映画 イチケイのカラスのレビュー・感想・評価
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国家権力と企業城下町
通常スクリーンで鑑賞。
テレビシリーズとスペシャルは視聴済みです。
ミステリードラマの劇場版のストーリーで、スケールアップ感を醸し出すために強大な権力との戦いを主軸に据えたものがひとつのフォーマットとして定着している感がありますが、本作もご多分に漏れず、そのパターンの作品でした。
イージス艦と貨物船の衝突事故と地方都市に根付く大企業の環境汚染疑惑。ふたつが繋がっていく過程がダイナミック。
(少し強引だなと感じたところもありましたが、もしかしたら私が見逃したり聞き漏らしているだけかもしれません)
ドラマ版同様のコミカルさもありつつ、物語が進むに連れハードになり、立ちはだかる困難にハラハラさせられました。
法の限界や社会正義の難しさ、隠蔽体質への告発は非常に考えさせられるところがありました。立場によって変容する正義や真実、何が正しくて何が間違っているのか、悩み抜く坂間千鶴に入間みちおが掛けた言葉が胸に沁みました。
[以降の鑑賞記録]
2024/01/06:土曜プレミアム(地上波初放送)
※修正(2024/01/06)
アゲハ蝶の幼虫がオレンジ色のツノを出すときの匂いのように黒木華が一瞬放つ色香
この法廷ドラマは面白い。異なる事件の合議制裁判や職権発動のコメディタッチな展開にワクワクする。
キャストも魅力的で、2回に跨がる連続の話もあったので、劇場版になっても裏切られないだろうと思った。
瀬戸内海に面する岡山県の架空の町、日尾美が舞台。自衛隊のイージス艦とタンカーみたいな運搬船の海難事故とひとりのばあちゃんのゴールド免許取消が懸かる民事裁判に始まり、大部分の住人の生活を支える地元の大企業の環境汚染疑惑がからむスケールの大きい話だった。みちおは地元の漁師の船に釣り客のふりをして情報を得るが、残念なことに、実釣シーンはなかった。ヒラメは瀬戸内海には少ない気がする。これじゃ釣っても食べられないよね。残念である。防衛大臣役の向井理、イケメン弁護士役の斉藤工、医師役の吉田羊らがゲスト出演。
しかし、私がここで言いたいのは、テレビドラマではみちおに振り回されながらも、みちおに片思いのうぶな坂間千鶴が、映画では斉藤工と自転車の二人乗りのあとに一瞬発した色気である。
黒木華も32才になった。
もう、岩井俊二監督のリップバンウィンクルの花嫁の時とはあきらかに違うのだ。
もう、○○○を隠せないのである。
このドラマでのもうひとつのお楽しみは黒木華のシックなスーツ姿であると私は考えている。タイトなスラックスがムッチリとした腰回りにまとわりつく感じがたまらないのである。
今回の映画は野球のユニフォーム姿の特典もついてきて、ものすごくお徳である。
斉藤工はただのやさぐれ弁護士で終わってしまうのか?斉藤工は中途半端なんたよな~と思っていたら、最後のほうで、入間に渡す二枚の写真の意味を映像化する幼なじみ達の場面でぐっと来て、泣きそうになった。斉藤工の長所のひとつは共演女優の女の仕草を自然に引き出させるところかもしれないと私は考えている。斉藤工がやりたい映画とは違うかもしれないけど。
運搬船の模型はうんとちゃちかった。
来月タイタニックの3D見るからいいけど。
庵野監督っぽい人
ご本人でした。
すると彼はウルトラマンなので実は、、なんてニヤニヤしてしまった。
テレビドラマの映画化って、テレビでもいいかなと思っていたけど、
面白いよと言われ視聴。
別々の案件が一つに繋がっていって、、面白かった。
テレビドラマの面白さもあり、恋もあり。
ただ、ここのところ観た(テレビドラマの)映画の結末がちょっと似通っているような気がしました。
全員が関わっていた、、というような。
あと、津田さん、もっと喋って欲しかった。
スケールアップのための仕掛けがことごとく不発に終わっている
変人、入間みちおと、彼に振り回される真面目人間、坂間千鶴の掛け合いが、相変わらず絶妙で、楽しませてくれる。コメディエンヌとしての黒木華の魅力も、再確認できる。
ただし、物語を構成するプロットがお粗末で、ミステリーとしての体を成していないのは、いただけない。
そもそも、イージス艦の衝突事故と最年少防衛大臣のエピソードは必要だったのか?
