ひみつのなっちゃん。のレビュー・感想・評価
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久々に泣いた
映画館でパンフを見つけ、見ようと思ってた作品。
突然死したドラッグクイーンを慕っていたオネエ3人が、親族にはカミングアウトしていなかったドラッグクイーンの葬式に、本来の自分の姿を隠して馳せ参じようとする姿を描いてるんですが‥
まず、主演の滝藤さんの、歩き方から立ち振舞いまでの、女性らしい仕草の演技が素晴らしい。
そして滝藤さんと葬式に馳せ参じる他のオネエ役の2人もいい味出してる。
葬式に東京から向かう道中、お互いケンカしながらも、オネエとして生きてきた葛藤を吐露するシーン、亡くなったドラッグクイーンの息子への思いを手紙にして母親役の松原さんが読むシーン‥泣きました。
でも、死後でもこんなにも思える人がいる人間関係っていいですね。
葛藤しつつも、自分の思いに従って楽しそうに生きてる3人の姿もいいです。
最後に‥
突然死したドラッグクイーン役がカンニングの竹山(!)さんというチョイスが最高なだけに、生前のやり取りのシーンとかあってもよかったのにな~(死体役として登場はする)
都合のいい展開が気になるところもありますが、見た後にほんわりと温かい気持ちになれるいい映画でした。
観客が結構入ってたのにも驚きました。女性が多い印象でしたね。
好きな世界観、好きなロケ地、好きな俳優さん。
監督も言われてましたが、全く私の好物とドンピシャの映画でしたので即鑑賞させて頂きました。郡上八幡は雰囲気が大好きで今まで2回ですが、夏に出向き、踊りは手引き書を貰い、春駒!の振りをやってみたり、劇中にも出て来た郡上おどりの提灯、下駄を買って今でも飾ってます。高い所から川に飛び込む子供達、川に足を浸けるととっても冷たくて気持ちよく、山も近くて同じ岐阜でも高山とは趣が違います。 さて、ひみつのなっちゃん。ですがその世界観以上に私は共感出来ました。 特に滝藤さん演じるバージン、本名は純さんなので、それでバージン。私も実は名前が純子、私も20代~30前半まで地方でショーガールしてました。好きと趣味で始めた踊りでしたが師匠の赤坂で踊ってた伝説のダンサーにお稽古だけじゃなく仕事しなさい!と人員不足もありステージに駆り出され、毎日ステージ化粧とキラキラ衣装。姐さん達にしごかれ、可愛がられ、モリリン、ズブ子さんの様に若かった頃は多少私を見て~❤️感でこなしてましたが、年齢を重ねるに連れ完全完璧趣味に移行。 でも踊る事が好きなので今現在還暦ですがバレエのレッスンにイタイと思われ様が週2回通っています。皆に発表会に誘われても私は絶対にもう2度と人前では踊らない。バージンさんもきっと理想、哲学があり、踊りを一旦休止してるのだと感じました。なっちゃんの死により、郡上に向かう過程で自分の中で少しづつ心境が変化していく部分が丁寧に描かれていて、滝藤さんの演技、表情、表現も素晴らしく、監督の手腕でこんな内面まで見せてくれるんだ~!!と涙がでました。 以上、元同業者は語る、、でした。
滝藤賢一、素晴らしい
「滝藤賢一の初主演映画」という惹句に釣られて見ました。正解!滝藤さん適役!美しく寂しく悲しく理知的でもの静かで素敵でした。傘やスカーフの上手なあしらい、浴衣姿の髪アップの具合(決め過ぎず自然)、正座、お行儀の良さ。そして喪服で向かう時のかっこよさ!こういう役者さんが居ることで映画は本当にシマル!「孤狼の血」も滝藤さんが居ればこそ!「人間誰でも不安定な時はあるよ」という台詞に説得力ありました。 周りが優しくていい人ばかりだった。現実は違うのに。ゲイの人達の描き方もステレオタイプだった。そしてドラァグ・クイーンということで言えば、「ヘドウィグ」のような強く威風堂々、ヘアメイクもドレスも靴も強烈なドラァグ・クィーンを見たかった。すべての人間が他人を気にせず振り回されず自信を持って生きることができる社会に日本、早くなってくれ。そうしないと皆日本を脱出しちゃうよ!
