんな湿地で暮らす世捨て人と言われる湿地の娘カイア。 ある事件に巻き込まれ容疑をかけられ裁判に。 自然のソレに近いカイアは抗いはするものの自ら明確に否認もせず他者に全てゆだねて…。 総評 湿地て汽水?淡水?、羽虫だらけなんじゃ。 ザリガニが出ない。 よく洋画で汚い沼とか濁った湖を平気で泳いでるのが信じられん。
自然の中での人間という野生動物のお話
原作小説未読で鑑賞でも映像化が困難なお話だというのはわかりました。この映画はロマンス映画でもミステリ映画でもなく自然の中で鳥、昆虫と同様に人間が動物行動学的に本能の赴くまま「ザリガニの泣くところ」つまり湿地の奥深くで生きたらどうなるか?という自然ドキュメンタリー映画。 なので主人公は感情に身を任せ生きる、それが自然界では当たり前なので、保護者(協力者)は生きる為に必要なものとしか見てないしオス(恋愛)は精神を安定させる為に寂しさを埋める生き物としか見てないので自分を害する人間を殺しても罪悪感がない様に見える、人間に育てられずに自然に育てられてる為それも仕方ない、強かに生きなければすぐ命を落としてしまうので。 映像から読み取れない部分が多い作品ですので原作小説は読んでみたいと思います。抑揚がない時間がゆっくりと流れていく不思議な映画ですが最後まで飽きさせない名作でした。
恋愛映画だったのか
ミステリーと思って見たら恋愛映画だったので、おおっとって感じ。
最後はミステリー風に終わってしっくりこない。結果もどっちかだろうから、あまり驚きがないし。この結果を少し残念に思うのは自然は美しいものであってほしいと言う気持ちの現れなのかな。でも、「湿地に罪はない」。
主人公の孤独が胸に迫って本当に良かったけど、そこがテーマではないのかともやもや。
自然の風景も美しい、彼女を支えてくれる人々も美しい、犯人をミスリードする部分などミステリーも良かったとは思うのだけれどもバラバラになっているように感じた。
映画の中で描かれている主人公はただ運命に翻弄されているだけだけど、実際には主体的に選択し行動し多くのものを勝ち取っている。
ミステリーだから仕方がないけれど、そこがあまり描かれてないのも感情移入しづらいのかも。しかし、あそこまで周到な犯人が、どうして貝のネックレスを持って帰ったんだろう。
あと昔の日本のDV男に対する対応が容疑者xの献身で、今のアメリカのDV男に対する対応がこの映画と思うと、本当に良かった。いやー良かった。
DV男と付き合う時ってあんな感じなのかな。DVする側も貝のネックレスを大事にしたり本人なりに愛情はあるんだろうな。主人公はずっと父親にもらった鞄を大事にしてる。などいろいろと描かれていない所も多そう。
原作も読んでみようと思います。
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他の方のレビューでこの映画はドキュメンタリーという話で腑に落ちました。
ストーリーではなくドキュメンタリーなのか。だからバラバラなのか!
母親以外に強い執着をしない。それぞれの男は孤独を埋めるために見える。
彼女は愛の言葉を語らないけど父親からの鞄、貝のネックレス、に彼女にもどうにもならない気持ちがあるだろうな。切ない。
すごい映画
もし評決がそっちだとつまらないと思っていたけどそっちだった。珍しくそう終わるんだと思った。どうして老後まで描くの?と思っていた・・・そういうことだったのか。 エンディングの歌もエンドロールも怖かった。心底怖かった。 映像は美しく、テンポは早くて、登場人物のキャラも全員立っている。キャスティングが素晴らしいと思った。 久しぶりに本当にすごい映画を見た。見ながらいろいろなことを考えさせられた。
×ミステリー映画 ◯ロマンス映画
ミステリー作品としての期待値が高かった分、肩透かしを喰らいました。 原作未読です。全世界で1500万部以上売れたと言うのであれば、原作はかなり面白い展開なのでしょう。 あくまで個人的な意見ですが、湿地帯の女性に惹かれる性質真逆の男性2人とか、主人公に(親愛的な意味で)好意的な弁護士とか、正義感強めの店主夫婦とか。 なんかこれ、他の作品で見た気がするんだけど。 …そんな感想が拭えなかったです。 良かったことは、エンドロールのテイラー・スウィフトの歌と湿地帯の光景くらいか。 主人公が湿地帯で単身生活を続けているにも関わらず、わりと文明的な分別や知識がある(例:学校に行っていなかった設定なのに大学がどういう場所か理解している等)という時点で、そもそもリアリストの自分には合ってない作品だったと言うか。 それとも原作ではちゃんと描写されているけれど、映像に起こすと微妙な感じになってしまったのか。 まあ、うん。映画に関してはちょっと微妙の余韻の残るロマンス映画でした。
ラストシーンに鳥肌
純粋なラブストーリーであり、ミステリーでもある。ひとつの殺人事件をきっかけに容疑者となった主人公の悲しい人生が明らかになって行く。 彼女は果たして犯人なのか、そうではないのか。ラストシーンがあまりに衝撃すぎて鳥肌がたった。伏線もしっかり回収。 テイラー・スウィフトが曲を提供した理由もわかる気がする。ひさびさに震えました。 アカデミー賞ノミネートでもいいんじゃない?
ロマンス✕ミステリー
変わったタイトルに惹かれて原作も読んだ
どうやら時間軸が飛ぶ作品を掴んでしまうらしい 1950年代と1960年代と交互にジワジワ核心に迫る作品 湿地で独りで逞しく生き抜いてきたかに焦点、この辺りはいかにも動物学者さんの作品ぽい
marsh girl=湿地の娘になってましたけど、原作のニュアンスは中々伝わらなさそう 本当はいろいろと訳アリの人達が最後に辿り着く吹溜りみたいな場所
子供の貧困、親切に面倒みてくれたのは雑貨屋の黒人夫妻(かなりオマケしてくれてたのではないかと)、無関心で差別したり偏見を持つコミュニティとかそういう問題も描いているんだと思う
ミルトン弁護士の終盤の弁護が見事、そして裁判では主人公以外結局皆真実を喋っていた 真相はカマキリ、ホタル、貝のネックレスがヒント 女(雌)は怖い、墓場まで持って行くってやつです
衝撃の人生と美しい湿地
ある事件を軸に描かれる湿地に住む少女カイアの人生。 犯人は誰なのかというミステリーとしても面白いが、湿地で生きるティアの数奇な人生が興味深い。 かなり辛く、いたたまれない気持ちになるはずだが、不思議と重くならないのは湿地の美しさによるものだろう。 それとテイトの存在。彼のような男にならなくてはならないな、良い人すぎる。 マイノリティへの偏見、差別(白人を対象としているのが珍しくて意外)、有害な男に対する強烈なパンチも効いていて観ていてスッキリ。
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