いかにも巨大な国家権力が絡んでいるかにように観客をミスリードするための仕掛けなのだろうが、隠蔽しようとしていたものが「艦対地ミサイル」では、何のスキャンダルにもなっていないし、肩透かしとしか言いようがない。
それから、法律に失望した人権派弁護士を登場させるのは良いとしても、彼がなぜ殺されなければならなかったのかは疑問である。その真犯人も取って付けたようだし、単に「殺人」という重大事件を物語に絡めたかっただけのように思えてならない。
そして、極め付きは、工場による環境汚染という物語の骨格を成すエピソードで、その説得力のなさには唖然とさせられる。
いくら地元を愛しているからといっても、住民たちが、地域ぐるみで工場の不正を隠蔽するなんてあり得ないだろうし、それ以前に、国や自治体や企業側が、何の救済策も講じないということも現実的ではない。
テレビドラマを映画化するにあたって、物語をスケールアップさせるための色々な仕掛けを施したものの、それらがことごとく空回りしてしまい、結果として、中身がスカスカになってしまったように思えるのである。
法廷劇ではなく、コメディタッチの裁判官モノ
予告編の時点で、コメディタッチなのは分かりましたので、リアルは求めず黒木華さん目当てで鑑賞。
型破りな裁判官は、コメディなのでOKです。ドラマは観てなくても、裁判長の入間が毎回職権を発動して自分で調査しちゃう話だなと分かります。竹野内豊さんは良い感じでした。
入間vs坂間は私的には面白かったですが、演出はちょっと古臭いかも。コメディシーンがくどいんです。黒木さんと斎藤工さんの「そんなに見つめないでください」とか、柄本時生さんの「何で、何で、何で」とか、しつこくやると面白くないです。
内容は、重いテーマの割に筋が通ってない、というより、無理やり重くしましたね。それについて納得できる裏付けがありません。
・最初、猛毒のガスか深刻な食中毒かと思ったのに、汚染土が少し漏れただけ。それで全員が意識混濁するなら、おむすびころりん事件の時や、そもそも工場内で容器に詰める時に被害が出るでしょう。
・汚染土を入れ替えるなら、近くの無人島の土だと思いますが、掘削や埋め立てをする業者の存在が謎。
・貨物船が近くの無人島に行く途中にイージス艦に衝突する事ってありますか。
・有害物質で健康被害が出ているのに工場の恩恵に頼らざるを得ない小さな町。でもこういう場合、賛成派と反対派に分かれると思います。農業・漁業関係者が気付かない程度の問題なんですか。
・小さい町といっても、あの工場はかなりの規模で、グループ企業の系列会社になると思いますが、そこに社長その他重役が居ないのは不思議です。
・坂間さんが汚染の証拠を探している間、入間さんは釣り三昧。この手のドラマでは遊んでいると見せかけて、実はヒラメの体内に蓄積されている有害物質を調べたり、無人島の土壌を検査していた、と明かされて、やっぱり切れ者だった!という展開なのに、釣り人と仲良くなって色々な話が聞けただけなんですか。
坂間さん可哀そう。がんばって下さい。
カラスは追う、その先の真実
⚫︎入間さん
いつもは飄々としてふわり穏やか。でもたまにみせる真剣な目。誰もいないところだけでちらりとみえる感情の機微。そのコントロールの軽やかさ、鮮やかさ。
独特の深く穏やかな声が緩急あるシーンのそれぞれに重厚に響き与える旨み。
天性を演技していると言うより、竹野内さんの天性がはまっているのか。ピッタリだ。
そして、自分が明らかにひとつ上手(うわて)、いやそれ以上なときも相手に対する敬意が必ず根底にあるところが入間さんの人間的魅力だなと思う。
きっとそれが関わる人たちを納得させる流れにする所以だろうと。
よきバディになりそうな坂間さんのことは、成長や誠実さ、仕事への覚悟をみのがすことはなく認めて、それを信頼という大きな懐のなかで見守っている。
ここぞと言う時に原点から目をそらさずにストレートに対峙する姿にまたひとつ人間愛がみえる。相手が誰であってもだ。