この子にとってこの世界は、美しいもので溢れていたんやと思います。
滝藤賢一のポテンシャルは想像できていたので、彼が(いや、彼女が)魅力的な容姿や所作を披露することには驚きはなかった。前野朋哉の枠は、ズブ子の名前の通りの三枚目だった。 目を見張ったのは、モリリン役の渡部秀。この役者、知らなかったのだが、もうオネエに成りきってて、乙女の表情や仕草がとても愛らしかった。三人の中でひとりだけ、まだどこか"吹っ切れてない感"があって、その迷いのような恥じらいが尚更愛おしさを増していた。そのくせ、いざショータイムになると見せる踊り子としての矜持。いっきに引き込まれた。 しかし、滝藤演じるバージンの頑なさはちょっと解せない感があった。それに、なんだか映画のテンポが悪く感じた。ロードムービーにありがちな、ご都合主義な設定も多すぎた。それもコメディだと思って流せばいいか。 最後に、「あんくらいのものは穿かせてやらんと。」と言ってあげる母。とても愛情あふれるセリフだった。母親にとって息子は、どんなになってもいつまでも可愛いものなのだろうな。松原智恵子、とっても素敵だった。
渡部秀のクイーンが素晴らしい
東京で飲食店を営んでた元ドラァグクイーンのなっちゃんが亡くなった。友人のバージン、モリリン、ズブ子の3人のドラァグクイーンは、なっちゃんが家族にはゲイである事を隠していたと知り、なっちゃんの自宅アパートに忍び込んで証拠隠滅を図っていた。そこに、なっちゃんのお母さんが現れ、3人はルームシェアだと説明した。その場を誤魔化したが、なっちゃんの葬儀に参列を頼まれ、なっちゃんの故郷である岐阜県郡上市に向かうことになった。さてどうなる、という話。 コメディだから最初はズブ子役の前野朋哉のIKKO風なおかまが面白かったが、化粧をしたモリリン役の渡部秀がめっちゃ美しくてダンスも素晴らしかった。彼は本当にドラァグクイーンでいけると思う。 バージン役の滝藤賢一は、ま、普通。ダンスをもっと見たかった。 坪井博子役の市ノ瀬アオが清潔感有ってキラキラしてた。今後に注目したい。 郡上市の風景が素晴らしく、祭りの季節に行ってみたくなった。
コミカルだけどコメディじゃない
予告でいわゆるドタバタコメディを想像していたが、違ったみたい。
解説にも『ヒューマンコメディ』とあるのだが、ヒューマンが強く、コメディという感じはあまりしません。
また、正直テンポの悪さが気になった。
自宅を知らないことはなっちゃんの秘密主義の描写としても、老人とのやりとりが長い。
ズブ子が後から合流する意味も、タレントである必要性も感じない。
サービスエリアのところは丸々カットでよかったのでは。
喧嘩からの仲直りは定番だが、スーパーの店員に長々と尺を取るのもよく分からず。
各所での出来事も、それぞれが浮いていてロードムービーであることがあまり活かされていなかった。
棺をひっくり返す流れはムリヤリ過ぎるし、バレてましたオチも予想通り。
バージンが踊りから離れていた理由も明かされないため、最後の晴れやかな表情に感じるものも薄い。
何より、作品のテーマのようなものをポッと出のマタギに直接台詞で言わせるのはどうなのか。
滝藤賢一はじめ演技はよかったが、脚本がどうにもハマりませんでした。
珍道中
3人のドラグクィーンが友達の葬式に出るための岐阜の郡上八幡を目指します。それぞれいろんな事があったり、喧嘩したり珍道中を繰り広げます。3人がそれぞれに綺麗なので、びっくりします。滝藤さんも含めた3人のダンスシーンが見たかったです。
思ったより爽やかだかドラァグクイーンっぽく見える
2023年劇場鑑賞12本目。 亡くなったドラァグクイーンの師とも呼べるなっちゃんの葬儀に、なっちゃんがトランスジェンダーとバレないよう男性として参列すべく車で向かう話。 基本常識のある三人なので、ロードムービーにありがちなめちゃくちゃな展開もなく、憂鬱な展開もなく爽やかな気持ちで観られました。 この映画の直前にアンバーの恋人というLGBTの映画を観て、時代も国も違うから仕方ないですが向こうがちょっとひどかったのでなおさらこちらの良さが際立ちました。 仮面ライダーオーズこと渡部秀のメイク後が女性にしか見えなかったのもすごかったですが、滝藤賢一が男性の格好をしていても目が女性の目になっていたのがさすがでした。 オチは一回予測外れたかと思ったらあーという感じで良かったです。ちょっと滝藤賢一が演じるバージンに期待していたシーンが結局なかったのが少し残念で減点していますが、十分楽しめる秀作でした。時間もちょうど良かったですね。
ハートフルでした✨
とっても面白かったです♪ 3人の掛け合いが面白くて、くすくす笑ってしまいました😊 3人とも個性的で。 そして、みんな、しっかりオネェだった✨ 俳優さんて凄い✨✨ バージンさんも、モリリンも、ズブ子さんも、 なっちゃんも、 笑顔の裏に、 人には言えない辛い思い、たくさん抱えてきたんだろうな。 自分らしく自分を生きること… 簡単じゃないですよね、 勇気と覚悟がいりますよね。 郡上八幡で野宿する3人、 モリリンの涙が綺麗でした✨ さすが、仮面ライダーオーズ、イケメンだわ✨ クイーン姿もキュートだった💕 もっと見たかったなあ。 なっちゃんのお母さんの 不器用だけど、 温かい愛がジーーンと沁みて ボロボロ泣いちゃいました…。 心温まるいい映画でした✨ 少しでも気になった方、 ぜひ 映画館で見て欲しいです✨✨
誰もが期待している安定映画、少し泣かせどころがある。もう少し湿っぽくても良かったかな?