〝悩んで悩んで悩み抜きなさい。その先に真実がある。〟〝論破はいけない…こわい顔もいけない。〟という言葉があったが、間の取り方や口調がチャーミングでユーモラスで内容はきちんと厳しい。意味の深い言葉だった。
⚫︎坂間さん
正義感、実直さ、行動力。
自分の仕事に信念と若さという情熱の芯を曲げることなく怖がらずにあたっていく頼もしい姿にはうらやましささえ感じる。いつも慕ってくれてた町の人々に、裏切られたかたちになってもめげずに自分を保ち、嫌がらせをうけても前を見据えるきりりとした顔には強い意志が宿り毅然としてうつくしい。アパートを燃やされた晩、月本さんの誘いを断り、入間さんのお宅に泊まらせてもらう場面は可愛かったな。扇風機にゆらゆらする布の間仕切り、枕元のきいろいひかり、嘘寝のいびき、子ども仕様のサメの寝袋に半分入った姿。入間さんから坂間さんに伝わるあたたかさがたくさんあったし、坂間さんへの揺るぎない信用と安心感もみえた。天然の明るさと愛嬌も相まったその素敵なキャラクターを黒木さんは寸分の狂いなくイメージさせてくれていた。
⚫︎本作の印象的な始まりと終わりのシーン。
【仄暗い工場の敷地内。冷たい夜の雨に濡れ佇む一台の頑丈そうな自転車。】
それが見えた始まり。
ここでなにかが起きてしまうという嫌な予感をさせ小さくうごめくような不安をふつふつとわきあがらせる。
そして終わりのそれ。
一瞬の風のように現れ坂間さんの頬の温度をほわりとあげさせ、また風のように無念のうちに旅立ってしまった月本さんそのもののようにみえた。
月本さん、亡くなった妹とおなじにおいのするまっすぐさを坂間さんにみていたのだろう。
今となっては、2人乗りの自転車をしゃかりきに漕ぐ姿は妹に似た坂間さんの正義感を心のなかで応援し勇気付けたかった兄のようだった。
そして遺言になってしまったが、ふたりの約束が果たされたのが救いだ。忘れえぬものを得たことは、きっと坂間さんの今後に寄り添う何かになるだろう。
事故や裁判の流れのハテナはあるのかもしれないのだが、もともとよく知らない分野なのでそれは隣の座席あたりに泳がせたまま…
それでも、わたしには人間の心を問う話として胸打つことばと表情にたくさん出会う部分が感じられる豊かな味わいある作品だった。
またこのパターン
どうにも、ワンパターン。
TVシリーズがあった事も知らない。
骨組が何かと似てる。
全然違う題材で、全然違うキャストで、全然違う物語なのに、フジ系の作品群でよく見かける。
どうにもこのパターンに味をしめてるようで…胃もたれを感じる。
役者陣にもその諦めはあるかのようで…皆さま達者だからこそ、悪い意味で誤魔化せてしまえてるいるようだった。
まぁ、とにかくよく喋る。
全部。
あらゆる事を台詞で説明しようとする。
タンカーの内部が汚染されていたかもしれない事を裁判官が喋りだした時には、さすがに開いた口が塞がらない。いや、あんた…それこそ憶測だよね?しかも、それを証明するとまで言っちゃったよね。
揺るぎない証拠もないのに何を断言しとるんだ、キサマは。世の中の裁判官を侮辱する気か?
もう空っぽすぎてついていけない。
吉田さんが心情を吐露した時も、なんか感動を促すようなBGMがかかる。
傍聴席では鼻をすする声。脇役達も泣きの芝居をしてる。
いや、なんで?
悔しいんじゃないの?吉田さん的には。
そもそも感動できる話ではないだろう?汚染物質を垂れ流してるわけだから。言うなれば、水俣病を被害者達が容認し隠蔽してるってって事だろう?
超大手の車の工場がある地域にも同じような問題が起こってるのだろうか?それを糾弾する狼煙だとするなら見上げたジャーナリズムだとは思うが…。
それはそれとして、そんな内容の話を無理やり感動的に変換しようと取り繕ってみても無理だよ。
こっちの頭には「???」しか浮かばないわ。
主人公の裁判官が初公判で着席し、顔を上げた次のカットが吉田さんとか…これまた盛大に「???」だわ。
なんか接点あった?ただの町医者だろ?多少は綺麗だと思うが…これから裁判しますって時に、裁判官の目に留まるのが町医者なのはなんでだ?
まぁ、その後の展開でああいう告白をするからなのだけど、全く無用なサービスカットだと思う。
冒頭のタンカーにしたって、てっきり帰路だと思ってたら、どうやら積荷はまだ積んでいたようで…て事は往路になるわけで。だったら、船首を奥手にしとかんかいって思うのだけど、この辺りも腑に落ちず。どうにも物語の核の部分がおざなりなような気がするのだ。
運搬する間、その速攻性のある有害物質は撒き散らかされてたわけなのだろ?
大桃すってんころりん事件とかで済むような話でもないように思うんだが…。そもそもそんな物の処理費用は企業が絡んでないと捻出もできなかないか?
なぜ、企業は無関係って立ち位置にしたのだ?
スポンサーへの忖度か?
小雨が降ってるのに黒木さんの服も、斎藤さんの顔も黒木さんの顔にも一滴の雨もかかってないとか、なめてんのか?黒木さんとかグレーっぽい服着てたから濡れたら凄く目立つように思うんだけど、全く目立たないし。
もうちょっと面白くできそうな題材なのだけどヘボすぎるわ…。
黒木さんだけ抜群に良かった。
とある俳優さんなんかは、どうせやりたい事をやらしてもらえないからって、消化試合のような感じにも見えた。
冒頭とラストが雨に濡れた自転車。
…はぁ!?
これを求めていただろうか
黒木華はすごいね。このキャラクターを完璧に演じきってるもん。それ観てるだけで楽しい。
斎藤工は「なんで、この仕事を受けたのかな」って感じなのね。そんなにメジャーな映画に出る感じもしないし。作品のカラーにちょっと合わない気がするの。
みんなで掛け合いしながら進んでいって、そこは楽しいね。
しかし肝心の事件はどうなんだろう。「そうだったのか!」という感じはあるけど、無駄に重い話な気もする。《イチケイのカラス》にこれを求めるかな。
斎藤工を殺すかどうかは、脚本家はちょっと悩んだろうな。あんまり意味ないんだよね。ただ話をちょっと大事にしたかっただけっていう。
なんか、映画化ってことで、制作陣も気負ったのかな。軽く面白い話で良かったと思うんだけど。
微妙〜〜〜!!
原作とドラマは未見です。
評価が高めなのと黒木華ちゃんが好きなので観てみました。
・・・あぁ、邦画あるあるの まわりくどい演出や理屈っぽいセリフ、泣かせようとする過剰な回想シーンなど、全てが微妙なさじ加減で見受けられ、30分ほど観て『参ったなー』と思ってたんですが、斎藤工さんのあたりから引き込まれて、一瞬入り込めたものの、吉田羊の冷酷な一言で冷めました。あれはないわー
あと、あんな大きな地場企業の死活問題なのに、社長クラスは何で出てこないの?
あと、あの程度の法律規制は改善改良で対応していくしか無いんじゃないの?どうして人殺すの?
え?公害ならもっと被害者いるんじゃないの?子供1人だけ?
など、ツッコミどころが多くてモヤモヤしっぱなし。非現実的な設定に首を傾げっぱなし。
斎藤さんは素敵。
向井理、最後にええとこどり!
あと、黒木華ちゃん、ダイエットしよか。体型やばくなってる。せっかく可愛いし演技上手いのに。
それと野球のシーンは一切いらないかなと思う。
以上!全てが微妙!
スケールを広げすぎた感はあるが良作
劇場版ということで、冒頭からイージス艦を登場させ、国を相手にするなどスケールを大きくしようという感じが伝わってきました。
ただ事件の本題はとある田舎で起こった話。無理に大臣などを登場させない方がスマートになったんじゃないかと思いました。
内容は実社会にも起こり得る話で、田舎では企業が少ないので雇用がなくなることは命取りです。
町の秘密を明らかにして良かったのか、十年先、数十年先しか分からないと思いますが、興味深く観させてもらいました。
斎藤さんだぞ!