事前に無料リーフ2種類【通常版と、岐阜市の自動車関係の会社が作成した「ロケ地マップ」】 熟読。 なるほど郡上八幡、郡上市良いところだ。行ったことないけど、隣接する下呂温泉ガキの頃 今は亡き両親と行ったよ。 だが、料理の描写も欲しかった。民俗的な踊り、祭りみたいのは正直なところ興味なし。 ドラァグクイーンは要するに、オネェ➕ショーマンエンターテイナーだよね❓ 仲間の死亡をきっかけに 新宿二丁目 から 郡上八幡 までのロードムービー 新宿二丁目と郡上八幡という両極端が良いのだ❗️ 実際は田舎は超保守だからカミングアウトは危険だと思う。 だが、コレはフィクションだから【本来のあるべき姿=性的マイノリティも大いに結構】 の姿勢は良い。 基本、予告編等の情報から、ユルい笑いを観客は求めてるし きちんと約1時間40分でその期待に応えている。 キチンと泣かせどころもあって、涙腺若干動いた。 だが、まだ中年の息子の死なのだから、もう少し湿っぽく、取り乱した方が良かった もう一押し欲しかった。現実ももう少し湿っぽいよ。フィクションが控えめすぎる珍現象 ベテラン松原智恵子なら、脚本次第で、できたと思うと惜しい。 3人のオネェたちももう少し泣いても良かった。 3人の好演は相違ない➕本田博太郎が実力と貫禄を見せつけた。 パーキングエリアのトラックの運ちゃんはダメで スーパーのレジ店員の好青年は最高OK はなんで?? 結構細部まで衣装美術調度 と キレキレダンスは良かった。 確かに、皆んな同じ人間、いいじゃないか色んな人がいて・・ 【ただし、ワシの家族にいては困るのだ❗️申し訳ない。】テンポの良い好作品。裏切られることは無いです。 カンニング竹山さん。ご苦労さん。 あくまで器の小さい心の狭いおっさんジジイ
とにかく滝藤さんが綺麗だった (なぜか遠藤さんと書いてしまったので...
とにかく滝藤さんが綺麗だった (なぜか遠藤さんと書いてしまったので訂正しました)
どうしたかったのかなー。
なんか半端なしあがりだったな。あるある的な笑いを誘うには強引な展開ぎありすぎだし、その笑いのネタも小粒すぎる。マタギのおじさんとの出会いとか最たるもの。せっかく郡上八幡で撮影したなら水の綺麗さとか景色の美しさとかもっと観光的な内容ももっと絡めれば良かったのに。残念。
あまり笑えず、あまり泣けないおネエ系映画。 自分はハマらず。
予告編が面白そうだったので鑑賞。 本作は予告編だけ観れば充分だった感じ(笑) バージン役の滝藤賢一さんをはじめ、おネエを演じた方々の演技は凄かった。 おネエ役の演技はとても良かったけど、ストーリーがその素晴らしい演技について行けていなかった印象。 踊りを封印したバージンの成長物語を匂わす感じだけどそれ程でもなく。 ラストも消化不良で終わった感じで残念な感じ。 劇場で1人だけ大声で大爆笑してた人がいて、それは面白かったです(笑) なっちゃんが予想外の方でビックリ(笑) 生前のなっちゃんの演技が見たかったです( ´∀`)
個々気になる点はあるが、それでも高評価。
今年17本目(合計670本目/今月(2023年1月度)17本目)。 さて、こちらの作品です。 どなたかが、「マイ・ブロークン・マリコ」に展開が似ていると書かれていましたが、確かに表面的には似ます。もっとも似るも似ないも、映画のストーリーの展開なんてある程度「一般的な分類わけ」ができるわけですから、それこそ「どの映画にも出てこない超オリジナル展開」というのを探すほうが無理じゃないかな…と思います。 いわゆるLGBT(Q)に関することや、ドラァグクイーン(女装パフォーマンス。なお「ドラッグ」(薬物)ではないので注意)など、今日では性の自由さがよく主張されるようになっており、映画でも何の批判もなく当然のことととして描かれています。こうした点は(法秩序を乱さない限り(特に、民法上の相続で面倒になる…)自由にするべきというのが個人の信条で、この点について問題提起するのでもなければ批判的にも描かず「そういう人が普通にいて、そういう人が普通に主人公になる」という点においてよかったです。 この映画、どういうわけか愛知・岐阜では1週間早めの公開だったようですが、舞台が後半、岐阜県に移ってしまうことによります(いわゆる「ご当地枠」映画の扱いだったようです)。ただ、岐阜県に関することや当該旅行地に関する地理歴史その他の知識は問われないので大丈夫です。 特に採点上、減点幅としてありうる点はないので、フルスコアにしています。
陽と陰の程よいバランス
渡部秀さんが出演されているとのことで観に行きました。 予告にあるような「ドラァグクイーンの珍道中」といったテーマというか、見たいものはしっかり見せてくれたかな〜という感じです。メイン3人のちょっとした仕草が一つ一つ可愛い(笑)
特に派手なストーリー展開を期待していたわけではないのですが、主人公のバージンも揃って3人でクイーンの姿で踊るシーンはエンディングでもいいから見たかった!!そこが少し残念ポイントかなと。 エンディングの曲自体もちょっとしんみりした終わり方の割にはやかましさが強いかな〜と個人的には感じました。
ただ、1人のクイーンの死で動き始める物語という重ためのコンセプトと、ギラギラしたドラァグクイーンの眩い世界のコントラストの塩梅は全体的に見て綺麗に仕上がっているように思いました。
あとオーズのオタクなので、途中で岩永洋昭さん演じる運ちゃんがモリリンに一目惚れからの追いかけっこのシーンでめちゃくちゃニヤついてしまいました。 タオルセットを追加で買ってあげてるのとか細かくて好きなシーンです。ここだけでも観に行って良かったな〜と思いました。
カンニング竹山だ!
いきなり竹山さん(笑)登場!!亡くなって(笑) 前半笑えた、後半ちょっと足りない。 葬儀屋とのやり取り場面と、お母さんが訪ねてきた場面は、無駄に長く感じた。 3人のドラッグクィーンのやり取りはウケた。 レイトショーの時間帯にピッタリな映画だった。 あと、生稲晃子さん出てたね(笑) 最後の出演かな。
うじうじしてんなよ!
突然亡くなった先輩クイーンの葬儀に参列する為に郡上八幡を訪れる3人のクイーンの話。 その昔ドラァグクイーンとして名を馳せたけれど、家族にはカミングアウトしていなかったなっちゃんが亡くなり、なんとか探して辿り着いたアパートでなっちゃんの母親と遭遇。 その場はなんとかやり過ごしたが、実家の郡上八幡での葬式に呼ばれてしまい…というストーリー。 住所がわからなければもりりんが店の不動産に聞けば良いと思うのだけど…から始まって、クイーン達がドタバタドタバタ。 そして気付けばロードムービーですかw クイーンならではの周りを巻き込むノリと勢いのから騒ぎと思ったら、直情的になって周りを振り回して大騒ぎw みんな正直で素直ってことですね。 踊る姿やオーラは郡上躍りもクイーンのステージも一緒ですか、素晴らしいね。
母の愛!/また輝く!
ダメな人には絶対にダメだろうけど、 僕は満点!とっても面白かった! コメディとして最高! 細かなやりとりが、違和感なくゲイゲイしい。 とっても違和感のないゲイゲイしさで、楽しかった! 特にズブ子さん。役がとっても違和感のないオネェ感! 素晴らしい(^o^) 楽しめるところ、とっても楽しめた。 で、母の愛に、号泣してしまった。 息子がカンニング竹山でも(←言い過ぎ) 母には愛おしい息子なんだなと。 映画のラスト、バージンさんは、 きっとまた舞台に立ってくれると感じた。 年増のゲイ、年老いたオネェ、 ふたたび輝こうとする『希望』みたいなものを きっと掴んだと思う。 人の繋がりが希薄になってる昨今、 ゲイの人たちは、輪を掛けて 肩身の狭い、人間関係希薄であるだろけど、 それでも、3人、お葬式に足を運んでくれるなんて、 すごいなぁ〜と、なんかその辺にも 愛情感じた。 いやぁ、楽しい映画だった!! \(^o^)/
監督は、これが長編デビュー作で脚本まで書いている。そら恐ろしい。傑...
監督は、これが長編デビュー作で脚本まで書いている。そら恐ろしい。傑作コメディである。 LGBTQ+、ドラァグクイーンよりも、友人の葬式というメインテーマに、個人的に刺さるものがあった。 映司をモノにしようと狙う伊達さん、というオーズファンに効く絵面w 原作なしの邦画のパワーは衰えず。
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