テレビから好きで1/14㈯放送のスペシャルドラマもしっかり見てからの鑑賞です。
なんか見ていてワクワクするドラマなんですよ~。本作もワクワク、クスクスしながら観ました。ラストは私の満足度メーターである背中ゾワゾワもしっかり感じて大変楽しく観られました。
途中、月本がなぜあのタイミングで殺られたのが腑に落ちなかったのですが、ラストでの月本の活躍?で納得がいきました。
私的には今年1番の作品だと思います...、まだ観たのは3本目ですけど(笑)
国家権力に立ち向かうってやり過ぎじゃない
と、思って鑑賞したら、そこは良い感じにまとめられていて、やり過ぎ感も無く良い意味でホッとしました。
TVドラマではお決まりの法廷画家が出てこないのは残念でしたが、映画としては、泣けて笑えると言うTVシリーズ同様完成度はあったかと思っています。
凝ってる
ドラマを全然知らずに鑑賞したけど、
黒木さんの出演作久しぶりに鑑賞しましたが、いや、面白かったです。流石です。配役が、皆んな良かったし。
話が大きいのがオーバースケール気味でしたが、最後の是非の結果が考えさせられます。
最後にプラント経験者ですが、30年前なら兎も角、この様なことがあればすぐバレます。
複雑な謎解きをすっきり見せる手腕はさすが!動機はとても日本的だと感じた。
公開3日目に、八木勇征君を大画面で観たくて鑑賞。
出演時間は短いのですが、印象的な役で、ファーストシーンで驚いて飛び上がってしまった…。
あ、すみません、映画の話をば。
コンフィデンスJPが好きな人には、ハマると思う。
あの作品ほど複雑ではないものの、着地点どうするんだろうとワクワクしながら最後まで鑑賞。
法廷物は重い雰囲気になりがちだけど、真実が明らかになり、それぞれの人がきちんと罪に向き合う終わり方は、よかった。
斎藤工さん演じる月村弁護士がとても魅力的で、生きていて欲しかったなと思った。
過去の成功は、今の状況には適合しない。
未来から見たら明らかに誤った選択も、当時の人たちにとっては必然だったのかもしれない。
でも、道はひとつと思考停止になってそこに突っ込む前に、せめて、選択肢はいくつか用意しようよと思う。
結果的に犯人たちは何を守りたかったのか…いたずらに苦しみを持続させる延命治療にどんな意味があったのか。
新しいことに挑戦するのは怖いけど、過去を踏襲するだけでは未来はない。
舞台となった町の再生は、長い道のりになりそうだった。
50年後の日本も世界も、私の予想を簡単に超えているんだろうな。
ゆせくんの見た目のアンドロイドに介護してもらうのは・・・心臓がもたない(汗)。
でも、そんな世界も見てみたいなとは思う。
面白いです。もっと長くてもよかったかも?
最近は録っておいたドラマもBlu-rayに焼いておいて老後の楽しみにとっている状態のものが多いのですが『イチケイのカラス』は全話とても面白く、友達にも観るように『いらぬお世話』で薦めてました。各クールで薦めたくなるドラマが少なくなっている今日この頃、ドラマ作製チームには頑張ってほしいものです。
『イチケイ』の竹野内豊と黒木華、『HERO』の木村拓哉と松たか子、『マスカレード』シリーズのやはり木村拓哉と長澤まさみのような絶妙なバディぶり(イチケイはまだバディではないようですが今後の期待を込めて)には非常に面白く観ることができます。
無理矢理2人を地理的に近くに配置していることはまあドラマや映画なら許されるというか面白くする意味ではありでしょうね。やはりこの2人が絡まないとお話になりませんでしょうから。
国家レベルの事件と片田舎の高齢者ドライバーの事件、地域をある意味支えている企業の問題。これらがどう絡むのかワクワクしていましたが見事なまでの伏線回収、あっぱれです。
よく報道でも米軍基地問題がありながらそれに関係する仕事に従事している住民の方々の思いを取り上げられることがよくありますが、このお話の中でも、違った方法でなんとかできたら不幸な犠牲者は出なかったんじゃないかと思います。
「常識ほどすぐに変わるものを俺は知らないよ、坂間千鶴」って『Z空調』のCMで斎藤工と共演して欲しいものです。山本耕史との『シン・ウルトラマン』オマージュCMの第二弾として!
同じく田中監督作品『コンフィデンスマンJP』のごとくシリーズ化、およびドラマの続編を切に希望してます。
主文 『本作品は降雨コールドとし、再試合を命ず‼️』
ちょっと監督❗️
これでゲームセットって、本当にいいんですか?
原作もテレビも知らないんですけど、いつもこうなんですか?
粗のない映画なんて滅多にないから、始めから多少の無理くりや矛盾は織り込んで見てます。だけど、脚本や編集での修正について、かなり手を抜いてませんか?
・シリアス要素とコメディ要素の使い分けが杜撰なので、竹野内豊裁判長の意味ありげな笑顔や法廷での仕切りが中学や高校で模擬裁判でもやってるように軽い印象しか受けない。
・工場のフェンスに残った指紋で、自転車窃盗犯として、翌日には捕まってるのでは?(街ぐるみなのだから、情報提供者には困らないはず)
・現金受け渡し場所の唐突さと不自然さに加えて、斎藤工弁護士の、これも唐突な開き直りの態度が伏線としてはわざとらし過ぎる。
・500万円の和解金。店に嫌がらせを受けた精神状態(今後の営業への不安だって相当ある)と治療費負担を考えたら、原告の父親は、普通は拒否せず受け取る。それでも真実を追求することにするのなら、黒木華弁護士との激しいやり取り、もしくは説得があって然るべきだが、そのシーンがあっさりスルー。
・5人組のリーダーシップがほとんど描かれていないので、〝街ぐるみ〟と分かった時のあまりの説得力の無さに拍子抜けしました。あれだけの規模の集団は、サリン事件を起こしたカルト宗教の人数よりもずっと多いので、緘口令も含めた統制についての現実味がまったくありません。
裁判長‼️
主文は『降雨コールドで再試合』じゃ駄目ですか?
なかなかよかった です
原作,TVドラマ,番宣を観ておらず、ポスターもろくろく観て無くて、視聴しました。なので主役は月本信吾(斎藤工)さんだと思ってみていました。ところがまさかの途中退場。裁判官・入間みちお(竹野内豊)さんが主役だったとは途中まで気がつきませんでした。登場が遅すぎですね。ドラマもこんな感じなのでしょうか?
結論ですが、和風映画としては、なかなかよかったと思います。若干、難しい法曹界の話がでましたが、雰囲気はわかるので楽しかったです。あと、冒頭の大桃コロコロ事件が、後半に、こんなふうに伏線回収されるのか!? ということになった時には、ちょっといい意味で感動しました。伏線がいろいろと回収されていくのは面白いです。
ただ、3点突っ込みどころに気がつきましたので、そこだけ茶々を!
(1)映画の紹介に「史上最年少の防衛大臣に対する傷害事件を担当することに。事件の背後にイージス艦の衝突事故が関係していることに・・・」とあったので、防衛大臣が地元大企業の工業用水汚染問題の黒幕か!? とよんでいたのですが、思いっきり外しました。
(2)地元大企業の工業用水汚染問題ですが、「法律で規制されたから、対処方法が無く・・・・」という言がありましたが、ここはおかしいと思いました。あれだけの疾病者がでているのなら、工場の製法を変えていないのであれば、法律で規制される前の過去から、疾病者が多数出ていたはずです。
(3)ストーリー中に坂間千鶴(黒木華)さんが、自分の貯金を下ろして、土壌汚染の調査をしているかのような言がでてきましたが、通常(?)このようなことはありません。民事事件なので調査費用は依頼者の負担となります。なので、約1000万円を企業から損害賠償として受け取っても、土壌汚染の調査経費と、弁護士の着手金・成功報酬で半分近くは、原告からお金が飛んでいくと思います。民事の原告にはなるもんじゃありませんね。勝っても負けても大損です。
補足
自分の評価基準に従うと、3.5と4.0の間なのですが、「主人公※が 頑張って ピンチになりながらも努力して 最後に目的を達成する体の作品」を自分が好きなため、ちょっとプラス評価ギミにしました。
(※:厳密には主人公ではない、坂間千鶴(黒木華)さん、月本信吾(斎藤工)さんが頑張ったのですが、まぁーよしとしています)
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
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